理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄358 お彼岸が感謝の心を蘇らせる

2012年09月24日 | Weblog
昨日は今までの残暑が嘘のように朝からしとしとと雨が降り、涼しい日曜日でした。22日はお彼岸の中日で、「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので本当に実感させられました。

お彼岸と言えば墓参りですが、私の実家のお墓は福岡ですし、家内の方のお墓も仙台とすぐに「墓参りに行こう」というわけにいきません。仕方がないので仏壇に線香をあげ、お祈りするだけでした。

線香をあげながら子どもの頃を思い出していました。朝起きる頃には母親が炊きたてのご飯とお茶を仏壇にあげ、拝んでいました。私たち兄弟も歯を磨き、顔を洗い、仏壇に手を合わせて拝むのが日課でした。そして毎日、同じように一日がスタートする。これが当たり前の時代でした。

ところが、私自身も今日のようなお彼岸でもない限り、仏壇に手を合わせ、ご先祖様に対して感謝の思いを伝えることなど無くなっていることに気づきました。子どもの頃は深い意味もわかっていませんでしたが、親に言われるがまま、仏壇に手を合わせていたものです。それが一日を気持ち良くスタートさせてくれていたのではないでしょうか。

今では知識も付き、自分が今こうして存在しているのは全て、ご先祖様のお陰でこの世に生を受けていることは奇跡とも言えることであり、先祖の誰か一人でも存在していなければ、今の自分の存在はあり得ません。そんなご先祖様に感謝の気持ちで、手を合わせるのは当然のはずなのに、できていない自分がいます。

知識や理屈で、頭で考える前に素直な純粋な子どもの時の心を取り戻したいものです。今の家庭の乱れ、学校の乱れ、社会の乱れ、全てがこの感謝というものを忘れてきた結果ではないでしょうか。毎日の何気ない日常の生活の中に本質があるように思われます。

寒河江徹先生のSTS(養氣法の研修)では研修生全員で大声を出して「感謝行」を読み上げていました。初めのころは恥ずかしく大きな声が出ませんでしたが、何度も繰り返すうちに腹から声が出るようになり、素直に感謝行を読み上げることができるようになっていました。

画像をクリックすると大きな写真がご覧頂けます。

研修を受けている時は「なるほど親をはじめ、多くの人に感謝しなければいけないな」と頭では理解できたものの、素直に感謝の心が湧き出る感じではありませんでした。しかし、少しは人間として成長したのでしょう、いまさらながら、多くの人達に素直に感謝の心が湧き出てくるのを感じています。

親が子どもを大切に思う、子どもが親やお年寄りを大切に思う、これが家庭の原点ではないでしょうか。家庭の中での思いやりの気持ちがあれば、学校でも会社でも相手を思いやる心が芽生えてきて当然です。学校内でのいじめの問題も私たち大人が思いやりを忘れた生活を子どもたちに見せつけてきているからであり、私たち大人が思いやりに満ちた生活を取り戻し、感謝しながら生活する時期に来ているのです。すぐに今の社会を変えることはできませんが、まず一歩、大人が見本となる生き方をしていきましょう。

思いやりの気持ちを持つといってもどうしたら良いのか分からない人の方が多いのではないでしょうか。私たちはセラピーを通して触れ合いが思いやりの気持ちを育てることを体験してきました。触れることで相手が心を開き、優しい気持ちのなっていくのです。親子の触れ合いが親子の絆を深め、夫婦の触れ合いが夫婦の絆を深め、孫とお年寄りの触れ合いが、お年寄りを思いやる気持ちを芽生えさせます。

こんな家族を増やすには「一家に一人のフットセラピスト」を育てていくことが大切です。家族の触れ合いが楽しい明るい家庭を築き、そして、明るい学校、明るい社会を作ることにつながっていくものと信じています。

さぁ―、皆で一歩を踏み出しましょう。明るい世界を築く為に!

