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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

外部からの変化か、それとも自己変革か

2013-12-08 22:54:52 | 日記
 「保守と革新」

 政治体制は大きく分けてこの2点に絞られますが、前者に関しては僕なりの考えがあります。

 保守というのは周囲が勝手に決めた変革に対して、恐れ、戸惑い、生活の変化が起きることに不安を感じるからこそ、保守、つ
まり今までと同じで良いと思うわけです。

 しかし、

 「自分でここを変えよう!」

 と意識して実践、行動しているならば、それは保守派の人間と言えどもれっきとした革新の分野に入りますよね。

 例えば2012シーズンのビルバオがそうでしょう。

 トケーロやジョレンテのように、仲間の為に懸命に汗をかき、ハイクロスに対して滅法強い戦術が敷かれてきたのは、それがビ
ルバオにとっての伝統であり、ファンが好むためでした。

 しかし新監督として就任したマルセロ・ビエルサは、ファンが好む肉体的接触を払拭し、

 「マイボールを大切にした緻密なサッカー」

 を選手に求め、空気を一変させます。

 このビエルサに言動に対して懐疑的な視線、批判が集中したのは僕が冒頭でお話したように、外部が勝手に変化を取り込もうと
したために起きたものでした。

 確かにビルバオの存在そのものが独特であり

 「バスク出身者のみでクラブを構成する」
 「胸スポンサーは不要」

 という伝統を常に遵守しようとしてきた歴史があります。

 ですから2部降格の危機に瀕したこともありましたが、周囲はどこかで変化しなくてはいけないと思うフシはあったと思います。

 しかし、変化を直視するのはやはり度胸がいったわけです。

 国王杯、ヨーロッパリーグのいずれも準優勝で終わりましたが、2012シーズンはビルバオの歴史の中でも後世から見れば
振り返る事の大きいシーズンだったでしょう。

 でも外部よりも内部、つまり自分の意思で変革することが、軋轢を生むリスクは少ないと思います。
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僕が考える幸福の中身

2013-12-08 22:43:05 | 日記
 皆さんにとって本当に幸せな事は何ですか?

 例えば昨日J12連覇を達成した広島の選手たちのように、優勝の瞬間を味わう事は選手冥利に尽きるでしょうし、GMならば
獲得した選手の活躍、選手の親御さんなら健康を維持している事が値すると思います。

 僕にとっての心からの幸せ、それは

 「何の不安も感じることなく、夜眠ること」

 これしかありません。

 先日の日経新聞で塩野七生さんの談話が掲載されています。

 その中で小泉純一郎氏が現場復帰したことを言及し、安眠することに飽きてしまったのではないか、そう述べている事が印象
的でした。

 内閣総理大臣時代、小泉氏もやはり夜中ガバッと飛び起きて、得も言われぬ不安を感じたと聞きます。

 僕もそうなのですが

 「ああ、あの件は大丈夫だろうか」
 「こうすれば良かったのか、でもそれでも怒られたのかな」

 と頭の中で気持ちと考えが整理できず、迷路になってしまうことがあります。

 選手と指揮官が成績に関する事で批判されることは逃れられません。

 それでも度を越えた批判、選手だけでなく家族にまで被害が及ぶような罵声を浴びせる権利など、誰も所有はしていないという
のが僕の意見です。

 批評家は選手を批判する

 では批評家が誤った場合、選手は彼らを批判、罵倒しますか?

 しませんよね。

 言い換えれば選手は防御、つまり批判浴びることはできても、攻撃、つまりそれは誤りだと指摘することさえ出来ない、した
ならばもっとひどい罵声が飛んでくる可能性があるわけです。

 僕はこれを

 「サンドバッグ状態」

 と読んでいるのですが、選手と監督が得られる環境は案外僕たちが作り出しているのではないでしょうか。
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悲痛に満ちた中村俊輔の背中を見て思う

2013-12-08 02:09:56 | 日記
 2位では何も残らない。

 プロスポーツの根源にあるこの姿を見せたのが、川崎フロンターレに敗れた直後、ピッチに崩れ落ちた中村俊輔でした。

 皮肉だと思ったのは、F・マリノスの誰もが勝利を渇望する中で、最も貪欲に戦ってきたこの背番号25が、フロンターレの
先制点の起点になってしまったためです。

 フロンターレのボール狩りが成功したわけですが、F・マリノスは中村だけでなく、選手全員の意識が優勝という言葉にがん
じ絡めになっていたのでしょうか。

 中村は今季アブシン・ゴトビ氏から

 「中村が日本代表に招集されても私は驚かない」

 と称賛されたほど守備も奮闘し、同時に攻撃を司る形でした。

 しかし、天皇杯のパルセイロ戦で復帰するまで病気療養したように、クラブの中で最も体調管理に厳しく、誰よりも熱心に練習
を行う選手が戦列を離れる。

 この矛盾を彼自身が抱えていたように思います。

 中村自身は2007年スコットランドでMVPに輝き、ゴードン・ストラカンからも絶大な信頼を得ていたことは有名です。

 一方で常にスコットランドが

 「2強時代」

 で戦っていたことも事実でハーツやダンディ、マザーウエルなど格下相手に取りこぼしさえしなければ、最後はレインジャーズ
との一騎打ちという様相でした。

 F・マリノスの敗戦は、それだけ

 「J1の上位クラブに大幅な戦力差は存在しない」

 という価値観を示したようにも見えます。

 今季のF・マリノスはその平均年齢の高さでも注目されましたが、来季の補強はこの平均年齢を下げることが必要でしょうし、
外国籍選手の含めた補強の見直しがあるでしょうね。
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中国代表で海外に挑んだ選手達

2013-12-08 01:53:41 | 日記
 僕が中国代表に口出しするのも憚られますが、日本と韓国とを比べた際に海外リーグでプレイする選手が思い当たらない
点は事実です。

 日本では

 「4大リーグはともかく、それ以外のリーグに行くならば国内に留まった方が良い」

 という声もあります。

 ベルギーやスコットランド、オーストリアなど中堅リーグとJ1の実力が狭まったことに加えて、人種差別問題と八百長
に給料遅配と、制度そのものが歪んでいる面がある為です。

 2012シーズン、ハイデュク・スプリトから伊野波雅彦が移籍したのは、この給料遅配が理由でした。

 それでも言葉と風習だけでなく、多様な対戦相手や練習内容など、国内リーグでは得られない体験はどのリーグにも存在
するわけですが。

 中国代表は90年代中ごろまで欧州リーグに参戦する選手が見受けられたものです。

 その代表格が

 マ・ミンユー(ペルージャ)リー・ティエ(エバートン)スン・ジーハイ(マンチェスター・シティ)でしょうか。

 また

 「中国版デイビッド・ベッカム」

 と紹介された1860ミュンヘン所属のスン・ジーハイ、そして1993年にガンバ大阪に移籍したカ・シューゼンも海外
でプレイした形になります。

 韓国は日本でプレイする選手も代表招集の対象となりますし、欧州が難しいのであれば日本、韓国でプレイすることも良い
かもしれません。

 「ワールドカップ1番乗りに意味はあるのか?」

 この問いに答えるには、東アジア、西アジア、そして東南アジア全ての地域が切磋琢磨しないと予選そのものが向上しませ
んね。

 2002年以来のワールドカップを目指すには、中国は代表監督の選定だけでなく選手の動向も必要と言えます。
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