本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄320 今年一年ありがとうございました

2011年12月27日 | Weblog
今年最後の「円心五法の真髄」になりました。今年一年は自然の脅威を強く感じた一年でした。3月11日の地震の傷跡はまだまだ深く残ったままです。被災地で徐々に復興の兆しが見えていますが、原発の問題解決にはまだまだ時間がかかりそうです。

改めて危機管理の大切さを強く感じます。予想外の津波だったでは済まされません。安全対策ができないのであれば、今の原発を稼働すべきではないと思います。原発の近くに住んでいた方々は本当に自分の家に帰る事が出来るのでしょうか。何十年もかかりそうです。

テレビでは各局とも今年一年を振り返っての特別番組が組まれていますが、日本フットセラピスト協会も今年一年を振り返ってみたいと思います。

一番に挙げられるのは素晴らしい人材に恵まれたことです。その中でも前理事長の寒河江秀行氏が副会長として復帰してこられたことです。一段と人間的に厚みを増し、思考力、決断力を持って協会の運営に素晴らしいアドバイスをして頂いています。

新しい人材として学術研究担当の「水谷裕之」氏と広報企画担当の「三上雄司」氏が加わり、協会の運営に幅を増してきたことは本当に嬉しいことです。

しかし人材として欠かせないのが会員の皆様であり、協会の理念に賛同し、力添えを頂いているトレーナーの方々です。この協会が存続して活動できているのは会員やトレーナーの皆様の活動のおかげです。皆様方の大きな支えに感謝するばかりです。

全国各地にお伺いする度にこの協会の皆様は何と温かい人が多いのかと、痛感させられます。確かに本部の運営の在り方に厳しいご意見を頂くことも度々ありますが、その思いは協会を良くしたい、良くなって欲しいとの思いが伝わって来てとても嬉しくなります。

今年は色々と新しい取り組みを提案させて頂きました。一般の方向けの無料セミナーや会員勉強会、メリディアン・グラフィック・カードによる個人セッションなどを通して会員の方々が何を求めておられるのかが、少し分かってきました。

この経験をもとに今後もよりよい企画を提案し、皆様の活動の応援体制を確立したいと考えております。これからも皆様のご要望をお寄せください。

協会は「自分の健康は自分で守る」を合言葉に「一家に一人のフットセラピスト」を育てることを目標に掲げています。この理念に賛同してくださる方が徐々に増えてきているのをありがたく感じます。

今年一年本当にありがとうございました。来年も一人でも多くの方々に触れ合うことの大切さを伝えながら、皆様と共に成長し続けて参りたいと存じます。

素晴らしいお正月をお迎えください。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄319 セロトニン神経と癒し

2011年12月19日 | Weblog
「セロトニン脳」健康法という本をご存知でしょうか。私たちセラピストにとって癒しを提供していますが、この触れることが脳に与える影響を分かり易く記されていますので、ご一読されてはいかがでしょうか。

現代社会はストレス社会と言われます。日常の生活で過剰なストレスを受け精神的なトラブルを起こしてしまう人が激増しています。皆様の周りでも「ウツ」や「パニック障害」などで悩まれている方がいらっしゃいませんか。

この様な時に有効なのがセロトニン神経の働きです。セロトニン神経の主な働きは五つあります。これらをこの本から抜粋しながらご紹介します。

一つは朝の目覚めで睡眠から覚醒にシフトしていくときに、目覚めとともにセロトニン神経が活発に働き始めます。働きが不十分だと、目が覚めても頭がすっきりしない状態が続きます。

二つ目は心の不安やストレスなどから来る過剰な緊張を取ることができます。日中は通常、覚醒している時の脳波はベータ波が優位に働いていますが、セロトニン神経が活発に働くとアルファー2という脳波に変わってきます。リラックスして癒やされている時に出てくる脳波で、緊張や不安が取れ、心の混乱も収まってきます。マイナス思考になりがちなのが納まり、元気になってきます。

三つ目は自律神経を適度なレベルに保つことです。昼間に活動している時は交感神経が優位になり、睡眠時には副交感神経が優位になります。この自律神経のレベルが低ければ上げ、活動が過剰ならば下げて、いい状態のレベルに保つように働きます。

四つ目は痛みに対して、痛みをコントロールする働きがあります。痛みに対して過剰に反応しないように調整してくれるので、痛みが和らぎます。激しい痛みを伴う場合も、セロトニン神経の働きを活性化することで痛みを軽減することができます。

五つ目は正しい姿勢を保つ働きがあります。朝起きてセロトニン神経が働きだすと全身の抗重力筋を活性化します。自律神経の交感神経の働きだけでなく、このセロトニン神経の働きが、姿勢をシャンとさせ、瞼もパッチリとして顔も引き締まってきます。

