本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄393 「脳梗塞」の特効薬

2013年05月27日 | Weblog
先週のNHKの「ためしてガッテン」をご覧になりましたか。脳梗塞という言葉に敏感に反応してしまいます。12月21日に発症して、5ヶ月が経過しました。

私の場合は朝風呂に入っている時に右手右足に力が入らなくなり、「ヤバイ」と思って、何とか身体を拭き、服を着たところに家内が起きてきました。すぐに救急車を呼んでもらい、病院に搬送してもらいました。左手は自由に使えたので救急車の中でも右手の指先、特に親指を揉んでいました。

手を揉んだことも良かったのでしょうが、この番組を見て、発症して病院で治療を受けるまでの時間が2時間も立っていなかったのが良かったのかも知れません。番組で紹介した、この薬を使われたのかどうかは聞いていませんが、時間的にも使って頂けたのではないかと思います。

その薬は「t-PA」という夢のような特効薬で、詰まっている血栓を溶かしてくれるという薬なのです。しかし、この薬を使用するには大きなハードルがあります。年間20万人が発症すると推定される患者の中で、「t-PA」が使えたケースは1万人ほどしかいません。

大きなハードルとは「時間制限」です。脳梗塞を発症してから4時間半以内でないと使用することができないのです。血流が長く途絶えると血管が傷つき、この時「t-PA」を使うと、傷ついたところから出血する可能性が高まるのです。

身体に何か異変が起きればすぐに救急車を呼んだり、すぐに病院に駆け込んだりするのではないかと思うのですが、人間には「正常性バイアス」という機能があり、何かおかしいと思っても、「たいしたことはない」「そのうちに治る」と判断してしまうのだそうです。

もしかすると私自身の場合もちょっとしたしびれ程度であれば、その内に治るだろうと思っていたかも知れません。右手右足に力が入らないという状態でしたので、すぐに救急車を呼んだのが良かったのです。

本人だけの判断では「正常性バイアス」が働いて発症してから様子を見ている時間があり、異常が大きくなって、病院に行った時には4時間半以上経過していて「t-PA」が使用できないことになるのです。発症20万に対して、僅か1万人にしか使われていない理由がここにあります。

この問題に取り組んだ国がイギリスです。「FAST」という言葉を作り、身近にいる家族や友人を対象に脳梗塞の典型的な症状をテレビなどで啓蒙していきました。「FAST」とは顔のマヒ(Face)や腕のマヒ(Arm)、ろれつが回らない(Speech)、発症時刻(Time)のことです。

自分一人では「正常性バイアス」が働き、すぐに行動しませんが、周りの家族や友人が変化に気づき、すぐに救急車を呼ぶことができ、イギリスで「t-PA」を利用できていた人が年間2,000人だったのが13,000人にまで増やすことが出来たそうです。

皆さんもご自身で、この「FAST」を頭に置いていて、異常が起きたら迷わず病院に行くことをお勧めします。また、家族にこのような異常が見られたら、本人が何と言おうとすぐに救急車を呼ぶようにしましょう。4時間半が後遺症を残すか、あるいは死につながるのを防いでくれるのです。

食事も運動も休息も取って健康に気を付けているから私は脳梗塞など関係ないと思っていませんか。私自身がそうでした。正直、脳梗塞になるなど思ってもいませんでした。しかし、人ごとではありませんし、家族の異常にも気を配って欲しいと思います。

私は今では全く後遺症もなく元気に生活しております。発症してから早い時間に病院に行けたことと、フットセラピーやハンドセラピーを知っていて、実践したおかげだと思っています。今でも毎朝、解緊運動とフットセラピーは欠かしません。学ばせて頂いけたことに感謝です。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄392 原発の影響

2013年05月20日 | Weblog
先週、お一人の会員さんが福島の二本松市から久々にカード講座を受講する為に上京されました。とても懐かしく再会しましたが、原発による被害の状況を聞くと想像を絶するものがありました。

新築したばかりの家を残して、他県へ避難せざるを得なかった方が、仕事を無くし、家のローンは残ったままという方や、悠々自適の生活をしていた社長が、会社経営が継続できなくなり倒産し、今は悲惨な生活を送っているなど、ひどい状況を聞かされたのです。

また、子どもたちの被爆も心配です。鼻血が止まらない子どもがいたり、食事が思うようにとれなかったり、避難先でも身体の悩みや心の悩みを抱える子どもたちが大勢いるというのです。子どもの悩みは親の悩みでもあります。まだまだ、このようなことが起きているのが現状だそうです。

東京電力の責任は非常に重いものがありますが、逃げの一手だそうです。行政の対応も後手後手で中々進まないのが現状のようです。しかし、地元の皆さんは非常に明るく、周りを当てにしないで、自分たちで福島を盛り上げようとされているそうです。

このような話を聞き、私たちも何か力になれるようなことができないだろうかと考えていました。その時に恵比寿で活動されている「絆プロジェクト」の方から資料請求を頂きました。

