理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄462 味覚の秋、食べすぎにご用心

2014年09月29日 | Weblog
御嶽山の噴火が土曜日の昼に置きました。登山を楽しんでいる時の突然の噴火で、31名の方が心肺停止状態だと言います。自然の脅威は我々人間にはどうすることもできません。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

秋は実りの秋、美味しい食べ物がいっぱいになります。暑さから解放され食欲も増してきます。それだけに太るのが心配ですね。気にしながらもつい食べてしまうことはありませんか。そこで今日は太らない食べ方について調べてみましょう。

食べる順番が一つあります。野菜や海藻類を食べてからほかの食べ物を食べるようにすることです。特に繊維分を多く含むものを食べることで、糖や脂肪の吸収をコントロールしてくれます。満腹感は充分にありますし、摂取カロリーを抑えることができます。

太らないためには排泄することも大切です。繊維を多く摂ると善玉菌を増やしてくれるのと同時に保水してくれ便秘の改善にもつながります。腸内環境を良くし、便秘をしない、毎日スッキリ出る習慣をつくることも太らないためには必要なのです。

秋には穀物類が多く取れます。手軽に繊維を取る食事を楽しむことができます。また、美味しく食べながら太らないためには良く噛むことが大切です。最低、30回は噛むようにしましょうと言われます。早食いの人にとってはとても辛いことでしょうが、一度実践してみませんか。

良く噛むと食べ物の素材の味もわかってきますし、手軽に「腹八分目」を実践できます。良く噛んで食べていると今まで食べていた量の八分目くらいの量で満腹感を感じるようになります。脳に伝わる満腹情報とお腹の満腹情報が一致するからです。

この二つを実践するだけで、美味しい秋の味覚を充分に味わうことができ。食べ過ぎによる肥満も防ぐことができます。同時に腸内環境が良くなり、免疫力も高まります。腸の環境が色々な病気の原因をつくっているとも言われています。免疫力を高め病気の予防につなげましょう。

食事と同時に足揉みも欠かせません。セルフケアではリラックスよりも内臓、特に消化器の機能を高めておくことが大切です。足には消化器に関係する「胃経」「脾経」「肝経」「胆経」といった経絡が集中しています。

これらの経絡のエネルギーの流れを良くするフットセラピーを実践しましょう。

①基本のフットセラピーで足首回し、アキレス腱伸ばしを行います。
②第5趾を付け根から左右に回します。付け根からグリグリと揉みほぐします。
③第4趾に同様の施術を行います。ここには「胆経」の経絡が流れてきたおり、じっくりと強めに施術を行います。第5趾側の爪の角には井穴の「竅陰」がありますので、強めに刺激を入れます。
④第3趾を普通に行い、第2趾には「胃経」が流れてきているので、痛いくらいに強めに施術を行います。第3趾側の爪の角には井穴の「兌」があり、強めに刺激します。
⑤第1趾には「肝経」と「脾経」の経絡が流れてきており、強めの施術を行い、第2趾側の爪の角に肝経の井穴「大敦」があり、逆側の爪の角には脾経の井穴「隠白」があります。強めに刺戟を行います。
⑥足裏の「湧泉」「足心」「失眠」を押した後に土踏まず全体を強めに押します。ここには消化器の反射区が集中していますので、痛いくらいに押し揉みます。
⑦足裏全体を軽く拳を作り叩きます。
⑧逆の足にも同様に行いましょう。

肥満は生活習慣病の引き金になります。太らない食べ方で、美味しく食べて味覚の秋を満喫しましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄461 お彼岸は宇宙と交流しよう

2014年09月22日 | Weblog
秋のお彼岸ですね。明日はお彼岸の中日です。お墓参りはされましたか。私の家の墓は福岡にあり、中々墓参りに行くことができません。心で手を合わせ、ご先祖様に感謝の念を送りました。

仏教では、悟りの世界を「彼岸」といっています。その反対側に私たちがいる煩悩に満ちた世界があり、「此岸(しがん)」といいます。太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分のこの時期は、「彼岸」と「此岸」がもっとも通じやすくなると考えられ、先祖供養をするようになったそうです。

この時期に経絡のエネルギーを流すことで、宇宙とのエネルギーの交流がうまくいくような気がします。呼吸を整え、自然の中に身を置くだけで、真気に満たされ心を浄化してくれることでしょう。

