理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

「円心五法」の真髄 10

2009年01月30日 | Weblog
円心五法の実践
「できるだけ」のすすめ ②

②できるだけ天然に近いものを摂る

現在のように食品の加工技術が発達するまでは自然に天然のものを摂ることがほとんどでした。

最近は天然のものを摂ることの方が難しくなってきました。レトルト食品や冷凍食品などとても
便利な時代になりました。一人住まいの必需品に電子レンジがあげられます。昔は調理器具の
鍋や包丁、まな板などが必需品でしたがそのようなものを持っている人はほとんどいません。
茶碗や箸も必要ありません。コンビニでお弁当など買ってくればお箸も一緒に入れてくれます。

しかし、本当にこれで良いのでしょうか、食べ物はお腹の満腹感を味わうだけのものではありま
せん。私たちの血を作り、エネルギーになってくれるものです。天然のものには栄養素がバラン
スよく入っていますが、加工食品にはビタミンやミネラルがほとんど入っていません。その代りに
食品添加物がたっぷりと入っていて添加物による弊害が気になります。

私たちの食材の肉として店頭に並ぶ、牛や豚も窮屈なスペースの中で病気にならないように抗生
物質をたっぷりと与えられて無理やり育てられてはすぐに肉にされます。鶏は卵を産むマシンの
ように毎日卵を産まされています。野菜はビニールハウスで真冬なのに夏のお野菜が作られ店頭
に並びます。外観はほとんど変わりませんが、中に含まれる栄養素の含有量が極端に減ってきて
います。

自然に放牧された中で伸び伸びと育った牛や豚の肉や庭を駆け巡り育っている鶏の産む卵を食べ
ることなどほとんどなくなりました。太陽の光を充分に受け、農薬や化学肥料を使わず、たっぷりと
肥えた大地から栄養を吸収して育ったお野菜では味がまったく違います。

できるだけ天然のものを摂るにはどうしたら良いのでしょうか。肉や魚は選別すことは困難ですが、
お米や野菜などは天然に近い無農薬有機農法で栽培している農家の方も増えています。

できるだけ天然に近いものを摂る努力をしましょう。


「円心五法」の真髄 9

2009年01月29日 | Weblog
円心五法の実践
「できるだけ」のすすめ ①

今日も食養法の実践をお送りいたします。身土不二でいうような食生活を送りたいと思っても
今の生活ではほとんど不可能な時代になってまいりました。しかし、このような食事をする
ことが体に良いことはよく理解できます。

それでは少しでもこの身土不二に近い生活を送るために「できるだけ」の原則を実践したい
と思います。

①できるだけ新鮮なものを摂る

私の子供のころには家庭に冷蔵庫などありませんでした。商店にある冷蔵庫でも上の段に氷
を入れてその冷気で下の物を冷やすような冷蔵庫で、今のような冷蔵庫ではありませんでした。

まして冷凍庫などありません。食べ物を保存するには涼しいところに置いておくか、井戸水で
冷やしておくことしかできませんでした。

当然保存ができませんので新鮮なものしか食べられない時代で、今みたいに便利ではありま
せんでしたが食の面からみるとこれが良かったのです。どれが新鮮な食材かなど考える必要も
ありませんでした。

しかし、現在はどうでしょう。スーパーに並んでいる野菜類を見ていつどこで取ってきたものか
全く分かりません。保存する技術や新鮮に見せる技術はドンドン進んで、素人の見た目では
分からなくなってきました。ごまかしの技術だけは発達しています。

それではどうすれば新鮮な物を手に入れることができるのでしょうか。完璧な物を求めず、
できるだけ新鮮な物を見る目を養いましょう。生産地がはっきりしている物や生産者がはっき
りしている物など最近は記載されているものもあります。あるいは生産者から直接取り寄せる
方法もあります。

但し、あまりにこだわり過ぎるのも問題です。できるだけ新鮮な物を取り入れる努力をしながら
楽しく食事ができることの方が大切です。

「円心五法」の真髄 8

2009年01月28日 | Weblog
円心五法の実践「食養法」3

五大栄養素のバランスを取ることやせんいを摂ることはとても重要ですが、それだけで
よいのでしょうか。我々東洋人には「食が体を養う」という考え方が根底にあります。

これを私たちは「食養法」と呼んでします。漢方の考え方も薬膳料理もこの食養法
一つと言っていいでしょう。

私たち日本人は島国の限られた土地の中で大地を獣を追いかけながら生活する狩人
民族と違い、土地を耕し種をまき育てこれを食料として生活する農耕民族です。

昔から身土不二と言われるように、自分の生まれ育った土地でとれた物を食材として
食べることがベストです。暑い地方には体を冷やす食べ物が育ちます。また、寒い地方
には体を温める食べ物が育ちます。