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄357 白山比神社で真氣を頂く

2012年09月17日 | Weblog
10日は北陸のトレーナー更新講習会です。更新講習会が始まる前に白山比神社にお参りをして来ました。能登の加藤先生に朝早く、7時過ぎにホテルに迎えに来て頂き、白山教室の兵庫先生と会員の方4名で神社に向かいました。まだ、朝早いせいか参拝者の方も少なく、ゆっくりとお参りすることができました。

白山比神社は全国に2,000社以上もある白山神社の総本社だそうです。通称として白山(しらやま)さんと呼ばれて親しまれています。

特別の宗教や神道を信じているわけではありませんが、神社をお参りするたびに神聖な気持ちになります。日本人に流れているDNAがそうさせるのかもしれません。

私のメルマガで、写真を掲載するのは初めてです。写真でも伝わってくるのではないかと思いますが、素晴らしい「氣」を発していました。朝からこの日は清々しい一日をスタートすることができました。
 

今、日本人の心が乱れてきているといわれますが、そのような時にこの様な神社を参拝するのもいい機会になるのではないかと思われます。その場が発する真氣は私たちの中で発散しきれないで溜まっている邪氣を浄化してくれます。自然の持つ真氣のエネルギーには素晴らしい力がありますね。
 

俗界では中国から強烈な邪氣(日本批判の暴動)を浴びせられています。テレビで暴動の映像を見ていると腹立たしい感情が湧き出てきますが、深い腹式呼吸を数回、くり返していると、気持ちが落ち着き、冷静な目で見ることができます。

暴動を起こしている中国人と同様に感情のままに見ていると、「目には目を」と言った中東での戦争と同じことが勃発してしまいかねません。戦争は絶対に起こすべきではありません。呼吸を整え氣を整えて冷静に解決方法を探っていくべきです。

にわかに領土問題が韓国、中国、ロシアと起こってきました。今まで日本人自体が避けてきた問題ではないでしょうか。日本人の心の問題と同時に愛国心の問題も同様にいわれています。昔のような軍国主義の愛国心を持てとは思いませんが、国を愛する気持ちは誰しもあるのではないでしょうか。

神社の帰りに、兵庫先生の活動報告に出てくる「もく遊りん」の場所がすぐそばにあるというので、立ちよることにしました。まだ、営業時間の前でしたが、覗いていましたら、責任者の方がいらして、中を見学させて頂きました。

「元々は材木屋何です」と施設の中を一緒に回りながら説明して頂きました。レストランの中の「このテーブルは1本の木で、ここが根っ子なんですよ」「テーブルごとに使っている木が違うんです」とグッズ売り場から、兵庫先生がイベントをされている中庭まで詳しく説明して頂きました。

まだまだ、話をしたそうでしたが、更新講習会の時間が迫ってきたので、残念ながら引き上げることにしました。近くに住んでいるなら家族を連れていきたい場所の一つになりました。焼きたてのピザが美味しそうです。自然を満喫しながらリフレッシュできそうでした。

皆さんも一度行かれてはいかがでしょうか。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄356 能登会員勉強会

2012年09月10日 | Weblog
昨日、能登で会員の勉強会を開催していましたきました。久々の能登ですから、皆さんと会えるのを楽しみにしていました。

前半の2時間は基本のセラピーの再確認を中心に行う予定でした。気がついたらフットセラピーだけで時間がほとんどなくなっているのに気がつき、結果的にはフットに集中して行うことにしました。話しを聞くとほとんどフットセラピーしか施術をしていないというので結果的には良かったようです。

私たちのフットやハンド、ヘッドなどの施術は全て、間脳調整を目的にしています。そのため、施術の一つひとつに目的があり、目的を達成しながら、より間脳調整につながるように施術するかを追求して行くところに施術の面白さがあります。