「秋」は五行では「金」に属し、実りの季節です。色々な穀物などが実り、収穫の時期を迎えます。人生では人として充実した日々を送っている「壮年期」にあたります。しかし、自然からかけ離れた生活を送っていると「金」のエネルギーが低下してきてしまいます。

「金」のエネルギーの低下は「肺経」や「大腸経」のエネルギーの滞りにつながり、この経絡に関係する鼻や気管支など呼吸器のトラブルを引き起こしやすくなります。また、大腸の環境が悪くなり、便秘や下痢の原因になったり、皮膚のトラブルにもつながってきます。

どうすれば「金」のエネルギーを高めることができるでしょうか。経絡のエネルギーは宇宙のエネルギーと同調しており、このエネルギーを高めるには「肺経」と「大腸経」のエネルギーの流れを良くしていくことです。

「肺経」は胸から始まり腕の内側の親指側を通って、親指の爪の外側の角にある「肺経」の井穴「少商」につながります。「少商」の手前で分かれて、人差し指の親指側の爪の角にある「大腸経」の井穴「商陽」につながり、「大腸経」は手の甲側の親指側を通り、顔のほうれい線のところにつながります。

「肺経」も「大腸経」も腕を流れているので、ハンドセラピーを行い二つの経絡のエネルギーの流れを良くしましょう。気管支が弱く風邪などひきやすい方や便秘や下痢などしやすい人も手軽なハンドセラピーで予防に心がけてはいかがですか。

それでは自分で手軽にできるハンドセラピーを紹介しましょう。

①指の関節を柔軟にするための運動を行います。軽く両腕を前に伸ばして「グー」をつくります。すばやく開いて「パー」をつくります。但し「グー」をつくる時に親指を外に出したグーと親指を中に入れたグーを交互に行います。「グー」「パー」を20回繰り返しましょう。
②小指を付け根からクルクルと10回まわします。逆方向にも10回まわしたら、指を付け根からグリグリと揉みます。特に爪の角には井穴がありますので、少し痛いくらいに揉みましょう。
③これを順に親指まで行います。特に人差し指と親指には「大腸経」と「肺経」の井穴があるので、入念に行いましょう。
④両手の指を組み、手首を回します。片側20回まわしたら、逆方向にも20回まわします。
⑤片方の腕の手の平を自分の方に向け、親指側が上になるようにして、もう片方の手で、手首から肘までを指の力を抜いて、パラパラと叩きます。5往復、叩きます。
⑥手の平を下に向けて、同じように手首から肘までを叩きます。
⑦手の甲を自分の方に向けて、同様に叩きます。
⑧手の平を上に向けて、同様に叩きます。
⑨もう片方の腕にも同様に行いましょう。

最初は自由にできないことも少しずつ行っていると必ずできるようになります。朝は筋肉が硬直していますので、寝起きの運動としてお勧めです。手指の関節を充分に動かすことで、脳の活性にもつながります。

宇宙から充分にエネルギーを頂きながら、一日をスタートして参りましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄460 糖尿病にご用心

2014年09月15日 | Weblog
健康雑誌「はつらつ元気」の取材を11日(木)に受けました。今回のテーマはフットセラピーで「糖尿病の改善」でした。以前、生活習慣病の方を対象にフットセラピーを週2回以上受けて頂くことを条件に血液の変化を検証したデータが手元にあり、1ヶ月後の変化を提供することができました。

データより、血中コレステロールの値や中性脂肪、空腹時血糖値の変化などで、大きな改善が見られており、喜んで頂きました。

糖尿病は初期の段階では自覚症状も少なく、中々、生活習慣を改善することができない方が多く、いつの間にか進行していて気がつくと合併症を引き起こす状態までなって、あわてて病院に行く方も多いのではないでしょうか。

糖尿病の予備軍といわれている段階で、生活習慣を見直し、実践することで予防することができます。このような生活習慣病は発症してからでは中々治すことができません。長年の生活習慣が引き起こした病気ですから、治すには同様の時間が必要だといわれます。

最近、耳にするようになった「未病」の段階で生活習慣を改善することが大切なのです。具体的にはどのようなことを実践すればいいのでしょうか。まずは食生活がとても重要です。飽食の時代で高脂肪、高タンパク、高カロリー食を改善しましょう。

これは熱源栄養素といわれる「炭水化物」「脂肪」「タンパク質」の過剰摂取です。保全栄養素といわれる「ビタミン」や「ミネラル」を多く含む野菜を多く摂ることが大切です。バランスのとれた食生活に戻しましょう。甘いものが食べたい時は食後に摂るようにするのがいいですね。