しかし、現実の生活はどうでしょうか。路地ものといわれ、店頭に並べる間際までは自然
に熟するまでなっていたものを直前にとってきて販売していましたが、これらを手に入れ
ようとしても殆ど不可能です。もし手に入れたいのであれば自分で作るしかないでしょう。

殆どの人がスーパーなどで肉や魚、野菜を購入し、これを食材として料理しています。
どこでいつごろ収穫した野菜なのか全く分かりません。流通の発達や保存方法の発達で、
国内のものではない食材も多くなりました。

私が子供の頃のような身土不二の生活を取り戻すことは難しくなりました。冷凍庫付の
冷蔵庫などありませんので買いだめなどできません。その日に使う食材はその日に買って
きて料理を作るしかありませんでした。作り置きしていてもすぐに腐ってしまいます。
流通も発達していませんでしたので、路地ものが当たり前でした。自然に私たちは体に良い
食事をしていたことになります。

昔のような食生活を取り戻すことは殆ど不可能です。だからこそ少しでも意識した食生活を
心がけなければなりません。完璧を目指すことはできませんので「できるだけ」心がけて
欲しい食生活のポイントを次回よりお知らせします。

「円心五法」の真髄 7

2009年01月27日 | Weblog
岐阜セラピストの集い

1月24日、25日の岐阜セラピストの集いの中で養氣法の気の誘導法の一部を数名の
方に体験していただきました。

    

                呼吸法                                 手が額に付く

    

                氣を回す                             人橋(人が橋のようになる)

「観念は生物なり、必ず肉を支配する」自分の強い思いは生き物のように自分の体を
支配していくという意味です。強くイメージするだけで自分の体を支配することを体感して
もらいました。

円心五法の実践「食養法」2

昨日は食の重要性をお話ししましたが、実際に毎日どのようなものを食べたらいいので
しょう。飽食と同時に食事の偏りが指摘されます。毎日、毎日カップ麺で済ましている
若い人やケーキが食事とかマックを1日1回は食べる人や飲み物はコーラという極端な
人も増えています。食べ物に関する知識が余りにもないことに驚かされます。

子供を育てる親から食の教育が必要に思われます。親と子の食養法などの講習会を
開いて食事の大切さを伝えていくことが必要な社会になりました。

それではどのような食事を摂るようにしたらよいのでしょうか。まず、栄養のバランス
はどうでしょうか。五大栄養素を思い出しましょう。①炭水化物、②脂質、③タンパク質、
④ビタミン、⑤ミネラルです。①~③を熱源栄養素といいます。

タンパク質が私たちの骨や筋肉などの体を作っています。車でいえばボディにあたります。
炭水化物や脂質が車を動かすガソリンにあたり、私たちが動き回れる原動力を作り出します。

しかし、これだけではスムーズに車が動きません。エンジンがスムーズに動くためには
オイルが必要です。このオイルに相当するのが保全栄養素と言われる④と⑤なのです。

現在の食事は欧米型の肉を中心とした食生活になってしまいました。外食でハンバーグや
ステーキを食べる時にお皿の上の食材を見れば明らかなようにお肉の量に対して野菜の量が
余りにも少ないことに気付きます。バランスを取ろうと思えばボール一杯の野菜を摂らなけれ
ばいけません。日常の食生活で熱源栄養素は豊富すぎるほど摂っていますが、それに対する
保全栄養素はほとんど摂られていません。

摂る量が減っているのと同時に野菜自体のビタミンやミネラルの含有量が極端に少なく
なってきています。

食事のバランスを取るには熱源栄養素と保全栄養素のバランスを常に意識しながら摂る
ように心掛けなければなりません。

この五大栄養素のバランスに加え、現在不足しているものが「せんい」です。五大栄養素は
消化され体に吸収されるのでとても重要視されてきました。しかし、せんいは体に吸収され
ないため不要なものとして重要視されていませんでした。

ところが腸の中で大変な働きをしていたのです。消化吸収される糖や脂質、アミノ酸の吸収
されるスピードをコントロールしたり、程よく水分を保水したり、腸内の有用菌が繁殖しやすい
環境を作ったりする重要な役割を担っていたのです。

