本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄523 二日酔いを瞬時に解消する方法

2015年12月24日 | Weblog
22日は冬至でしたね。かぼちゃを食べて柚子湯に入りましたか。私はしっかりと両方とも実行しました。冬至は「一陽来復」と言って、昼間の時間が一番短くなり、これを境に昼間の時間が長くなっていきます。要するに陰から陽に転じていくのです。

運気も高まっていきます。残り僅かな平成27年を有意義に過ごし、運気を高めて28年を迎えたいものです。今年最後のメルマガになります。30日はお休みいたします。

忘年会などで飲みすぎて二日酔いなどになっていませんか。二日酔いになった人でないとこの気持ち悪さはわからないですよね。新年もお正月や新年会で飲むことが多くなりそうです。そこで、二日酔い対策を調べてみましょう。

二日酔いはなぜ起きるのでしょうか、アルコールを飲みすぎるとアルコールの利尿作用で脱水症状が起きやすくなります。また、おつまみなど塩分を多く含むものをとることで、これを排泄しようとして水分が多く使われます。翌朝の体は水分不足でカラカラ状態で、頭痛やめまいなどを引き起こします。

胃や小腸で吸収されたアルコールは肝臓で解毒されますが、その過程でアセトアルデヒドが過剰に発生します。このアセトアルデヒドは無毒な酢酸に分解され、最終的に水と二酸化炭素になり尿や呼気で体外に排泄されます。

しかし、アルコールを処理できる能力は成人でビール一本に3時間、日本酒一合に3時間、ウイスキー一杯で3時間の時間を要するのです。

アルコールを飲みすぎると、このアセトアルデヒドが大量に発生し、充分に分解されないまま残り、悪酔いの原因となります。アセトアルデヒドが体中に回り、脳にも影響を与え、脳細胞内のニュウロンの膜を溶かしてしまいます。これが「酔い」という状態を作るのだそうです。

二日酔いで最悪の状態の朝には、まず水分を充分に補給しましょう。カラカラの脱水症状の体に水分を補います。普通の水より、少量の塩分や糖分の入っているスポーツドリンクの方がいいでしょう。二日酔いの時は胃が荒れているので、胃にやさしく刺激も少ないようです。

次の対策は酷使した肝臓の働きを高めることが大切です。二日酔いを早期に解消するにはアミノ酸やビタミンB1を多くとることが必要になります。アミノ酸は肝臓の解毒作用やアルコール代謝を促進させる効果があります。

また、アルコールを分解する過程でビタミンB1が大量に消費されます。これが欠けると糖質の代謝が衰えたり、エネルギーを作り出す働きが衰えてきて、体のだるさを感じるようになります。

アミノ酸の中でも「BCAA」(分岐鎖アミノ酸)が炎症を抑え、肝臓を保護する効果が認められているといわれています。これらを多く含む食品は魚や肉、そばなどがあります。また、ビタミンB1は豚肉やウナギなどに多く含まれますが、食欲のわかない状態ではサプリメントから摂ることも仕方ないですね。

お酒の飲み過ぎは、胃もたれや胸焼けを引き起こしやすくなります。アルコールは胃を刺激して、胃酸の分泌を促します。この胃酸は強い酸性で、胃のもたれや吐き気の症状がきつい時には、胃薬を飲むのもいいでしょう。胃酸を抑える『制酸薬』が有効です。まずは胃の働きを正常に戻すことです。

二日酔いの対処法を中心に書きましたが、本当は二日酔いにならないための予防が大切です。当然飲みすぎないことが一番ですが、つい飲みすぎてしまうこともあります。そこで、飲む前に固形物をおなかに入れておくことがお勧めです。

胃に固形物があると小腸への出口がふさがれ、胃の中にアルコールが留まり、固形物の消化とともに少しずつ小腸に送られていくようになります。飲む前に固形物を入れてから飲むようにしましょう。

また、飲食の間にこまめに水を飲むようにするのもいい方法です。アルコールの分解には関係ありませんが、飲みすぎによる脱水症状の予防につながります。

お正月、新年会と飲む機会が多くなります。二日酔い対策だけでなく、お酒はほどほどにしましょう。

それでは今年はこの辺で、良い年をお迎えください。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄522 血管力を高めて血栓を予防!