NPOを立ち上げ、「東日本大震災で被災したこどもたちの未来に、夢と希望を抱ける環境づくり」を理念に支援活動をするボランティア団体だそうです。

この様な支援をされているグループが身近にあることを知り、私たち協会もフットセラピーを通して避難されている皆さんの支援ができるのではないでしょうか。心身ともに疲れきっている皆さんにセラピーをさせて頂くだけでなく、家族同士が触れ合える簡単な方法を教えたいと考えています。

会員の皆様であればフットセラピーが心を癒し、家族の触れ合いで、家族の絆が強くなっていく経験をされていることでしょう。身体が健康で心が康らかであれば、何でもできます。

私たちのできる応援といえば定期的に避難生活をされているところを訪れ、施術をさせて頂いたり、セラピーの方法を教えたりすることではないでしょうか。子どもの足は他人が揉むより、親が我が子の足を揉むことが最高の触れ合いです。

本部近くにお住まいの方や被災者が避難生活をされている地区が近くにある方は是非、ボランティアでお手伝い頂けないでしょうか。「JFTA絆プロジェクト」というボランティアグループを立ち上げ、施術して回るグループと教えて回るグループに分けて活動してはどうかと思っています。

まだ、資格を持っていないが、是非、ボランティアに協力したいとお考えの方には試験料、認定料、入会金を免除し、講座を受講して頂けるような特典を付けさせて頂きます。受講費はボランティアの活動資金として使いたいと思います。

具体的な活動についてはボランティアとしてお手伝い頂ける方々と詳細を決めながら進めて参ります。当面の対応は日本フットセラピスト協会の事務局が対応させて頂きます。

多くの方のお力をお貸しください。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄391 腰痛は歩いて予防しよう

2013年05月13日 | Weblog
11日の土曜日に三浦栄紀トレーナーのスタジオが大阪市内にオープンしました。オープンイベントで、何かお手伝いができないかとメリフィックフェイスの体験を無料で提供してきました。参加されている方がほとんど女性です。さすがに皆さん興味があるようで予約がすぐに入りました。

すぐに結果が出るメリフィックフェイスですので、「目がとても楽に明きます」とか「頬のラインがすっきりした」と大変喜んで頂きました。

今日のテーマの腰痛の予防ですが、フィットネスインストラクターも腰痛で悩んでいる方が多いようです。毎日ハードなプログラムを何度も繰り返して負担をかけて起きた腰痛のようです。しかし、一般の方の腰痛は運動不足が原因と考えられます。

腰は、上半身と下半身をつなぐ重要な要になるところです。様々な要因で腰痛が引き起こされますが、最近は姿勢の悪い人が多くなりました。加齢や運動不足により筋力が低下し、姿勢の乱れを起こし、骨盤のズレの要因になっているようです。

日常生活を送る上で、持久力があり疲労しないためには腹筋の働きが大切です。しかし、腹筋が弱く、腰の弱い人が多くなっているようです。腰痛を予防するには、まず腹筋を鍛えることが大切になります。腹筋を鍛える手軽な方法は意識した歩きを行うことです。

歩く時のポイントは背筋を自然に伸ばし、肩の力を抜きます。腕を大きく振るようにして、足を前に出すというより、腰骨を前に出すようにして、歩幅を大きく少し速足で颯爽と歩きましょう。腰骨を交互に出すように歩けば、腹筋も鍛えられ足の疲労も少なくなります。

歩く時、呼吸を意識しながら歩くと、より腹筋が鍛えられます。鼻から息を3秒かけて吸い、下腹を大きく膨らませるようにします。吐く息は唇をすぼませ、6秒かけて下腹が大きくへこむように腹圧をかけて吐きます。

下腹が膨らんだりへこんだりする、腹式呼吸は骨格を支える深層筋(インナーマッスル)を鍛えるので、体感がしっかりしてきます。ただ漫然と歩くのではなく、姿勢や呼吸に意識をし、腹式呼吸を行いながら歩くようにしましょう。

体の機能は使わなければ、退化して機能が衰えてしまいます。筋肉も同様で使わなければ、あっと言う間に衰えていきます。例えば、1週間入院をしてほとんどベッドの上で生活をしたとすると、20%の筋力が落ちてしまうのです。

筋力を落とさない方法は日常生活の中でも工夫次第でいくらでも可能なのです。台所での立ち仕事の最中、下腹に意識をしながら腹式呼吸を行っていると、自然に下腹がその感覚を覚えてきます。また、歩き出す前にも腹式呼吸を数回行ってから、歩き出せば腹式呼吸を行いながら歩くことができます。

少しずつ慣れてきたら歩く距離や時間を延ばして行きます。但し、急激に延ばすのではなく、毎日無理なく繰り返せるくらい延ばしていくことが大切です。日常生活でちょっと意識するだけで腹筋を鍛えることができます。

