理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄585 心と体の元気回復セミナー報告

2017年03月29日 | Weblog
3月26日の日曜日に亀田総合病院のKタワー、13階のホライゾンホールで、亀田産業主催の「心と体の元気回復セミナー」が開催されました。


私も講師として「ココロとカラダのビタミン講座」というタイトルで講演をさせて頂きました。

Kタワーは入院棟なのですが、13階にはレストランがあり、病院の中とは思えない設備です。この奥にあるホールに60名ほどの方が参加されていました。

「自分の健康は自分で守る」という予防健康法の視点から円心五法の考え方を簡単に説明させて頂きました。

円心五法という言葉は分からなくても食事の大切さ、血流を図ること、エネルギーを上手に発散し、心の安定を図ることが、充分な眠りにつながることをお話しすることで理解して頂いたようです。

次に東洋医学の根幹を成す五行を紹介し、「木」を取り上げ、関連性を説明することで、若い参加者の方は東洋医学に興味を持たれたようです。

この五行から経絡について話を進めてまいりました。手に流れている経絡、足に流れている経絡、その経絡は手や足、胸や顔で次の経絡につながっていること。

経絡といっても分からないという方が1/3ほどいらっしゃいました。一般の方にとっては聞いたことがないのかも知れません。

そこで、目には見えないけれども、経絡を調整すると関連する筋肉の働きが変化することを体感して頂くことにしました。

横に座っている方と二人一組になって、私が見本を見せながら手や足のツボに刺激を入れて筋肉の動きの変化を体感して頂きました。

また、靴を履いているので足のツボを刺激できない時は顔のツボでも同じような変化を確認できます。実際に顔のツボを刺激して変化を確認して頂きました。

参加者のアンケートを頂きましたので、いくつか紹介いたします。

「良かった、大満足です。新たな健康観知りました。運動だけでなく、経絡を流すことの大切さを痛感しました。実技を伴う講座で良かったです」(60代女性)

「とても良いお話を聞き勉強になりました。実技を伴い普段実行に移したいと思います」(70代)

「非常に参考になりました。経絡の流れを意識して継続したいと思います。ありがとうございました。人体のすごさと不思議さを実感しました」(80代女性)

「テレビを見ながら足指まわし、ふくらはぎもみ等良くやっていますが、ほんとうにいい事なんだと、つくづく感じました。手の指もみ即効ありました。こんなにきくとはおどろきでした」(70代女性)

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄584 「植物性乳酸菌」と「動物性乳酸菌」!

