犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】「益荒男振り」(ますらお-ぶり)と「手弱女振り」(たおやめ‐ぶり)

2024年06月25日 | 日々是好日なり
 真淵は、日本民族は、男らしい、
 宣長は、逆に日本民族は、女性的だ、と分析した。
 
 先の戦争では、日本人は勇猛果敢で男らしい民族と言う印象だったが、
 現在の若者は、戦争になったら逃げるという者が多い様で逆になっている。 
 いざとなったら、
 平生、男らしい態度をとっていてもいざとなったら、逃げだすものもいれば、
 平生、頼りない態度をとっていてもいざとなったら、立ち向かうものもいるので、
 どちらがいい悪いはいえないが。

 賀茂真淵は古語に古代人の心が表れているとして、『万葉集』に古代の精神を求めて、
 本来の日本人は、益荒男振り、男らしい、心身のすぐれた強い男子であるとした。

 対して、本居宣長は、真淵を大人と仰いでいたが、この考えに同調しなかった。
 本居宣長は、本来の日本人は、手弱女振り、優美で繊細な感情が勝り、女性的であるとした。

 「益荒男振り」は、中国から、漢心(からごころ)とともに入ってきたものとした。
 中国では、男尊女卑、女性的な感性を賞賛する文化はない、したがって女流文学などない。
 対して日本では、古今集以後に広くみられる詠みぶりは、優美・繊細、女性的であり、女流文学も発展した。
 だから、大和民族の本質、大和心は「手弱女振り」とした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする