本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄415 坐骨神経痛をお楽にする

2013年10月28日 | Weblog
今日は鹿児島に来ています。26日の土曜日は鹿児島での会員勉強会を開催しました。午後からのスタートということで、フットで2時間、ハンド、ヘッドで2時間というかなり厳しい状況で、最後のヘッドは見て頂くだけになってしまいました。

一つひとつの施術の目的を達成しながら、間脳調整の目的をどうしたら達成できるのかを実践しながら学んで頂きました。最後はバタバタになってしまい残念でしたが、皆さんに喜んで頂きとても良かったです。

27日の日曜日は「足裏ビューティー講座」鹿児島、宮崎合同で開催しました。骨盤や膝を正しい状態に戻し、足裏のビューティーポイントを調整すると小顔になったりバストアップしたりするテクニックで、フットセラピーと組み合わせるとお客様の満足度を高めることができます。受講された皆さん「こんなことで変わるの」と驚かれていました。

今日はこれから宮崎の都城で、宮崎の会員勉強会です。こちらはフット、ハンド、ヘッドともに2時間ありますので、一つひとつ充実した勉強会を開催できると思います。

前置きが長くなりました。今日のテーマは、坐骨神経痛についてお話ししたいと思います。何故かというと、私自身が坐骨神経痛に悩まされているからです。

座骨神経痛には狭窄型座骨神経痛とヘルニア型坐骨神経痛、両方を併せ持った合併型坐骨神経痛があります。どのタイプなのかによって、改善方法が異なります。簡単な見分け方は、体を後ろにそらすようにすると痛みを感じる場合は、狭窄型、前に前屈した時に痛みを感じる場合は、ヘルニア型、両方に痛みを感じる場合は、合併型と見ることができます。

軽い坐骨神経痛は椎間板ヘルニアや脊椎管狭窄症によって神経が圧迫され、神経の血流障害や炎症が生じて痛みが起こります。また、血液の循環が悪くなることで、靭帯や筋肉が疲労することでも痛みを引き起こします。

痛みを改善するにはイスに座っている姿勢や歩く時の姿勢で、自然に背骨がS字カーブになる姿勢を心がけます。但し、狭窄型の場合は姿勢をよくすると痛みやしびれが増す場合があるので、しばらくは痛みを和らげることを優先します。

今回は私自身が狭窄型なので、この痛みを改善する方法をご紹介します。背もたれのあるイスに浅く腰かけ、上体をゆっくり後ろに15度程度反らします。背中が背もたれに触れないようにして10秒止めて元に戻します。10回を1セットとして一日に2~3セット行います。腹筋を強化することができます。

同じく、背もたれのあるイスに浅く腰かけ、片ひざを抱えて胸に引き寄せます。左右交互に5回、これを1セットとして一日に2セット行います。

今度は床に正座して、両腕を床をすべらせながらひれ伏すように前に伸ばします。これを10回行います。最後に部屋の隅に両かかとを壁につけるようにして立ちます。ゆっくりお尻を10cmほど落としてスクワットを10回行います。

軽い運動やストレッチで脊椎周辺の筋肉や神経の緊張を和らげたり、腰部の筋力を高めることで、積極的に坐骨神経痛の痛みを軽減していきましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄414 本当の予防医学とは

2013年10月21日 | Weblog
かなり強烈な話題の本をご存知ですか?「医者に殺されない47の心得」という本です。100万部を突破したそうです。

著者である近藤誠氏は慶應義塾大学医学部を主席で卒業した優秀な医師ですが、1988年に慶應義塾大学専任講師の肩書きを持ち、論文「乳ガンは切らずに治る」を『文藝春秋』で発表して以降、昇格を絶たれたそうです。ガンの治療を根本的に批判し、医師仲間からは異端児扱いをされています。

まだ、半分ほどしか読んでいませんが、本の内容は、ガンを対象にしたものばかりで、少し重い感じはしますが、興味を引くものばかりです。現代医療は「予防医学」をうたい文句に「早期発見」「早期治療」、早く見つけて早く治療すれば治ります、といって定期的な健診や人間ドックを勧めていますが、近藤氏は、これがガンを引き起こしたり、早く死に至らしめているというのです。

医師の立場でこのようなことを言っていいのだろうかと、こちらが心配になるくらいです。この著書以外にも現代のガン治療を批判した本を多く出版されています。「予防医学」を皮肉って「病院に患者を呼ぼう医学だ」と病院経営に有利な仕組みになっているというのです。

本の内容を知って頂くために目次からいくつかの「心得」をピックアップして紹介しましょう。

心得3「医者によく行く人ほど、早死にする」
心得7「がんほど誤診の多い病気はない」
心得13「軽い風邪で抗生物質を出す医者を信用するな」
心得15「がんの9割は、治療するほど命を縮める。放置がいちばん」
心得20「がん検診は、やればやるほど死者を増やす」

