本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄316 ハンドセラピーで手軽に体調管理

2011年11月28日 | Weblog
昨日はハンドセラピー講座を開催しました。フットセラピーに比べるといつでも手軽にできるという利点があります。受講生のお一人は手相の勉強もしておられ、ハンドセラピーで手を触りながら手相も見てあげたいと言われていました。

そのような時に「日本経済新聞プラスワン」にハンドマッサージの記事を見つけましたので参考までにご紹介します。

これより日本経済新聞プラスワンより抜粋

「つかむ」「握る」といった複雑な動きができる手は“第二の脳”と呼ばれる。たくさんの神経が脳とつながり、人間の体の中でも細かな骨が詰まっている部位。ちょっとした刺激にも敏感で、刺激が脳や他の筋肉に伝わりやすい。そんな手のマッサージや指圧のコツを知っておけば、日々の体調管理に役立つかもしれない。

足も指圧やマッサージに適しているとされるが、日中は靴や靴下に覆われている。一方、手はたいてい露出している。職場の席や、電車の中など、時間や場所を選ばずにマッサージや指圧ができる。机の下で手を隠してやれば、人目も気になりにくい。

手への刺激ですばやく効くのが眠気覚まし。昼食を終えた午後、会議の席上など「寝てはいけない」という状況で、ウトウトとしてしまったことのある人は多いだろう。そんなときは指先をもう一方の手の指でギュッとつまんでみよう。

各種マッサージに詳しい心愛治療院(東京都港区)院長の佐藤明子さんは「指先は刺激を感じやすいところ。『ちょっと痛い』くらいの強さで人さし指から小指まで順番につまんでいけば、脳がリフレッシュして眠気が解消される」と話す。

人さし指と親指の付け根も眠気対策のポイントになる。ここに親指をぐっと押し込み、痛みを感じるまで指圧する。奥深くまで指が入り、その刺激によってしつこい眠気から解放されるという。

冷え症に悩んでいる人にもオススメなのが手のマッサージ。手は心臓から遠いところにあり、血液が十分に届きにくい。関節も多く、血行不良を起こしがち、寒い冬には指先がかじかんでくる。そんなときは指を一本一本反らせていく。佐藤さんは「ストレッチすることで指先まで血流が良くなり、冷えが改善される」と話す。

手首をブラブラと振る。手を握ったり開いたりのグーパーの動作をする。そうした単純な運動を加えれば、手の緊張がほぐれて温かくなっていくだろう。

ユースキン製薬ではクリームを使ったマッサージを勧めている。手の甲にクリームを長さ2センチメートルほど塗り、両手の甲を重ね合わせて、少しずつ広げる。それを手のひらを使って指先にかけて伸ばす。爪の周りを押しながら、指先までクリームを染み込ませるようにマッサージしていく。

同社の高橋千明さんは「日中でも夜でも5分くらい続ければ、手の先まで血行が良くなる。冷え症の改善のほか、手の乾燥を防ぐ効果もある」と語る。もし時間があれば、手首から肘にかけてマッサージしていくのもよいだろう。(中略)

「マッサージは自分でやるより他人にやってもらった方が数倍も気持ちいい」と心愛治療院の佐藤さんは話す。そこでオススメなのが、妻や夫、恋人や友人にハンドマッサージをしてあげること。一日の仕事を終えた後など疲れが取れるので喜ばれるほか、会話も弾み、心の交流に役立つ。

相手の手のひらを広げ、自分の両手の親指で相手の親指側の膨らみと小指側の膨らみをじっくりともんでいく。骨と骨の間に親指を滑らせるように押していってもよい。ハンドクリームなどを使えば、滑らかになってマッサージしやすい。佐藤さんは「相手の反応を見ながら、痛くないかどうか聞きながらやるのがよい。終わった後にじんわり手が温かくなっているのが実感できるはず」と呼びかける。(ここまで記事の抜粋)

ハンドセラピストの資格をお持ちの方はハンドセラピーの素晴らしさをより実感されたのではないでしょうか。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄315 自宅サロンで成功する秘訣

2011年11月21日 | Weblog
11月19日~20日、鹿児島でトレーナーの更新講習会と会員勉強会を開催してきました。

会員勉強会には自宅でサロンをされている方やこれから自宅でサロンをやりたいと思っている方が参加され、具体的な「お客様に来て頂くにはどうすればいいですか?」「どの様にしたら継続してリピーターとして来て頂けるのですか?」という質問がありました。

実際にサロンを経営されている方にとってはこの二つを安定して継続できればサロンの経営は安定したものになります。サロンを経営されている方でしたら、誰もが感じることではないでしょうか。

そこで、今回の勉強会は自宅サロンで成功する秘訣をテーマに進めていきました。どの様なサロンにしたいのか、どんな人に来て欲しいのかと質問をしながら悩みを聞いていきました。