不足する保全栄養素とせんい分を多く含む食事を心がけましょう。

「円心五法」の真髄 6

2009年01月26日 | Weblog
円心五法の実践「食養法」

「円心五法」の最初に来るのが「食事」です。食事が体に与える影響は非常に大き
いものです。私は昭和24年に福岡県三井郡(今は久留米市)の田舎に生まれました。

戦後でも田舎ですからまだ食べ物はあった方だと思います。しかし、少し復興して
きた子供の頃はまだ物のない時代で、食事の躾は非常に厳しく、話をしながら食べ
ていると「黙って食べろ」と怒鳴られました。ご飯粒が一粒残っているだけで「お
百姓さんがどんな苦労をして作っているのかわかっているのか」とまた怒られます。

しかし、そのような躾があったからこそ「食は生命なり」という言葉がスムーズに
入ってきます。私たちの体は全て食べ物を取り入れることで作られています。食べ
物がなければ私たちは生きていくことができません。こんな単純なことが忘れられ
ています。

今は飽食の時代でお金さえ出せばいつでも好きなものが豊富に食べられます。子供
たちに食べられなかった時代の話をしてもわかってはもらえないでしょう。しかし、
この飽食がもたらす影響は甚大で、その一つが飽食に伴う病気の種類変化です。
私が子供のころの病気と言えば菌による病気が大半で、その典型が肺結核です。
肺結核と診断されたとたん死を宣告されたようなものです。

しかし、最近はガンや心疾患、脳疾患と言った生活習慣病で亡くなる方が大半です。
これは日常生活の乱れ、特に食生活の乱れから起きる病気です。また、この予備軍
として騒がれているメタボリックも飽食と運動不足からくるものです。

もう一つは飽食の時代はいつまでも続くとは思われませんし、このまま飽食を続け
ていたのでは日本の国自体が滅んでしまいます。食の躾を通して物を大切にする心
や食べ物を食べられる喜びと感謝する心が養われて、食事だけでなくすべての物を
大切にし、感謝することができるようになってきます。

私たちができることから少しずつでも実践してまいりましょう。

「円心五法」の真髄 5

2009年01月23日 | Weblog
円心五法の素晴らしさ

円心五法の素晴らしさは頭でっかちの知識タイプではありません。すべてが実践で
きるものばかりです。

まず最初に来るのが「食事」です。私たちが生きていく上で最も重要なものが食事
です。「食は生命なり」というように食事がなければ私たちは命を維持することは
できません。まずは体に良い食べ物を取り入れ良い血を作りましょう。その実践法
に「食養法」があります。

食事で良い血を作ったら、これを全身に巡らすために二番目にくる「運動」が重要
です。呼吸をうまく取り入れ効率のよい運動で気血の流れがよくなり、全身にエネ
ルギーが満ち溢れてきます。その実践法に「健美体操」や「マナフラフットセラピ
ー」があります。

三番目は「精(性)」で、分かりやすく言えばエネルギーのことです。良い血を作
り、運動でこの血を全身に巡らすことでエネルギーが出てきます。このエネルギー
をどのように昇華するかがポイントです。

肉体的なエネルギーの発散は体を動かすことで発散できます。その実践法は運動の
項で紹介した「健美体操」や武道の「円心道」があります。また精神的なエネルギー
の発散には人間関係が大きく影響を与えます。いい人間関係を保つための実践法
が「養氣法」です。

四番目は「精神」です。三項目の心身両面のエネルギー発散がうまくいけば心の充
実感を味わえますが、現実はそうはいかないことが多々出てきます。特に精神的な
エネルギー発散がうまくいきません。人間関係でごたごたとし、怒りやねたみ、や
っかみで心の安定とは程遠い状況になります。そのような時の実践法が「養氣法」
です。

五番目は「休息」です。精神的な安定や心の充実感を感じると自然に自分を取り巻
く人々へ素直な感謝の気持ちが湧き出してきます。その感謝が夜の睡眠へとつなが
るのです。この実践法に「足操術(フットセラピー)」があります。肌の触れ合い
が精神の安定につながり、心の充実感につながっていきます。

そしてこれらの一つひとつと大きく関わってくるのが「呼吸」です。これら一つひとつ
について次回から詳しく話していきましょう。

「円心五法」の真髄 4

2009年01月22日 | Weblog
円心五法の誕生

「円心五法」の誕生は寒河江徹が医師を目指しながらも病気を患い、闘病生活の中
で死と直面しているときにある方から「自分の健康は自分で守る」ものだと言われ
たことから始まります。

西洋医学に関しては父も医師、兄も医師という環境の中、西洋医学の勉学に励んで
いましたので、相当の知識を持っていました。

病気は知識豊富な医師が治すものと思っていたのですが、自らが病に倒れ、父の病
院で薬や注射の治療を続けても慢性化した病気は一向に改善しません。モンモンと
した気持ちでの闘病生活を送りながら直面する死との葛藤の日々でした。

