犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

辰巳ダム>9月25日現場から(その4)

2013年09月28日 | 辰巳ダム
 洪水による土砂の堆積を知るために、2枚の写真を並べて比較してみた。
 ダム堤体の上から、上流を望んだ写真である。
 上が今年の6月30日、下が9月25日のものである。
 この間に7月29日の洪水(184立方メートル毎秒)があった。
 比較によれば、
 川の中の洲の堆積状況はあまり変わっていない。土砂の堆積はあまりなかったようである。
 河道の中の堆積はそれ以前に堆積したものだが、昨年、6月に供用を開始した後、昨年は雨が少なかったのでそれ以前に堆積したものか。
 河道整正工の斜面や天端面では、かなり違いがわかる。洪水で、流木、ヨシや小枝などの植物残滓が大量に堆積したのがわかる。また、この写真ではわかりにくいが、河道整正工の天端から7mも湛水したのでその時にヘドロが沈殿して堆積し、日干し煉瓦状態になっている。
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辰巳ダム>9月25日現場から(その3)

2013年09月27日 | 辰巳ダム
 「常用洪水吐きの穴のステンレス板の剥がれ」と「流木止めの流木の取り除き作業」についての報告。
 
「常用洪水吐きの穴のステンレス板の剥がれ」
 前に穴のステンレス板の剥がれをブログで紹介したが、まだ、補修されておらず、さらに反対側のステンレス板も剥がれてきた。16日の出水で傷んだようだ。下部のところだけの剥がれだが、こっちの方は幅が広く、少し丈夫そうだから、流木がひっかかると今度は閉塞のきっかけになりそうだ。
 ダム湖からみた穴の様子、穴の右下のステンレス板が少し剥がれている。
 

「流木止めの流木の取り除き作業」
 7月の末の出水によって堆積した流木をやっと取り除きをしていた。
 この流木止め工は、建設機械で流木を取り除くために、中くらいの油圧ショベルが入れる口があるが、そこで堆積した流木を人力でチェーンソウを使って適当に切断しながら取り除いて空間を確保する、そこへ油圧ショベルが進入して流木を運び出すという作業を繰り返していた。川際にトラックが用意されていて、そこから管理道路を通じて搬出しているようである。
 全体の様子

 運び出された流木の山

 流木が取り除かれた後の流木止め工の上流の土石の堆積の様子。
 1mほども堆積しているだろうか。ミニダムのようになっている。つぎの出水で流されるのだろうが。大きな洪水があれば、流木と土石で自然のダムができそうだ。ダムができてしまえば、流木止めの機能はなくなることになってしまうが。
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辰巳ダム>9月25日現場から(その2)

2013年09月26日 | 辰巳ダム
 濁り水のつぎは、穴の閉塞だ。
 閉塞すると指摘してきたが、やはり閉塞した。
 この閉塞は、先日16日の豪雨の際に起きたようだ。
 常用洪水吐きの穴ではなく、低水放流設備の穴だった。常用洪水吐きは、2.9m角と低水放流設備(隙間の幅1m、逆T字型)に比べて少し大きい。常用洪水吐きをくぐり抜けた流木が低水放流設備の穴にひっかかって閉塞したものだ。
 水理模型実験では、常用洪水吐きの流木閉塞実験はしたが、低水放流設備の流木閉塞実験は行われていない。いわゆる「想定外」というやつである。当方も気がつかなかったが、国も県も気がつかなかった。いずれにしても間抜けな話しだ。詰まってみれば、至極当たり前のことで、こんなことも検討していなかったのかというような話しである。
 
 石川県河川総合情報システムによれば、撮影時点の流量は、0.98立方メートル毎秒です。以前はこの程度では、すべて低水放流設備から流れて減勢工のスリットからは流れていませんでした。今日はスリットから流れています。低水放流設備がかなり閉塞して流れが悪くなっているからのようです。
 スリットの様子はつぎのようです。
 ここにも同類が1本、引っかかっていました。これも「想定外」かな。
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辰巳ダム>9月25日現場から(その1)

2013年09月25日 | 辰巳ダム
 今日の東岩取入口の水は濁り水である。
 辰巳用水を取り入れている兼六園ではこの濁り水を曲水に流すことができないので取水を止めている。16日の出水以来、濁り水が続いているのですでに10日になる。園内の揚水ポンプで曲水に水を供給しているという。辰巳用水によって水泉の美を作り出しているというが、「看板に偽りあり」である。犯人は誰だ、辰巳ダムか、そうではなかった。犀川ダムだった(^_^;)。
 16日の豪雨による山地の崩壊で大量の粘土質の土砂がダム湖へ流入して濁ってしまったのである。細かくて沈殿しないので濁ったままのようである。水が入れ替わるのに40日ほどはかかるので1ヶ月以上も濁ったままになるかもしれない。
 解決策は、簡単である。辰巳ダムから5kmほど上流にある上寺津ダムから放流しなければいいのである。その地点から下流で犀川に流れ込む谷川の水は澄んでいるのでこれだけが流れてくればいいのである。上寺津ダムから辰巳ダムまでの流域で辰巳用水に必要な水量も確保できる。(犀川ダム流域の現在の単位面積当たりの流出量0.06m3/s/km2 × 当該の山地の面積10km2ほど = 0.6m3/s)
 
 
 上寺津ダムから放流を続けている理由は河川維持用水を放流する義務があるからか?
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辰巳ダム裁判>12日の証人尋問(つづきのつづき)

2013年09月18日 | 辰巳ダム裁判
各争点の証言です。
代替案: ダム案ではなく、パラペット案が現実的な案だという、証言。
http://www.nakaco.com/tatumiDAM-sosho/2013/20130912-tatu-syougen/tatu-daitai-20130912.doc
穴あきダム: 実績がほとんどなく、実証されたものではないという、証言。
http://www.nakaco.com/tatumiDAM-sosho/2013/20130912-tatu-syougen/tatu-ana20130912.doc
文化財: 辰巳ダムの存在は、辰巳用水という文化財を毀損したという、証言。
http://www.nakaco.com/tatumiDAM-sosho/2013/20130912-tatu-syougen/20130912-tatu-bunnka.doc
利水: 犀川は水あまりであり、ダムによる水開発は不要という、証言。
http://www.nakaco.com/tatumiDAM-sosho/2013/20130912-tatu-syougen/20130912-tatu-risui.doc
自然環境(環境アセス): アセスが非民主的で科学的でないという、花輪さんの証言
http://www.nakaco.com/tatumiDAM-sosho/2013/tatumi-hanawa2013.pdf
自然環境(ミゾゴイ): ミゾゴイの影響についての本間さんの証言
http://www.nakaco.com/tatumiDAM-sosho/2013/20130912tatumi-honma.pdf
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