本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄503 手首の激痛が井穴刺激で解消

2015年07月29日 | Weblog
26日の日曜日、石川の白山市で「心身一如」をテーマにしたセミナーを行ってきました。会員だけでなく、一般の方も参加されていましたので、「わかりやすく」を意識し、反応を見ながら進めていきました。

終了時の感想で、「非常にわかりやすく、心と体が本当に一体なのですね。あるツボを刺激するだけで、体の動きが変化することに驚きました」と嬉しい言葉を頂き、少しでも理解して頂けたことに喜びを感じています。

実は前日の25日は本部の会員勉強会を行い、その時右手首を傷めたようで、少し動かすだけでも激痛が走る状態で、石川の三日間をどう乗り越えようかと不安だらけで、飛行機に乗り込みました。

三日間とも実技を行うことが必要でしたので、空港に向かう電車の中や飛行機の中で手首周辺のツボは痛くて触れませんので、右手の指にある各経絡の井穴をグリグリと刺激していました。しかし、一向に痛みはなくなりません。

これで本当にセミナーができるだろうか、空港まで迎えに来て頂いた兵庫先生に状況を話した方がいいだろうかと迷っていましたが、会場で参加された皆さんの顔を見ているうちにプロ意識が芽生えて、時間を取って来て頂いた皆さんに満足して帰って頂こうとスタートしたのです。

痛みはありましたが、そのような顔は一切出すまいと決めて満足して頂くことだけを考えながら、無事初日を終了することができました。

ビジネスホテルでしたが大きな天然温泉の付いているホテルだったので、温泉につかりながら手をしっかりと温めました。本当は炎症を起こしている時は冷やすのが常識です。

しかし以前、鍼灸の先生で逆療法として、捻挫した足を温めると直りが早いという話を聞いていたので、自分でも実践してみようと思ったのです。

痛みは少し増したような気がしましたが、温めながら右手の井穴をグリグリ揉み続けました。すると翌日は手首を動かしても前日の痛みとは比べられないほど痛みがなくなっていました。

三日目の「ボディメンタリング&セラピー講座」が一番手首を使って実技を行うのですが、参加者全員に私の施術を体感して頂くことができました。

26日の朝、自宅を出るときのブルーな気持ちとは裏腹に三日間を充実して過ごせたことに感謝感激です。

昨日の講座で、かなり手首を酷使したにも関わらず、今朝は手首の痛みもなく正常な状態に戻っています。逆療法も良かったのでしょうが、経絡の流れを良くすることで、関連する筋肉の恒常性が高まり正常な状態を取り戻したのではないかと思っています。

「自分の健康は自分で守る」その為には手軽にいつでも、どこでもできることが、重要なのだということを再認識することができました。

私が行った手の井穴刺激は道具も何も要りません。自分の左手で右手をグリグリと刺激しただけです。こんなに早く結果が出てくるとは思っても見なかったことです。

経絡の流れを良くすることで恒常性維持機能が高まり、自分の中にある治癒力が私の体を正常な状態に戻してくれたのだということを実感できる出来事でした。

また、素晴らしい仲間がいることは、いいエネルギーの循環を作ってくれます。経絡の滞りをより素早く改善できたことが、今回の結果ではないかと仲間の皆さんに感謝するばかりです。

皆さんも何かトラブルがありましたら、是非手や足の井穴を刺激し、滞っていたエネルギーが全身を巡っていくイメージを持ち、実践してみてはいかがでしょうか。素晴らしい結果が期待できることと思います。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄502 熱帯夜でも快適な睡眠を

2015年07月22日 | Weblog
梅雨明けをしたとたんに寝苦しい熱帯夜が続くようになってしまいました。暑くて寝苦しい夜が続いています。つい、クーラーのスイッチを押してしまっています。

しかし、タイマーが働いている間は涼しくていい気持ちなのですが、タイマーが切れてしばらくすると汗をかいて目が覚めてしまいます。この暑さで睡眠が浅くなってしまいました。

この様な熱帯夜でも快適な睡眠が取りたいと思いませんか。色々調べてみると、快適な睡眠をとることができそうです。

夏の不眠の大きな原因が体温調節にあります。外気温が高いために、体の中の熱を逃しにくくなってしまっているのです。

体内の深部体温は、朝の起床前から徐々に上昇して、活動に備えています。夜は、日中生じた熱を体外に逃がして下がり、脳や体を休息できる環境に導いているのです。それが眠気となって、睡眠のリズムをつくっています。

体温調節の方法の一つが汗です。緊張した時は手のひらや足の裏に汗をかきますが、寝ているときの汗は手や足の甲に多くかきます。体内から熱を逃がすという役割を担っているのです。眠くなった乳児の手足が温かくなるのも、体の熱を皮膚から逃して体温を下げているのです。

