本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄539 五月病から若者を守る!

2016年04月27日 | Weblog
文章が長いので読む気がしないという声を頂いていましたので、
今回から読みやすい範囲で情報をお伝えしようと思います。

もう直ぐGWですね。新入社員として意気揚々と就職したはず
なのにGWを境に「やる気が起きない」「会社に行きたくない」
といった五月病の症状が出てきます。

しかし、五月病という病名はありません。正式には「適応障害」
といわれるもので、あまりにも大きく環境が変わったために、これに
適応できずにうつ病に近い症状が起きてしまいます。

大きなストレスとなっているのが環境の変化ですが、これを変える
ことはできません。この環境に慣れていくことしかありません。

そこで、このストレスをどの様にして解消していくかが、五月病の
予防につながるのではないでしょうか。

「心身一如」心と体は一体といわれますので、体から心の悩みを
解消していくことが分かりやすく、手軽にできる方法です。

今回の会報誌で紹介しました「動の呼吸」と「静の呼吸」をうまく
使い分けることで解消していきましょう。

「動の呼吸」は足腰を鍛え、精神力の強化につながりますので、
毎日の生活に少しずつ取り入れていきましょう。頑張るのでは
なく、できる範囲で毎日継続することが大切です。

(方法は会報誌をご覧ください)

また、「静の呼吸」は深いくつろぎを得ることができます。朝の瞑想
や夜の瞑想を実践することをお勧めします。

しかし、瞑想を行ったことのない人にとってはやり方もわかりません
よね。瞑想を難しく考えるのではなく、腹式呼吸をゆっくりと繰り
返していくだけでも充分です。

私はズルをして起き出す前に横になったまま腹式呼吸を5分ほど
行います。今日一日を楽しく過ごしているイメージをするようにする
のです。

夜も布団に入って横になった状態で腹式呼吸をやはり5分ほど
行い、今度は「いい一日を送ることができた。ありがとうございま
す」と全てに感謝するようにしています。

その日の疲れやストレスはその日に取るように心がけましょう。
手軽な方法を毎日実践することではないでしょうか。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄538 ゆかりの地で腸セラピーが楽しみ!

2016年04月20日 | Weblog
15日の金曜日に湯河原に行ってきました。5月に開催する「経ライン腸セラピー講座」会場として検討しているホテルを視察するためです。

湯河原といえば寒河江徹先生と養氣法のセミナーや子どもの潜在能力を開発するセミナーなどを開催していたところです。

ホテル内の施設を見学して回り、とてもきれいな設備で、これだったら参加してくださる方々にも喜んで頂けそうです。一通り見学した後で、ホテルの近辺を散策してみました。

子どものセミナーで、朝の運動をした公園があり、懐かしさがこみ上げてきます。「この上が研修センターだったな」と思い出にふけりながら歩くと5分ほどで、セミナーの時に朝の散策を行った「万葉公園」に出ました。今度のセミナーでも朝の散策をここにしようと決めました。

公園の入り口のトンネルをくぐると一瞬で別世界に入り込みます。自然の氣を頂ける素晴らしい場所ですので、参加される方は楽しみにしていてください。

さて、腸セラピー講座についても少し触れておきましょう。最近テレビなどでも盛んに取り上げられるようになった「腸内フローラ」ですが、これは腸内細菌の状態を花畑に例えて表現したもので、「善玉菌」や「悪玉菌」それに「日和見菌」のバランスを表しています。

この腸内細菌の理想的なバランスは「善玉菌30%」「悪玉菌10%」「日和見菌60%」だそうです。しかし、年齢とともに善玉菌が減少し、バランスが悪くなってきます。善玉菌を増やすには食生活がもっとも大切になりますが、それだけではありません。

便秘などで充分に排泄されない状況が続くのも、腸内環境を悪くする原因になり、生活習慣病の引き金になったり、免疫力を落とすことにもつながります。また、美容面でも肌のトラブルを起こしたり、ウエスト周りがポッコリとなったりすることにもなりかねません。

私たちの基本的な考え方に排泄優先の考え方があり、排泄の大切さを伝えてきました。昭和60年に発行されました「排泄促進健康法」寒河江徹著には『腸内環境の悪化は、癌・高血圧などの成人病につながります。腸内環境を良い状態に保つこと、それが美と健康を保つ秘訣でもあるのです。』と記されています。

今回開発された「経ライン腸セラピー」は円心五法の健康観を基本に、最近の情報を取り入れ、腸から心と体にアプローチしていく独自のセラピーです。

私たちのセラピーは筋肉を緩めながら、脳の緊張を取り除いていくことをメインに置いています。腸セラピーも同様で、足首まわしなどで緊張を取り除きながら、腸を緩めていきます。お腹を触っていくと硬く硬直しているところがあり、ここを押すと痛みがあります。場合によっては我慢できないほどの痛みを感じます。

