塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

本場という殺し文句の背後にあるもの

2014-08-28 17:19:08 | 日記
 どの分野でも「本場」という言葉には重みがあります。

 食で言えばキムチの本場は韓国、寿司の本場は日本、黒ビールならばアイルランドという形です。

 服飾に関心のある方ならば、いつかバーバリーでレインコートを仕立て、ギーブス・アンド・ホークスのスーツに袖と通したいと思うのでしょうね。

 そしてそれらが誕生したイングランドは、当然サッカーの母国であり、プレミアリーグは本場として、日本に限らず世界中からファンが声援を送りますね。

 でも、この本場と言う物差しは、案外冷静に判断せねばなりません。

 例えばキムチですと、韓国直輸入という商品はそれだけで購買意欲を注がれますが、味付けに関しては酸味が強く、国産白菜を用いた国産品の方が僕たちの味覚に合致します。

 カマンベールチーズもフランス産よりも、明治や雪印といった国産品の方が美味しいと感じます。

 つまり、アレンジすることで風土にあった商品開発するほうが、より現実的なわけです。

 いかに英国産のスーツが質が良いといっても、着心地と仕立てに必ずしも満足できるわけではありませんし、案外既製品の方が良いという方もいらっしゃるでしょうね。

 イングランド式の

 「キック・アンド・ラッシュ」

 の名残はまだ見られますが、それらは日本人好みでは無いと言う面があります。

 今でもファンがセンター・フォワードとセンターバックが競る場面を好むからこそ、地方ではこの方式が採用され、首都ロンドンでは大陸型のサッカーが普及しているという形でしょうか。

 日本がキック・アンド・ラッシュに活路を見出す事は無いでしょうが、それでも

 「本場の香り」

 に触れてみたいとは皆が思うのでしょうね。
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言葉とジェスチャー。馴染む為に必要な要因

2014-08-28 01:35:06 | 日記
 僕の店で買い物をする海外の方は、中南米、東南アジアの方が多いのですが、ひとつ特徴があります。

 それは家族の場合、奥様とお子さんが日本語を嗜んでも、ご亭主はそうでは無いと言う点です。

 やはり、子供の方が脳みそが柔軟なのでしょうか、一度聞いた単語はすぐに飲み込めるのでしょうし、奥様は周囲と学校の事を考慮すれば、ご亭主よりも日本語を覚える必要が大きいのでしょう。

 「凄いね、ポルトガル語がわかるなんて」

 昨日、僕が応対したお客様から褒められた言葉です。

 僕が話したのはイタリア語ですが、僕の話す内容に敬意を払って頂いた事は凄く嬉しかったですし、サッカーが好きなのでと返答すると、ああ、なるほどねという表情でした。

 今日本人選手は一時期の勢いがありませんが、ドイツを筆頭にスペイン、イタリア、イングランド、ベルギーなど、多岐に渡ってプレイしています。

 その時、やはり言葉は馴染む要素の一つですが、当然サッカー用語も覚えねばならず、確かに大変でしょうね。

 言葉というのは話すための道具ではなく、

 「自分を護る道具」

 でもあります。

 よくオードリーの春日が

 「台湾でトゥースと発していたら、コーディネイターの方が血相変えて飛んできた」
 「それは現地の言葉で、血反吐を吐いて死ね!!という意味だったんだ」

 と語ります。

 そう、日本では何の問題がなくとも、現地では大問題になる言葉やジェスチャーは、間違いなく存在します。

 サッカー選手はただでさえ目立ちます。

 ですから予備知識がないまま、自分の評価を落とさないように気を付けて欲しい物です。
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今のJ1はPBと一緒のように見える

2014-08-28 01:26:03 | 日記
 スーパーに限らず各社が競って「PB」、プライベート・ブランドの開発、販売、陳列に力を注いでいます。

 従来の

 「安いから買う」

 と言う形から、安いが高品質という認識が強く影響していることもありますし、僕の働くスーパーでも、プライベート・ブランドは存在しますから、確実に潮流となっていますね。

 このプライベート・ブランドはある種、今のJ1と同じように見えます。

 プライベート・ブランドは値段がこなれているのも確かですが、実用性に秀でている品が多いのです。

 僕も自店でスポーツ・ドリンク、ドリンク・ゼリーを災害用に買い求めましたし、特に食品や石鹸の類は実用性と品質が比例しなくては、開発した意味がありません。

 例えば長野東急にはポール・スチュアートやラルフ・ローレンのブティックがありますが、そこで売られているスーツは、廉価版のスーツが何着も買える金額だからですが、だからこそ僕たちの中に

