理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄674 コーヒーが痛風の発症リスクを下げる!

2018年12月26日 | Weblog
年末になると知らず知らずのうちに気持ちが焦っているのを感じてしまいます。

テレビでも「2018年の出来事」などの特集が組まれ、その影響を受けているのかも知れません。

今年最後の「円心五法の真髄」になりました。今年一年ご愛読いただきありがとうございました。

私事になりますが、先日の健康診断で尿酸値が上限に近く、痛風に気を付けるように言われました。

私の父も痛風で悩んでいた時期があり、足の指の激痛で苦しんでいる姿を思い出してしまいました。

タイミングよく「日経電子版」の「ヘルスUP」の中に『「コーヒーは痛風予防にいい」ってホント?ウソ?』という記事を見つけました。

コーヒー好きの私にとってはうれしい記事です。早速読んでみると

米国のコホート研究で「コーヒーの摂取量が多い人ほど痛風発症リスクは低い」という報告が出ています。

1日に6杯以上飲む人の痛風発症の危険度は、全くコーヒーを飲まない人に比べ半分以下で、コーヒー好きの私には朗報です。
(日経電子版 ヘルスUPより)

また、普段から水分を多く取ることも尿酸値を下げてくれます。肝臓で分解された尿酸は尿とともに体外へと排出されるからです。

一般の人の尿量は1日1.0~1.5Lです。こまめに2Lくらいの水分を摂るようにしましょう。

水分摂る際には、甘い清涼飲料水や果糖の多い果汁100%ジュースなどは適しません。

果糖の過剰摂取は尿酸を増やすことにつながります。

砂糖入りの甘いソフトドリンクの摂取量が多いと痛風発症のリスクが高まるという報告もあります。

砂糖がたっぷり入った清涼飲料水やジュースなどの飲み過ぎには注意が必要です。

コーヒーを飲むときは、砂糖・クリームを使わず、ブラックで飲むのがお勧めですね。

それでは本日はこの辺で。良い年をお迎えください。来年は1月9日からお届けいたします。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄673 暴飲暴食は「逆流性食道炎」の大敵!

2018年12月19日 | Weblog
師走は忘年会も多く、暴飲暴食してしまいがち、新年にはゴロゴロと体を動かすこともなく、美味しい物を食べ過ぎてしまいます。


当然、内臓への負担は大きくなります。特に胃への負担が大きく、胃液や食べた物がこみ上げてきたりします。

私も夜おそくまで食べて、すぐに寝ることがあります。すると夜中に胃酸や食べた物が逆流してのどに詰まりそうになり、むせて起きることがあります。

窒息死する人がいるのも分かります。その時は夜遅く食べるのは、やめようと思うのですが、しばらくすると、また同じことを繰り返してしまします。

胃液は強い酸性ですが、胃壁は酸に強い粘液で粘膜が覆われていて胃酸に侵されることはありません。

しかし、食道にはこの粘液がほとんどありませんので食道の粘膜を傷つけてしまうのです。これが逆流性食道炎です。

このような胃液や胃の内容物が食道に逆流することで起きる病気を総称して「胃食道逆流症」と言われています。

胃食道逆流症の症状は心臓病や食道ガンなど重篤な病気の症状にも似ていますので、症状が続くようでしたら、早期に病院を受診しましょう。

胃を酷使してしまうこの時期には食事の摂り方に注意しましょう。

胃と食道の間には逆流を防止する食道括約筋があり、胃酸の逆流を防いでいますが、暴飲暴食は括約筋を緩める働きがあります。

また、脂っこい物を摂ると括約筋を緩めるコレシストキニンというホルモンが分泌されるので、控えめにするのがいいでしょう。

食後すぐに寝ると胃酸が多く分泌されているところに重力も働かず、胃酸が逆流しやすくなります。

暴飲暴食を控え、2019年の新年を心身ともに健康な状態で迎えたいものです。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄672 ロコモから要介護者にならない為には!

2018年12月12日 | Weblog
運動器症候群(ロコモティブシンドローム)で要介護者になる人が増えています。

人生100年時代と言われるようになりました。100歳まで生きているだけでは寂しいですね。

健康で自分の足で好きなところに行けなければ、100歳まで生きている喜びがありません。

健康に100歳まで自分の足で歩けるにはどうすればいいのでしょうか。

それには体を動かし、運動器(骨格や関節、筋肉など)を充分に使うことが大切です。

運動と言えば歩くことが基本になります。人間は二足歩行を行うために骨格や関節、筋肉が進化してきました。

運動器の働きを維持し、二足歩行を継続するには普段から歩くことが一番です。

歩けば抗重力筋(腹筋、背筋、殿筋、脚の筋肉)が鍛えられ、いつまでも若々しくいられることでしょう。

それではどのようにすればいいのでしょうか。

それには速歩がお勧めです。歩きながら隣に人がいれば会話ができ、息切れをしない速さが自分に合った速歩です。

最近注目されているインターバル速歩もお勧めです。3分間景色を見ながらゆっくり歩きます。その後速歩で3分歩きます。

これを繰り返しながら、速歩を5回(15分)以上行うようにします。速歩だけを行うよりも継続してできるウォーキングです。

ロコモにならないためには歩くだけではなく、足首の柔軟性や足指の柔軟性と筋力を高めておくことも大切です。

足指の間に手の指を差し込み、足首回しや足指を前後に動かし、その後アキレス腱を呼吸に合わせて伸ばしましょう。


ウォーキングの前のウームアップやウォーキング後のクールダウンとしても有効です。

足首の柔軟性や足指の力が転倒を予防してくれます。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄671 一歳までの虐待が脳の働きに大きく影響!

2018年12月05日 | Weblog
前回は赤ちゃんタッチセラピーのお話をさせて頂きました。その第2弾として子供の虐待が脳に障害を与え、大人になっても辛い思いをするというのです。

前回もご紹介しました福井大学教授の「友田明美」先生が次のように言われています。

厳しい体罰を受けると「前頭葉」が縮小し、暴言を言われ続けると「聴覚野」が変形して、音や会話に障害が出たりします。

親のDVを目撃すると「視覚野」が縮小して、相手の表情が読み取れなくなるそうです。

自然に脳が色々なストレスから脳を守ろうとして、その機能を落としてしまうのではないかと言われます。

また、親、特にお母さんとの愛着障害の子どもはご褒美に脳が反応しません。

お金というご褒美や褒め言葉も響かなく、反応がありません。自己肯定感を向上させることもできないようです。

特に1歳ころ虐待を受けると、このご褒美への脳活動が最も低下してしまうことが分かっています。

虐待を防ぐには生まれたばかりの赤ちゃんから触れて愛着を高めておきましょう。お母さんにも赤ちゃんにもオキシトシンが分泌され愛情が深まります。

それに、幼児期のストレスは次世代への連鎖が起きてしまいます。幼児期に虐待などを受けると、自分の子どもにも同様の虐待をしてしまうのです。

幼児期の暴言や虐待を防ぐにはどのようにしたらいいのでしょうか。

お腹に赤ちゃんがいる妊婦さんに、生まれたばかりの赤ちゃんから触れることで愛着を高めておくことの大切さを知って頂きたいと思います。


子育てはイライラすることもあるでしょう。気が付かないうちに暴言を吐いたり、虐待をしてしまうこともあるかもしれません。

そのような時は一呼吸を置いて、赤ちゃんタッチセラピーを行いましょう。イライラした感情はどこかに吹き飛び、赤ちゃんへの愛情が蘇ってくることでしょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士