理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄453 猛暑になぜ低体温症なの?

2014年07月28日 | Weblog
先週の週末は出張で石川にいました。26日、土曜日は能登半島の珠洲で会員勉強会を開催しました。健康に興味があると言って一般の方4名も参加され、参加して良かったとても喜んでいただきました。

27日は場所を変え、白山市で同じく会員勉強会です。参加者24名という勉強会になり、実技をどのように行おうかと迷ってしまうほどの大盛況の勉強会になりました。

各地で多くの方々とお会いし、私自身が大きなエネルギーをいただき、充実した日々を送ることができ、仲間との触れ合いをさせていただいていることに感謝するのみです。

28日は10時から北陸地区のトレーナーの更新講習会です。開催前に最高の気を感じさせてくれる白山比神社のお参りをさせていただき、更新講習会に臨みました。案内していただいた白山スクールの兵庫先生には朝早くからお付き合いいただき、ありがとうございました。

おかげで、石川、新潟、福井から集まったトレーナーの皆さんといい気の交流ができ素晴らしい一日を送ることができました。

さて、今回のテーマは日曜日の朝のテレビで「低体温症」に着いて放送していいたので、何だろうと見入ってしまいました。猛暑のこの時期になぜ低体温症を取り上げているのだろうと気になったのです。この原因がゲリラ豪雨にあるというのです。

確かに天気予報では雨が降るとは言っていなかったのに突然空が真っ暗になり、雷がゴロゴロと鳴り出し、ものすごい勢いで雨が降り出して来ます。突然の雨で全身ずぶ濡れになり、そこに風が吹き出してくると低体温症の条件がそろいます。

テレビで行っていた実験は、とても参考になります。3分間集中豪雨と同じような雨を再現し、全身ずぶ濡れになった後に、このあと3分間風に吹かれるというものです。手足に震えが起き始め、体温を測定したところ、実験前の体温から、わずか6分の間に1.2度も体温が下がっていました。

36.5度の体温の人であれば35.3度に下がっていたことになります。低体温の怖さは体の中の酵素の働きが鈍くなり代謝が落ちて来ることです。体温が34度より低くなると代謝機能がますます低下し、32度になると錯乱状態になり死に至る場合もあります。

例えば、お米を口の中で長く噛んでいると甘くなってきます。これはお米のでんぷん質が唾液の中の消化酵素で分解され、糖に変化したためです。このように色々な酵素が身体の中で分解や合成を繰り返し、生命活動を維持しているのです。

ところが、ずぶ濡れになり、気が付かないうちに低体温症になると、生命活動である代謝がスムーズに行われなくなり、非常に危険な状態になってしまうのです。

最近、非常に多くなってきたゲリラ豪雨には誰しも遭遇しやすい状況です。傘もなく突然の雨が降り出してきたら、まず濡れない場所に避難し、雨が通り過ぎるのを待つようにしましょう。ゲリラ豪雨は一時的で雨が上がってくることが多いものです。

もし全身ずぶ濡れになった場合は早目に自宅に戻り、早く濡れた服を脱ぎ、温かいお風呂に入って身体を温めましょう。すぐに自宅に帰ることができなければ、乾いた服に着替えることをお勧めします。ゲリラ豪雨が起きそうな日は着替えを持ち歩くといいでしょう。

しかし、着替えを持ち歩く人はあまりいないのではないでしょうか。であればまずは濡れないようにすることが大切です。ゲリラ豪雨が通り過ぎるのを待つのが一番ですね。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄452 夏の冷えにご用心!

2014年07月21日 | Weblog
今日は「海の日」ですね。平年ですと梅雨明けしていて、真夏、真っ盛りの時期を迎えていますが、今年の梅雨明けはもう少し先になりそうです。本格的な夏も、もう少し先ですかね。

夏といえば冷えなど無関係と思いがちです。ところが、この暑い夏に冷えで悩んでいる人が多くいます。なぜでしょうか。昔はエアコンが入っている家などほとんどなかった時代です。ところが今ではほとんどの家でエアコンが入っています。

手軽にリモコンのスイッチをいれれば、外は猛暑の時でも部屋の中は涼しく快適になります。おまけに木造の家でも密閉性が高く、部屋の中はアッという間に涼しくなります。しかし、これが曲者です。冷たい空気は比重が重く、足元に溜まり、温かい空気は軽いので、天井の方に溜まります。

部屋の中の空気の状態は頭の方は温かく、足元が涼しいという「頭熱足寒」(このような言葉はありません)となり、全身の血液循環を悪くしてしまいます。本来は足元が温かく、頭が涼しい「頭寒足熱」の状態になると、全身の血液循環が良くなり、身体の隅々まできれいな血液が行き渡ります。

便利で快適になるのはいいことなのですが、私たちの身体にとっては冷えを作る原因になってしまいます。外に出れば猛暑で汗をかいてしまいます。ところがビルに入れば冷房が利いていたり、電車に乗ればやはり冷房が利いています。