(間脳調整とは自律神経系や内分泌系の働きをコントロールしている間脳が正常に働くことで、自律神経の失調やホルモンバランスの乱れを正常な状態に戻そうとするものです。)

しかし、「こうすればいい」と頭ではわかっていながら、実際に施術を行なうと無駄な力が入って、イメージした通りにいかないことが多いのです。うまく行かないから余計に頭では考え出します。すると、ますます力が入って思うように行きません。

こうなると一旦施術を止めてしまうのが一番です。呼吸を整えしばらくボーとして体の力を抜き、何も考えないで休みましょう。そして、再度挑戦してみると結構うまく行くものです。

第1部の2時間はこの様にしてアッとい馬に終了してしまいました。第2部では新しい技術などを紹介する時間です。会報誌などでも紹介した、ふくらはぎの施術を2人組で行ないました。紙面だけでは良く分からなかったようで、「こうするのですね」と直接の指導の大切さを実感しました。

片方の施術が終わったところで、足の色や軽さを確認してもらうと施術した脚はとてもきれいな色をしています。施術しない脚はどす黒さが残っていました。イスに座り左右の脚を交互にあげてみると「足が軽い」と左右の差に驚いていました。

ふくらはぎは第二の心臓のメインになるところです。血液循環がよくなるだけでなく、6本の(脾経、胃経、腎経、膀胱経、肝経、胆経)が走っています。ふくらはぎへの施術がこの経絡の気血の流れをよくして、停滞していた血液やリンパ液を戻すことで、脚の色が変わり、とても軽くなったのです。

脚の血液循環が良くなることは全身の血液循環が良くなることにつながります。全身の血液循環が良くなることで私たちが本来持っている自然治癒力が高まり、免疫力も高まります。同時に内臓の働きを高める効果も期待できます。しかし、皆さんが喜んでいたのは脚が細くなったことです。

第2部もふくらはぎの施術に時間をとってしまい、残り時間が少なくなってしまいました。次に紹介したかったものが「メリフィック・フェイス・セラピー」です。テキストも完成し、いよいよ講座がスタートします。協会の会員は女性の方が大半で健康に関心はあるのですが、それ以上に「美」に対してはそれ以上です。

時間の関係でお一人にしか体験して頂けませんでした。早速、片方の顔の施術を行なった後に仰向けに休んで頂き、左右の脚の重さを確認してもらうと、顔の施術をした方の脚は軽く持ち上がるのに、逆の脚は重く、スーとは持ち上がりませんでした。

顔しか施術していないのに「何でこんなに違うの?」と驚かれていました。顔には陽経の経絡(大腸経、三焦経、小腸経、胃経、膀胱経、胆経)の6本が集まってきています。顔の施術でこれらの気血の流れが良くなり結果として脚の気血の流れが良くなり、脚が軽くなったのです。

それよりも他の皆さんが顔を覗き込んで、「リフトアップしている」とか「こちらだけあごがシャープになっている」「目がパッチリと開いている」など大騒ぎです。その声を聞き「逆もお願いします」と横を向いて休まれました。

久々の能登の勉強会もアッという間に終了してしまいました。会場の使用時間が決まっていたので早々に片付けて会場を後にしましたが、お時間のある方とお茶を飲みながら会話をすることができ素晴らしい一日を過ごすことができました。

能登の珠洲からその日のうちに金沢に移動して来ました。車に同乗させて頂きました加藤先生には感謝するばかりです。

そして、今日は北陸地区のトレーナー更新講習会です。1年ぶりにお会いする先生もいらっしゃいますので、今日を充実した一日にしようと思っています。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄355 「年輪経営」の素晴らしさ

2012年09月03日 | Weblog
少し前になりますが、伊那食品工業㈱の会長「塚越 寛」氏が東京テレビの「カンブリア宮殿」に出演されていました。

48年間連続して右肩上がりの実績を残して成長してきた会社です。急成長は避け、じっくり地道に成長してきているのです。急激な成長には必ずひずみが生じると販路を急激に広げることをしていないのです。

