本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄527 いよいよインフルエンザが流行!

2016年01月27日 | Weblog
1月の前半は暖かかったので、インフルエンザの話題をあまり聞きませんでした。しかし、最近急に、インフルエンザで学校を休む生徒が出始めています。例年の情報では1月末から3月までがピークのようです。皆さんの周りはいかがですか。

予防注射の是非がこの時期話題になりますが、「打つ派」「打たない派」それぞれの意見があるようです。中立的な立場でまとめられているサイト(http://www.kotubankyosei-iyashiya.com/health/influenza/)はここではないかと思いますのでご紹介します。

賛否両論について私の意見を言うつもりはありません。ここではどのようにして予防することができるかについてまとめてみようと思います。

インフルエンザウィルスは空気中に浮遊しています。誰しも体内にウィルスが入ってくるのを防ぐことはできません。予防の第一歩は呼吸ですね。口呼吸をしていると鼻の粘膜を通過しないために直接、肺にウィルスが入ってしまう危険性が高まります。

鼻呼吸をしていれば、鼻の粘膜である程度、侵入を防ぐことができます。同時にマスクやうがい、手洗いなどで少しでも侵入を防ぐ努力が大切です。しかし、侵入を完全に防ぐことはできません。器官や肺に入ったウィルスは増殖して肺から血液中に侵入し、インフルエンザを発症することになります。

それでもまだ、第二弾の防御があります。血液中の免疫細胞です。血液中に入り込んだウィルスに攻撃を仕掛けてやっつけてくれます。つまり免疫力を高めておくことがとても重要なのです。

予防注射は血液中に抗体をつくり、ウィルスが侵入してくるとそれを取り囲んで中和したり、免疫細胞を活性化させ、もし発症しても重症化しないような働きをしてくれますが、違うタイプのウィルスの予防注射だと何の反応もしてくれません。

確かに予防注射はそれなりの効果を発揮することもありますが、それよりも免疫力を高めておくことの方が最高の予防法ではないかと思っています。

テレビやマスコミで、盛んに免疫力を高める情報が紹介されています。日曜日のテレビでも、免疫力とは免疫細胞の活性化と体の体力などの総合力なのだと放送していました。

それではどうすれば免疫力を高めることができるのでしょうか。先ずはこのテレビで紹介していた情報をまとめて見ましょう。

①規則正しい生活と睡眠 : 規則正しい生活を送ると質の高い睡眠がとれ、血液量が増え、体の隅々まで栄養素がいきわたります。その結果、血液中の免疫細胞のリンパ球などが増えるのです。

②適度な運動 : 定期的に運動をすると血液の循環が良くなり、白血球の血中濃度が高まり免疫力が高まります。しかし、激しい運動は一時的に免疫力を下げるので、充分に休息することが大切です。

③お風呂で温まる : 最近はシャワーで済ます人が増えています。しかし、シャワーでは体の芯の冷えは取れません。40℃以下のお湯で湯船に入って体の芯まで温めましょう。同時にゆったりとリラックスすることも大切です。血液循環が良くなり、疲労を回復させ、リンパ球などの免疫細胞が増えてきます。

④ストレス : ストレスを受けると脳の視床下部から副腎にストレスホルモンを分泌するように指令がでます。このホルモンが白血球のリンパ球の働きを抑制して免疫力を低下させてしまいます。

これらの4項目を見ていくと、私たちが行っているフットセラピーにつながってきます。歩くことの大切さ、冷えを取って血流を良くすることの大切さ、そしてフットセラピーの施術で間脳の働きを正常な状態に保ち、副交感神経優位の状態を保つことで、リンパ球が増えてまいります。

インフルエンザはこれから流行のピークを迎えます。マスクやうがい、手洗いをこまめに行いながら、フットセラピーを家族でやりっこしましょう。リンパ球などの免疫細胞を増やし、免疫力を高めて、インフルエンザを予防しましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄526 『寝たきり社長』の行動力

