塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

大手とにっち、その境にあるもの

2013-11-29 22:20:06 | 日記
 ワールド・サッカーグラフィックで編集長を務めた中山淳氏。

 氏が手掛けた文庫本のひとつが、出版から発売されている

 「ワールドサッカー スーパースターユニフォーム読本」

 です。

 これは三宝有司さんという方がイラストを描き、中山さんが90年代以降のスーパースターが着用したユニフォームを文庫
一冊に凝縮したものです。

 「90年代の選手」

 とカテゴリーを決めたのは、膨大な情報量を文庫一冊に網羅するための方法論なのですが、当然紹介される選手はクラブで
一緒だったこともあるので、ジャージが重複している点が難点でしょうか。

 一方で眺めるだけも大変楽しめますし、何より

 「クラブとスポンサーの関係」

 を遡るには恰好の材料と言えます。

 紹介されている選手達、アンリやロナウジーニョ、カカなどが活躍し始めた90年代前半を示す資料は入手が難しいですし、
巻末で紹介されるバッジョですと

 「1980年代」

 と更に遡る必要がある為です。

 この本を読んで改めて感じたことは、90年代以降は完全にアディダスとプーマ、そしてナイキの3社が世界を牛耳っている
と言う点です。

 南米ではペナルティとフィンタ、欧州ではアンブロ、ディアドラ、ロット、エネーレ、そして日本からはアシックスの紹介
がありますが、これらは完全なる

 「にっち」

 ですよね。

 他にはマクロン、ケルム、エレアそしてカッパなども登場はしますが、それは微々たる代物で、にっちが幾ら団結しても3強の
シェアには全く及ばないのが実情です。

 それだけ3社が2010年代のビジネスを運用している証拠かもしれませんが、僕としてはにっちがあるからこそ楽しいと思
う側面が非常に大きいのですが。
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僕たちが思いもしないワールドカップの価値

2013-11-29 01:36:51 | 日記
 皆さんの周囲で日本代表がワールドカップ出場を決めた歓びを分かち合えた友人はいますか?

 僕の周囲ですと父だけが情報を共有したくらいで、仕事の日常会話の中にワールドカップもJリーグの話題ものぼる事はあり
ません。

 フランス、ウルグアイ、ベルギーにポルトガル。

 ワールドカップ優勝、もしくは上位の経験がある国ですら、ワールドカップ出場の切符をもぎとれば、僕たちから見れば本当
に尋常でないくらいの歓びを人々は爆発させます。

 フランスはラグビーや自転車競技も人気ですが、ウクライナ戦終了後の大騒ぎは本当に凄い物で、これはデシャン政権が最後
で踏ん張ったというよりも、諦めていた現実が覆った為でしょう。

 プロになって20年の日本は確かにワールドカップが現実となりました。

 でも、僕もそうですけれども

 「ワールドカップに出場する喜び」
 「ワールドカップで戦う意義」

 は本当に理解できていないのでしょう。

 勿論本場にだってサッカーにさほど執着しない方もいるでしょうし、ブラジルにだってバスケットやバレーボール、陸上で五輪
や世界選手権を目指す選手は大勢います。

 先日まで日本ではバレーボールの国際大会が開かれていましたが、仕事の都合もありましたが僕は一度もテレビ中継を見ません
でしたし、むしろ関心さえ起きませんでした。

 ですから、ワールドカップに関心をもたない人間がいても不思議ではありません。

 ただ、ワールドカップにはこうした「無関心」の人間を惹きつけ、その方が口に出した意見を尊重できる土壌はあると僕は思い
ます。

 これまで関心を持てなかった人間が、それでも歓びを現し意見を出せるようになった時。

 その時こそ日本サッカーが成熟した証になるのではないでしょうか。
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J3にまつわるエトセトラ

2013-11-29 00:14:17 | 日記
 J3というカテゴリーの誕生は喜ばしい出来事ではあります。

 その一方でJ3に関して今から準備に追われている関係者の多いでしょうし、彼らからすれば手放しでは喜べない側面がある
はずです。

 1・出版社

 ダイジェストとマガジンは開幕前の選手名鑑をどうするつもるでしょうか?