熱帯夜には、冷やしたタオルや氷などでほてった体を冷やしたくなりますが、手足を冷やしてしまうと、末梢血管が収縮して、放熱できなくなってしまいます。深部体温が下がらず、逆に眠りにくくなるのです。

体を冷やす時は汗の出口となりやすい手足を避け、血管が表面を走っている頭や首、脇の下を冷やせば、冷えた血液で体の深部体温を効率的に下げてくれます。

また、お風呂の入り方も見直しましょう。夏は暑いからとシャワーだけで済ませる人が多いようですが、シャワーだけでなく40度以下のぬるめのお湯で半身浴を行うと深部体温が上昇します。

入浴後、1時間は深部体温の下がり幅が大きくなることが分かってきています。深部体温が急に下がるほど眠気が強くなり、深い睡眠を得やすくなるのです。

熱帯夜のように室内が暑いと、入浴後の不快感や安眠の妨げになるので、部屋全体をエアコンで適温にすることも一つの方法です。風が直接体に当たると気化熱で体温が下がりすぎるので、扇風機で壁や天井に風を当てて部屋の冷気を循環させ、室温を一帯に保ちましょう。

体温や室温だけでなく、光も重要です。間脳の視床下部の体内時計と直結しているのが、光感受性の細胞で、目から入る光を受け取り、体内リズムを変化させています。寝る直前の照明が、睡眠の質に大きく関わるということが分かってきました。

朝日のような青白い照明を寝る間際まで浴びていると、体内リズムが狂い、睡眠に悪影響を与えて睡眠が浅くなり、睡眠の質が悪くなるということが突き止められてきました。

睡眠の質をあげるためには寝る30分から1時間前には、室内をオレンジ色など暖かみのある光に変えるといいそうです。光はLEDでも蛍光灯でも同じです。

熱帯夜でも快適な睡眠をとる方法を学びましたが、最後に行うのが、やはりフットセラピーのセルフケアです。自律神経を副交感神経優位に持っていくことができます。同時に休む時には深い腹式呼吸を行い眠りに入っていけば快眠できることでしょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄501 倉敷美観地区で心が癒される

2015年07月15日 | Weblog
7月11日から13日まで岡山、岐阜と出張していました。11日は倉敷に宿泊することになり、ホテルのすぐ近くに倉敷で有名な美観地区があり、翌朝散歩しながら見学することにしました。

早朝、5時に起きて早速美観地区の見学です。カメラを持ちのんびりと散歩をしながら歩みを進めると日曜日の早朝ということなのか、歩いている人がほとんどいません。古い街並みを一人占めしたような気分です。
     
古い街並みを歩いているとタイムスリップしたような気持ちになります。

織田信長の命を受けた羽柴秀吉が中国攻めで、備中高松城を水攻めにしている時、明智光秀の反乱で本能寺にて信長が命を落としたことを知り、毛利と講和をとりまとめ、主君の仇を取るために甲冑を身につけた状態で200キロの道のりを10日で引き返したという「中国大返し」を思い出していました。

倉敷は、天領の地と呼ばれ、江戸時代は徳川幕府直轄の地として栄えてきたそうです。その後、天皇直轄の地として天領の地と呼ばれるようになりました。

そのお陰なのか歴史的な建物がいまだに風情ある景色として残っているのでしょう。今度は家族と一緒に訪れたいと思います。

人間は心のゆとりが必要ですね。自然に触れたり、とても落ち着く景色を見ていると、とても爽やかな気持ちになり、朝から仕事への気力がみなぎってきました。

心身一如と言われるように心と体を切り離すことはできません。例えば、イライラした感情は五行の「木」のエネルギーの低下を招きます。すると背中の胸椎8番のあたりに痛みが出てきて筋肉の硬直を作ります。

この怒りの感情が恨み妬みにつながると胸椎9番の周辺の筋肉が硬直してきます。この心の状態を抑えることができればいいのですが、そう簡単ではありません。

しかし、体の方から調整していけばいつの間にかイライラした感情が和らぎ、恨み妬みの感情もいつの間にか和らいでくることでしょう。

しかし、背中の胸椎8番や9番のあたりを一人で調整することは難しいのですが、手や足を揉むことは一人でも手軽にできます。

それではどのようにしたら、イライラした感情を抑え、恨みや妬みの感情を抑えることができるのでしょうか。経絡のことを思い出してみましょう。

怒りは五行の「木」と関連しています。「木」のエネルギーが低下している為にイライラしやすく、すぐにカーとなって切れてしますのです。

「木」のエネルギーを高めるには関連する経絡の流れを良くしていくことです。「木」に関連する経絡とは「肝経」と「胆経」です。この二つの経絡の滞りを無くし、エネルギーがスムーズに流れるようにしていきましょう。