これ以外にも全身の筋肉や肌に張りが出て若さが保てたり、気分がさっと切り替わり、いつまでもこだわらなくなり、集中力も増してきます。いいことづくめですね。

それでは、セロトニン神経はどうすれば活性化できるのでしょうか。それが意外に簡単にできるのです。日常生活の中でこの2つを実践すればいいのです。

1つは、朝、しっかりと太陽の光を浴びましょう。重要なのは明るさで、蛍光灯の灯りはどんなに明るく見えても照度は低く、太陽の明るさには敵いません。できれば30分以上は外で太陽の光を浴びるようにしましょう。

2つ目は「基本的なリズム運動」をすることです。人間の様々な運動の中で、日常生活の中でリズムを伴うものには歩く、噛む、呼吸の三つが挙げられます。

フットセラピストとしては常に歩くことの大切さをお伝えしています。それがこのセロトニン神経の活性に繋がっているのは嬉しいことです。朝の太陽の光を浴びながら30分ほどウォーキングすることで、まさに一石二鳥でセロトニン神経を活性できます。

円心五法の「食養法」の中でも噛むことの大切さをお話しております。食べ物を一度口に入れたら最低でも30回は良く噛みましょう。噛むことで唾液が充分に出てきますし、顎の筋肉を充分に使うことで集中力が増してきます。同時にこの神経を活性できれば嬉しいですね。

また、呼吸も円心五法では全ての中核にあるものと捉えています。「呼吸法」を何度か紹介していますが、特に腹式呼吸の中で息を吐くときに腹筋を意識してしっかりと吐くようにしましょう。呼吸を整え、瞑想を行うことで、セロトニン神経も活性して行きます。

我々セラピストにとってはもう一つ、嬉しいことがあります。セロトニン神経を活性するのはセロトニンの量が関わっています。触れることでこのセロトニンが増えてきます。フットセラピーを受けていてとても癒されるのは間脳調整でトランス状態になることと、このセロトニンが増えることの両方が関わっているようです。

いかがでしたか、円心五法で私たちが訴えて実践することをお勧めしていることが、実はセロトニンを増やし、セロトニン神経を活性することに繋がっていることがよく分かります。

過剰なストレスを抱えた方がフットセラピーの施術を受けられて涙を流された後、とてもスッキリしたと顔も爽やかになり、お帰りになる理由がよく分かります。心身ともにお疲れの方には是非、フットセラピーを受けて頂きましょう。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄318 柏レイソルの頑張り

2011年12月12日 | Weblog
スポーツ好きの私にとっては世界の名門クラブが日本に来てサッカーをしてくれるなんて本当に素晴らしいことです。その中にJ2からJ1に昇進して1年目と言うのにJ1で優勝を勝ち取り、今回の大会に出場を果たした柏レイソルの働きは本当に感動モノでした。

私の故郷の福岡には野球では「福岡ソフトバンク」が本拠地を構え、今季日本一を勝ち取ってくれましたが、サッカーの「アビスパ福岡」は昨年やっとJ1に復帰したばかりなのに、残念ながら再びJ2に降格です。柏とは全く同じ条件でJ1昇格したばかりでしたが、各選手たちは天国と地獄の差を味わっていることでしょう。

なぜ、この様な結果になったのでしょうか。ソフトバンクの話に戻りますが、本拠地の福岡ヤフードームで2連敗した時は「今年もダメかな」と一瞬、私の頭をよぎりましたが、選手たちからは全くそのような雰囲気を感じませんでした。

リーグ優勝をしながら日本シリーズを逃した過去の辛い経験が「今年こそは絶対に日本一になるんだ」という強い選手たちの思いが一つになり、目標に向かって突き進んでいった結果ではないでしょうか。選手たちをその気にさせた秋山監督のリーダーシップも素晴らしいですね。

柏レイソルの話に戻りますが、昨日の北中米カリブ海代表のモンテレイとの試合をご覧になりましたか。柏が1点を先取しましたが、すぐにモンテレイに同点を許し、そのまま決着が付かず、延長戦に突入しました。それでも決着が付かず、PK戦です。

なでしこジャパンのアメリカ戦でのPK戦を思い出しました。最初に蹴るのはモンテレイ、GKの菅野がコースをズバリ読み、一人目を止めます。これで調子に乗った柏は次々と決めますが、4人目の両者が失敗します。しかし、5人目の林が決めて、準決勝に進出しました。

ネルシーニョ監督は「PK戦での勝利だが、勝利に値する試合をした」と選手たちの働きを讃えていました。選手たちも連戦での疲れはあるが「疲れはある中での連戦は、チームとしてタフになるチャンス」と前向きに捉えているのは素晴らしいです。

今大会の目標としていた準決勝ではブラジルの名門サントスと対戦することになりました。ここでも、工藤選手は「この勢いを大事にして、サプライズを起こしたい」と力強く宣言していました。サントスとの試合がとても楽しみです。

