本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄376 活動から50年を迎えて

2013年01月28日 | Weblog
私の恩師である「寒河江徹」先生が円心五法の普及活動を始められてから50年目の節目の年を迎えました。先生に初めて出会ったのはもう30年も前になります。

数名の講演者の中のお一人でした。大勢の中で、それも後ろの方で聞いていたのですが、迫力のすごさに「もっと話が聞きたい」という衝動にかられ、控室から出てこられる先生を待ち「もう少し話を聞かせて頂けませんか」とお願いしたのが先生との出会いの始まりです。

潜在能力を開発する研修に参加して教えを請いました。一日の研修が終わると夜には先生の誘導に合わせて参加者同士で足を揉み合いっこしたのです。お互いに素人なのに「足を揉んでもらうってこんなに気持ちがいいのか」とその時の感動は今でも忘れません。

早速、足操術も学び、多くの方の足を揉ませて頂く中で、段々と足操術の虜になっていきました。「人にこれほど喜ばれる仕事があるだろうか」「これを自分の仕事にしたい」と思うようになり、上京した際に先生に相談させて頂きました。

それまで、先生も個人で活動されていていたのですが、丁度、会社を立ち上げられようとしている時で、「東京に来ないか」との誘いを頂きました。これはチャンスだと思い、寒河江先生の元で仕事をさせて頂くようになったのです。

先生の元で潜在能力開発研修や足操術指導士の育成、それに先生の個人相談と間近に学ばせて頂く幸せを感じながら仕事をさせて頂きました。先生の思いや生き様を肌で感じ、ますます先生の生き方に共感を覚え、人間としてどうあるべきかを学ばせて頂きました。

先生の原点は一人ひとりを大切にし、その人に真正面から取り組んでいかれる姿です。個人であれ、研修でのグループであれ、常にその時に全エネルギーで臨まれているのです。研修が終わった直後など、「このまま死んでもいい」と言われるほどでした。

今回の50周年を機に、私も原点である一人ひとりに向き合い、個人との施術を最近は忘れていました。この仕事をしたいと思った切っ掛けはお客様から感謝の言葉を頂き、感動したことです。この時の気持ちを取り戻そうとの思いから、この原点に立ち返り、サロンでの施術を行うことにしました。

そこで、従来の施術に加え、新しいフェイスセラピーや経絡をより重点的に調整していくセラピーを取り入れながら会員の方だけでなく、多くの方に施術を通して喜んで頂ければ嬉しい限りです。

お客様のニーズはやはり実践の中からしか、つかむことはできません。施術後の反応や期待していた結果になったのか、満足感はどうか、お客様との触れ合いの中で臨床を重視しながら、結果を出すことにも拘っていきたいと思っています。

そこで下記の内容で、2月より予約を受け付けます。サロンを開業している方やこれからサロンをオープンしようとお考えの方は足を運んで体験されることをお勧めします。

● 場所:協会直営サロン「あとりえ32」
● 日時:毎週月曜日と木曜日 11時~18時(予定が合わない方はご相談ください)
● 費用:通常6,000円(50分) 会員価格:4,800円
● 完全予約制(本部事務局03-6802-8989にお電話にてお申込みください)
● コースメニュー:間脳調整セラピー
1.カードセラピー+フェイスセラピー+間脳調整(担当:寒河江)
2.フェイスセラピー+足操術+経絡調整(担当:本山)

サロン運営に参考になる臨床のデータや運営の方法などもご紹介しながら、皆様との触れ合いを大切にして参ります。東京の代々木上原駅より徒歩2分と便利なところです。お近くの方だけでなく、東京にお越しの際はお立ちより頂き、サロン運営の参考にされては如何でしょうか。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄375 「オートファジー」という仕組み

2013年01月21日 | Weblog
19日の土曜日は熊本でメリフィク・フェイス・セラピー講座を行ってきました。退院後初の出張でしたので、体力の衰えはどうか、少し心配しましたが無事に終了することができました。受講生の皆さんに喜んで頂き、元気を頂いて帰ってきました。受講生の皆さんありがとうございます。

今日は新しい情報を見つけましたので、お知らせいたします。私たちの体の70%は水分です。1日2リットルから3リットルの水分を補う必要があると言われます。できるだけ塩素を含まないミネラルを豊富に含んだ水を飲みたいものです。