ゆっくりと触り、お腹の硬直が取れてくると、腸が動き出して蠕動運動が活発になります。お腹が「グルグル」と鳴り出し、腸が動きだすのを感じることができるでしょう。これだけで、便秘を解消する人もいらっしゃいますが、経絡の考えを元に経絡調整を行うことで、持続性を持たせることができます。

例えば、手の親指に肺経、人差し指に大腸経がきていますので、指をよく揉み、井穴の「少商」や「商陽」に刺激を加えます。また、手首にある原穴の「太淵」や「合谷」への刺激も効果的です。経絡や五行の考えを取り入れながら、安心で安全で、尚且つ結果につながるセラピーです。

今回の集中講座は単に腸セラピーを学ぶだけでなく、自らが心身ともにくつろぎ、腸セラピーの良さを体感することにあります。その為に養氣法のエッセンスを随所に盛り込み、氣のコントロールをして頂くことも目的の一つなのです。

また、5月29日は「下弦の月」で充電を意味します。お腹をすっきりにして、エネルギーを充分に充電しましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄537 体の情報から何が見えるのか

2016年04月13日 | Weblog
土曜日の「世界一受けたい授業」にお力添えを頂いている「久保 明」先生が出演されましたが、ご覧になりましたか。DIY健康診断という隠れた病気が自分で分かるという話をされていました。脳卒中の早期発見法や筋肉量や筋力が低下していくサルコベニアの診断法などが紹介されていました。

予防健康を普及している私たちにとっては体の情報からどの様なことが起きようとしているのかを探っていくのは得意とすることです。いくつかの症状を見ながらどの様なことが見えてくるのか探っていきましょう。

「目が疲れる」といえばパソコンやスマホで目を酷使して、目が疲れて首や肩の凝りに悩む人がいます。しかし、それだけではありません。目に何らかの反応が出てくることを五行から観察してみましょう。

目に関係している五行は「木」に当たり、臓腑では肝、胆になります。肝経や胆経のエネルギーの滞りが起きているかも知れません。肝臓や胆のうの機能低下につながり、目が疲れやすいのかも知れません。

「木」のエネルギーが低下してくると感情面ではイライラしやすくなり、感情を抑え切れなくて、子どもに怒鳴ったりしていませんか。また、最近、直ぐに切れてしまう人が増えていますが、もしかしたらこの「木」のエネルギーの低下が原因かもしれません。

また、季節では「春」、人生では「誕生」を意味します。全ての始まりと捉えることができます。ところが「木」のエネルギーが落ちていると、中々、一歩が踏み出せなくなってしまうことも起きてきます。

そのような時には肝経や胆経の経絡が流れてきている足を揉むことが大切ですね。フットセラピーを行い、特に肝経の経絡の始まりがある足の親指(第1趾)や胆経が流れてきている足の薬指(第4趾)を強めにグリグリと揉むようにしましょう。

また、胆経は目の外側の渕の「瞳子髎」のツボから始まります。目の外側の窪みに中指を押し込むようにして瞳子髎のツボを押します。その後、拳を作り、耳の上の側頭部を拳でグリグリと刺激するのも効果的です。

続いて、冷えで悩んでいる人はいませんか。冷えといえば五行では「水」を思い浮かべます。冷えがひどくなると腎臓や膀胱に負荷をかけやすくなりますし、逆に腎経や膀胱経の滞りが起きると冷えやすくもなってきます。

しかし、今回は別の視点から見てみましょう。最近多くなってきているのが、自律神経の失調から起きる冷えです。冷えとは縁のないようながっちりした体格の男性が冷えで悩まれているのはこの自律神経の乱れから起きている可能性があります。

同時に、「体がだるい」「疲れが取れない」「不眠で眠れない」など不定愁訴の症状が起きていないでしょうか。このような症状が起きているようでしたら、自律神経の失調から来る冷えと考えられます。

自律神経と関係している経絡といえば心包経、三焦経が考えられます。この経絡のエネルギーの滞りが起きると五行の「火」のエネルギーの低下にもつながります。

「火」といえば心経、小腸経とも関係しており、循環器のトラブルにもつながります。高血圧や低血圧、もっと怖いのは脳梗塞や心筋梗塞といった死につながる病気とも関係してきます。

感情面では「喜び」と関係しています。喜びは多いほうがいいのですが、喜んで興奮し過ぎると循環器などに負担をかけてしまいます。また、躁鬱のように感情の起伏が激しくなり、躁かと思えば、突然に鬱の状態になってしまいます。

自律神経やホルモンバランスに有効なのは私たちが提供しているフットセラピーやハンドセラピー、ヘッドセラピーです。これらのセラピーでくつろいで頂き、間脳を調整することが大切になります。

特に心包経や三焦経、それに心経や小腸経は手に経絡がつながっていますので、ハンドセラピーを行いましょう。心包経は中指につながっており、三焦経は薬指、小指には心経と小腸経がつながっています。この三本の指は強めにグリグリと刺激を行いましょう。

体に現れた状態から心身両面の色々な可能性を探ることができて、面白いと思いませんか。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄536 疲れない脳をつくるには?