しかし、柏はなぜ、こんなに強くなったのでしょうか。チームを率いる監督のリーダーシップも大きいでしょうが、選手一人ひとりがその気にならなければこのような結果は付いてきません。リーグ戦での自信がこのクラブW杯での2勝につながっています。

「円心五法」の中でも成功体験(これを白丸と呼ぶ)を多く持つことで潜在意識に白丸がドンドン入っていくことで、無意識のうちに「できる」という思いが強くなり自信につながってきます。その自信がまた、成功につながっていくのです。

J1に昇進したばかりの柏レイソルの選手たちも勝利を掴むたびに白丸を潜在意識にインプットして、ますます自信を付けていったのでしょう。今回の勝利も大きな白丸となり潜在意識にインプットされました。

準決勝のサントス戦でもこの成功体験が最大限に発揮され、素晴らしい試合をしてくれるのではないでしょうか。

私たちも白丸を多く、潜在意識にインプットできるようにプラスの前向きな発想をして行きたいものです。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄317 「赤ちゃんタッチセラピー」講座を新設

2011年12月05日 | Weblog
全国を回り、多くの会員の方々にお会いしてきました。その中で、ベビーマッサージへのお問合わせやご意見を多く頂きました。協会の講座としてベビーマッサージを新設して欲しいという声に応えるべく検討してまいりましたが、いよいよスタートできる状況になってきました。

私たちは「一家に一人のフットセラピストを育てよう」と目標を掲げて活動しています。その中でも赤ちゃんとの関わりはとても大切だと感じていましたので、円心五法の考えを取り入れた、独自の「赤ちゃんタッチセラピー」ができ上がりました。

昔の日本は三世代や四世代が同居して暮らすのが当たり前でした。しかし、最近は核家族化し、お年寄りと一緒に暮らしている家族の方が少なくなっています。子供が生まれれば家族みんなで触れ合うことが当たり前でしたが、今ではママやパパとの触れ合いしかありません。

多くの家族と触れ合うことのできない赤ちゃんにとってはママやパパとの触れ合いがとても大切になりました。そんなご両親に手軽に赤ちゃんと触れ合い、楽しい時間を過ごせるタッチセラピーになっております。

産まれた赤ちゃんと触れ合うことがいかに大切か、「山口創、あやこ」両先生の本を参考に触れ合いを多く持った赤ちゃんと触れ合いをあまり持たなかった赤ちゃんへの影響をまとめてみました。触れ合いを多く持った赤ちゃんには次のような効果が期待できます。

① 愛情ホルモンのオキシトシンが沢山分泌され、親子の愛情が深まり、子供の成長を促すようになります。

② 全身の皮膚への刺激は脳の発達を促し、運動機能を高めることにつながります。

③ 皮膚に触れることで前頭葉が刺激され、頭がよくなると言われます。

④ ママやパパと触れ合うことで、甘えたい欲求が満たされ、自立心が育まれます。

⑤ 皮膚から伝わってくる情報に耳を傾けると子供の異変に気がつくようになります。

このような素晴らしい効果が期待できます。

しかし、触れることの少なかった赤ちゃんはサイレントベビーと言われるような、弱々しい声でしか泣けなかったり、表情のない赤ちゃんになってしまうことがあります。ママやパパに訴えてもかまってもらえないと赤ちゃんはあきらめてしまうのです。

また、最近はちょっとしたことでキレてしまう子供が多くなりました。嫌なことがあっても感情のコントロールの仕方がわからず、いきなり爆発してキレてしまうようです。触れ合い不足は心の冷えを作り、親子の不調和を作ってしまいます。

このようなことにならないために、まずは足に触れることから始めてみましょう。泣き叫んでいる赤ちゃんの足を手のひらで包み込んでいるだけで、しばらくすると眠ってしまうほどです。一般のフットセラピーを行う必要はありません。

「赤ちゃんタッチセラピー」講座は赤ちゃんを持ったママやパパにタッチセラピーの方法を教えるインストラクターを養成する講座です。講座のカリキュラムの内容や時間、受講料などの最終のつめを行っており、詳細については平成24年1月1日に発行します会報誌に募集要項を同封してお知らせいたします。

この講座では「触れる効用」や教えるために必要な「インストラクションの方法」などの講義に加え、各部位への触れ方などを学んで頂きます。

このタッチセラピーではオイルは一切使いません。赤ちゃんの肌はとてもきれいですし、オイルによるアレルギーを引き起き起こす可能性が非常に高いからです。赤ちゃんとは触れ合うことが先決で、オイルを使う必要性を感じません。

会員の皆様のご要望にお応えできる講座になるものと確信しております。来年1月末頃から講座を始めてまいります。楽しみにお待ちください。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士