食事だけではありません。運動不足も糖尿病を引き起こす大きな要因です。中々運動する時間が取れないといわれる方もいますが、ちょっとした工夫で歩く時間を作りましょう。通勤の行き帰りで自転車を使わず、歩きで行くとか、一駅手前で降りて、歩いてみるとか工夫すれば可能です。

とはいっても実践できない方が多いかもしれません。そのような時にフットセラピーを行いましょう。今回のデータは糖尿病になった方のデータですが、運動不足の方や中々リラックスできない方には手軽にできますので、実践して欲しいものです。

それでは手軽にできるフットセラピーをご紹介します。

①足趾の間に手の指を入れ、足首を回します。片側20回ほど回したら逆方向にも20回まわします。これを2~3セット行います。足首が緩み気血の流れが良くなり、全身の筋肉も緩みやすくなってきます。
②足趾を第5趾から順に行います。付け根から左右に10回まわし、足趾をグルグルと揉みます。爪の角には井穴があるので、爪のまわりは強めに揉みましょう。
③第1趾まで順に行いますが、第2趾には「胃経」の経絡がきていますので、強めに揉みます。爪の第3趾側の角には井穴の「兌」があり、3回押して刺激します。
④第1趾には「肝経」と「脾経」の経絡がきています。充分に揉んだ後、「脾経」の井穴「隠白」は強めに刺激します。
⑤第1趾の付け根のふくらみの下が胃や膵臓の反射区になります。この胃や膵臓の反射区を充分に押し揉みして刺激します。
⑥足裏全体を拳で心地良く叩きます。
⑦ふくらはぎを足首から膝下まで、筋肉をしっかり圧迫するようにします。これをミルキングアクションと言います。5回繰り返します。
⑧逆の足にも行いましょう。

生活習慣病は病気になる前の予防が大切です。もし糖尿病が発症している方も是非、実践してみてください。進行を抑えることが可能になるかもしれません。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄459 秋は便秘や下痢にご用心

2014年09月09日 | Weblog
今日(8日)は秋田に来ています。7日にトレーナーの更新講習会、今日は会員勉強会で、秋田の会員の方々と久々にお会いして来ました。皆さんから素晴らしいエネルギーを頂いてきました。

9月に入りましたね。まだ、残暑が厳しい地区もあるようですが、いよいよ秋になります。秋といえば五行では「金」に当たります。実りの秋で穀物が実ってくる時期です。同時に物事が成就してくる時期でもあります。

人生でいえば壮年期にあたり、人間として大きく成長して周りからの信頼も高まってくる時期です。しかし、「金」のエネルギーが落ちてくると中々物事が成就できなかったり、充実した人生を送ることができなく、経済面でも苦しんだりしてくることがあります。

このエネルギーを高めるには「金」に関係する「肺経」や「大腸経」の経絡のエネルギーを滞りなく流すことが大切になります。

この二つのエネルギーの滞りは鼻や気管支、肺などの呼吸器のトラブルの原因にもなります。同時に大腸にも影響を与え、便秘や下痢の原因にもなります。呼吸器は次回にまわすとして、今回は便秘や下痢で悩んでいる方への解消法についてご紹介いたします。

便秘と言っても色々なタイプがあります。女性の場合は、トイレを我慢して便秘になる「直腸性便秘」や腹筋力が低下して便秘になる「弛緩性便秘」などが多いようです。便意があっても無くても外出前にトイレに行く習慣をつけたり、腹筋力をつけるために歩く習慣などで解消することが多いのです。

しかし、慢性化した便秘は中々解消しません。少し時間はかかるかも知れませんが、毎日ハンドセラピーなどで経絡の滞りを取り除いていくことで、大腸の働きを高めることで便秘だけでなく、下痢にも効果的です。
また、大腸が冷えているために腸内細菌のバランスが崩れたり、蠕動運動が落ちていることも考えられます。足湯や半身浴で内臓まで充分に温めることも大切です。

