本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄520 筋膜を緩めて痛みを解消

2015年12月02日 | Weblog
今年もアッという間に師走になりました。残り1ヶ月を充実して1年を終わりたいと思います。

また、テレビの健康番組になりますが、「筋膜」について取り上げていました。最近、にわかに取り上げられるようになって来ました。今回はこの筋膜について探っていきたいと思います。

筋膜とはどのようなものなのでしょう。全身を包み込むぴったりとしたボディスーツをイメージしてみてください。色々な動きをしても自由に伸び縮みして、楽に動けるスーツであれば気持ちがいいでしょう。しかし、どこかがよれてしわになったり、引っかかっていれば着心地は良くありません。

これが私たちの体の中で起きているのです。日常生活での様々な癖や使い方で、体にフィットしていた筋膜スーツにもつれや癒着が起こり、自由に伸び縮みできなくなって、引きつれが起きてきてしまい、離れた場所でこりや痛みを引き起こす原因にもなります。

筋膜は筋肉だけを包み込んでいるわけではありません。骨や内臓、血管や神経など、体の全てのものを包み込み、支えながら一つにまとめて、体を形作っているのが筋膜組織なのです。このように体の表面を覆うだけでなく、体の深いところまで蜘蛛の巣のように張り巡らされています。

筋膜の構造はオレンジなどの柑橘系の果物に例えるとわかりやすくなります。オレンジの皮をむくとその中は房に分かれています。房をひらくと粒々の「さのう」があります。筋肉の構造も細かく分けていくと、筋束と呼ばれる束の集まりがあり、筋肉の塊ができています。この筋束は筋繊維の集まりでできているのです。

オレンジの袋が外から中までつながっているように筋膜も体の外から中まで細胞レベルの細かさでつながっています。

肩にショルダーをかけるのがいつも同じ肩であったり、脚を組むのも同じ脚の組み方をしていると、いつもの自分の癖が体の歪みを作り、骨盤の歪みや筋肉の硬直につながるというのが一般的な考え方でした。

しかし、筋膜が生活習慣からもつれたり、癒着をすることで、骨格に負荷をかけ、骨盤などの歪みを引き起こしているのであれば骨盤の歪みを改善しても、しばらくすると筋膜の癒着が骨盤を歪んだ状態に戻してしまうのではないでしょうか。

歪みを作っている根本である筋膜の引きつれや癒着を取り除かなければ解決にはなりません。肩こりなどで筋肉を揉み解して緩めたとしても、その時はいいのですが、しばらくすると元の肩こりが起きてしまうということになります。

テレビでも関連する筋肉だけをストレッチするのではなく、全体の筋膜を緩めて、正常な状態を取り戻すような方法が紹介されていました。この方法は「健康カプセル 元気の時間」のホームページで紹介していますので、そちらをご覧ください。

フットセラピーでも活用する、足裏の反射区ですがこの原理も足裏とつながる筋膜による効果ではないか、とも言われています。

この筋膜のことを知るにつけ、フットセラピーの施術はこの筋膜の癒着や引きつれを治し、元の筋膜の状態を取り戻しているのではないかと感じてきました。

筋肉を揉み解すのではなく、足首回しなどで筋肉を緩めていっていますが、これこそ筋膜のもつれを正常な状態に戻しているのではないでしょうか。

ますます、フットセラピーやハンドセラピーの凄さを感じています。今までの医学界では関心をもたれなかった筋膜ですが、今後は医学界でも注目され、色々なことが解明されていくのではないでしょうか。今後の展開に期待したいものです。

今回の記事にRolfing spiroのホームページより一部参考にさせて頂きました。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。