本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄495 マナフラで運動不足を解消

2015年05月27日 | Weblog
24日の日曜日にマナフラフットセラピーのワークショップを開催しました。会場の関係で10名限定でしたが、北は北海道から南は沖縄まで10名の方に参加していただき、ありがとうございました。

「円心五法」の考え方に「食事」「運動」「精・性」「精神」「休息」の五つがあり、これには各々の実践法があります。食事では食養法の実践でいい血をつくり、それを全身に巡らすために運動があります。これには健美体操やマナフラフットセラピーがあります。

今回は円心五法の二つ目のテーマ「運動」のマナフラフットセラピーについて久々にお伝えしたいと思います。

ワークショップでは久保田真理先生の優雅なフラと少し激しいタヒチアンに参加者の皆さんも見とれていました。この腰の動きには付いていけないようで、それでも何とか身につけようと必死で頑張る姿が印象的でした。

マナフラの内容について触れておきましょう。マナとはハワイで「神秘的な力」といわれるもので、呼吸に合わせてこの力を体内に取り入れていくことからスタートします。

マナの力を体内に満たした後、フラで楽しく踊ってエネルギーを発散して行きます。上手に踊ることが目的ではありません。楽しく踊れれば最高です。

汗をかくほど踊ったら、結構足腰の筋肉に心地良い疲労があります。そこで、使った筋肉を緩めるフットセラピーの出番です。セルフケアで使った筋肉を充分に緩めます。

最後に瞑想で心身のバランスを整えて終わるというプログラムです。自分のペースでフラを踊ればいいのです。上手に踊る必要はありません。楽しければいいのです。

楽しく踊ることで普段の運動不足を解消してくれますし、このプログラムはフラで運動するだけではありません。マナやフットセラピー、瞑想と一連の流れを通すことで、身体への負担もありませんし、気力も充実し、ストレスも発散されているのに気が付きます。

「運動」の実践法としてもう一つ「健美体操」があります。こちらも全身の気血の流れを良くする「解緊運動」で関節を柔軟にして気血の流れを良くしてから、本運動に入っていきます。

本運動はヨガをイメージするといいでしょう。呼吸に合わせて全身の筋肉を活性化させていきます。現在の日常生活では中々使わなくなった筋肉を呼吸に合わせて伸ばしたり緩めたりしながら活性させるのです。

ゆったりとした動きなのですが、ジワーと汗ばんできます。使われないでいた筋肉が喜んでいるのが分かります。この後、二人一組になって「活法」という経絡や筋肉を活性化させる手技を使って施術を行うととてもリラックスできます。

健美体操の教室ができた当初から通い始めて10年とか20年通い続けているという方が多いのに驚きます。なぜ、そんなに続くのですかと聞くと「ここに来るから体調がいい」と皆さん口をそろえて答えられました。

楽しい運動は沢山ありましが、最近は運動するのが苦手とか運動するのが嫌と言われる方が多いように感じます。マナフラや健美体操はお勧めですが、スタジオなどまで足を運ぶのが面倒と思われている方にはウォーキングがお勧めです。

運動の原点は血液循環を図ることが最大の目的です。第二の心臓をしっかりと使うウォーキングはいつでもどこでも手軽にできるものです。

ウォーキングの時間が取れない方でも、通勤で自転車を使うところを歩きにしたり、距離が短ければ10分~15分かけて違うルートを歩くのも楽しくウォーキングができます。

健康維持の運動は楽しむことが大切ですね。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄494 膝の痛みを楽にする

2015年05月20日 | Weblog
最近、杖を突いている人を良く見かけるようになりました。ほとんどの人が「膝の痛み」が原因のようです。痛いから歩かなくなり脚の筋肉が衰えて、ますます痛みが増してしまう悪循環になっていませんか。

人間は二歩足歩行を行っているため、膝関節にかかる負担も大きいのです。体重を支えるだけでなく歩いたり、走ったりするときなどの衝撃を受け止める役割も果たしています。

膝の痛みを抱える多くの人が「変形性膝関節症」が原因と思われます。年齢とともに膝関節への負荷が半月板を傷つけたり、軟骨が磨り減ったりして炎症を起こしてしまうのです。

変形性膝関節症で膝に痛みのある方は約780万人、潜在的な人を含めると2530万人とも言われています。変形性膝関節症になりやすい人は体質にもよりますが、肥満の方、50歳以上の方、女性の方、脚の筋力が弱い方、運動不足の方などです。

磨り減った軟骨や傷んだ半月板は自然には再生しません。傷める前の予防がやはり大切なのです。必要以上に体重が重くて膝に負担をかけたり、脚を使わないために筋力が落ち、体重を支えることができなくなり、やはり膝に負担をかけてしまいます。

肥満や筋力の低下を同時に改善してくれる方法が、速足歩きです。速足歩きには個人差があります。息切れがするほどの速さではなく、隣に人がいれば会話ができる程度で、少し汗ばんでくる速さが自分に合った速さになります。