そして、残りの30%の大半が筋肉や骨など体を構成しているタンパク質で占められています。このタンパク質を補うために肉や魚、大豆などのタンパク質を多く含んだ食べ物を摂ることで補っていると思っていました。

しかし、タンパク質は外から摂り入れる物ばかりではなかったのです。私たちの体は60兆もの細胞からできていますが、その細胞の中はタンパク質の分子が大半を占めているそうです。

タンパク質は劣化しやすい分子で、熱や酸化ストレスの影響で変性してしまいます。変性したタンパク質が増えれば筋肉や骨格も劣化してしまうことになります。

しかし、私たちの体の働きには変性したタンパク質をきれいにして、新しいタンパク質に変える働きがあることがわかってきました。

「オートファジー」という言葉をご存知ですか。医学や生物学の分野でホットな話題で教科書が書き換えられようとしているようです。変性したタンパク質をきれいにする働きが「オートファジー」というものです。

変性したタンパク質は一旦、アミノ酸に分解され新たなタンパク質に合成され再利用されるというのです。私たちの体は素晴らしい仕組みを持っているのですね。

この働きは母親から産まれ出た時が一番活発になります。子宮の外は全く別世界で、体を作りかえる必要があります。胎児の時のタンパク質を壊し、成人型のタンパク質に変えていく、オートファジーが、活発に起きてきているのです。

いかがでしたか。細胞が新陳代謝を繰り返し、新しい細胞が誕生していますが、食べ物から摂り入れた物だけで、新しい細胞が作られていたのではないのですね。古くなった細胞のタンパク質を新しく作り直し、新しい細胞を作るという、リサイクルが行われていたのです。

改めて、人体の不思議を知ることができました。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄374 腰痛のトリガーポイント

2013年01月14日 | Weblog
新年を迎えて、もう半月が過ぎようとしています。本当に早いですね。今年の冬は寒気が入り込み、まだまだ、寒い日が続きそうです。

寒いと筋肉が硬直しやすく、腰痛持ちの人は気をつけないとギクッとやってしまいそうです。私も以前何度もギックリ腰をやったことがあり、あの痛みは耐えられません。最近は事前に腰の様子がおかしいと思ったら、予防の運動やセルフマッサージを行うことで、乗り切っています。

この腰痛防止はまず、冷やさないことが大切です。寒い時期ですから背中から腰にかけて冷やさないようにしましょう。同時に簡単な運動で予防できます。イスに座った状態で、腰から上をメトロノームのように左右にコツコツとリズムよく動かします。

仕事の合間やちょっと休憩している時にメトロノームになりきりコツコツと行い、1日のトータル回数が1,000回まで行くと腰周辺の血行が促進され、腰痛と「おさらば」ということになることでしょう。

しかし、1,000回を継続してできる人が何人いることでしょうか。最近テレビなどでも取り上げられているトリガーポイントを使って予防する方法をご紹介しましょう。

腰痛があると痛みのあるところと違う場所に硬直やしこりがあり、押すと痛みを感じる場所があります。人によって出てくる場所はまちまちですが、肋骨の下端の背骨の両側や腸骨の上端から3~4cm上の背骨の両側、ベルトの下の仙腸間接の際、大殿筋の真中あたりなどに痛みが出てきます。

これらがトリガーポイントと呼ばれる場所で、痛みのあるところをマッサージしたりして緩めていきます。硬直が取れ緩んでくると今まで痛かった腰痛がなくなっていることに気づくでしょう。

しかし、自分自身で行おうとしても中々うまくいきません。私のように肩が硬く、背中側に上手く手が回せない人には難しいものがあります。二人組になって行えばいいのですが、セルフで行うにはやはり、フットセラピーの方がベストです。

そこで、背中側を流れる陽経の経絡、膀胱経、胃経、胆経の調整を行っていきましょう。まず、膀胱経から始めましょう。膀胱経は背骨の両側を走る経絡で、腰痛の調整には効果的な経絡です。

第5趾を良く揉み、井穴の至陰を刺激します。外踝周辺も刺激しながら、足首のふくらはぎを両手で包み込むようにして、両中指で「附陽」「承山」「承筋」「合陽」「委中」のツボを3回押します。