2017年03月22日 | Weblog
20日は春分でしたね。東京では昨日桜の開花宣言が出ました。各地で開花の便りが届いてくることでしょう。

さて、今回は乳酸菌について調べてみましょう。

腸の環境に欠かせない「乳酸菌」をわかりやすく分けると「植物性乳酸菌」と「動物性乳酸菌」とに分けられます。

専門的にはこのような分け方は不適切とも言われましが、わかりやすく乳酸菌のことを知るにはとてもわかりやすいものです。

「食物性乳酸菌」には野菜を漬けて発酵した漬物や大豆を発酵した納豆や味噌、醤油などがあげられます。

「動物性乳酸菌」には牛乳を発酵して作るチーズやヨーグルトがあります。植物性に比べ、胃酸や胆汁に弱く、腸まで届かないものがほとんどです。

これには乳酸菌が誕生してくるまでの環境が大きく影響しているようです。食物性乳酸菌は野菜に含まれるわずかなブドウ糖を餌に、塩や酸が多く、寒い環境の中で育ちます。

これに比べて動物性乳酸菌は牛乳の乳糖を餌に、30~35度に保温された厳しい衛生管理のもとで育ちます。低温では育たないのです。

人間でいえば温室育ちの「おぼっちゃま」に比べ、厳しい環境で育ってきた「野生児」といえそうです。

しかし、市販の漬物には野生児の乳酸菌はほとんど含まれていないようです。調味料で味付けした発酵風の漬物なのです。手作りの漬物、特にぬかみそなどはお勧めです。

生きたまま腸まで到達した乳酸菌は乳酸を排出し腸内を酸性にして悪玉菌が住みにくい環境を作ります。

では、死滅した乳酸菌は腸内で役に立たないのかというと、そうではありません。生きた菌も死んだ菌も善玉菌の餌になって善玉菌を増やしてくれるのです。

乳酸菌は生きていても死んでいても腸内環境を良くし、免疫細胞を刺激して免疫力を高めてくれます。

乳酸菌だけではなく、忘れてはいけないのがビフィズス菌です。乳酸菌もビフィズス菌も酢酸を作りますが、ビフィズス菌の方が酢酸を多く作り、腸内を酸性に保ち悪玉菌の繁殖を防いでくれます。

乳酸菌は主に小腸で働き、ビフィズス菌は主に大腸で働くため、両方とることにより、整腸作用を高めることができるのです。

やはり発酵食品は素晴らしいですね。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄583 体の疲労の原因は交感神経酷使!

2017年03月15日 | Weblog
以前は体の疲労は運動などで筋肉に増える乳酸が疲労を起こすと考えられていました。しかし、10年ほど前にこの説は否定されています。

それでは私たちはなぜ、疲労を感じるのでしょうか。乳酸説に代わり、「脳が原因」という記事を読みました。

自覚しないところで、私たちが生きるために働いてくれている神経が自律神経です。無意識の中で、体温調節や心拍数の調節、内臓の働きを調整しています。

昼間は活動型の交感神経が優位に働き、仕事もバリバリ行えます。夜になると食事をして風呂に入る頃にはくつろぎ型の副交感神経が優位となり眠くなってくるのです。

この自律神経の働きが疲労と大きく関わっているというのです。例えば、今の季節に運動を行うのと、猛暑に同じ運動を行っても猛暑の時の方が、疲労が溜まってしまします。

体温を調節するために交感神経が活発に働き、活性酸素が大量に発生し、細胞にダメージを与えてしまいます。これが疲労を増す原因というのです。

運動だけではなく、パソコンなどの作業を長時間行うことも交感神経が活発に働き、活性酸素が大量に発生してしまい疲労を増すというわけです。

細胞が活性酸素によってダメージを受けると老廃物が増えることで、疲労因子が発生します。この情報が大脳に伝わり、疲労感を感じるのです。

しかし、仕事への意欲が強いと、このアラームが伝わらず、疲労感を感じなくなり、過労死などの原因になってしまうともいっています。

このような疲労を回復するには良質な睡眠が重要です。交感神経が過剰に働いていたのでは中々、深い睡眠を取ることができません。深い睡眠を取るポイントをご紹介しましょう。

夕食は就寝の3時間前までに済ませるようにしましょう。よく噛み腹八分目が理想的です。

お風呂は体温より2度高い、38度~39度の温めのお風呂で半身浴を中心に体の芯まで温めるようにゆっくりと長めにリラックスして入るようにします。

寝る前のフットセラピーは最高です。自律神経を交感神経優位の状態から副交感神経優位に代えてくれます。

深い睡眠で疲労を取り除きましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄582 コーヒーは本当にガンに効くのか?

2017年03月08日 | Weblog
またもコーヒーの話です。コーヒー好きの私にとっては嬉しいことばかりです。

国立がん研究センターが1990年から開始し、現在も追跡調査が行われ、研究結果が蓄積されている「コホート研究」で「肝臓ガン」の予防効果は、「ほぼ確実」と評価されたのです。