30分ほどこの速さで歩くと皮下脂肪を燃焼させ、肥満解消にもつながります。同時に脚の筋肉の衰えを防いでくれるのです。膝が痛くなってからではこのような歩きはできなくなってしまいます。事前の予防を心がけましょう。

また、軟骨には神経がないので、磨り減っても痛みは感じません。初期の段階での傷みは炎症による痛みで、軟骨からはがれた摩耗粉が、関節を覆う袋の膜などを刺激して炎症を起こすのです。この炎症が周りの細胞にも炎症を広めていきます。その結果、痛みを感じるようになります。

しかし、この炎症を起こしている細胞は穏やかな力が一定の範囲で作用すると、炎症の広がりを抑えることができるといわれます。炎症が治まれば痛みも軽減されるのです。

そこで、ご自身で足首回しなどを行えればいいのですが、できないようでしたら、家族の方が行いましょう。受けての方とやる方が90度に交わるようにイスに腰掛け、やる方の脚に受ける方はかかとが出るように脚を乗せます。

やる方の手の親指を受ける方の足の親指と人差し指の間に差し込み軽く持ちます。逆の手で足首を軽く持って力を抜いて足首を回します。左右20回を3セットほど回しましょう。足首回しは足首だけでなく、膝関節周辺の筋肉も緩める効果がありますので、多めに回すようにします。

また、太ももの前側の筋肉「大腿四頭筋」や後側の「ハムストリングス」のストレッチが有効なので、足首回しの後にアキレス腱を呼吸に合わせてゆっくりと伸ばします。3回~5回繰り返します。

大腿四頭筋のストレッチはうつ伏せの人に行うフットセラピーが効果的です。受ける方はうつ伏せに休み、両脚を曲げます。やる方は受ける方の膝を外側から両膝で挟むようにして、呼吸に合わせてゆっくりと膝を曲げるようにかかとをお尻に近づけます。

戻したら脚を交差して押します。交差を変えて押します。交差をといて両脚をお尻に押します。これを1セット~2セット行います。但し、膝の痛みが強い方にはうつ伏せの施術は行わないようにします。

痛みが出てしまってからでは、中々改善することが難しくなってきます。膝関節に負担をかけないための予防を心がけて欲しいものです。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄493 子どもとの触れ合いタッチセラピー

2015年05月13日 | Weblog
今日は台風一過、素晴らしい青空が広がっています。しかし、地域によっては大雨による被害などが出ているようですが、皆さんの地区はお変わりありませんか。

明日、久々に赤ちゃんタッチセラピー講座を開催することになり、子どもとの触れ合いの大切さをお伝えしたくなりました。

母親は生まれたばかりの赤ちゃんに深い愛情が元々あるわけではありません。おっぱいをあげたり、オムツを替えたり、お風呂に入れたり、触れ合いを繰り返すことで、愛情ホルモンのオキシトシンが活発に分泌され、深い愛情が湧き上がってくるのです。

赤ちゃんも同様にお母さんに触れられていることでオキシトシンが活発に分泌され、愛され守られているという安心感を感じることができるのです。

子育てを放棄する母親のニュースを見るたびに生まれてすぐの触れ合いがなかったのではないかと感じています。生まれたばかりの赤ちゃんとの触れ合いを多く持つことで、愛情は湧き上がってくるものです。

赤ちゃんから幼児期の子どもへの触れ合いは形にはまった方法などありません。愛情を持って「生まれてくれてありがとう」と言葉に出しながら語り掛けましょう。

「かわいいね」と抱きしめたり、童謡などを歌いながら全身を擦ってあげるのもいいでしょう。オムツを交換するたびにお風呂上りに多くの触れ合いを持ちましょう。

こんな触れ合いを持っていると泣き声でお腹がすいたのか、オムツを替えて欲しいのか、訴えていることがわかってくるようです。男性の私にはさっぱり分かりませんでした。やはり母親の力は強いのですね。お産のできる母親にはかないません。

子どもが大きくなるにしたがって、フットセラピーやハンドセラピーを家族で行いましょう。夫婦で揉み合いっこをしていると、子どもは見よう見真似で揉んでない方の足や手を一生懸命揉んでくれます。

家族の団欒にいつでも触れ合えるのがフットセラピーやハンドセラピーの良さなのです。場所を選ばず、いつでもどこでも、すぐに行えるのがいいですね。

このような家族から育児放棄や虐待など起きるはずがありません。幼児期の触れ合い不足が子どもの潜在意識に深い影を落とし、トラウマとして残ってしまいます。

社会生活をうまく送ることができなくなってしまうことも起きてくるでしょう。幼児期にどれだけ多く触れ合ってきたかが、とても大切なのです。

小学校の低学年頃まではベタベタとした触れ合いを子どもも喜んでくれますが、少年期に入るに従い徐々にベタベタとした触れ合いを好まなくなってきます。触れ合いの方法を変えていく必要があります。