夏でも身体を冷やす要因は沢山あります。オフィスやビル、電車でも自分で冷えから身体を守るしかありません。自宅では冷房の設定温度を変えたり、空気を循環させるための扇風機を回したりしながら、冷房の害を抑えることができますが、外では自分自身で防御するしかありません。

それでも冷えることが多くなることでしょう。自宅に帰って冷えた身体を温めるには「足湯」が一番です。温かいお湯に足をつけるだけで、「頭寒足熱」の状態が出来上がり、全身の血液循環が良くなります。手ごろな足湯の容器がなければお風呂の湯船に腰かけて行ってもいいでしょう。

足湯の入り方を紹介しましょう。足湯の温度は42度を保つようにします。足をつけるだけで、お湯の温度は下がってしまいます。差し湯をしながら42度を保ち、わきの下などが汗ばんできたら終わりにします。汗をかくまで行うと、疲れやすくなるので、汗をかく前に出るようにしましょう。

しかし、お風呂には一日1回は入りますので、お風呂での冷え取りを実践しましょう。暑いからといってシャワーだけですまして、湯船には入らないという方が多いようですが、これでは昼間の冷えを取り除くことはできません。湯船に入って昼間に溜まった冷えをしっかりと取り除きましょう。

お湯の温度は38度~39度のぬるめのお湯で行います。全身かかり湯をして湯船に入ります。みぞおちから下を湯船につけ、肩が冷えてきたら全身浴を行います。30秒ほど行ったら、半身浴に戻し、これを繰り返しながら8分間行います。

湯船から出て、天然の塩を手の平で溶かして全身に刷り込むように塩マッサージを行います。シャワーで洗い流さないで、塩の付いた身体のまま湯船に入って、半身浴と全身浴をくり返しながら8分入ります。既に汗ばんでくる人も出てきます。

また、湯船から出て頭を洗う場合はこの時に洗うようにします。洗わない場合は5分ほど休むようにしましょう。この後、もう一度湯船に入り半身浴と全身浴をくり返しながら8分入ります。かなりの汗をかいていますので、水分を充分に補うようにします。

充分に汗をかくようなお風呂の入り方を行うと石鹸を付けて身体を洗う必要はありません。毛穴の度に溜まった汚れも汗と共に取り除き、皮膚を守る皮脂が覆ってくれます。

水分を補うと、汗が噴き出してくるでしょうから、きれいにふき取ります。この後、フットセラピーのセルフケアを行うと冷えを取る相乗効果が期待できます。足首を回したり、足趾を揉んだり、足裏を叩くだけでも充分に相乗効果を発揮してくれます。

また、第二の心臓であるふくらはぎの働きを高めることが大切です。速足で30分ほどウォーキングすれば最高ですが、できない時には半身浴の後のセルフケアでミルキングアクション(ふくらはぎを両手で包み込み全体で圧迫します)を足首から膝下に向かって5点を5回行いましょう。

夏の冷えが原因で体調を壊す人が夏の終わりに増えてきます。今年の夏は充分に冷え対策を行い、猛暑での体調管理を行いましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄451 リンパの滞りを改善

2014年07月15日 | Weblog
最近の週末はいつも出張しています。12日は中国・四国地区のトレーナーの更新講習会で皆さんと久々にお会いして有意義な時間を過ごしました。13日は午前中に倉敷で、午後は高松で会員勉強会を開催し、懐かしい方や初めてお会いする方も参加され、楽しい勉強会が開催できました。

ドイツの優勝で、ブラジルのワールドカップもアッと言う間に終わりましたね。ブラジルでは異様な雰囲気があり、マフィアがネイマールにケガを負わせたコロンビアのフアン・スニガ選手に殺害予告を出すなど、恐ろしいニュースが流れています。

さて、今日はリンパの流れを良くする方法を調べて見ましょう。

リンパ、リンパと言いますが、リンパ液の役割をご存知ですか?老廃物を運ぶのは静脈の役割ですが、処理しきれないとリンパ管に流れ込んでいきます。その液体がリンパ液です。余分な脂肪やタンパク質など分子の大きな老廃物も処理してくれます。

このような排泄機能ともう一つが免疫機能です。リンパ管の通り道にあるリンパ節にはフィルターの役割があり、細菌などをここで防御してくれます。風邪を引いた時に首のあごの下が腫れることがありますが、これはリンパ液が細菌と戦っている証拠です。

このように二つの役割を担いながら全身をリンパ管が走り回っています。老廃物を排泄する役割があると言いましたが、体内で排出される水分のうち、リンパ管を通って排出されるのは全体の1割ほどで、残る9割は、静脈を通って心臓に戻っていくので、むくみ対策には、静脈の流れをよくすることが重要です。