 「昇給したらここでスーツを買おう」
 「僕もこのブランドが似合うだけの地位が手に出来た」

 という憧れが生まれます。

 プライベート・ブランドに憧れはありませんよね。

 J1が日本人選手にとって実用的、言い換えれば実践の場だとすれば、海外リーグは今でも憧れの存在と感じます。

 プレミアやリーガが本格イタリアスーツとするならば、スコットランドやベルギーはセレクト・ショップが手掛けるスーツに例えても構わないと思言います。

 Jリーグが東南アジア進出に力を注いでいますから、彼の地にとって日本でプレイすることは希望の灯なのでしょう。

 その志をJでプレイする日本人選手達も感じるような運営を、僕たちも考えねばなりません。

 
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選手が監督に希望すること、それは

2014-08-27 01:40:29 | 日記
 今の職場で10年間業務をこなしてきた甲斐があったと思うのは、新しい従業員たちが

 「塚田さんどうしましょうか?」

 と頼ってくれる時です。

 自分で言うのもおこがましいのですが、僕は聞かれた事に対して後回しにする事が少なく、声を荒げる、激怒する、叱るという感情を示さないので、恐らく聞きやすいと感じているのでしょうね。

 僕に尋ねて問題が解決して

 「聞いて良かった」

 と思ってくれるなら幸いですが。

 サッカー選手も、話を監督やGMが聞いてくれるだけで嬉しいと思うのではないでしょうか?

 例えばアルバロ・レコバがインテル時代

 「ミルケア・ルチェスクは僕が必要だと言ってくれたんだ」
 「それに引き替えジジ・シモーニは、僕の事が視界に入ってはいなかった」

 と語っていたのです。

 シモーニはインテルの主力から評判の良い人物でしたが、レコバの意見を考慮しますと、先発選手だけに力を注いでいたようにも見受けられます。

 エルナン・クレスポがいつも

 「アンチェロッティはパルマ時代からいつも僕を気にかけてくれていたんだ」

 というように、選手は監督から出場のある無い関係なく、起用方針や練習内容を丁寧に説明して貰えたならば、それだけで鬱憤が飛んでしまうのでしょうか。

 日本代表の選手たちも、アギーレ新監督と密な話し合いが出来れば良いのですが。
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サッカーでも、新しい強化策が必要だ

2014-08-27 01:29:29 | 日記
 NBAダラス・マーベリクスのオーナーであるマーク・キューバン。

 彼は熱心なマーベリクス・ファンであり、買収後も様々な案件で強化を担うのですが、そのうちのひとつは、それまでのバスケットボール界の判断基準を覆す事になります。

 キューバンが手掛けた強化策、それは

 「ビジター・チームをもてなす」

 と言う事です。

 ビジターは勿論「訪問者」、つまり余所の土地からやってきた人物を指しますから、ファン心理からすれば煙たい存在ですよね。

 ビジター・チームに与えられるアリーナのドレッシング・ルームは窮屈で非衛生的だったのですが、キューバンは相手をもてなす、寛げる環境を提供することを決心します。

 一見矛盾する子の発案、他チームのオーナーだけでなく誰もがこの慣習は

 「相手に勢いをつけさせない」
 「やる気を失わせて試合を有利に運ぶ」

 ものとして不可欠と考えていました。

 キューバンは相手をもてなすことで

 「ここまで丁重に扱うチームに移籍したい」
 「ホームとしてマーベリクスでプレイするならば、もっと歓迎されるはずだ」

 そう、トレードやFAでチームを探す選手が、マーベリクスに移籍したいと思わせるための策として、この強化を考えたのです。

 マーベリクスがダーク・ノビツキーを軸に全米王者に輝き、キューバンの夢も実るわけですが、サッカーでも金銭以外の強化策を見つける時代に来たと思います。

 移籍金100億円が珍しくない現代、金持ちはともかく、そうでないクラブは本当の意味での

 「独自路線」

 を考えねばなりません。

 アンヘル・ディ・マリアが110億円でユナイテッドに移籍しますが、それは当然一部のクラブ同士での

 「売買ゲーム」

 のようなものですから。
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