理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄474 運気を上げる「朔旦冬至」

2014年12月24日 | Weblog
今年最後の勉強会と個人セラピーを宮崎の都城で20日、21日の二日間で行ってきました。参加者は13名でしたが、とても充実した勉強会と個人セラピーを開催することができました。

五行や経絡とセラピーとの関連性などより深く学びたいという声を頂いたり、参加されたトレーナーが自主的に今後の勉強会などの計画を相談されたりと、本部への依存から主体的な活動に変化してきていることを実感することができました。

話は変わりますが、22日は冬至でしたね。19年に一度の「朔旦冬至(さくたんとうじ)」と呼ばれる特別な日でした。冬至までは日照時間が徐々に短くなり、冬至を境に日照時間が長くなっていくので昔は「太陽の生まれ変わる日」としてお祝いしていたそうです。

今年は「冬至」に加え、「新月」が重なる「朔旦冬至」でした。満月から徐々に月が欠けていき、完全に見えなくなる時が「新月」でここから徐々に月が満ちていくので、やはり「月が生まれ変わる日」とも言われていたそうです。

「太陽の生まれ変わる日」と「月が生まれ変わる日」が一緒になることで、とても縁起の良い日とされ、新しい運気を呼び込む特別の日と言われています。しかし今年の「朔旦冬至」は終わってしまいましたね。

運気は自然に誰かが運んで来てくれるものではありません。運気を呼び込むのは自分自身なのです。その為には普段からのプラス思考が大切になります。自分の意識ではプラス思考をしなければと思いながら、いつの間にかマイナス思考になっていることに気づいたりしませんか。

私もそうです。気がつくとつい、マイナスの考えになっていたり、車の運転でイライラするような運転をする人がいるとつい「バカやろう」と怒鳴っている自分がいます。子どもから「お父さんマイナスの波動が出ていますよ」と言われる始末です。

このようなマイナスの思考や感情になっているのを瞬時に切り替えられたらいいと思いませんか。その方法はマイナスの感情が湧いてきたら、一旦それを受け止め、手の平をポンと叩いて「今のはなし」と声に出しましょう。

潜在意識にマイナスの●丸で入るところをプラスの○丸に切り替えることができます。○丸を潜在意識に入れることが習慣になれば運を呼び込むことができることでしょう。

今年最後の「円心五法の真髄」になります。来週はお休みします。

今年一年ありがとうございました。皆様、良い年をお迎えください。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄473 触れることの効用は計り知れない

2014年12月17日 | Weblog
13日(土)本部での今年最後の会員勉強会と望年会(協会では希望の望の字を使っています)を開催しました。オイルトリートメントの練習は最近中々行っていませんでしたので、今回はこのオイルトリートメントの施術を確認しました。

受け手になっている人はいつもリラックスしているのですが、今回はいつも以上にリラックスしたようで、終わったのにも気がつかない様子でした。

望年会では今後の活動の話題が出ていました。協力しながらボランティア活動やイベントにも参加しよう。そして勉強会にはまた参加しようと、大いに盛り上がりました。

今回は勉強会に参加された方の体験談をご紹介したいと思います。

とても元気な叔母さんが、70代とは思えないほど元気な人で、子どもたちの研修で湖に来ていて、一人で泳いでいたそうですが、深みにはまって溺れて意識不明になったそうです。命だけは取りとめたものの、脳幹だけは生きているが意識が全くない植物状態になってしまったのです。

面会が可能になり、お見舞いに行ったが、意識はなく呼びかけにも全く反応がなかったそうです。、手足共に硬直した状態だったので、フットやハンドセラピーを行うにも何もできない状況だったそうです。

しかし、何とか少しでも回復して欲しいとの思いで、手や足を擦っていると、今までガチガチに硬直していた腕や脚が、力が抜けたように硬直が一時的に取れたそうです。その日は帰って来たのですが、ご主人から今まで排便ができなかったのに、大量の便が出たと喜んで電話があったそうです。

長野の病院に入院されていたので頻繁にはいけなかったが、東京の病院に移られてたというので、行きやすくなって、定期的に行ってはセラピーを行っているそうです。中々、基本操法をそのまま施術することはできないが、触れることの大切さを改めて確信したとおっしゃっていました。

それを見ていた長男の方が、自分に教えて欲しいと言われ、お母さんの手足を触るようになり、お母さんの反応も少し感じられるようになったそうです。

父親とあまりいい関係になかったようなのが、母親に触っている息子を見ていて、父親との確執が徐々に取り除かれているそうです。

触れることの効用は計り知れないものがありますね。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄472 ガンにも副交感神経が有効

2014年12月10日 | Weblog
昨日、統合医療研修会という講演会を紹介して頂き、興味がありましたので行ってきました。「なんちゃって」という話もありましたが、お一人の講師の話にはとても興味がわきました。

千葉で「旬菜Cooking」を主宰されている伊場講師で、参加者の硬い雰囲気を和ませるテクニックも参考になりましたが、人間はどのような物を食べるのが理想なのかを歯の構成から割り出した話です。以前、聞いたことがあるのですが忘れていました。

人間の歯は親知らずを含めて上下で32本あります。その構成は門歯(前歯)8本、犬歯4本、臼歯20本で、門歯は野菜などを噛む歯で、犬歯が肉を噛む歯、臼歯は穀物を噛む歯なのです。