心臓はポンプとして勢いよく働いて動脈に血液を送りこむのに比べ、静脈もリンパ管も流れはゆるやかです。周りの筋肉や臓器に圧迫されることで、上へ上へと流れが生まれてきます。しかし、筋肉などを動かすことが少なければ滞ってくるのが当然です。

特に人間は二足歩行するようになり、足から心臓まで重力に逆らって血液やリンパ液を持ち上げなければなりません。心臓には引き上げる力も働きますが、それには限界があり、代謝が悪くなって、むくみが出てきます。

特に筋肉が比較的少ない女性や高齢者の間で、「夕方になると足がむくむ」などの悩みを抱える人が多くなります。それでは、リンパの流れをよくするにはどうしたらよいのでしょうか。

パソコンに向かって長時間、座ったままで仕事をしたり、立ち仕事を続けている人も、休憩時間に少し速足で歩くことでリンパの流れを良くすることになりますが、できない時には次のようなことを心がければ充分効果が期待できます。

座って仕事をしている時に足趾の「グー」「チョキ」「パー」を行ってみましょう。靴を履いていて、足趾の運動ができない場合はアキレス腱を伸ばすようにしたり、逆に足の甲を伸ばすように呼吸に合わせて5回~10回行ってみましょう。足趾や足首を動かすだけでも、ふくらはぎの筋肉を使い、リンパの流れを促進できるのです。

また、休む前に基本のフットセラピーのセルフケアを行った後に膝から鼠頸部に向かって軽くこぶしを作り擦り上げます。これを5回行います。その後、テレビでビートたけしさんが昔よくやっていた「コマネチ」、鼠頸部を摩り下ろすようにするだけでもリンパの流れを良くしてくれます。ぜひ実践してみてください。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄450 一日の疲れを取るお風呂の入り方

2014年07月07日 | Weblog
今週も出張で岐阜に来ています。6日は会員の方の勉強会を開催しました。各地の勉強会ではフットセラピーの素晴らしさを再認識していただくことを目的に開催しています。その中で、症状に合わせた施術の方法もお伝えしております。

経絡、五行、筋肉との関連を体験を通して確認していただいています。経絡の滞りを良くするだけで身体、特に筋肉の恒常性が高まり、正常な働きを取り戻して行くのを体感していただくのです。同時に心の面にも大きく影響を与え、「スッキリした」と喜んでもらえるのが楽しみです。

今日(7日)は中部地区のトレーナーの更新講習会でした。久しぶりに皆さんにお会いするのが楽しみです。

さて、出張が多いと一日の疲れを取るにはお風呂が一番です。最近は大きなお風呂が付いているビジネスホテルが多くなって来ました。しかし、まだ狭いユニットバスとトイレが一緒のホテルも多いですね。ホテルを選ぶポイントにお風呂の大きさを優先して選んでいます。

ホテルに戻り、ゆっくりとリラックスタイムを味わうにはゆったりとした湯船は欠かせません。それでは、一日の疲れを取りリラックスできるお風呂の入り方を紹介しましょう。

熱いお湯はお風呂から出ても中々副交感神経優位の状態に切り替わらないので、お布団に入って、寝ようとしてもすぐには寝付けないことが多いのです。お湯の温度は体温より2度高めの38度~39度のぬるめのお湯が理想的でず。足元から全身にかかり湯をして、湯船に入ります。

半身浴を中心に、肩が冷えてきたら全身浴を行いますが、30秒程度で半身浴に戻します。これを繰り返しながら、8分程度入ります。ホテルで湯船の外に出ることの出来ないユニットバスでは、足をお湯につけた状態で頭を洗います。

自宅のお風呂で入る場合は湯船から出て、天然の塩で全身を塩マッサージします。手の平で塩をよく溶かすようにして、全身に刷り込むようにします。シャワーなどで塩を洗い流さないでそのまま湯船に入りましょう。身体の芯まで温めてくれます。

先程と同様に湯船に入り半身浴と全身浴を繰り返しながら、同じく8分入ると汗ばむのが早い人は、すでに汗をかいてきます。また、湯船に足元だけお湯につけた状態で5分ほど休みます。自宅のお風呂で行う場合はこのときに湯船から出て、頭を洗いましょう。

もう一度、湯船に入り、同じように半身浴と全身浴を繰り返しながら、8分入ります。全身汗ばんできて、毛穴の汚れも石鹸で洗わなくてもきれいにしてくれます。また、皮膚を守ってくれる油脂が石鹸を使わないので皮膚表面を守ってくれるのです。

かなりの汗をかいていますので、コップ一杯の水を飲むようにします。するとまた汗が出てきますので、きれいにふき取り、できるだけ早めにお布団に入り休むようにします。

汚れを取り除き、皮膚を守りながら、ゆったりとリラックスできるお風呂の入り方で、一日の疲れを取り除きましょう。ぬるめのお湯なので、お風呂から出た後、すぐに副交感神経優位になり、眠りにつことができます。熟睡でき、翌朝の目覚めは最高です。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士