2016年04月06日 | Weblog
2日の土曜日は四国の高松で会員の勉強会とセラピー体験会、翌日の3日は倉敷でも同様に行ってきました。立て続けに3人や4人の方にセラピーをさせて頂くのですが、全く疲れません。逆に気力が充実してきて元気になっている気がします。施術が本当に好きなんだなと自分でも思っています。

最近「疲れない脳をつくる生活習慣」石川善樹著に出会いました。目次などを見たときにとても興味が湧き、早速、購入して読み始めています。まだ、全てを読んだわけではありませんが、瞑想のことが主に書かれています。とても面白そうなところをピックアップしてご紹介しましょう。

脳が発達するのは若い時だけで、構造が作られれば、あとは退化するだけと思われていましたが、脳には可塑性があり、トレーニングを重ねることで、変わっていくことが分かったのです。

イギリスのタクシー運転手はロンドンの町中の2万以上の道をすべて把握していないと運転手になれないのだそうです。合格するのに平均で4年もかかるといわれています。

この人たちの脳を調べたところ一般の人に比べて、記憶を司る「海馬」の部位が非常に厚くなっていたのです。ベテランになるほど海馬が厚くなっていることも分かったそうです。

それでは普段から瞑想をしている人と全くしていない人では変化があったのでしょうか。実は普段から瞑想している人の「前頭前野」や「海馬」で神経細胞の密度が増加し、厚くなっていることが分かりました。「「前頭前野」は思考や創造性、意思決定など、高次の精神活動を司っているところです。

さらに、瞑想は脳の真ん中にある「扁桃体」を縮小させるという研究も報告されているそうです。「扁桃体」は怒りや恐怖に深く関係しており、怒りを感じてカーとなると「扁桃体」は活性します。

すると体内にコルチゾールというストレスホルモンが発生し、これが増えると人間の理性が働かなくなり、感情が暴走してしまうのです。

科学者たちは「扁桃体ハイジャック」と呼んでいます。怒りが怒りを呼んで手がつけられなくなってしまうのです。この「扁桃体ハイジャック」には瞑想はもってこいのトレーニングなのです。

8週間の瞑想で扁桃体が縮小したという研究報告もあります。瞑想で得られた感情をコントロールする能力は、瞑想をしていない時でも持続することが分かってきました。冷静に平常心を保つためにも瞑想は欠かせませんね。

瞑想には「調身」「調息」「調心」が大切だとも記されていました。これも私たちがいつも言っていることですね。瞑想の素晴らしさが、科学的な視点からも記されていますので、ご覧になってはいかがでしょうか。

さて、紹介されている瞑想の方法をご紹介しましょう。最初に「調身」で、姿勢を整えることから始まります。次に「調息」、ゆっくり鼻から5秒ほどで息を吸います。そして吐く時は鼻からでも口からでもかまいません。10秒から15秒かけてゆっくりと吐きます。

呼吸が整ったところで、次が「調心」です。しかし、普段から瞑想を行っていないと、中々心を整えることができません。そこで、もっとも基本的な調心は、一つの対象に集中する方法で「集中瞑想」と呼ばれています。

初心者は自分の呼吸に集中するのがいいでしょう。ゆっくり呼吸をしながら「ひとーつ」「ふたーつ」と数えると呼吸に集中しやすくなります。集中瞑想をすると脳の「前頭前皮質」が活性化され、集中力や記憶力、意思決定力といった認知能力を鍛えることができ、さっと集中できるようになります。

もう一つの調心は「観察瞑想」と呼ばれるもので、瞑想をすると色々な邪念が湧いてきます。しかしこれを打ち消すのではなく、もう一人の自分が映像を見ているかのように声には出しませんが、実況中継していくのです。余計な判断や思案を追い出すことにもなります。

食事をしている時に仕事のことを思い出したり、書類をまとめなければいけないときにメールが気になったりというように放っておけば暴走してしまう思考や感覚に振り回されず、客観視できるようになるためのトレーニングが観察瞑想なのです。

いかがでしたか、本にも書かれていますが、実践することが大切です。一日5分の瞑想から始めましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士