「チラシを作ろうとしているが、どんなキャッチにしたらよいかわからない」とか「多くの人に来て欲しい」逆に「自宅なので変な人には来て欲しくない」といった声がありましたが、自分がどんなサロンにしたいのか。誰に来て欲しいのかが、皆さん不明瞭でした。

まず、チラシを作るにはこの二つを明確にしなければなりません。そうすることで、誰に、何を伝えたいかが明確になります。そして誰に来て欲しいのかが決まれば、その方に呼び掛けるキャッチも浮かんで、素晴らしいチラシが完成することでしょう。

最近、冷えで悩む人が多いので、冷えに悩む方にサロンに来て頂き、施術が終わった時に「足の趾先まで温かい」と感動して頂けるサロンづくりをテーマにして、勉強会を進めました。

まず、誰に来てもらい、どの様になって欲しいのかが明確になりました。次に施術では冷えを解消することを目的に、結果を出す施術を行います。同時にきめ細やかな心配りなどの接客、これらのトータル的なおもてなしが顧客満足から顧客感動に変わるのです。

顧客満足ではリピーターにはなってもらえませんが、顧客感動はリピーターになってもらえるだけでなく必ず、大切な方、特に家族の方を紹介して頂けます。

自宅サロンのデメリットは中々入りづらいのが欠点です。しかし、口コミによる紹介ではこの欠点を補うことができますし、紹介者を通したお客様ですから、変なお客様が来店することもありません。

顧客感動につながる一つとして結果を出す施術を一人の方に体験して頂き進めました。私たちが提供するフットセラピーは治療を目的には行いませんが、冷えで悩んでお越しになったお客様が、帰るときには趾先まで温かいという結果を残す必要があります。

アロマオイルを使い、右足の足趾から施術を行います。腎・膀胱経の井穴がある第5趾から左右の趾回し、強めに上下左右の押し、趾揉み、少し痛いのを我慢して頂きながら行います。井穴への刺激を入れたら、次に第4趾から順に第1趾まで行います。

反射区への刺激は腎臓‐尿管‐膀胱、内踝や外踝周辺、踵周辺など強めに行います。ふくらはぎへのミルキングアクションは多めにしっかりと行い、ふくらはぎの裏側を走る膀胱経のツボ、5点(跗陽、承山、承筋、合陽、委中)を押して刺激します。同様に左足にも行います。

両足に行ったら、刺激から一変してリラックスできる施術に切り替えて、フットセラピーの基本の施術を行います。自律神経が副交感神経優位の状態になり、間脳調整につながり深いくつろぎが得られます。

最後に三分間操法で全体の調整を図り、終わります。前半の刺激が後半のくつろぎを深めることにつながり、間脳調整が充分に行われます。同時に足趾はとても温かい状態が続きます。

経営面から見ると商品の販売も経営を安定させるには必要です。ターゲットを絞り込めば取りそろえるグッズもおのずと決まってきますし、今回のように冷え解消サロンであれば、冷え取りグッズを揃えることで、自然に販売につながっていきます。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄314 究極の間脳調整法「三分間操法」

2011年11月21日 | Weblog
先週、アップしたつもりが、アップされないままでしたので、急遽、お届けいたします。

毎週末、各地の出張で講習会やイベントを開催し、会員の皆様との交流をさせて頂いております。皆様から素晴らしいエネルギーを頂き、毎週充実した日を送ることができ、幸せです。

11月12日、13日は宮崎の会員の皆様とお会いしてきました。12日はトレーナー更新講習会、13日は無料セミナーや会員勉強会で大変な盛り上がりでした。

技術の勉強では基本操法の確認やオイルを使っての症状に合わせた施術法。新しい技術として経絡調整法、ボディセラピーの体験など盛り沢山の内容で消化して頂いたか少し心配ですが、多くの質問を頂き、喜んで頂けたようです。

その中でも今回は、究極の間脳調整法として「三分間操法」を紹介させて頂きます。フットセラピーを勉強された方はご存知の手技です。時間がない時に三分間で施術ができるという素晴らしいもので、三種類の施術を一種につき、一分ほど行って三種を合計三分で行うだけで、足がとても楽になる施術です。

一つずつに目的があり、最初の施術は下肢の緊張を取ることを目的にしています。両足を施術者の肩幅くらいに開き、両足趾の間に手の指を差し込み、両足同時に扇を作るように揺らしていきます。太股の揺れを見ながら、筋肉が緩むように揺らします。

施術のポイントはセラピスト自身が肩の力を抜き、楽に扇を作ることです。頑張って動かそうとすればするほど受けている方はその力を感じてしまいます。意識が飛び脳の緊張が取れ、間脳調整の状態に入っているのに、途切れる結果になってしまいます。

次の施術は両足を閉じ、足首の可動範囲を有効に活用し、身体が前後に心地よく揺れるように揺らして内臓の緊張を取っていこうとするものです。内臓が心地よく揺れなければ、逆に緊張して、人によっては内臓が揺らされて気持ち悪くなってしまいます。