2016年01月20日 | Weblog
本格的な冬将軍のお出ましですね。春を思わせる暖かい日が続いていただけに寒さがこたえます。気温の変化が大きいだけに体調管理には充分注意しましょう。

さて、日曜日のTBSテレビの「夢の扉」をご覧になりましたか。重度の障害者で寝たっきりでありながら、企業を立ち上げた「佐藤仙務(24歳)」さんが紹介されていました。

今、ビジネス界で大きな注目を集めている若き起業家です。昨年、優れた経営者に贈られる「日本ベンチャーアワード」でアントレプレナー特別賞を受賞されました。この他にも驚くことばかりです。働く従業員は、“重度の障がい者だけの会社”というのです。

佐藤さんは、「脊髄性筋萎縮症」という10万人に1人と言われる難病で筋肉を動かす神経に問題があり、徐々に筋肉が委縮し、体が動かなくなってしまう難病です。動くのは、両手の親指がわずか1センチ動かせられるだけで、一日中、寝たきりの状態です。

小さな頃から社会の一員として働きたいと思っていたのです。高校卒業後の就職は障がい者施設に決まっていたのですが、研修中に「母親に送り迎えをしてもらわなければいけないような軟弱な障がい者はろくな人生を送れない」とある障がい者の言葉に就職を断念したそうです。

「僕だって働きたい」という気持ちを捨てることはなかったそうです。そんな佐藤さん、同じ病気の幼馴染の「松元拓也」さんを誘い、二人で起業することを思いつき、二人から1文字取って「㈱仙拓」という会社を立ち上げ、そして、自らを『寝たきり社長』と名乗り、ビジネス界で攻勢をかけていきます。

「障がい者は何で自分と闘うのだろうか、障がいはハンデではなく武器であり、その人の個性なのだ」と佐藤さんは言う。

しかし、現実は厳しく働きたくても働く機会がない、働けても賃金が低い。そこで、こうした障がい者が働ける場所を作ろうと、最新のIT技術を駆使して新たな仕事を作りだしたのです。そして今、障がい者だからこそできる仕事=『障がいを武器にした前代未聞のビジネス』に乗り出しています。

企業はしたが、障害者というだけではそう簡単には仕事は来なくて厳しい時期があったようです。「待っていたのでは仕事は取れない、障がい者という言葉に拘って動けずにいたのは自分の方ではないか」と1冊の本を書き、ネットを通して多くの人にアプローチを開始していったのです。

多くの著名人の方々との出会いがあり、その中には安部首相の奥様の昭恵さんとも交流が始まり、多くの方々に支えられてきたようです。仕事も少しずつ入るようになり、障がい者にも簡単に名刺作りが可能な仕組みを作り、働ける場所も作っていっています。

また、新しいビジネスとして悩みを抱える障がい者とカウンセラー資格を持つ障がい者をマッチングする「るくぴあ」を立ち上げ、障がい者の居場所を作ろうとしています。さらにMBA経営学修士を取得するために大学院にも通いだしたとのこと。驚くべき行動力です。

テレビの画面から伝わってくる佐藤さんの思いの強さに圧倒されてしまいました。一人の人間として自分の思いを実現させていくというエネルギーに「観念は生物なり、必ず、肉を支配する」という言葉を思い出し、自分の思い(観念)のエネルギーを高めようと誓いました。

佐藤さんの行動力は健常者である私たちに一石を投じたように感じるのです。自由に好きなところに行ける足があり、好きなものを手にとることができ、何不自由なく過ごしているにも関わらず、行動力ではまったく負けている自分が恥ずかしく思えてきます。

とてもいい刺激を受けました。結果を気にせず、行動あるのみですね。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄525 便秘の大敵は冷えにあり

2016年01月13日 | Weblog
今朝は今年一番の冷え込みで、車には霜がこびりついていました。1月5日は「小寒」、20日は「大寒」と一番寒くなる時期です。冷え症で悩んでいる方にはもっとも辛い季節ですね。

