塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

僕が贔屓にするサッカーの記者たち

2014-08-06 00:16:23 | 日記
 僕は木村氏を当然敬愛していますが、良い機会ですので、僕がこの方の描く作品、記事は何時よんでも素晴らしいと思う方をご紹介します。

 資料を幾度も読む、参照すると言う作業を繰り返していれば、自然と贔屓の記者が見つかりますし、クレジットを確認しなくとも、ああ、あの方の文章だなと判断ができますしね。

 写真で言えば、近藤篤氏の腕前がいことはよく知られています。

 1・宇都宮徹一

 僕は宇都宮さんの作品である「ディナモ・フットボール」「股旅フットボール」を手放してしまいましたが、宇都宮氏が日本、そして東欧を隈なく歩いて、歴史に埋もれそうな事実、小規模クラブの実情を取材していることに感謝します。

 サッカー批評53号では、薩川監督時代の長野パルセイロの記事を執筆し、松本山雅の単行本も発売するなど、氏だからこそできた企画もあると思います。

 ベラルーシ、ロシアにウクライナ、そして旧ユーゴ連邦と、宇都宮氏に作品を通じて出会った風景は幾つもあります。

 2・西部謙司

 フットボリスタのコラム「戦術リストランテ」でお馴染みですね。

 正直、僕は戦術は不得手ですので、西部さんのコラムを参考にすることは多いのですが、氏は机上の理論では終わらないところが良いと思います。

 「3-4-1-2では4-2-3-1に勝てない」
 「3-5-2は時代遅れ」

 確かにその一面はありますし、指揮するクラブ、代表に見合った戦術、フィットネスがあるのは当然です。

 でも西部氏はその優位にたつであろう戦術にも、課題があるという当たり前のことを指摘していますから、読んでいて腹立たしさが感じられないのも確かです。

 3・田村修一

 ナンバーでベンゲル、オシム、トゥルシエと日本にやってきた外国籍指揮官のインタビューを任せられる事が多いですね。

 田村さんが日本人でただ一人、バロンドールの投票権を持つ記者であることは、田村さんが英語とフランス語に堪能であることも影響しているはずです。

 日本人の記者やサッカー番組を担当する元代表選手、お笑い芸人たちがどれだけ外国語に堪能で、現地記者との親交があるのか、正直わかりません。

 田村さんに限らず、僕も含めて外国語を学ぶ機会を増やすべきなのは確かでしょう。
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木村元彦氏の著作を購入して

2014-08-06 00:05:30 | 日記
 木村元彦氏の著作は、僕にとってサッカーだけでなく、政治と宗教、そして日本での報道と現地での報道の乖離が如実に分り、大変重宝しています。

 氏の作品を昨日、2点買い求めました

 「オシムの言葉 増補改訂版」
 「蹴る群れ」

 前者はミズノ・スポーツライター賞を受賞した木村氏の代表作であり、僕は集英社インターナショナルが刊行したハードカバー、10章の日本代表監督時を加筆した文庫版、そして文芸春秋から発売されたこの増補改訂版を、3度に渡り買い求めました。

 集英社から文春に版元が移行したのは、11章のボスニア関係の記事をナンバーで発表していたため、だと思いますが、何度読んでも氏の取材力と洞察力、オシムを通じて旧ユーゴ連邦への

 「敬意と提言」

 が見受けられます。

 一方の「蹴る群れ」は、かつて講談社から発売されていた作品が、今回は集英社文庫として刊行されたことを最近知り、買い求めたものです。

 実は講談社版のオリジナルを中古で見つけ、手に取ったことがありましたが、僕は今、本棚の問題もありますが文庫か新書しか読まないので、この時は本棚に戻してしまったのです。

 第一章のイラク代表の2004年五輪予選突破と本大会での歩み、そしてJでもプレイしたイワン・ハシェック、イルハン・マンズズについての章もあります。

 でもこの作品に出会えていなければ、この両者が辿って来た人生の歩みを、僕は知らないままでした。

 また、2003年に横浜FCに在籍していたアルバニア代表のルディ・バタと言う選手、僕はこの作品を読むまで全く知りませんでしたが、アルバニアにおける共産主義の現実は、

 「度を超えている」

 という範疇をこえています。

 最近光文社から、親書としてロマノフ王朝の歴史を当時の絵画で振り返ると言う作品を買いましたが、共産主義というのは何故あそこまで残酷になれるのでしょうか?

 木村元彦という存在が、今後も日本サッカーに不可欠な記事を書く事は、間違いないと言う事は断言できます。
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