犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】比叡山の勢力が能登に及んだ歴史は、

2022年09月30日 | 日々是好日なり
 かなり、大雑把であるが^_^;
 神社、神宮を手掛かりに。 

 出雲の勢力は、高天原の勢力に服従した。
 『古事記』によれば、  
 出雲が国譲りをしたのはいきさつは、
 高天原のアマテラスが、タケミカヅチとフツヌシを派遣して、説得に応じたオオクニヌシが国譲りを受け入れた。

 タケミカズチ(建御雷神)は、武神として崇敬され、常陸国一宮・鹿島神宮の御祭神である。
 フツヌシ(経津主神)は、下総国一宮・香取神宮の御祭神である。
 いずれも関東平野の東端、利根川河口近くに位置する。
 付近に高天原の地名が残る。

 この関東の高天原にアマテラスという有力な家系があり、この家を核にして徐々に力をつけ、日本列島を統治する勢力に王権に発展していった。
 アマテラスを御祭神とするのは、伊勢神宮である。
 
 この王権は、大陸からの外圧が増すにつれて、根拠地を西へ移動して奈良盆地に本拠地を造った。
 奈良の東の方向に位置し、太陽神を遥拝する位置に伊勢神宮を配置した。

 この王権が、大和朝廷となり、京都盆地に平安京ができるに及び、京都の鬼門の位置にあたる比叡山が発展し、この勢力が北陸、能登に及ぶことになった。
 と考えると、現在の能登町の神社の在り方から、中央と能登との関りが少し理解できるか。
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【日々是好日なり】能登町には 気多神社が無い

2022年09月29日 | 日々是好日なり
 能登一宮は気多大社である。
 「第8代孝元天皇の御代に祭神の大己貴命が出雲から300余神を率いて来降し、」うんぬんとの言い伝えがあり、二千年前から能登に出雲の勢力が根をおろした。
 気多大社は、羽咋というところに鎮座している。
 羽咋から能登町までの直線距離で50キロほどのところであるが、出雲の勢力が及んでいない。能登半島全体には勢力が拡大しなかったようだ。
  
 一方、能登町では、近江の勢力が浸透したようだ。
 能登町には、白山神社が16社、日枝(ひえ)神社が10社、日吉(ひよし)神社が8社ある。
 白山神社の総本社の白山比咩神社は、近江の比叡山延暦寺の末寺だった。
 日枝神社も御祭神は、比叡山のオオモノヌシノカミ、オオヤマクイノカミである。
 比叡山は古くから山岳宗教の対象の山であり、古くは「日枝の山(ひえのやま)」と言った。
 日吉(ひえ、ひよし)神社も同根である。大津市にある日吉大社(「ひよしたいしゃ」)を勧請して建立された神社。

 出雲が、中央の王権に国譲りをしたため、それまでに築いた勢力は維持できたが、勢力を拡大する力が衰えていったというところか。
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【日々是好日なり】安倍元首相の国葬の儀が行われた

2022年09月28日 | 日々是好日なり
 安倍晋三元首相の「国葬儀」が27日午後、東京・日本武道館で行われた。
 新聞テレビは、連日、国民の6割が国葬反対だと報道していたが、国葬献花の列が長蛇の列になる、一方、反対集会はほそぼそと行われた。

 朝日新聞を筆頭にNHKを含めた、日本のマスコミは戦後、一貫して「左巻き」である。
 サンフランシスコ条約締結の際の単独講和反対、60年の安保反対、などなど、左派マスコミの主張の反対の事がことごとく正道だった。
 
 戦後、GHQに
 武装解除され、軍事力を剥奪された。→ 「戦うことは悪だ」
 日本は侵略し、悪い事をした。→「国は悪だ」  
 日本の伝統文化や考え方は封建的で古い。→「日本精神の崩壊」

 安倍元首相は、戦後体制によって失われた日本の尊厳を取り戻すこと。「戦後レジームからの脱却」を掲げた。
 →
 教育基本法の改正の主要な点ーーー①「伝統と文化」を尊重、②「国を愛すること」