私自身中学生の頃は反抗期で母と一緒に出かけたりするのが、とても嫌でした。母が嫌いなわけではないのですが、人に見られるのが恥ずかしく嫌だったのです。

顕在意識のタテマエでは母と関わることは恥ずかしくてできないと思いながら、潜在意識では母の愛情を求めているものです。このような時に母親がフットセラピーのできる人だったら、足を揉んでもらいながら母の愛情を独り占めにできる喜びを感じることができたでしょう。

私たちは「一家に一人のフットセラピスト」を目指して活動しています。全世界の家庭にフットセラピーが入っていったら、明るい家族が誕生し、明るい地域社会が誕生して来ることでしょう。明るい地域社会の波動は全国に波及し、幸せな世界が誕生するのではないでしょうか。

そう信じて、フットセラピーの普及に力を注いでまいります。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄492 リハビリ効果を高めるセラピー(フット編)

2015年05月06日 | Weblog
ゴールデンウィークも終わりですね。皆さんはどんなGWを過ごされましたか。今年はいいお天気に恵まれましたので、リフレッシュできたのではないでしょうか。

私は近場の浅草や日帰りのできる足利フラワーパークに行ってきました。浅草の人の多さには驚かされます。外国の観光客が増えていて、日本語ではない会話が飛び交っています。

足利フラワーパークは藤の花が見ごろだというので、朝の6時に出発しましたが、9時前だというのに駐車場に入るのに長い行列で、人気のすごさが感じられます。「カンブリア宮殿」でも取り上げられましたが、素晴らしさに感動して帰ってきました。

「カンブリア宮殿」では素晴らしいフラワーパークに復活させた日本初の女性樹木医の「塚本こなみ」さんを紹介していました。この番組で印象に残った言葉が「何年木を育てることに関わっていようと花を咲かせられなければ意味がない。結果を出すことがプロだ」というのです。

私の心に響いてきました。偉そうに「寒河江徹先生と関わって30年」なんて言っていますが、多くの方に「一家に一人のフットセラピスト」を育てることが実現できなければ意味がないと反省させられました。

さて、前回はリハビリに効果があるハンドセラピーについてご紹介しましたが、今回はフットについて紹介して参ります。

フットセラピーの事例は千葉県の鴨川市のクリニック内にあるサロンにリハビリを行う前にフットセラピーを受けてリハビリに行かれたそうです。するとリハビリを担当されている理学療法士の方が「筋肉がとても緩んでいてリハビリがやりやすい」と言われたそうです。

このような話は良く耳にします。手のリハビリも大切ですが、歩行に関わる足については手以上にリハビリが必要になります。そこで、今回も足に流れてきている6本の経絡の流れを良くして、その経絡に関わる筋肉がゆるむかどうかを確認していきたいと思います。

【胃経】は腹直筋の働きで確認します。受者の方は仰向けになり、片脚(左右どちらでもよい)の踵が10cmほど床から持ち上げます。術者は足首のあたりを持ち、床方向に押しつけます。受者は落ちないように支え、この時の状況を二者とも確認しておきます。

第2趾にレインボーオイルを塗り、強めに揉み解します。井穴の「兌」も刺激します。その後、同じように仰向けに横になり、片脚を10cmほど持ち上げ、上から押してみましょう。今度は踵が落ちないようにしっかりと支えられます。

【脾経】は内転筋群の働きで確認します。受者はベッドに横向きになり、両脚を上に持ち上げ、上側の脚を術者が手で包み込むように膝を固定します。下側の脚をベッドに近づけるように押し、受者は落ちないように支えます。

第1趾にレインボーオイルを塗り、強めに揉み解します。井穴の「隠白」も刺激します。その後、同じようにすると、しっかりと踏ん張れるようになっていませんか。

【膀胱経】は脊柱起立筋の働きで確認します。受者は肩幅くらいに両足を開き、力を抜いて立って、息を吐きながらゆっくり前屈します。その時の指先の位置を確認します。

第5趾にワックスアップルオイルを塗り、強めに揉み解します。井穴の「至陰」も刺激し、両脚に行います。その後、同じように前屈すると、前よりも曲がるようになっていませんか。

【腎経】は胃経と同様に腹直筋の働きで確認します。腹直陰の働きを確認したら、第5趾にワックスアップルオイルを塗り、強めに揉み解します。井穴の「内至陰」も刺激します。その後、胃経と同様に腹直筋の働きを確認します。

【胆経・肝経】は外腹斜筋、内腹斜筋の働きで確認します。受者は肩幅くらいに両足を開き、力を抜いて立って、両手を前に真っすぐに延ばし、上半身を左右にゆっくり息を吐きながら回します。どちらの方が回しにくいですか。

右が回しにくいようなら、左足の第4趾と第1趾にエルフィンオイルを塗り、強めに揉み解します。井穴の「竅陰」と「大敦」も刺激します。その後、腕を回してみましょう。右側の方が回しやすくなっていませんか。恒常性維持機能が高まり、筋肉が正常な働きを取り戻したようです。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士