理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄519 冷え解消で免疫力をUPする

2015年11月25日 | Weblog
立冬を過ぎ、すっかり冬という感じになってきましたね。今朝の天気予報を見ていましたら、朝の気温が11℃で昼の気温が8℃と昼間の気温の方が低くなっていました。今日は寒くなりそうです。

冬になると、冷え症の人にとってはつらい季節になってきます。手足が冷たくて眠れないというだけではありません。体が冷えると低体温にもなりやすくなります。低体温になると体の中の化学反応の媒体として働いている「酵素」の働きが低下してしまいます。

この酵素の働きが低下すれば、食べたものを分解し、腸壁から体内に吸収して合成するまでの働きに影響を与え、ますます冷えやすくなるという悪循環を引き起こします。

昔の石炭や薪を使っていたストーブを思い出してください。燃え盛っていればとても暖かいのですが、不完全燃焼だと煙ばかりがモクモクと出てきて、ちっとも暖かくなりません。これと同じ現象が私たちの体の中で起きているのです。

体が冷え、内臓までもが冷えやすくなると腸の環境が悪くなってきます。腸の環境が悪くなれば免疫細胞の働きにも影響を与えて免疫力が低下してしまうことにもなるのです。

冷えは万病の元といわれるように病気の引き金になりかねません。冷えが原因で、低体温になり、体温が1℃下がると免疫力が30%も低下するといわれています。

まず、徹底して冷えを解消することが大切です。私も冷えで悩む多くの方の足を揉んで来ました。冷えの解消法も色々とアドバイスをしてきましたが、実践した方からは本当に喜びの声を頂きました。しかし、中々結果の出ない方もいらっしゃいます。

冷え解消法については多くの本が出ていますし、テレビなどでも多く取り上げられていますので、冷えを解消する方法はよくご存知だと思います。これらを実践し、実際に解消できたか、できなかったかは素直にその方法を実践し継続したかどうかの違いではないでしょうか。

足湯や半身浴で冷えを解消できても継続しなければ一時的には冷えを解消できてもすぐに冷えてしまいます。恒久的に冷えを解消するには筋肉を増やさなければなりません。

やせていて骨細でヒョロヒョロとした方は筋肉がつきにくく、内臓を支える筋力が弱いために内臓が下垂しやすくなります。すると消化吸収力が衰え、中々太れない、エネルギーが出にくく、冷えやすいといった体になります。

このようなタイプの方は筋肉を増やし、鍛えていかなければなりません。男性に比べ、女性は骨細タイプが多いので意識して運動を行い、筋肉量を増やしていきましょう。

足は第二の心臓といわれるように下半身の筋肉を鍛えることで、血液循環が良くしながら下半身の筋肉量を増やすことにつながります。

筋肉が増えると筋肉自体が熱を作り出してくれますので、血液循環が良くなるだけでなく、体の中から熱を作り出し、冷え症改善に大いに役立ちます。

お勧めする運動は何といっても速足歩きです。速足歩きには個人差があります。息切れしない程度で隣に誰かいれば会話できる程度の早さが自分にあった速足歩きです。30分程度、歩幅を広くして速足で歩くようにしましょう。

また、いつでもどこでも手軽にできるのが、スクワットです。太ももの大腿四頭筋から腰の筋肉まで鍛えることができます。両手を頭の後で組み、ゆっくりイスに座るように腰を下ろしていき、膝が足の指先より出ない程度で止めて、足を延ばして戻ります。

これを10回から20回、一日5回程度から始めて少しずつ回数を増やしていきます。好きな時間にいつでも手軽にできます。無理をしないで気軽に行いましょう。いつの間にか筋肉が付いて冷えない体を手に入れることができることでしょう。

手軽な運動で冷え症を解消し、低体温からも開放され、免疫力がアップすることでしょう。全て、実践し継続することが大切ですね。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

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