耐震・・・・屋根を軽くしたら。

2007年12月01日 | 住まいづくり
 幼馴染の大工さんが自宅の屋根替をした時の材木代のお支払いに見えてくれた。ご自分のお付き合いの瓦屋さんに施工を依頼したのだが、慌しかったのでタルキまで気が回らなくてそのまま野地を張ってしまった、との事。

 お客様のことは気を回すのに、それでは白袴だわね。との話から、耐震の話になった。彼の家も40年以上前に建てられたものだから、本来ならなんらか手を入れる時期にきている。だが限界集落であるだけに、次世代が住む可能性がないようだ。
「ねぇー、思い切って屋根を鉄板張りにすればよかったじゃあない、屋根の軽いは究極の耐震よ。」「それでも・・・・」「耐震のためって、看板建ててやればご近所も見習うわよ」「やっぱりなー」「そうねえ、○○ちゃんもメンツがあるかぁー、瓦を鉄板にしちゃつたって思われちゃうもんね」
 
 鉄板だってピンキリだから、安いというわけではないけれど、古い住宅なら思い切って屋根を軽くするということは良いことだと思うんだけどなぁ。
 耐震補強といっても、本格的にやればかなり金額はのすはずだ。気休め程度ということもあり得る。自分の身は自分でと言うことになるならば、一局集中で日常多く使うところをという選択もあり得る。

 核家族で暮らすが主流になり、親世代は古家でというパターンも多い。今日カレンダーをお届けに、住む方のほとんどが80歳前後という限界集落といわれるような所にうかがった。そこで見たものは、建替の時期が到来しているが、それが不可能な現実だった。本当に耐震を考えるなら建替しかないのに。

 佐久市のホームページで古家の紹介を始めるような新聞記事があった。都会から少なくとも10年間位の田舎暮らしを体験したいと言う方が増えているのだ。
関東や東海地方に比べれば、活断層もないし地盤も良いと言われているから、古家でも良いかもしれないが、気をつけてくださいね。

                          依田 美恵子
 
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