歩くことで腰痛を予防するには靴選びも重要になります。靴選びを間違えると、逆に腰痛をひどくしてしまうかも知れません。「足と靴と健康協議会」が出している靴選びのポイントを紹介しましょう。

1. 地面からの衝撃を吸収するクッション性がかかとにあること
2. 足指の付け根(蹴り出すときに曲がる箇所)が曲がりやすいこと
3. 適切なサイズ
4. 甲を固定できるヒモなどがついていること

ランニングシューズとウォーキングシューズに大きな違いはないと思っていましたら、シューズメーカーの話ではランニングシューズは、蹴り出す際の路面への引っかかりをおさえるために、指先のソールが薄くなっているそうです。

その点、接地時間が長いウォーキングシューズは、安定性と衝撃吸収を考慮して、つま先まで厚みのあるソールで保護されているというのです。目的にあったシューズを選ぶことも、腰痛を予防することになりそうです。

改めて、歩くことの大切さを再認識することができました。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄390 五月病にご注意

2013年05月06日 | Weblog
ゴールデンウイーク(GW)も今日で終わりですね。皆様はどんなお休みを過ごされたのでしょうか。今年は海外旅行よりも国内旅行が賑わったようです。我が家もいつもだと温泉に行くことが多いのですが、今年は娘も友達との用事が増え、家族旅行はできませんでした。

お陰さまで、天気も良く久々に車の掃除ができました。気になっていた汚れた車がピカピカになり、また、風呂のタイルもカビなどでとても気になっていました。こちらもピカピカに磨き上げ、今回のGWはお掃除週間になりました。

GWが終わりになると「五月病」が増えてきます。最近は余り聞かなくなったように思いますが、決して五月病が減ったわけではありません。4月から新入生として新しい学生生活や、新しい職場で新入社員として働き出し、新しい環境での生活が始まっています。

新しい環境への期待があり、やる気があり、夢ふくらませて入学や就職をしたものの、今までの環境との違いに充分に対応できず、GW明けころに無気力になり、不安感や焦りなどから不眠や疲労感、やる気が出ないなどの症状が出てくるのです。

五月病は「うつ病」に似た症状が出ますが、うつ病ではありません。環境に適応できない「適応障害」と言われるもので、環境に適応できてくると自然に解消していきますが、悪化するとうつ病になることもあります。

GWが終わろうとする今日では少し遅いかも知れませんが、五月病にならないための対策をまとめてみました。ネットで「五月病にならないための10カ条」というのを見つけましたので紹介しながら、私なりに解説いたします。

1. 完璧主義をやめる:何でも完璧にやろうとしてもできないことの方が多いものです。新しい環境や仕事も8割ができれば上出来だと、肩の力を抜くことを心がけるといいでしょう。肩の力を抜くには深い腹式呼吸をゆっくりと3回ほど行うだけで大丈夫です。

2.焦らない:新しい環境に適応できずに自分だけが取り残されてしまったような気持ちになり、焦ってしまいがちです。他人と比較せず、自分のリズムをつくることが大切です。やはり腹式呼吸は効果的です。

3.一人で悩まない:今の自分の気持ちを周りの仲間に話してみましょう。人に話すことで心のわだかまりから解放され、気分も軽くなります。自分と同じようなことで悩んでいる5月病仲間が見つかるかもしれません。

4.自分を知る:自分を客観視(第三者の目)することで、自分が何にストレスを感じるのか、何をしていると楽しいのか、自分自身を知ることが大切です。

5.規則正しい生活をする:自分なりの生活リズムをつくるようにしましょう。体調が悪いと前向きにならず、ネガティブな思考になってしまいます。規則正しい生活で体調を整えましょう。

6.食生活に気をつける:新しい環境になれず焦りを感じてイライラしがちです。イライラを防ぐカルシウムやビタミンC、疲労回復に欠かせないビタミンBをとるなどして、ストレスに負けない体を作りましょう。

7.睡眠を十分に取る:睡眠は五月病に限らず、大切なことです。最近は不眠で悩む人が多く、間脳の働きにも影響を与えて、自律神経やホルモンバランスを乱してしまいがちです。睡眠を十分とるようにしましょう。

8.気分転換する:気分が落ち込むと、行動を起こすのがおっくうになり、ますます気分が滅入ってしまい、悪循環になります。散歩をしたり好きなことをして、気分転換をするように心がけましょう。

9.自分の時間を確保する:「あれもしなければ」「これもしなければ」と焦ると自分の時間が取れなくなり、集中力を欠いてしまいます。全てを忘れ、自分の時間をつくりましょう。

10.不必要なプライドを捨てる:「自分はこんなはずじゃない」「もっと仕事ができるはずなのに」と変なプライドを持って大きな荷物を背負って自分を苦しめていないだろうか。プライドを捨て楽になってみよう。

10カ条を見れば、円心五法の実践そのものだな、と思いました。円心五法は全ての解決策に有効ですね。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士