など、タイトルを見ただけで強烈だと思いませんか。現在の医療の在り方を患者の立場から、医療現場の内情を厳しく批判されているものだと思いながら読んでいます。

別の視点から、医療機関の言う「予防医学」には私も以前から、疑問に思っていました。「早期発見」「早期治療」といことは、本当の予防といっていいのだろうか。予防ということは病気にならない体づくりをしていくことであり、この予防医学は早く病気を見つけて、早く治療をしましょうということです。

しかし、この考えでは、すでに病気が発症しているのです。私たちが考えている予防医学(東洋的な未病の考え方)とは次元の違うものです。私たちは医療従事者ではありませんので、治療などについては一切、関わってはいけません。

だからこそ、私たちのたずさわっていることが今後は重要になりますし、大切な役割を担ってきます。本当の予防医学の時代を迎えています。「自分の健康は自分で守る」時代です。「医者に頼らない」「薬に頼らない」私たち自身が賢くならなければいけないと思っています。

しかし、難しいことでは長続きしません。「いつでも」「どこでも」「手軽にできる」方法でなければなりません。

そこで「一家に一人のフットセラピスト」を育てながら、「円心五法」の実践法である、きれいな血液を作る方法やその血液を全身に巡らす方法、ストレスを溜めず、心を安定させる方法や深いくつろぎを得られる方法などを通して、健康貯蓄の輪を広げたいと思っています。

健康で明るく楽しい家庭を築くことができれば、社会自体が健康であり、経済の健康も取り戻すことができるのではないでしょうか。

自分でできる健康法の実践として、今回は食事そのものではなく食事の取り方として、噛むことのメリットをご紹介します。テレビなどでも多く紹介されているのでご存知の方も多いと思いますが、見たり聞いたりしただけでは結果は出てきません。全て実践し続けることです。

口の中に食べ物を入れたら箸を置き、30回噛みます。すると唾液が充分に出てきます。消化酵素をたくさん含んでいますので、この時点で消化が進みます。同時に噛むことであごの筋肉だけでいなく首から胸にかけての筋肉を使うことになり、女性にとってはバストアップにもつながるのです。

胸から首、あごの筋肉を使えば脳に血液を送りこむことができます。エネルギーを一番消費するのは脳ですから、充分にきれいな血液を脳に送りこむ必要があるのです。その結果、集中力が増してくるという利点もあります。できることから実践して参りましょう。

それでは、本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄413 円心五法と五行の活かし方

2013年10月14日 | Weblog
今日は体育の日ですね。以前は10月10日と決まっていましたが、いつの間にか変わってしまいました。10月10日を体育の日にしたのは確率的に晴れることが多いからと聞いています。今日も運動会日和で素晴らしい運動会が各地で行われていることでしょう。

「運動」といえば円心五法では「食事」の次に来るものです。食事できれいな血液を作り、その血液を全身に巡らすためには運動が必要です。運動=スポーツと思いがちですが、運動の最大の目的は血液循環を高めることであり、スポーツを行うこととは少し意味合いが違います。

血液循環を図るには歩くことが一番だと思っています。特別にスポーツをしたり、ジムに行ってマシンでトレーニングをしたりしなくても歩くだけで、血液循環は図れます。それは第二の心臓である足を充分に使うことができるからです。

一日一万歩を歩きましょうと言われますが、現実はどうですか。毎日一万歩、歩いているという人は何人いることでしょうか。私も歩くことができていません。理想は一万五千歩といわれます。日本人の何%の人が歩いているのか疑問です。このような時にフットセラピーは効果的です。

フットセラピーを片足に行った後、行った方と行っていない方の足の違いを見てください。足の指先まで温かくなり、色が変わっています。足首のくびれも違いスッキリしています。僅かの時間で静脈血が心臓に戻され、きれいな血液が末端まで流れ込んできたためです。

中々、歩けていないときには朝晩にセルフのフットセラピーを行いましょう。ご夫婦や親子でお互いに揉みっこをすると家族の絆が強まり、より効果的です。特に足首から膝下をミルキングアクションでしっかりと圧迫することがお勧めです。

円心五法の考え方で「運動」の項目を観察していくと血液循環を図るだけではありません。人の一生で見ていくと「食事」は「幼児期」、「運動」は「少年期」にあたります。幼児期から少年期に変わるこの時期には体を活発に動かす時期です。するとバランス感覚が身に付き、体を自然に守る防御本能も鍛えられていきます。

これができていないと何かにつまずいて転んだとすると、子どもによってはそのまま前に倒れ、腕の骨を折ったり、顔面を強打して歯を折ったりと大変な事故になります。しかし、防御本能が鍛えられていればつまずいても転ぶ瞬間に体を丸くして転がるように衝撃を吸収しますので、簡単なスリ傷程度で済みます。