施術のポイントはここでも肩の力と腕の力を抜くことです。足首の可動範囲全体を使って足首を前後に揺らすとお腹が心地よく揺れます。同時に内臓も心地よく揺れ、緊張が取り除かれていくのです。

最後は一般的に金魚運動といわれるものです。身体が左右にゆらゆらと揺れ、背筋の硬直などを取り除き、脊椎にかかった歪を取り除くというものです。

両足の第1趾をセラピストが親指、人差し指、中指を足裏側から差し込み持ちます。人差し指が第1趾の間に来るようにします。やはり力を抜き、動かそうと思わず、両足の第1趾の先端に意識を持っていき、先端で小さな扇を作り、少しずつ扇を大きくしていきます。身体全身が金魚のようにゆらゆらと揺れ、背筋の硬直が取れていくのです。

施術のポイントはやはりセラピストが力を抜くことが大切です。揺らそうと思わず、力を抜いて扇を作っていけば自然に身体が揺れてきます。中々揺れない時は扇を作る早さを徐々に早くしていきます。その方に合った速さで扇を作ることです。

三種の各々の目的を達成するだけでなく、意識が飛んだ状態が続き、間脳調整が継続することが大切です。

これらの施術が完璧にできるようになったら、上位の施術法にチャレンジしましょう。受けている方はセラピストの僅かな力を感じ取っています。究極の間脳調整法にするにはセラピストの力を一切感じない中、施術の目的は確実に達成することです。無駄な力は一切必要ありません。

勉強会では皆様にこの方法も見て頂き、お一人に体験して頂きました。残念ながら全員に体験して頂くことができず残念でしたが、今後は身体で感じ取って頂く勉強会も企画したいと思います。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄313 テーピングでの経絡調整法

2011年11月07日 | Weblog
11月5日、東北地区のトレーナー更新講習会と翌日、経絡講座を開催してきました。

1年に1回の再会でしたが、皆さんお変わりなくお元気で、とてもいい氣の交流をさせて頂きました。

翌日はテーピング用のテープを使った経絡調整法を学んで頂く、経絡講座を行ってきました。どの様な事をやるのか気になった方もいらっしゃるかも知れませんので、講座の内容を少し紹介しましょう。

会員の方は経絡と経穴については学ばれていますので、復習のつもりで目を通してください。正経12経と呼ばれる経絡が手に6本と足に6本が流れてきています。この経絡は下記のようにつながり全身にエネルギーの氣を巡らしています。

手の肺経から⇒手の大腸経、次に⇒足の胃経、次に⇒足の脾経、次に⇒手の心経、次に⇒手の小腸経、次に⇒足の膀胱経、次に⇒足の腎経、次に⇒手の心包経、次に⇒手の三焦経、次に⇒足の胆経、次に⇒足の肝経、そしてまた手の肺経につながり全身を巡るのです。

どこかの経絡で氣の滞りが起きれば関連する筋肉や内臓の氣血の停滞が起こります。筋肉が硬直して体の不調につながってきます。今回の経絡講座は関連する筋肉の硬直や働きをチェックし、経絡調整することでその経絡の氣血の流れを改善し、筋肉の硬直を取り除き、筋肉の働きを取り戻すことを目的にしています。

例えば、肺経の経絡の氣血の流れが悪ければ、大胸筋や小胸筋、小菱形筋などの筋肉が硬直しているのです。そこで、筋肉の硬直の状態を観察します。

力を抜き、まっすぐに立ち両腕をうしろの方に呼吸に合わせてゆっくりと上げていきます。人によっては左右の上がり方が違っていれば、上がりにくい方の手を使って肺経の氣血の流れを良くしていきます。

肺経の手首にある「太淵(たいえん)」のツボを使って氣血の流れを良くします。テーピング用のテープを使って、あるテンションをかけてテープを貼ります。貼り方については経絡講座で実践して頂かないと分かりませんので、ここでの説明は控えさせて頂きます。

テープを貼る前に行ったように、両手をうしろにあげていきます。するとどうでしょう、経絡を調整する前は上がりにくかった腕での方がスーと上がるようになっているではありませんか。

テープを貼った方も驚いていますが、貼られた本人が一番ビックリしています。

今まではロックがかかってそれ以上に動かなかった腕がスムーズに上がっていき、動きやすかった腕より上がるようになっているのです。「ウソ―」と言いながら何度も試していました。

今回は肺経の氣血の流れを良くする方法を紹介しましたが、各経絡全てに同じような筋肉の緩みや働きを観察することで、確認することができます。

テープの貼り方をマスターすると誰にでも簡単に各経絡の氣血の流れを改善することができるのです。同時に頬のたるみを引き締め、顎がシャープにスッキリなったり、二の腕が引き締まったり、ヒップアップしたりと美容効果も期待できるのは嬉しいですね。

テープがなければツボへのテンションのかけ方を身につければ同様のことが期待できます。指導する私も皆さんがその場で喜んで頂けるのには予想以上でした。

セラピストとして手軽にスキルアップして頂ける講座を皆さんに提供できると嬉しくなりました。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士