続いて胃経の経絡を調整します。片方の足の上にもう片方の足を乗せ、第2趾を良く揉んだら、脛骨の外側のふくらはぎを足首から膝下まで、両手の4本指を横に並べて手前に引くようにして胃経の経絡に刺激を入れていきます。膝下にある「三里」のツボを3回押したら、足首まで戻ってきます。

次に胆経の経絡を調整します。胆経は体の側面を走る経絡で、腰痛には太ももの外側にも硬直が出てきますので、胆経を調整すると効果的です。

胃経の時と同様に片方の足の上にもう片方の足を乗せ、第4趾を良く揉みます。次にふくらはぎの外側側面を足首から膝下まで両手の4本指を並べ、手前に引き寄せるようにして胆経の経絡に刺激を入れていきます。膝下まで行ったら戻ってきます。

最後にミルキングアクションを3回行います。両手で足首のふくらはぎを包み込み全体で圧迫しては少しずつ膝の方に移動していきます。これは足首から膝下の方向に静脈血を心臓に戻すように行います。

腰痛で悩んでいる方は是非、お試しください。私は、最近腰痛の痛みをすっかり忘れています。やはり、予防が大切ですね。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄373 夢を持ち続ける方法

2013年01月07日 | Weblog
新年明けましておめでとうございます。

新しい年を迎え、夢に向かって一年のスタートをきられたのではないでしょうか。

新春には「夢」とか「目標」という言葉が目に飛び込んできます。誰しも夢や目標を掲げ、それに向かって達成したいと思って新年をスタートしているのですが、しばらくすると「どうせできないだろう」と諦めてしまう人が多いように思われます。

諦めた目標は絶対に叶うことはありません。新年に掲げた目標を持ち続けるにはどうすればいいのでしょうか。最近読んだ「西田文郎」氏の本から参考になる文章を取り上げてみました。

寒河江徹先生が「円心五法」の中で言われている潜在意識の働きの重要性と同様のことを西田氏も言われています。

一度掲げた目標をいつまでも持ち続ける一つの方法として、非常に面白いのが、「成功した自分を想像する」というものです。「大きな仕事を成し遂げ、満足感にひたっている自分」や「いろんなことがうまくいき、自信に満ちあふれている自分」を想像するのです。

このようにイメージしている時の人の脳は「思考」「感情」「イメージ」のすべてがプラスになり、脳の中にはドーパミンが分泌されてきて気分をウキウキ・ワクワクと高揚させるとともに、脳内のさまざまな場所を活性化させる作用があります。記憶力がよくなり、感情がイキイキし行動的になり創造性も高まるのです。

成功をおさめた人たちの脳はプラスの「思考」「感情」「イメージ」に満たされ、何をやってもうまくいく「成功する脳」になっているのです。一方、普通の人の脳は過去の失敗したデータのせいで、「実現したいけど無理だ」「できっこない」といったマイナスイメージに支配されています。

この普通の脳を「成功する脳」に変えるのが、イメージの力です。目標を実現したイメージが鮮明であればあるほど、脳はそれを「現実」だと錯覚するのです。

この「脳の錯覚」を利用すると、「できない」「無理だ」とあきらめている普通の脳を、成功者と同じ「成功する脳」に変えることができるのです。

非常に面白いと思いませんか。現実ではないが、目標を実現して喜んでいる自分をイメージすることで、脳が錯覚して潜在意識に白丸をドンドン入れていくことになり、本当に目標を達成することができるのです。

そこで、私も6年後の70歳までに「一家に一人のフットセラピスト」を進めながら、全国10か所の拠点に自然環境の中で、円心五法を実践できる場である「自然村」を作るという目標を掲げました。

皆さんの近辺で自然環境の中にある旅館やホテルはありませんか。現状を打破し、新しく変革を求めている旅館とタイアップして自然村を開設したいと思います。旅館側は場所と建物を提供し、中で行うソフトを協会が提供することからスタートすれば夢ではありません。

自然村ができて喜んでいる70歳の私を想像しながら、今年一年が始まりました。

今年もよろしくお願いいたします。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士