テレビでの話を聞きながら、塚越氏の書かれた本を読んでみたいと思い、アマゾンで検索し、注文したのですが、テレビの影響なのか、在庫が切れていて、中々届きません。ようやく土曜日に届いたので楽しみに読むことができました。まだ、ほんの少ししか読んでいませんが、人生への思いが伝わってきます。

会社経営で一番大切にされているのは従業員の幸せです。働く人が安心して仕事に打ち込んでもらうにはと「年功序列」と「終身雇用」を貫いてこられています。昔の日本の会社はほとんどがこの制度を導入していました。しかし、今ではほとんどが成果主義になってきています。

何もしなくても給料は上がっていくし、定年まで首を切られる心配もないといった、たるんだ雰囲気はこの会社には全く感じられません。本社のある広大な敷地を一般に開放していて多くの見学者が訪れています。その敷地にはゴミ一つ落ちていません。トイレはピカピカに磨きあげられています。

始業40分前位から続々と従業員が出社してきます。そして、敷地の掃除を始めるのです。交代制ですかとの問いに、そうではなくみんな自主的に時間前に出てきて掃除をしているのです。この様な社風を作られたのも塚越氏の従業員を大切にする思いが伝わっているのでしょう。

この二つの制度のおかげで、従業員の80%が家を持つことができているそうです。中途入社した社員が以前の会社と比較して「精神的な安心感が全く違います。安心して仕事に集中できます」と話していました。この会社は、単なる年功序列ではありません。優秀な人材は重要な職に抜擢される仕組みもあるのです。

いかにしてやる気を引き出すか、モチベーションを上げるか、その中の一つとして商品開発に力を注いでいます。その商品開発も短期的なヒット商品を作るのではなく、ロングセラーになる息の長い商品を作っていっているのにも年輪経営の理念が反映されています。

年輪経営とは何でしょう。短期間に成長する木はあっと言う間に大きくなるが、台風などが来ると最初に折れているが、時間をかけゆっくり、じっくりと成長してきた木は強く、簡単には折れない、これが年輪経営なのだといわれています。

会社も急成長する会社は必ず、急降下する時がある。これでは従業員に安心して働いてもらうことにはならない。コツコツじっくりと確実に成長していくことが大切なのです。だから、48年間継続して成長してくることができたのです。

この右肩上がりの成長がストップした原因は寒天ブームが起き、店頭から商品が消え、今までのお客様から、商品が買えないとクレームが入り、従業員の意見で夜勤をすることで商品を作った結果その年は急激な売り上げ増になったのですが、従業員の顔色が悪いというので夜勤を止めたそうです。

丁度その時、寒天ブームが去り、同時に売り上げも急落したのです。ここでも年輪経営の大切さが分かります。ブームというものは怖いもので、一気に売り上げを伸ばすことになりますが、それは会社の本当の力ではありません。錯覚してしまわないで、じっくりと自分の力を知ることも大切です。

「売り上げ増=成長」ではないとも言われていました。利益は企業が出す「ウンチ」だと表現されています。人間は食べ物を食べて、必要な栄養を吸収した残りをウンチとして出すのと同じで、企業も売り上げを従業員の為に使い、研究開発に使い、残ったものが利益だから「企業のウンチ」なのだそうです。

今一度、日本独自の経営の仕組みを見直してもいいのではないでしょうか。伊那食品工業のように、年功序列、終身雇用でも着実に成長している企業があります。外資系の企業は仕方ないとしても、日本の企業には見習って欲しいものです。

特に日本人は農耕民族であり、狩猟民族のように獲物(利益)を追いかけながら移動していく民族ではありません。仕事のやり方も一つの会社にじっくりと根を下ろすことで、やる気も出て、力を発揮してくれるのではないでしょうか。

この様経営者が増え、安心して働ける企業が増えていくことを期待したいものです

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士