犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】まもなく沖縄県知事選挙

2022年08月31日 | 日々是好日なり
 今年は、沖縄本土復帰から50年になる。
 1972年(昭和47年)5月15日、沖縄がアメリカから日本国に変換された。
 返還当時は、沖縄も本土も復帰を祝い、歓迎ムードで包まれた。
 ところが、まもなく、左翼的な風潮が強くなり、県民全体が左翼の方向に著しく傾くことになった。

 いわく、
 ・沖縄は先の戦いで捨石にされ、見捨てられ、犠牲になった。
 ・広大な土地を占有する米軍基地が沖縄の経済的自立を阻害した。
 ・米軍人犯罪にも苦しめられている。
 ・米軍のために他国との戦争にも巻き来れかねない。
 ・米軍基地があることで敵の攻撃目標にもなって巻き添えになりかねない。
 など。

 ところで、その当時、石川県では小松基地反対闘争などの左翼活動があったが、支持を得られず、尻すぼみになった。日本本土全体で活動のための良いネタがなかったので、左翼運動が衰退していった。ここであぶれた、左翼の活動家連中が活動の場を沖縄に移してから、沖縄がおかしくなった。

 復帰以前は、米軍の活動で沖縄県全体が潤う面があったが、復帰後、日本政府から多額の補助金が流れ込むようになって、米軍にかかわるところからのおカネに頼る必要がなくなった。
 今度は、逆に米軍にかかわるところの負の面を強調することで潤うことになった。被害者ビジネスと同じ理屈である。

 県民の不安を煽ることで、県民の支持拡大を狙い、これが成功して、左翼の知事が権力を握ることに成功して、今日にいたっている。その状況を中国、北朝鮮、左翼化した韓国につけ入れられ、工作活動のやられ放題ということになった。

 いいかげん、この流れを断ち切るために、保守系の知事が誕生してほしいものである。
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【日々是好日なり】囲碁・将棋由来の言葉を集めてみた

2022年08月30日 | 日々是好日なり
 囲碁では、
 「駄目」、「一目置く」、「白黒をつける」、「布石」、「捨石」、「目論見」、「八百長」、「先手を打つ」、「駄目押し」、「定石」、「結局」、「局面」、「傍目八目・岡目八目(おかめはちもく)」、「目算が狂った」、「手を抜く」など。

 将棋では、
 「王手」、「成金」、「高飛車」、「持ち駒」、「詰み」、「必死」、「将棋倒し」、「両取り」、「後手に回る」など。格言に「へぼ将棋、玉より飛車を可愛がり」。

 囲碁将棋共通では、
「活路を見出す」「死活問題」、「序盤」、「中盤」、「終盤」などがある。

 「遊戯史」研究者の古作登さんは、「1千年以上もの間、人々の共感を得てきたのは、人々の知的好奇心を満たす高いゲーム性や奥深さであり、それだけ日常生活に溶け込んできた。囲碁(や将棋)は単なるゲームではなく、高い精神性のもとで繰り広げられる人間ドラマでもあり、それが実際の生活にも当てはまるのでしょう」

 なんていう解説もあるが、
 わかりやすい話、
 おカネを貯金して金持ちになって経済的に豊かになるように、
 コトバを貯言葉して言葉持ちになって精神的に豊かになるということだ ^_^;

 現代の日本人が千三百年ほど前の「万葉集」を始めとして、それなりに読んで理解できるのだから、なんと豊かな文化なのだろうと思う。
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【日々是好日なり】能楽由来の言葉も多い

2022年08月29日 | 日々是好日なり
 能も現代人には馴染みが薄い。
 だが、当方の出身の金沢は、加賀の殿様が熱心であったので、加賀宝生流との称されている伝統がある。
 謡のひとつもできなければ、加賀の者の名が廃るというものである。
 意気込みだけではあるが、一応、古くから習い続けている。
 
 現代に継承されている能は、約七百年前の室町時代、14世紀に観阿弥、世阿弥親子が確立したものと評価されている。
 世阿弥の花伝書によれば、能の起源は、約千四百年前、世阿弥の祖先である人物が聖徳太子に命じられて演じたという。以後、寺社の祭礼などで演じられたようだ。

 能が屋外に舞台が設けられ、民衆の前で芝居として演じられて人気となるのは、室町時代以降だろう。
 民衆に経済的な余力が生まれ、何がしかの木戸銭で娯楽を楽しむことができるようになったからである。
 さらに、江戸時代には、版木による印刷が普及するようになり、謡(うたい)の本が容易に手に入れることができるようになったこともあって、能の要素(舞・謡・囃子の三要素)のうち、謡(うたい)が武士や町人のうちで習い事や娯楽として盛んになった。※