少年期に自然の中で泥んこにまみれて、遊びまわったり、取っ組み合いの喧嘩をしたりしながら、体のバランス感覚を養ったり、感性が豊かになり、感情を自由に表現するようになります。今の子供が無気力、無感動、無表情などといわれますが、思いっきり遊ぶ場がなくなっているからかも知れません。

また、五行と重ね合わせて見ることもできます。「運動」の項は五行で見ると「火」にあたり、このエネルギー(氣)は経絡では「心経」と「小腸経」に影響します。エネルギーが落ちてくるとその反応が血脈(血管)や舌の状態として現れてきます。

このタイプの人は少し、皮膚の色が赤みがかっている人が多く、エネルギッシュで情熱的です。活発に活動していることが多いのですが、頑張りすぎてしまう傾向があります。オーバーフローして、エネルギーを使いすぎてエネルギーが衰退してしまいます。

エネルギーの衰退は心経や小腸経の氣の滞りにつながり、循環器に影響を及ぼし脳疾患や心疾患のトラブルにもつながりかねません。また、エネルギーを使いすぎたために、マイナス思考になりやすくなったりすることもあります。

このような時は心経や小腸経の氣の滞りを取り除く必要があります。心経の経絡の末端は手の小指の爪の内側の際にある井穴「少衝」で外側の爪の際にあるのが小腸経の井穴「少沢」です。「火」に関連する二つの経絡が小指に集中しています。

小指を付け根から左右によく回し、指全体をよく揉みほぐしましょう。続いて二つの井穴がある爪の際を少し痛いくらいに揉みます。左右の手を行うことで、心経と小腸経の氣の滞りを改善することがで、恒常性が高まり、自分の力で正常な状態を取り戻していきます。

自分自身の体質の傾向を知ることで、日々の生活に活かしていくことが大切ですね。

それでは、本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄412 台風にも負けず

2013年10月07日 | Weblog
10月5日の土曜日の朝、4時に起きて、すぐにパソコンをつけ、飛行機の運行状況をチェックしました。5日は沖縄での足裏ビューティー講座、6日は会員の基本操法の深さを知る勉強会の予定が入っています。

羽田を8時ちょうどに出発する便で状況を確認すると、6時の便とこの8時の便だけが、運行予定で引き返すかもしれないが運航するということでした。「飛んでくれ」という思いで、出かける準備を始めました。

会場の「首里スクール」の島袋先生から「沖縄では4時半過ぎに暴風警報が出ました」というメールが入り、「飛ぶかどうかわかりませんが、飛行場に向かいます」と返信をし、羽田に向かったのです。

羽田でチェックインをし、出発ロビーに入った雰囲気からこれは絶対に飛ばすだろうな、という感じが伝わってきました。

案の定、定刻通りに機内への案内が始まり、沖縄の那覇空港に向けて飛び立ちました。機内のアナウンスでも、「引き返すこともあります」と言っています。何とか無事について欲しいと思いながら乗っていました。沖縄に近づくにつれ、揺れが大きくなり、飛行機は無事に那覇空港に降りてくれるのだろうかという思いもよぎります。

しかし、引き返すこともなく無事に那覇空港に到着しました。全日空は朝から全便欠航していて、日本航空は朝の二便だけが運行し、あとは全て欠航になっていました。なんと運が良かったのかと、思わず私自身の運の良さにプラスの暗示を入れました。

残念ながら、足裏ビューティー講座は参加者の帰りが、台風のピークになりそうなので、順延することにしました。

しかし、翌日の勉強会には20名近い会員の方に参加して頂きました。首里スクールにはベッドがギッシリという状況です。午前中はフットセラピーの基本操法の深さを再確認して頂きました。
  

フットセラピーの最大の目的は間脳調整です。一つひとつの施術には目的があります。その目的を達成するにはどうすればいいのかを確認しながら、最終的には間脳を調整する施術になっているのかを実践しながら行っていきます。

施術を行っている時には分からないことが、施術を受ける側になると、わずかな力を感じることを体感することで、いかに力を抜きながら施術を行ったらよいのか、体で体感しても実際にやってみると中々力が抜けなかったりと、技術の深さを感じられたようです。

午後からのハンドに14名、ヘッドにも12名の方が参加され、充実した勉強会を開催することができました。皆さん、改めて基本操法の素晴らしさを体感されたようです。「いつの間にか自己流になっていて本来の目的を忘れてしまっていました」という声を頂きました。

台風の中を参加して頂いた、沖縄の皆さん本当にありがとうございました。

各地でこのような勉強会や講習会、セミナーなどをご要望に合わせて開催したいと思っております。本部事務局までお気軽にご希望をお知らせください。

それでは、本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士