それでは便秘を解消する為のハンドセラピーのセルフケアを紹介します。

①小指を付け根から回します。10回ほど回したら逆方向にも回します。
②小指を上下に挟み押します。付け根から指先まで5点に分けて押します。
③今度は左右に挟み押します。付け根から指先まで5点に分けて押します。
④2回繰り返したら、指全体をクルクルと揉みほぐします。
⑤爪の内側の角には「心経」の井穴「少衝」と外側の角には「小腸経」の井穴「少沢」があり、爪の角の周辺を痛いくらいにクルクルと刺激します。
⑥小指と薬指の間を挟み、薬指の施術を小指と同様に行います。小指側の爪の角に「三焦経」の井穴「関衝」があり、クルクルと刺激します。
⑦薬指と中指の間を挟み、中指の施術を同様に行います。親指側の爪の角には「心包経」の井穴「中衝」があり、クルクルと刺激します。
⑧中指と人差し指の間を挟み、人差し指の施術を同様に行います。親指側の爪の角には「大腸経」の井穴「商陽」があります。この指がメインになりますので、痛いのを我慢してしっかりと刺激します。
⑨人差し指と親指の間を挟み、親指の施術を同様に行います。外側の爪の角には「肺経」の井穴「少商」があります。この指も大腸経と表裏の関係にあるので、痛いのを我慢してしっかりと刺激します。
⑩逆の手にも同様に行い、両手の指を組み手首を回します。左右に20回以上、多めに回すとより効果的です。

これを毎日朝晩2回繰り返しましょう。継続することが大切です。手軽な方法なので、日常の習慣にして欲しいものです。

腸内環境が便秘に大きな影響を与えますので、食生活や冷え、ストレス解消も便秘を改善するには重要なポイントになります。日々の生活習慣を見直すことが便秘解消だけでなく、美しい肌や健康にもつながってくるのです。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄458 心のデトックス

2014年09月01日 | Weblog
今日から9月ですね。夏休みも終わりいよいよ学校が始まります。始業式の間際になって溜めていた宿題を必死にやっていた頃を思い出します。

昨日の24時間テレビ、ご覧になりましたか。24時間丸々見たという人は少ないと思いますが、私も結構見させて頂きました。私たちに素晴らしい感動を与えてくれる番組ですね。

特に子どもの頑張る姿の物が多く、どれほど涙を流したか分かりません。生まれた時から目が見えない天才ピアニストの子どもが素晴らしい演奏を聞かせてくれました。いつも笑顔を絶やさず、ニコニコと笑っているのです。

その他にも私が見ただけでも義足で富士山の登頂に成功した少女、耳が聞こえないのにチェアリーディングに挑戦する少女、ダンスが大好きなダウン症の少年が、プロのダンサーと共演し見事に踊ることに成功したりと感動の連続です。

この子どもたちが色々なハンデを持っているにも関わらず、みんな明るくニコニコとしているのです。ハンデをマイナスと捉えず、自分の好きなことにチャレンジしていく勇気は全国の人たちにも感動と勇気を与えてくれたのではないでしょうか。

また、運動オンチのTOKIOのリーダー城島さんが101キロのマラソンを走りぬき武道館に駆け込んでくる時、メンバー全員で迎えていた光景も感動的でした。

今の時代、殺伐とした事件が多い中、久々に心のデトックスをすることができました。日常生活で負のエネルギーを受けることが多く、気持ちが落ち込みやすくなることがありますが、24時間テレビはこの負のエネルギーしっかりとデトックスしてくれます。

涙には悔しい時に流す涙や悲しい時に流す涙がありますが、心のデトックスには感動の涙が一番です。最近の子どもたちは「無関心」「無感動」といわれますが、今回のテレビで同世代の子どもしかも障害を持った子どもが頑張っている姿に感動した子どもも多いのではないでしょうか。

夢を持てない子どもが多いと聞きます。子どもだけでなく大人も同じかも知れません。しかし、このような番組を通して、自分のやりたいことを見つけてチャレンジして欲しいものです。

この感動をきっかけに自分の夢を持ち、自分の好きなことにチャレンジし、行動する勇気を与えてくれたのではないでしょうか。

涙は私たちの身体にどの様な影響を与えているのでしょうか。生理的な面は置いておいて、心の面を見てみましょう。感情と涙の関係はいまだはっきりしていないようです。

嬉しい時や悲しい時に出る涙の時は自律神経の副交感神経が優位になり、悔しい時や怒っている時に出る涙の時は交感神経が優位になっているそうです。

感情の高まりで流れ出る涙には様々なストレスを、涙を流すことにより発散しているのです。涙を流した後に「スッキリした」「気持ちが楽になった」という声をよく聞きます。悔しい時の涙も怒りの時の涙もストレスを発散し副交感神経優位になります。

多くの感動で多くの涙を流し、ストレスを発散し心のデトックスを行いましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士