そのような時に「誰も病気は治してくれない。自分の健康は自分で守るものだ」と
言われたことがとてもショックでした。

今までは病気は医師が治すものと思っていたのですが、現実自分の病気は一向に改
善しません。これほど最先端の医療で治療をしているのに何故だと思っている時の
一言ですから、自分の闘病生活を振り返ってみました。

確かに今までの自分は他人まかせだった。医師に頼り、薬や注射に頼り、全く自分
で治そうという気持ちがなかったと反省した時、「断食のすすめ」という本に出会
います。

本当にこのままでは自分がダメになると思い、家族の反対を押して断食道場に飛び
込んだのが東洋医学との出会いでした。その後、導引術、仙導、ヨガ、食養法、精
神統一法、呼吸法、瞑想、古武道など自分のからだを治すためにありとあらゆるも
のを学び、あそこの先生がいいと言えば直接会いに行って学び、時には家族を置い
て二三日帰ってこないことも度々でした。

このようにして昔は当たり前のように日本の中で行われていた民間療法のあらゆる
物を自分の体を通して体験してきました。その経験の中からいいものは活かし、そ
れほどでもないものは取り入れず、試しに試して体系化して編みだしたものが「円
心五法」です。

単なる健康法ではなく、私たちが生きていく上での人生の指針となるものです。

私自身、今の自分を作っている根幹にこの円心五法があります。皆さんにその素晴
らしさをお届けしてまいります。

「円心五法」の真髄 3

2009年01月21日 | Weblog
カリスマ「寒河江徹」の魅力

寒河江先生のそばで一緒に仕事ができる喜びで毎日があっという間に過ぎて行きました。

当時は「足操術指導士」という資格講座を開催して足操術の指導者を育成すること
と「S・T・S 氣の誘導法」という潜在能力を開発する研修を個人や企業向けに実
施することがメインの仕事でした。

アシスタントとして指導のお手伝いをさせて頂きましたが、アシスタントというより
先生の指導されているそばにいるだけで私がセミナーを受けていた時より多くの学び
をさせて頂きました。

以前、受講生として学んでいた時は表面的なことだけの知識を入れていたにすぎません。
アシスタントとして何度も研修に参加するたびに研修の本質が何も分かっていなかった
ことに気がつきました。

STS研修の目的やこの研修で何を受講生に伝えたいのか、改めて研修の真髄に触れたような
気持で毎回の研修が楽しみでした。

その当時、健康雑誌の「安心」や「壮快」など多くの取材が入り、足操術が特集記事で紹介されると、
先生に診て欲しいという方が殺到し、頻繁に訪問されるようになりました。訪問者のほとんどは
体調が悪くて治してほしいといってお越しになります。

その人たちに向かて「見るのは簡単です。しかし、本当に健康になりたいと思うのであればあなたが
健康法の指導者になりなさい」と全ての方に言われているのが印象的でした。

受け身で常に体調の悪さを誰かに治してもらおうとする他人依存の生活から能動的に自らが健康に
なる方法を学び、それを実践しながら魅力的な人を目指そうとする考え方が今の私たち中に受け
継がれています。常に積極的な行動を心掛けたいものです。

私自身、先生から「ああしなさい、こうしなさい」と言われたことは一度もありません。
先生のすべてを盗もう、そして先生のようになりたいと思っていました。研修の中で話される
一言一句、先生の真似をすることから始めました。そのような時、先生が倒れ、亡くなられて
しまったのです。

まだまだ教えて欲しいことばかりなのに残念で仕方ありませんでした。先生に近付きたい、
先生のようになりたいと思っても私にはそのようなカリスマ性はありません。どうしたら
よいのか、先生の後をどのように引き継いだら良いのか不安で一杯でした。その時吹っ切れ
たのが「私は寒河江徹にはなれない。私は本山硯士だ」先生から学んだことを本山硯士と
して伝えていくことしかできないということでした。

いよいよ次回から先生から学んだことを私の経験、体験を通してお話ししてまいります。
ご期待ください。

「円心五法」の真髄 2

2009年01月20日 | Weblog
あっという間に約束の半年が過ぎ、このまま潜在能力開発の研修が終わるのは残念で仕方がありませんでした。もっと学びたい、もっと先生から吸収したいという気持でいっぱいでした。