ということは、肉類は1割、野菜類が2割、穀物類が5割の割合で食べるのが理想だとのこと。昔の日本人の食生活はこれに近かったのかも知れません。穀物を中心の食生活で、玄米や粟、稗、などを主食にみそ汁と漬物といった食事で発酵食品も欠かせません。

また、「まごわやさしいこ」をご存知ですか、私は分かりませんでした。この食べ物を取ることが大切だというのです。「まめ」「ごま」「わかめ」「やさい」「さかな」「しいたけ」「いも」「こうそ」だそうです。食生活に参考になりますね。

最後に食事だけでなく「心の安らぎ」の大切さ、ガンには食事がとても重要だが、くつろぐことで、自律神経を副交感神経にすることが、ガン予防や治療にとても大切だと締めくくられました。

副交感神経の話が出てきて、すぐに間脳調整はすごいなーと実感です。興奮状態やストレスなどで嫌な感情にある時など交感神経が優位で、簡単には副交感神経優位に切り替わりませんが、足を揉めば簡単に副交感神経優位に切り替えることができます。

フットセラピーを行っている人であれば誰しも経験していることですよね。以前にもフットセラピーのエビデンスでも紹介しましたデータを覚えていますか。フットセラピーを行うことで、白血球の顆粒球とリンパ球の比率が変化し、リンパ球が増え、免疫力が高まってきたのです。

データ取得にご協力を頂いた方には施術を行う前に採血をしました。その後、約30分のフットセラピーを行い、直後に二回目の採血、そして30分後に採血、1時間後に採血と合計4回の採血にご協力を頂きました。

施術をしながら眠っている方が多いので、当然、副交感神経優位になっているだろうと思い、直後のデータに期待したのですが、直後のデータには白血球の変化は見られませんでした。

ところが30分後のデータで顆粒球が減少し、リンパ球が増加したのです。この状態が1時間後も継続していたのです。施術の効果が1時間以上継続していることを示しています。

ホスピスで家族の了解を得て、ガン患者の方に施術を行ったところ、副交感神経優位になったのでしょう。痛みが和らぎ、うとうとされて、夜もぐっすり休まれるようになったという報告を受けています。

フットセラピーが目指す、間脳調整は本当に素晴らしいですね。


それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄471 腰痛は予防が大切!

2014年12月03日 | Weblog
11月30日と12月1日の二日間、鹿児島に出張しておりました。30日は個人セラピー、1日は会員勉強会です。セラピーを受けた方からは呼吸の使い方や強弱などのメリハリなどを体験できて参考になったと喜んで頂き、次回もやって欲しいという声を頂くことができました。

勉強会では糖尿病の方への施術の方法などを実践し、その後に茶話会を行いました。和やかな雰囲気の中、皆さんの意見を聴かせて頂きました。

今後の勉強会で基本の見直しが良いのか、それとも症状に合わせた施術の方法などがいいのか、多くの意見が寄せられました。回数も3ヶ月に一度くらいの頻度で行って欲しいという意見もあり、次回3月に開催することが決まりました。

その中で腰痛や膝痛で悩む方が多いので、その方法が知りたいという意見がありました。今回は簡単にできる腰痛防止法をお伝えしたいと思います。

以前、私も何度もぎっくり腰をやった経験者ですが、最近は全く起こさなくなりました。腰に違和感があるとすぐに予防を始めます。痛みが出てから痛みを取ろうとしても中々改善しません。腰痛も予防が大切なのです。

違和感を感じたら、半身浴で腰の筋肉をゆっくり温めて緩めるようにします。このとき、ふくらはぎの裏側を足首から膝裏まで押していきます。ここには膀胱経の経絡が流れており、腰痛に関係する大殿筋や脊柱起立筋の働きを正常に取り戻すことができます。

ツボはあまり意識せずに5点くらいに分けて押して行きましょう。膝裏に来たら膝裏の硬直を充分に取るように揉みほぐします。触って痛いところがあればその場所の痛みを取るように揉みほぐします。

お風呂から出たら、フットセラピーのセルフケアを両足に行いましょう。イスに座って行う方が腰に対する負担が少なくて済みます。このとき、第5趾には膀胱経の井穴「至陰」がありますので、良く揉みほぐし、井穴に刺激を入れるようにします。

また、腰痛を予防するには腹筋や背筋などの抗重力筋の衰えを防ぐ必要があります。とは言っても中々運動ができないと思われていても大丈夫です。この筋肉は歩くだけで充分に衰えを防いでくれます。二本足歩行を行うために発達してきた筋肉です。だから、歩くだけでも充分です。

セラピストが腰痛の方に施術を行う場合は裏操法(うつ伏せの人に行う方法)と表操法(仰向けの人に行う方法)の組み合わせでフットセラピーを行いましょう。

裏操法は腰を痛くすると言ってくる人がいますが、ストレッチのかけ方に問題があることが大半です。呼吸に合わせてゆっくりとストレッチを行へば、大腿四頭筋が緩み、痛みを軽減することにもなります。

毎日、人にやってもらうことは難しいでしょうから、自分でできる予防法を教えてあげましょう。自分の健康は自分で守るのと同様に自分の腰痛は自分で守るようにしましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士