犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

その他>そばに火の宮神社がある

2020年04月29日 | その他
柳田村(内浦町、能都町との町村合併で能登町になったが。)には、34集落あり、40の神社がある。集落毎に土地の神様を祀っている。
その一つに日詰脇集落があり、この集落は30世帯、79人(平成27)である。

この集落の神様、御祭神はカグツチノミコト、火の神様である。イザナミが生んでその火で火傷を負って黄泉の国へ行かざるをえなくなったといういわくつきの神様?である。

この集落で特にこの神様を勧請した理由はなんだろうか。
火は料理するためにも暖をとるためにも生活に不可欠であるが、水でもなく、土でもなく、金でもなく、特に火の神様だけを祀るというのは、ひどく、専門に偏っている。ゼネラリストではなく、スペシャリストを選んだのはなぜか。火をつかう仕事は鍛冶屋だが昔は鍛冶屋が何軒かあったのかもしれない。今は、鉄筋屋、豆腐屋がある。そういえば、陶器を焼いているものもいる。

山の民が山の神様を、海の民が海の神様を、農民が田の神様を祀るのはわかりやすいが、一つの専門職の神様を集落の人たちが祀るのはよくわからないところがある。
どういう風に御祭神を選んでいるのだろうか。

柳田村の40の神社の御祭神を見ると諏訪神社、菅原神社、日枝神社などてんでんばらばらである。そのうちでも最も多いものでも、白山神社(御祭神は、白山ひめ、くくり姫ともいう)の5社である。

いまのところの当方の結論は、集落の人たちの集約した関心をかなえてくれそうな神様を適当に選んだのだろう。日本の神様は勧請すれば即座にお越しいただけることになっている。新たに難題が発生すれば、スペシャリストの神様を勧請すればいいのである。御祭神は何人でもオッケーである。

その上に多くの神様は、御利益も五穀豊穣、国土安寧、息災延命、家内繁盛、諸病平癒、夫婦円満、子宝、安産祈願、合格祈願などメニュー豊富である。

いずれにしても、
日照りや冷夏などで不作になったり、洪水や地震、疫病などで苦しめられるから、豊作を祈願して「五穀豊穣」、洪水や地震などの災害がないように「国土安寧」を祈願するためにお祀りをしたとしても、

山の幸、海の幸など豊富だから、たびたびの災難も許容できるほどのことだったろう。だから、神頼みもほどほどであり、日本の神様自身もお気楽な存在だったろう。
あまり頼りにならないということになれば、外来の強力な仏教の神様に助けを借りるために境内に神宮寺を設けていたということもあった。
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その他>火の宮神社

2020年04月28日 | その他
 すぐそばに火の宮神社がある。
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