そこで今度は「足操術」の勉強をしようということになり、さらに半年延長して、足操術の研修がスタートしました。

友人に「今、足操術といって足を揉む勉強をしている」と言ったとたんみんな「やって欲しい」とか「教えて欲しい」という答えが返ってきました。

最初の練習台は家族です。足を揉んでいるといつの間にかみんな寝てしまいます。異口同音に返ってくる言葉が「気持ち良かったー」でした。

まだ勉強を始めたばかりで押したり、揉んだり、回したり、叩いたりするだけなのに本当かなと半信半疑でしたが、こんなに簡単に寝てしまうのだから技術はすごいのだろうという実感でした。

勉強を始めた当初は「足操術」を本当に理解していませんでした。棒でゴリゴリやった方が効果がありそうに思い、そのような技術と全く同じように考えていました。

ところが研修が進むにつれ単に反射区を刺激するだけのリフレクソロジーではなく、足を通した脳の調整法だということが分かり、いかにリラックスした状況を作ることが重要なのだと理解しました。だから、足を揉んだだけでみんなが寝てしまう理由が納得できます。

また、あっという間に約束の半年が過ぎてしまいました。この1年は毎月1回、研修を受け色々な学びをさせて頂いた寒河江先生ともお会いする機会がなくなってしまいました。

私は従来の仕事に関わりながら、足を揉んで欲しいと頼まれれば趣味の延長上で施術をさせて頂き、やり方を教えて欲しいという方にはボランティアで教えていました。

しばらくこのような生活が続いていましたが「足操術」を受けた方から必ず、「ありがとう」という感謝の言葉が返って来るのです。私の心の中で大きな変化が起こり始めました。

人から感謝されながらできる仕事はそれほど多くありません。この足操術は必ず感謝が返ってくる。この「足操術」を今後の自分の仕事にしたいと真剣に思うようになりました。

そのような折、東京に行く機会があり、寒河江先生にお会いし「先生、私はこの足操術を自分の仕事にしたいと思っています」と相談しました。

その当時先生は講演会や企業研修、個人向けのセミナーなどを個人で主宰されていました。

私が相談した時「近々会社組織としてスタートしようと思っているが、もしよかったら東京に来ないか」と先生からのお誘いを頂いたのです。

何というタイミングの良さでしょう。早速、上京する準備を始め、平成2年の9月末に上京し、会社設立の準備を手伝いながら、平成2年12月25日に新会社が誕生しました。

「円心五法」の真髄 1

2009年01月19日 | Weblog
今日から「本山硯士の円心五法の真髄」というタイトルのブログをスタートしました。

皆様に私が今まで経験したこと、体験したことを中心に円心五法の考え方を分かりやすくお伝えしたいと思います。

「円心五法」とは恩師「寒河江 徹」が編み出した健康法であり、人生の生き方を示唆するもので、私たちがお伝えしている健康法の根幹をなす考え方です。

今日は初回ですので私とこの「円心五法」を編み出された恩師との出会いからお話しましょう。

25年ほど前、通信機器メーカーで機械設計と営業技術の仕事をしている時に恩師の講演を聞いたのが初めての出会いです。

講演の内容は「潜在能力を開発する」という演題でした。講演の内容も面白く、伝わってくるエネルギーをビンビン感じながら「もっと詳しく話しが聞きたい」と思い、控室から出てこられるのを待ち構えて個別に詳しい話を1時間ほどお聞きしました。

その時の気持ちの高まりを今でも思い出します。すぐに先生の研修を受けたいと思いましたが、当時、私は九州の福岡に住んでいました。

東京まで頻繁に通うことは難しいので、受講生を集めれば先生に来て頂いて研修を行うことはできますかと、お尋ねすると「いいですよ」との返事。

早速、その当時の仲間に声をかけ約20名の参加者が集まり、2泊3日の研修を毎月1回、半年間の約束で参加者の中間地点となる広島で潜在能力を開発する研修がスタートしました。

研修の内容は、円心五法の実践法の一つである「養氣法」をベースにしたスーパー・トレーニング・セミナー(S・T・S)というもので、当然自分の中の潜在能力を引き出すことをメインにしたセミナーでしたが、1日の研修が終わり床に就く前に二人一組になり、お互いに足を揉み合いっこしました。

足を揉むのも揉まれるのも初めてでしたが、寒河江先生の指導されるのを見ながら何とか相手の足を揉ませて頂きました。

「気持ちいい」という言葉を本当かな?と思いながら今度は私が揉んで頂きました。「何だこれは!気持ちいいー」となんともいえない心地よさを味わったのが、円心五法の実践法の一つである足操術(フットセラピー)、との出会いでした。