日本がいいよね。海外になんか行きたくないのに、こんど、行かなきゃいけないんだ。でも、嫌ならやっぱり行かないのがいいよね? なーんて悩み抱えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『人を愛し、人を生かし、人を許せ。』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
商社マン時代、私はアメリカ合衆国で一年ほど生活しました。
私にとって、これは大きなチャンスだったと思います。それも、学生としてではなく、社会人となって、実社会をある程度は知ったうえで行ったことが、非常に大きな経験を生んだと思います。
立脚点を変えると、物事が違って見えることがあります。それまでの自分の環境や教育だけを通して考えていると、考え違いをすることがよくあるのですが、まったく違う立場から見ると、違ったように見えることはいくらでもあるのです。海外に出たことによって、私は実体験としてこれが分かりました。
現在、日米論が盛んです。私はアメリカにいて日本を見たあと、日本に帰ってきてアメリカを見るという経験をしました。こうして両方から見てみると、片方から見て議論をしているだけの人には分からない部分が、ずいぶん見えました。(中略)
たとえば、アメリカにおける日本製品は、韓国や台湾、東南アジアなどの製品によってかなり駆逐されており、韓国や台湾の製品ばかりのところもたくさんあるのを見てきました。(中略)レベルの高い分野でないと、日本製品は生きていけなくなってきています。そうすると今度は、アメリカのレベルの高い部分が、日本に追い上げられて苦しくなってきます。(中略)
こうしたことを実際に見てくると、「アメリカは韓国や台湾などの製品をどうするつもりなのか」ということが気になります。(中略)そうした見方を持っているだけで、日本とアメリカの関係だけではなく、他の国とはどうなのだということが分かるようになります。この視点を持つだけでも、違った見方ができるのです。
真実を立体的につかむためには、いろいろなところに身を置いてみないと、なかなか分かりません。
みなさんは「富士山は円錐形だ」と思っているかもしれませんが、実際には円錐形ではなく、右側にポコッと肩が出ています。それは、ある角度からでないと見えません。(中略)
人間は自分自身を八正道に照らして点検しなければいけませんが、さまざまな経験をし、いろいろな考え方を知ったうえで自分を見ると、それまで悩んでいたことが、「こんなことだったのか」と見えることがあります。
その意味では、新しい知識や経験は、お金を払ってでも吸収したほうがよいのです。
知識の面では、これまで自分が関心を示さなかったところ、まったく無視していたところ、勉強しなかったところに、努力して少しでも手を伸ばしていくべきです。やがて新たな視点が得られ、大きな道が開けてくるでしょう。
経験の面では、自分なりの行動パターンに縛られることなく、それを破ってみることです。これまでのパターンからいけばやらないようなことをすると、違ったことが分かるようになります。
たとえば、これまで付き合ってきた人だけではなく、ときには違う人と付き合ってみると、違ったことが見えてくるのです。
(158~163ページ)
いろいろなところに身を置いてみることで、真実を立体的につかめることがある。
さまざまな経験をし、いろいろな考え方を知ったうえで自分を見ると、それまで悩んでいたことの解決法が、すぐに分かることもある。
だから、新しい知識や経験は、お金を払ってでも吸収したほうがよい──。
つまりは、海外に行くような新しい体験は、認識力を広げるために、自分を成長させていくために、ぜひともしたほうがいい。
そんなふうに大川隆法先生はアドバイスしてくださっているのだと私は理解しているのです。
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『人を愛し、人を生かし、人を許せ。』
大川隆法著 |
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