 能由来で、日常の言葉として残っているものを次にいくつか上げる。
 「埒があかない」、「初心忘るべからず」、「板につく」、「ノリが良い」、「出勤」、「白羽の矢が立つ」、「檜舞台」、「役者」、「脇役」、「芝居」、「番組」、桃の節句の「五人囃子」、「三拍子揃う」などなど。

 能の「檜舞台」の主役は、「シテ(為手)」であるが、「脇役」がいなければ、「芝居」にならない。
 
 能では、英雄、ヒーロー、ヒロインを主として大活躍したとする脚本がほとんど見当たらない。
 大体は、登場人物は、すでに亡くなった人物で、存命中に犯した罪に苛まれ、魂が成仏できずに、この世にとどまり、苦しんでいるところに、旅の僧が憐れんでお経を唱え弔うことで、さ迷っていた霊魂が無事、成仏できたという筋である。
 このような筋書きに、主役も脇役もない。舞台上の一人一人が、かけがえのない存在であり、上下、優劣の差はなく、格差も差別もない、平らかで和して調和しているといえよう。
 日本の文化の一面である。

※:素人の習い事や娯楽としておこなわれるようになり、素謡(すうたい)という。
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【日々是好日なり】身近な雅楽

2022年08月28日 | 日々是好日なり
 雅楽というと、神社や皇室の行事に演奏されるだけで身近に接する機会はほとんどない。
 だからと言って、身近でないわけではない。

 なんとなく、雅楽の番組を見ていたら、つぎのように紹介されていた。
 ・雅楽という宮廷音楽は千三百年以上の歴史があって口伝によって現在まで継承されてきた。
 ・各国に宮廷音楽はあるが、昔のものと全く別物になっていることが多い。
 ・だが、日本では、当時のものが変わらず、伝えられている。
 ・それは、王朝交代ということがなく、社会が安定していたためである。
 ・王朝交代があると、前王朝時代を否定するので多くのものが入れ替わって継承されない。

 雅楽という宮廷音楽自体は身近ではないが、調べてみると、日常の言葉には雅楽由来のものが多く残っている。
 
例えば、
 打ち合わせ、打ち止め、野暮、コツ、ろれつが回らない、調子がいい、二の舞を演じる、二の句がつげない、甲高い、乙な、トチる、楽屋、管弦、唱歌、むやみやたらに、音頭をとる、千秋楽、序破急、塩梅、ぎっちょ、などなど。

 通常の日常会話では、意識することなく、多用している。付言すれば、千年単位で蓄積した伝統のもとに豊かで安定した社会を知らず知らずのうちに築いてきたといえないだろうか。

 (追伸)
 雅楽を楽しむ「コツ」は、「ろれつ」が回らなくて「トチ」っても、「むやみやたらに」「甲高い」声で「打ち止め」にするような、「野暮」な「音頭」をとらないで、「調子」を合わせて「唱歌」をうたい、ちょっと「乙な」人になることでしょう ^_^;
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【日々是好日なり】カネの世の中ではあるが、日本とアメリカを比べると、

2022年08月27日 | 日々是好日なり
 アメリカ大統領選挙を見ると、おカネをいかに集めるか、カネ集めの競争である。
 方や、わが国では、おカネは集めるが、おカネをかけ過ぎると悪印象となって評価が下がる。
 明らかに国民の意識は異なる。

 昔の武士は、「武士は食わねど高楊枝」であり、清貧であることがもとめられた。現在での日本人の潜在的な意識の中に残っている。例えば、学者や研究者は薄給であっても、ほとんどの日本人は尊敬の対象であった。貧乏だからといって、軽くみられることはなかった。逆に、金満な学者は軽蔑の対象であった。

 今の日本社会は、世界的な風潮に染まり、以前ほどではないが、それにしても、人々の価値観は拝金主義ではなく、比較的、カネに淡泊であり、したがって、カネに動かされにくい社会である。

 家族や周囲の人と仲良く、ほどほどに楽しい暮らしができれば十分と思う人たちも多い。人びとの価値観が多様である。

 その理由を考えた。
 日本列島には、古来、「安全と水はただ」で「食料」に困らないという環境にあった。
 その環境のもとで、日本列島を統治する「政治」、「経済」が安定して維持されることになった。
 生命の危険を感じたり、飢餓の心配もないので、人々は上下区別なく「芸術」、「文化」に親しみ、楽しむ社会であった。

 当村落においては、生け花、茶道、句会、短歌会、民謡、舞踊、謡曲、書道、囲碁将棋、陶芸などが盛んである。お祭りや文化祭が、一年を通じて盛大に行われる。
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