東洋の考え方では「冬」の時期は五行では「水」にあたり、体に負荷をかけてしまう環境として「寒(寒邪)」があり、要するに冷えやすい環境だということです。

この冷えが臓腑の「腎」や「膀胱」に悪い影響を与えてしまいます。五行の相生の関係では親に当たるのが「金」で、金の臓腑は肺や大腸で、この機能を高めておくことも大切になります。

冷えは腎臓や膀胱に負荷をかけるだけではありません。内臓、特に小腸や大腸が冷えてくると便秘や下痢の原因にもなります。内臓が冷えるということは内臓の血液循環が悪くなっていることでもあります。

体の筋肉は冷えてくると硬直してきます。同様に内臓も硬直して動きが鈍くなってしまいます。腸の蠕動運動が衰え、腸が萎縮した状態になってしまいます。その為、便を送り出しにくくなり、便秘を引き起こしてしまいます。

本来、すぐに排泄されるはずの便が腸内に停滞することで、腸内環境が悪くなってきます。最近、盛んにテレビなどのマスコミで紹介されている腸内フローラが悪くなってしまうのです。善玉菌に比べ悪玉菌が増えてきて、ますます便秘を慢性化させてしまいます。

先ずは冷えを徹底して改善していきましょう。それにはフットセラピーがお勧めです。足首を回すだけでも気血の流れが良くなり、末端まで血液が流れるようになります。これに足趾を揉んだり回したりすることで、足趾の先端まで血液が流れ込んできます。

足の末端まで血液が流れ込んでくれば、当然内臓にも充分に血液が流れ込んで、冷えきった内臓を温めてくれることでしょう。内臓が温まれば蠕動運動が活発になり、腸の働きが正常に戻ってきて、便秘の改善につながります。

冷えを改善し内臓の冷えをとるには半身浴が効果的です。湯温38℃~39℃のぬるめのお湯(高くても40℃以下)で下半身を温めましょう。8~10分ほど半身浴を中心に行ったら、一度湯船から出ます。

この時、全身の塩(天然の塩)マッサージを行うとより冷えを解消できます。塩をぬったまま湯船に入り、また8~10分半身浴を中心に入ります。

この時に腸もみを行いましょう。大腸に沿って両手の指先を押し込みます。盲腸のあたりに両手の8本の指先を立て、息を吐きながら指先を押し込みます。上行結腸に沿って少しずつ移動して横行結腸、下行結腸、S状結腸と指先で押していきます。

硬くて痛いところがあれば少しずつ軽く押しながら緩んでくるまでソフトに押します。柔らかくなり痛くなくなるまでゆっくりと押します。最後にお腹に「の」の字を書くように時計回りに手の平を回します。

もう一度、湯船から出て頭を洗うならこの時に、洗わないのであればゆっくりと5分ほどくつろぎます。最後に湯船に入り、半身浴を中心に8~10分入ります。人によってはこの時、汗が噴き出してくることでしょう。

こうなれば内臓までしっかりと温まっている証拠です。腸が活発に働き出し、腸内フローラもいい状態に善玉菌が増え悪玉菌が減ってきます。腸内フローラをいい状態に保つことができれば、自然に便秘も解消してきます。

腸内フローラを正常に保つには冷えを取ることと同時に善玉菌を増やす食べ物を多く摂ることです。善玉菌のえさとなる食物繊維を多く含んだ食品です。根菜類や海藻類をタップリ取り入れた食事と発酵食品やオリゴ糖を多く含んだたまねぎなどの根菜類を摂るようにしましょう。

しかし、内臓が冷えていたのではどんなにいいものを摂り入れても、小腸や大腸の働きが低下していたのでは充分に消化吸収できないことになります。先ずは冷えを徹底して解消することが先決です。

腸内フローラがいい状態になれば免疫細胞も活発に働いてくれるので免疫力が高まり、ガンにもなりにくく、色々な病気から守ってくれます。

大便は大きな便りといわれるように腸内フローラの状態を表してくれます。形はバナナ状で色は黄金色で、匂いがなく、お尻を拭かなくてもいい状態が理想の便といえます。

大きな便りを確認しながら腸内フローラの状態を見て、病気を予防しましょう

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄524 2016年の働き方!!