 ここが戦後の左巻きの日本人に目の敵にされた。「アベガー」である。
 当方と同じ団塊の世代に多い。
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【日々是好日なり】能登町の神社の御祭神はさまざま

2022年09月27日 | 日々是好日なり
 能登町の神社数は、106である。
 各神社ごとに御祭神は様々である。
 
 白山神社が16社と最も多い。
 富士山・立山と並ぶ日本三霊山の一つ「白山」は能登国の隣の加賀国に位置している。
 越前の国の僧「泰澄(たいちょう)」が養老元年(717)が白山に登拝して白山信仰が急速に広まった。
 当地でも泰澄が白山神を勧請した伝えがある。
 
 日枝神社が10社とつぎに多い。
 比叡山延暦寺(天台宗)の護法神としての性格から、天台宗とともに広がったらしい。
 
 八幡神社が5社である。
 全国で4万社と圧倒的に多い神社であるがここでは少ない。僻地のため、当地まで伝搬しなかったか。

 八王子神社が5社。
 牛頭天王(ごずてんのう)と8人の王子(八王子)をまつる信仰で、疫病や農作物の害虫封じの神である。
 
 火の宮神社が5社。火の宮は、火(燃える)宮(家)となる。火事を防ぐ神様として祀ることにしたのだろう。

 他に、菅原神社が3社、稲荷神社が2社、別名の神社が多数。

 各神社の御祭神は、白山神社の菊理姫神 (くくりひめのかみ)をはじめ、八百万の神々である。 
 日本人の信仰の多様性を示している。
 
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【日々是好日なり】能「玉葛(たまかずら)」を観賞。能は神楽。

2022年09月26日 | 日々是好日なり
 県立能楽堂の能舞台を観賞した。
 演目は「玉葛(たまかずら)」
 
 美人の玉葛を題材にあつかった作品である。
 美人でハッピイという話ではない。男を惑わすという悪い事をしたのだから、苦しまなければならない、だけど神様、仏様のご慈悲で救ってあげるよという話である。

 玉葛は、源氏物語の頭中将と夕顔の娘。
 夕顔は光源氏の愛人で亡くなったあと、娘の玉葛が残される。玉葛は親譲りの美貌で多くの男を惑わしたという設定。
 この業(ごう)で苦悶する霊を旅の僧が弔い、魂が鎮まり、成仏できたという筋書きになっている。

 能の演目で多い筋書きの一つである。
 繰り返すと、
 ①旅の僧がある土地を訪れる→
 ②ある人物があらわれて土地に伝わる昔話をする→
 ③実はその主人公は自分だと言って消える→
 ④在りし日の姿で亡霊があらわれる→
 ⑤妄執に苦しむ体をみせる→
 ⑥旅の僧が弔う→
 ⑦晴れて成仏して天上へ消える

 当方は、謡を習い、「玉葛」も練習しているが、舞台観賞での理解は大まかなストーリーの流れだけである。演者の言葉はほとんど掴めない。
 歌舞伎などの演劇と大違いである。

 何でこんな分かりにくいことになっているのだろうか、考えてみた。

 もともと、能楽は、神社へ集まってきた人たちのために、「諸人快楽のために」、ストーリーを入れ込んだ神楽である。
 聖徳太子の仰せにより秦河勝(はだのかわかつ)が遊宴をなしたのが始まりという。
「神」の文字の旁を残し、「申楽(さるがく)」とした。
 ちなみに、江戸期まで申楽あるいは猿楽と呼び、能楽と言うようになったのは明治以後である。

 つまり、これは神楽だ。
 神を祭るときに奏する舞楽である。
 神を祀り、感謝し、祝言し、神威によって、積もり積もった罪穢れを祓ってもらうのである。
 神楽から分かれた能楽のストーリーが、罪穢れを祓い、魂を鎮めるというストーリーになるのは当然の流れである。
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