「肝経」も「胆経」も足に流れており、末端が第1趾や第4趾にきています。そこで、「肝経」や「胆経」の流れを良くしてくれる「エルフィン」のメリフィックアロマオイルを塗って、良く揉み解します。

「肝経」の井穴「大敦」や「胆経」の井穴「竅陰」を痛いくらいに押します。これだけでもいいのですが、フットセラピーのセルフケアを行えば、最高です。

中々足を揉むことができない時は拳で耳の上の辺りをグリグリと揉んで見ましょう。目がスッキリし、いつの間にかイライラした感情が和らぎ、恨み妬みの感情もいつしか和らいでいることに気がつくことでしょう。

とはいっても自然の環境や気持ちを落ち着けてくれる風景があれば、人に優しい思いやりのある気持ちを持ち続けることができるのかもしれません。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄500 喜怒哀楽をコントロールできる経絡

2015年07月08日 | Weblog
6月27日の日曜、28日の月曜で沖縄に出張していました。27日は「感謝の気持ちを大切な方に伝えよう」というイベントの中で午前中に会員勉強会を開催してきました。

「喜怒哀楽を豊かにコントロールできる経絡って何?を体感してみよう!」という勉強会のテーマに多くの方が参加されました。一般の方もかなり参加されていたようです。

参加者の中には経絡について分からない方もいらしたので、簡単に経絡と経穴について説明し、本題の経絡と喜怒哀楽には深い関わりがあることをお話してまいりました。

最近、イライラして子どもにヒステリーを起こしたりすることが多くありませんか。もしかすると肝経や胆経のエネルギーの滞りがあるかもしれません。「怒り」は五行の「木」のエネルギーの低下が考えられます。

「木」のエネルギーが低下すれば目が疲れやすくなり、中々目の疲れが取れません。同時に脚がつりやすくもなります。爪を良く見ると縦に割れた線が入っていませんか。この様な状態が起きてくれば肝経や胆経のエネルギーの滞りが考えられます。

勉強会の中でも実施したのですが、筋肉の状況を確認してみましょう。肝経、胆経共に脇腹の筋肉の外腹斜筋と関連があります。そこでこの筋肉の働きをチェックしてみます。

まっすぐに力を抜いて立ちます。両腕を前に水平な位置まで持ち上げ、上半身をゆっくりと、息を吐きながら左右に捻ってみます。腰は回さないように注意します。どちらの方が回しやすいですか。

もし、右側に回した時、回し難いようでしたら、左足の第1趾の肝経の井穴「大敦」と第4趾の胆経の井穴「竅陰」を強めに刺激します。その後、もう一度同じように上半身を左右に回してみましょう。

勉強会でもあちこちで「アレー」「アレー」と驚きの声が上がっていました。先ほどは回し難かった右側の方が楽に回せるようになり、逆に左側が回り難くなっていました。

足の指をちょっと揉んだだけなのに何でこうなるのと不思議な感じもしますが、筋肉のことを考えれば当然のことなのです。

滞っていた肝経と胆経の経絡の流れを良くするために井穴を刺激しました。その結果、エネルギーの流れが良くなり、関連する筋肉の外腹斜筋が正常な働きを取り戻したのです。恒常性が高まり、筋肉が充分に伸びたり縮んだりする筋肉に戻ったのです。

「木」のエネルギーの低下も改善され、目の疲れや筋肉のつりなども改善されていきます。同時に「怒り」の感情も和らぎ、イライラしなくなり、ヒステリーも落とさなくなってくることでしょう。

井穴の刺激以外にも経絡の滞りを改善する方法は沢山あります。五行表を思い出して欲しいのですが、「木」に関係する「五味」は酸です。酸味のある食べ物を多くとるようにしましょう。但し、好きなために摂りすぎてしまう傾向がありますので、摂りすぎには注意しましょう。

また「五色」では青です。青色の服やアクセサリーを身につけることで、不足している「木」のエネルギーを補ってくれるのです。

これから一歩を踏み出そうとしている方は「木」のエネルギーを高めておく必要があります。季節では「春」、人生では「誕生」「幼児期」といえ、すべてのものの始まりを意味します。

このエネルギーが高ければスムーズに一歩が踏み出せ、素晴らしい発展や成長につながっていくのです。「木」のエネルギーを高めるには肝経、胆経のエネルギーを流すことなのです。

ここでは肝経、胆経についてのみお話しましたが、勉強会ではその他の10経絡についても体験を交えながら楽しいひと時を過ごさせていただきました。沖縄の皆様ありがとうございました。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士