「コホート」とは、年齢や居住地など一定の条件を満たす特定の集団のことを指し、まっさらの状態からスタートし、10年、20年と追跡していくわけです。

「コホート研究」の評価は、最も信頼性が高い評価から順に「確実」→「ほぼ確実」→「可能性あり」→「データ不十分」となっています。

例えば、「喫煙」と「肺がん」との因果関係の評価は、最も信頼性が高い「確実」。つまり、たばこは肺がんのリスクを高めるのは確実というわけです。

「コホート研究」いよるコーヒーの摂取頻度と肝臓ガンの因果関係では、40~69歳の男女約9万人について、6つのグループに分けて、肝臓ガンの発生率を比較しました。

調査開始から約10年間の追跡期間中に、肝臓ガンにかかった方はそのうちの334名(男性250名、女性84名)です。

コーヒーを飲まない人と比べ、ほぼ毎日飲む人は肝臓がんの発生リスクが約半分に減少するというものでした。

1日の摂取量が増えるほどリスクが低下し、1日5杯以上飲む人では、肝臓ガンの発生率は4分の1にまで低下していました。
 (日経電子版 ヘルスUPより)

それではなぜ、コーヒーを飲むことが肝臓ガンの発症を減少するのでしょうか。

肝臓ガンや子宮体ガンは糖尿病を発症するとかかりやすいガンといわれています。コーヒーが糖尿病を予防することも、すでに多数報告されています。

コーヒーによって糖尿病のリスクが下がれば、ガンのリスクも下がるということは充分に考えられるのです。

コーヒーには抗酸化物質のクロロゲン酸が豊富に含まれています。クロロゲン酸には、血糖値を改善するほか、体内の炎症を抑える作用があります。

推測の段階ですが、コーヒーは「糖尿病予防」効果と「抗酸化作用」の両面からガンを抑制する働きをしていると考えられます。

また、コーヒーを1日3~4杯飲む人は、飲まない人に比べ、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患の病気で死亡するリスクが4割程度減少するといった結果も出ています。

一度脳梗塞を起こした経験を持つ私にとっては嬉しい報告です。(詳細は「日経電子版のヘルスUP」をご覧ください。)

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄581 認知症予防は日常生活から!

2017年03月01日 | Weblog
先日の会員勉強会で「認知症を予防する」をテーマに開催しました。誰もがその危険性を持っています。そして、誰もが認知症になりたくないと思っています。

しかし、絶対的に予防する方法はまだ見つかっていないのが現状のようです。それでも改善できる方法は日常生活がベースになります。認知症になりにくい生活習慣をご紹介しましょう。

① 食生活ではビタミンA、C、Eを含む果物や野菜を多く摂る。また、DHAやEPAを多く含む魚やポリフェノールを含む赤ワインなども効果的。

② 週3回以上の速足歩きなどの有酸素運動を行う。自分に合う速足歩きは隣に誰かがいれば会話をしながら歩ける速さが自分にあった速歩です。

③ 色々な人と交流して楽しく会話をする。相手の表情や気持ちに注意を向けながら会話をする。

④ 本を読んだり、日記を書く。日記はその日の出来事ではなく、前日とか前々日のことを思い出しながら書く。ゲームを取り入れて楽しむのも効果的。

⑤ 朝起きたら、2時間以内に太陽の光を浴びながら、30分ほど軽い運動をする。

⑥ 昼食後に30分以内の昼寝をすると良い。

上記のことの裏付となる認知症予防に関連する学術誌等の論文をご紹介しましょう。

ビタミンEの多い食物はアルツハイマー型認知症の発症を抑制するとの結果が報告されています。但し、サプリメントでは効果が疑わしいようです。食べ物から摂ることが大切です。

福岡県久山町で7年間に亘り行われた健康調査では、普段からよく運動をしている人はアルツハイマー型認知症に比較的なりにくい報告があります。

また、米国の研究では 「新聞を読む」「雑誌を読む」「ゲームをする」「博物館へ行く」などをよく行っている人は、比較的アルツハイマー型認知症を発症しにくいことがわかりました。

その他に睡眠障害や睡眠不足は注意力を冒すことから十分な睡眠をとることが有益と言われています。30分未満の昼寝習慣を持つとアルツハイマー型認知症の発症を有意に低下することが報告されています。

いかがでしたか、毎日の生活を見直し、ご自身で認知症を予防しましょう。また、瞑想が効果的という話を以前にしました。是非、朝晩の瞑想も取り入れて認知症を予防しませんか。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士