 どちらも値段が1000円を超してしまうでしょうが、J1からJ3までを一冊に集約する形で名鑑を発売すると思います。

 ただ編集部員からすれば値上げは売上に大きく響くかもしれませんし、なにより締切の問題とより煩雑な編集作業が待って
いるでしょうから、本当に大変だと思います。

 2・J3昇格クラブ

 プロになったということは、各クラブのGMの動きがより問われる形になります。

 またプロ契約を提示し、より中身のあるサッカーを提供するには新規スポンサーの獲得だけでなく、シーズン・チケットの
見直しも含めて考え直す必要はあるでしょう。

 長野パルセイロでしたら、もう当日券1000円、しなの鉄道利用で800円という形では経営が成り立たないでしょうし、
チケット代金の値上げは覚悟しないといけません。

 3・バスツアーの企画

 これはパルセイロやツエーゲンなど地域が偏っていますが、北陸新幹線ができれば選手とファンの移動は確実に短縮されま
すし、もしバスと同等のコストならば新幹線を用いるクラブもでてくるかもしれません。

 ですから今後のツアーバスは

 「新幹線との差別化」

 を訴えねばなりませんし、ファンも移動手段を選択できる形になります。

 リーグのカテゴリーが上になることは喜ばしいのですが、ファンもクラブもアマチュア時代とは異なる大幅な出費を考慮す
る必要がありますね。
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Jリーグが一般媒体を巻き込んでいた時代

2013-11-28 01:46:39 | 日記
 Jリーグが開幕した1993年当時は今よりも遥かに雑誌の影響力が強く、男性誌はこぞって人気選手をモデルに起用しま
した。

 開幕前は各誌が開幕ガイドを企画しましたし、もう廃刊になって久しいですが祥伝社が発売していたブーンは

 1・カズ移籍前のセリエAの特集を組む
 2・欧州各国リーグの胸スポンサーの特集、各ブランドと契約選手の間柄を調査
 3・モノクロページでは月1で、Jのクラブ特集を企画

 というように、Jリーグはマガジンやダイジェストだけでなく、ファッション誌に支えられていたのです。

 つまり、Jリーグが新規ファンを得るには、一般媒体を含む何かを

 「巻き込む」

 必要があると思います。

 ブーンは1994年の7月号(これは今でも僕の手元にあり、ともさかりえさんが巻頭を飾っています)でワールド・カップ
を特集しましたが、それは目玉として

 「サッカージャージはファッションになる」

 という確信があった為でしょう。

 今ならさしずめ、携帯電話ゲームとカードが旬の情報なのでしょうが、サッカーの試合そのものでなく、グッズであり、選手
CMなども話題の切り口として活かせる気がします。

 当時は今ほど雑誌が

 「細分化」

 されておらず、携帯電話やインターネットという競合相手が無かったからこそ、逆に取材しやすい環境があったと言えます。

 媒体が細分化し、ファンが独自に情報を得られるようになった今は、過去の手法が通じない側面はあるでしょうが、一般媒体
に取り上げてもらうという方法論。

 これは今でも使えると思うのです。
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郵政公社のCMにあの選手が登場中

2013-11-28 00:29:18 | 日記
 郵政公社が年賀状のコマーシャルを篠田真里子さんを起用していますが、そこにセレッソの柿谷が登場していること、皆さん
はお気づきになったでしょうか?

 篠田さんとの露出を比較するとほんのわずかな物ですから、代表やJリーグに関心の無い方はは俳優だと思うかもしれません。

 それでもCM中に現れる年賀はがきのは

 「柿谷曜一朗様」

 としたためられていますから、ファンならば彼が登場しなくとも、そのはがきを見ただけで次の場面が連想できる形になって
います。

 多分Jリーグの選手で、ここまで露出が多いのは彼を除いては誰もいません。

 例外的に内田篤人が「ビッテ」というお菓子のCMに出演していますが、それは日本代表の主力とブンデスリーガというふたつ
の付加価値もあるでしょう。

 内田が女性ファンから大きな注目を集めているのは、何も最近に始まったことではありませんし。

 柿谷自身、欧州に移籍するならば来夏のワールドカップ以後になると見ています。

 もし仮にセレッソが広島とF・マリノスを逆転かわし、J1優勝したならば彼は先輩である森島、香川ですらクラブに与えられ
なかった勲章をファンにもたらします。

 「一緒にチャンピオンズ・リーグで優勝して、アジア王者を目指そう!」

 という口説き文句が成立するかはわかりませんが、僕は皮肉でしょうがセレッソが優勝すれば、それだけ柿谷の移籍時期は早ま
ると思います。

 クルピ監督の退任に伴い、セレッソはランコ・ポポビッチ氏を招聘すると言われています。

 どちらにしても柿谷の姿を国内で見られる時間は、さほど多くは無い、そんな気がします。
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