2015年12月16日 | Weblog
血液が「ドロドロ」とか「サラサラ」という言葉が定着してきましたが、どのような血液がドロドロの血液なのでしょうか。脂ぎって流れにくいイメージがありますが、実は水分が少なく、血小板の活性が高まって固まりやすくなっている状態で、血液中のコレステロールや糖が多いことではありません。

血液が固まると血栓ができて、血管をふさぐことで脳卒中や心筋梗塞が起こります。ドロドロの血液は固まりやすく、血栓ができやすいイメージがありますが、「実際には、固まりやすい状態でも、そう簡単に血管内の血は固まらない。ドロドロやサラサラよりも大事なことがある」と池谷先生は言われます。

今回は日経新聞のWebページの記事“「血液ドロドロ」より気になる「血管力」の低下”より抜粋してご紹介します。以下は抜粋記事です。 ※「血管力」は池谷医院の池谷院長の造語です。

暴飲暴食や喫煙、ストレスなど、悪い生活習慣を続けていると、血管の内壁に脂肪の詰まったコブ(プラーク)ができ、何かのはずみでプラークに傷がつくと、それをふさごうとして血小板が集まり、血栓ができてしまいます。血液がドロドロでも、体内を流れている血液はそう簡単には固まらない。しかしプラークに傷がつくというきっかけで固まってしまうのです。

カロリーを抑えた栄養バランスのいい食事や運動を続けると、血小板の活性が抑えられるとともに赤血球も柔らかくなって狭い部分に流れやすくなり、ドロドロだった血液もサラサラになっていく。しかし、それだけでは決して安心できないという。

血液がサラサラであっても、加齢によって動脈硬化が進行していて、血管内にプラークが多い人もいます。サラサラでも血栓が詰まることがありますので、血液がドロドロかサラサラよりも、大事なのは“血管力”なんです。

「血管年齢」とは、血管が何歳相当に硬くなったかを表すものですが、それに対して血管力とは、血管がしなやかさを保ち、内壁がなめらかで、血液をスムーズに流す力を意味します。つまり「血管力が高い」とは、血管が柔らかく、プラークも少ない状態なのです。

血管の内壁を構成し、血液と触れる「血管内皮細胞」と呼ばれる部分からは一酸化窒素が出ます。一酸化窒素には血管を拡張し、しなやかにすることで、動脈硬化を防ぐ作用があり、血管力が高いと血管内皮細胞から一酸化窒素がたくさん出て、血管力が高まっていきます。

どうすれば血管力を高めて一酸化窒素をたくさん出すことができるのでしょうか?

1. 青魚、ブルーチーズ、ショウガを食事で取り入れる
血管内皮機能を高めて一酸化窒素の分泌量を増やす栄養素には、青魚に含まれるオメガ3脂肪酸として有名なエイコサペンタエン酸(EPA)や、ブルーチーズに含まれるラクトトリペプチド(LTP)があり、これらの食材を含む、バランスの良い食事を心がけましょう。
一酸化窒素は血管を拡張させる作用がありますが、逆に血管を拡張させることでも一酸化窒素はたくさん出るようになります。ショウガ、トウガラシ、適度のアルコールなど、一般に血行を良くするものは血管拡張作用があり、一酸化窒素の分泌を増やすといわれます。

2. 深い睡眠を取る
よく眠ることも大切です。深い睡眠のときに出る成長ホルモンは、子供だけでなく、大人にも欠かせないホルモン。血管内皮細胞の修復を行い、一酸化窒素を出す力を高めてくれます。

3. 禁煙する
百害あって一利なしといわれるタバコは、血管力の維持にもマイナスになります。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、一酸化窒素の分泌を抑え、大量に発生する活性酸素によって血管内皮細胞がダメージを受け、やはり一酸化窒素の分泌が抑えられてしまいます。

4. ふくらはぎを動かす運動を行う
有酸素運動には血管を拡張させる作用があり、一酸化窒素の分泌を増やします。水泳も悪くないが、特にいいのはウオーキング。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれるほどで、ふくらはぎの筋肉を動かすことで下半身の血流が良くなります。

やはり、フットセラピーは血管力を高めるには欠かせないですね。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄521 コーヒーはやはり素晴らしかった!

