昨日は今までの残暑が嘘のように朝からしとしとと雨が降り、涼しい日曜日でした。22日はお彼岸の中日で、「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので本当に実感させられました。
お彼岸と言えば墓参りですが、私の実家のお墓は福岡ですし、家内の方のお墓も仙台とすぐに「墓参りに行こう」というわけにいきません。仕方がないので仏壇に線香をあげ、お祈りするだけでした。
線香をあげながら子どもの頃を思い出していました。朝起きる頃には母親が炊きたてのご飯とお茶を仏壇にあげ、拝んでいました。私たち兄弟も歯を磨き、顔を洗い、仏壇に手を合わせて拝むのが日課でした。そして毎日、同じように一日がスタートする。これが当たり前の時代でした。
ところが、私自身も今日のようなお彼岸でもない限り、仏壇に手を合わせ、ご先祖様に対して感謝の思いを伝えることなど無くなっていることに気づきました。子どもの頃は深い意味もわかっていませんでしたが、親に言われるがまま、仏壇に手を合わせていたものです。それが一日を気持ち良くスタートさせてくれていたのではないでしょうか。
今では知識も付き、自分が今こうして存在しているのは全て、ご先祖様のお陰でこの世に生を受けていることは奇跡とも言えることであり、先祖の誰か一人でも存在していなければ、今の自分の存在はあり得ません。そんなご先祖様に感謝の気持ちで、手を合わせるのは当然のはずなのに、できていない自分がいます。
知識や理屈で、頭で考える前に素直な純粋な子どもの時の心を取り戻したいものです。今の家庭の乱れ、学校の乱れ、社会の乱れ、全てがこの感謝というものを忘れてきた結果ではないでしょうか。毎日の何気ない日常の生活の中に本質があるように思われます。
寒河江徹先生のSTS(養氣法の研修)では研修生全員で大声を出して「感謝行」を読み上げていました。初めのころは恥ずかしく大きな声が出ませんでしたが、何度も繰り返すうちに腹から声が出るようになり、素直に感謝行を読み上げることができるようになっていました。
画像をクリックすると大きな写真がご覧頂けます。
研修を受けている時は「なるほど親をはじめ、多くの人に感謝しなければいけないな」と頭では理解できたものの、素直に感謝の心が湧き出る感じではありませんでした。しかし、少しは人間として成長したのでしょう、いまさらながら、多くの人達に素直に感謝の心が湧き出てくるのを感じています。
親が子どもを大切に思う、子どもが親やお年寄りを大切に思う、これが家庭の原点ではないでしょうか。家庭の中での思いやりの気持ちがあれば、学校でも会社でも相手を思いやる心が芽生えてきて当然です。学校内でのいじめの問題も私たち大人が思いやりを忘れた生活を子どもたちに見せつけてきているからであり、私たち大人が思いやりに満ちた生活を取り戻し、感謝しながら生活する時期に来ているのです。すぐに今の社会を変えることはできませんが、まず一歩、大人が見本となる生き方をしていきましょう。
思いやりの気持ちを持つといってもどうしたら良いのか分からない人の方が多いのではないでしょうか。私たちはセラピーを通して触れ合いが思いやりの気持ちを育てることを体験してきました。触れることで相手が心を開き、優しい気持ちのなっていくのです。親子の触れ合いが親子の絆を深め、夫婦の触れ合いが夫婦の絆を深め、孫とお年寄りの触れ合いが、お年寄りを思いやる気持ちを芽生えさせます。
こんな家族を増やすには「一家に一人のフットセラピスト」を育てていくことが大切です。家族の触れ合いが楽しい明るい家庭を築き、そして、明るい学校、明るい社会を作ることにつながっていくものと信じています。
さぁ―、皆で一歩を踏み出しましょう。明るい世界を築く為に!
それでは、本日は、この辺で。
NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士
お彼岸と言えば墓参りですが、私の実家のお墓は福岡ですし、家内の方のお墓も仙台とすぐに「墓参りに行こう」というわけにいきません。仕方がないので仏壇に線香をあげ、お祈りするだけでした。
線香をあげながら子どもの頃を思い出していました。朝起きる頃には母親が炊きたてのご飯とお茶を仏壇にあげ、拝んでいました。私たち兄弟も歯を磨き、顔を洗い、仏壇に手を合わせて拝むのが日課でした。そして毎日、同じように一日がスタートする。これが当たり前の時代でした。
ところが、私自身も今日のようなお彼岸でもない限り、仏壇に手を合わせ、ご先祖様に対して感謝の思いを伝えることなど無くなっていることに気づきました。子どもの頃は深い意味もわかっていませんでしたが、親に言われるがまま、仏壇に手を合わせていたものです。それが一日を気持ち良くスタートさせてくれていたのではないでしょうか。
今では知識も付き、自分が今こうして存在しているのは全て、ご先祖様のお陰でこの世に生を受けていることは奇跡とも言えることであり、先祖の誰か一人でも存在していなければ、今の自分の存在はあり得ません。そんなご先祖様に感謝の気持ちで、手を合わせるのは当然のはずなのに、できていない自分がいます。
知識や理屈で、頭で考える前に素直な純粋な子どもの時の心を取り戻したいものです。今の家庭の乱れ、学校の乱れ、社会の乱れ、全てがこの感謝というものを忘れてきた結果ではないでしょうか。毎日の何気ない日常の生活の中に本質があるように思われます。
寒河江徹先生のSTS(養氣法の研修)では研修生全員で大声を出して「感謝行」を読み上げていました。初めのころは恥ずかしく大きな声が出ませんでしたが、何度も繰り返すうちに腹から声が出るようになり、素直に感謝行を読み上げることができるようになっていました。
画像をクリックすると大きな写真がご覧頂けます。
研修を受けている時は「なるほど親をはじめ、多くの人に感謝しなければいけないな」と頭では理解できたものの、素直に感謝の心が湧き出る感じではありませんでした。しかし、少しは人間として成長したのでしょう、いまさらながら、多くの人達に素直に感謝の心が湧き出てくるのを感じています。
親が子どもを大切に思う、子どもが親やお年寄りを大切に思う、これが家庭の原点ではないでしょうか。家庭の中での思いやりの気持ちがあれば、学校でも会社でも相手を思いやる心が芽生えてきて当然です。学校内でのいじめの問題も私たち大人が思いやりを忘れた生活を子どもたちに見せつけてきているからであり、私たち大人が思いやりに満ちた生活を取り戻し、感謝しながら生活する時期に来ているのです。すぐに今の社会を変えることはできませんが、まず一歩、大人が見本となる生き方をしていきましょう。
思いやりの気持ちを持つといってもどうしたら良いのか分からない人の方が多いのではないでしょうか。私たちはセラピーを通して触れ合いが思いやりの気持ちを育てることを体験してきました。触れることで相手が心を開き、優しい気持ちのなっていくのです。親子の触れ合いが親子の絆を深め、夫婦の触れ合いが夫婦の絆を深め、孫とお年寄りの触れ合いが、お年寄りを思いやる気持ちを芽生えさせます。
こんな家族を増やすには「一家に一人のフットセラピスト」を育てていくことが大切です。家族の触れ合いが楽しい明るい家庭を築き、そして、明るい学校、明るい社会を作ることにつながっていくものと信じています。
さぁ―、皆で一歩を踏み出しましょう。明るい世界を築く為に!
それでは、本日は、この辺で。
NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士