2016年01月06日 | Weblog
新年あけましておめでとうございます。素晴らしい一年の始まりを迎えられていることでしょう。今年もよろしくお願い申し上げます。

新年早々に車を運転中に「ふざけるな」とか「何やってんだ」という怒りの言葉をマナーの悪い運転をする車にぶつけてしまい、娘から「マイナスの波動がすごいよ」と、我ながら恥ずかしい指摘を受けてしまいました。いつもマイナスの言葉を出したらダメだと言いながら、恥ずかしい限りです。

頭では「マイナスはダメ」と思いながらつい言葉として出てくるものに本音が出てしまうのですね。今年は人としての成長が課題です。

そのような折に京セラの創業者である稲盛和夫氏の「働き方」という本を読ませていただきました。働くことへの稲盛氏の思いがヒシヒシと伝わってきました。今年の私の仕事への取組み方の参考にさせていただこうと思います。

働くことは生活の糧を得るために仕方なく働いているという人が多くなっているように思います。仕事は辛いもの、生活のために仕方がないものと思っているようです。仕事はできるだけ楽で、沢山お金がもらえる仕事を選んで働きたいと、そう思う人たちが増えていることに稲盛氏は警鐘を鳴らされています。

昔から「若いときの苦労は買ってでもしろ!」と言われてきましたが、簡単にできるものではありません。できるだけ楽な方を選ぶのが人間の性です。しかし、本能のままに任せていたのでは人間としての成長は臨めません。

真剣に仕事にのめり込んでいると、仕事の最中に起きるつらさや苦労があったとしても、仕事を成し遂げた時の喜びは一段と素晴らしいものになる、と稲盛氏は言われています。

人間は労働を通して人との関わり方やコミュニケーションの取り方など多くの学びをすることができます。働くことを通して心のあり方を高め、人間力を高めることができるのです。ひたむきに働くという自分の心の持ち方が大切で、仕事に恋をすることが大切だとも言われています。

誰もが成功したい、素晴らしい人生を送りたいと願っています。しかし、当たり前の努力では成功はできません。人並み以上の努力でゴールがありません。成功を手に入れるには誰にも負けない努力をしなければならないと、稲盛氏は成功までの公式を紹介されています。

「能力」×「情熱」×「考え方」というものです。例えば能力が素晴らしく90点の能力があるにも関わらず、仕事への情熱が低く、30点だとすると、2,700点になります。人間的な考え方がマイナスでやる気がなく、-30点だと合計は-81,000点と大変な負のエネルギーとなります。

逆に能力はたいしたことがなく、平均の50点しかありません。しかし仕事への情熱がすごく、自分のやることに強烈な思いを持ち、情熱的に取り組んでいると情熱は90点で、この時点で4,500点となります。これにプラスの考え方を+50点だとすると合計は225,000点となります。

成功には才能やひらめきだと思われがちですが、これは1%の割合でしかありません。残りの99%は地道な継続した努力にほかなりません。

目標設定は現実の能力では不可能と思われる目標を決め、一日一日を一歩ずつ進んできた。安易な楽な道ではなく、無謀な道を選んで妥協しないで、進んできたことで不可能と思われた目標を達成してきた、とも言われています。

人間は本来、怠け者にできています。動かなくて済むのであれば動きたくない。身の回りはとても便利になっていきます。戦後70年の間に洗濯は洗濯機や乾燥機でOK、掃除は勝手に掃除をしてくれるロボット掃除機、食事は好きなものを買ってきて電子レンジでチンと体を動かす必要がなくなりました。

その結果は運動大嫌いの子供たちが増え、大人は生活習慣病が激増しています。本来、動物は動く物で人間も動かないと体にトラブルを抱えてしまうことになるのです。

労働への考え方が、体を動かすことにも同様の影響があるようです。働くことの楽しさや喜びを感じながら仕事をすることを心に誓いました。

今年もよろしくお願いいたします。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士