2015年12月09日 | Weblog
随分前にコーヒーは体にいいという記事を書きましたが、今回は具体的な数値が「国立がん研究センター」の研究結果で示されました。20年近くに亘って調査し、まとめた報告を「ためしてガッテン」で放送していましたが、ご覧になりましたか。

コーヒー好きの私にとっては勇気付けられる内容でした。国立がん研究センターの予防研究グループが今年5月に発表した研究報告から一部を抜粋して皆さんにもご紹介したいと思います。

このグループは、いろいろな生活習慣と、ガン・脳卒中・心筋梗塞などの病気との関係を明らかにし、生活習慣病の予防や健康寿命を延ばすことに役立てるための研究を行っているグループです。

今回の研究では全国各地でガンや循環器疾患にかかっていなかった40歳~69歳の男女約9万人を20年間に亘り、追跡調査し、コーヒー摂取と死亡死因との関連について調査しました。その結果、興味深い報告が出されています。

欧米を中心にコーヒーと死亡の因果関係を調べた研究解析では緩やかな死亡リスクの低減が認められていましたが、アジア人を対象にしたものがほとんどありませんでした。

日本人の五大死亡死因とコーヒーとの研究は行われていませんでした。そこで、コーヒーの摂取と全死亡の主要死因との関係について調査が行われたのです。

コーヒーをほとんど飲まない人、1日1杯未満、1日1~2杯、1日3~4杯、1日5杯以上の群に分けて調査がされました。その結果、まったく飲まない人に比べ1日3~4杯飲む人の方が24%も死亡リスクが低いことが分かったのです。

死因別に調べた結果、ガン死亡にはコーヒーの影響はほとんど見られませんでしたが、心疾患や脳血管疾患、呼吸器疾患には顕著な結果が見られました。

ほとんど飲まない人を1とした時、心疾患では1日1~2杯の人は0.77、1日3~4杯の人は0.64、1日5杯以上の人は1.03という結果でした。3~4杯の人のリスクが34%も低下したことになります。

同様に脳血管疾患では1日1~2杯の人は0.77、1日3~4杯の人は0.57、1日5杯以上の人は0.72という結果で、3~4杯の人のリスクが43%低下したことになります。

呼吸器疾患では1日1~2杯の人は0.63、1日3~4杯の人は0.6、1日5杯以上の人は0.79という結果で、3~4杯の人のリスクが40%低下したことになります。

1日5杯以上飲む人は少し高くなる傾向がありますが、毎日5杯以上飲む方の人数が少なく、確かなことがいえないとのことです。データから1日3~4杯のコーヒーがベストのようですね。

では何故、コーヒーを飲むと死亡リスクが低下するのでしょうか。第一にコーヒーに含まれるクロロゲン酸が血糖値を改善し、血圧を調整する効果があり、抗炎症作用があるといわれているからです。

第二にコーヒーに含まれるカフェインが血管内皮の機能を改善する効果があるとされています。同時に気管支拡張作用があり、呼吸器の機能改善に効果を出すようです。これらの効果が循環器疾患や呼吸器疾患の死亡につながる危険因子を下げていると発表されています。

今回の研究ではガン死亡についてはほとんど変化が得られませんでしたが、部位別に行われた研究では、肝臓ガンや膵臓ガン、女性の大腸ガンと子宮体ガンではリスクが低下した傾向が見られているそうです。

この結果から、1日4杯までのコーヒーは死亡リスクを低下させてくれるようです。また、コーヒーを飲んでいない方が無理して飲む必要はないそうです。緑茶でも同様の死亡率の低下が見られるそうです。

いかがでしたか、コーヒー好きの私は一日4杯のコーヒータイムで「健体康心」を目指したいと思います。

※国立がん研究センター:http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3527.html の記事を参照させて頂きました。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄520 筋膜を緩めて痛みを解消

2015年12月02日 | Weblog
今年もアッという間に師走になりました。残り1ヶ月を充実して1年を終わりたいと思います。

また、テレビの健康番組になりますが、「筋膜」について取り上げていました。最近、にわかに取り上げられるようになって来ました。今回はこの筋膜について探っていきたいと思います。

筋膜とはどのようなものなのでしょう。全身を包み込むぴったりとしたボディスーツをイメージしてみてください。色々な動きをしても自由に伸び縮みして、楽に動けるスーツであれば気持ちがいいでしょう。しかし、どこかがよれてしわになったり、引っかかっていれば着心地は良くありません。

これが私たちの体の中で起きているのです。日常生活での様々な癖や使い方で、体にフィットしていた筋膜スーツにもつれや癒着が起こり、自由に伸び縮みできなくなって、引きつれが起きてきてしまい、離れた場所でこりや痛みを引き起こす原因にもなります。

筋膜は筋肉だけを包み込んでいるわけではありません。骨や内臓、血管や神経など、体の全てのものを包み込み、支えながら一つにまとめて、体を形作っているのが筋膜組織なのです。このように体の表面を覆うだけでなく、体の深いところまで蜘蛛の巣のように張り巡らされています。

筋膜の構造はオレンジなどの柑橘系の果物に例えるとわかりやすくなります。オレンジの皮をむくとその中は房に分かれています。房をひらくと粒々の「さのう」があります。筋肉の構造も細かく分けていくと、筋束と呼ばれる束の集まりがあり、筋肉の塊ができています。この筋束は筋繊維の集まりでできているのです。

オレンジの袋が外から中までつながっているように筋膜も体の外から中まで細胞レベルの細かさでつながっています。

肩にショルダーをかけるのがいつも同じ肩であったり、脚を組むのも同じ脚の組み方をしていると、いつもの自分の癖が体の歪みを作り、骨盤の歪みや筋肉の硬直につながるというのが一般的な考え方でした。

しかし、筋膜が生活習慣からもつれたり、癒着をすることで、骨格に負荷をかけ、骨盤などの歪みを引き起こしているのであれば骨盤の歪みを改善しても、しばらくすると筋膜の癒着が骨盤を歪んだ状態に戻してしまうのではないでしょうか。

歪みを作っている根本である筋膜の引きつれや癒着を取り除かなければ解決にはなりません。肩こりなどで筋肉を揉み解して緩めたとしても、その時はいいのですが、しばらくすると元の肩こりが起きてしまうということになります。

テレビでも関連する筋肉だけをストレッチするのではなく、全体の筋膜を緩めて、正常な状態を取り戻すような方法が紹介されていました。この方法は「健康カプセル 元気の時間」のホームページで紹介していますので、そちらをご覧ください。

フットセラピーでも活用する、足裏の反射区ですがこの原理も足裏とつながる筋膜による効果ではないか、とも言われています。

この筋膜のことを知るにつけ、フットセラピーの施術はこの筋膜の癒着や引きつれを治し、元の筋膜の状態を取り戻しているのではないかと感じてきました。

筋肉を揉み解すのではなく、足首回しなどで筋肉を緩めていっていますが、これこそ筋膜のもつれを正常な状態に戻しているのではないでしょうか。

ますます、フットセラピーやハンドセラピーの凄さを感じています。今までの医学界では関心をもたれなかった筋膜ですが、今後は医学界でも注目され、色々なことが解明されていくのではないでしょうか。今後の展開に期待したいものです。

今回の記事にRolfing spiroのホームページより一部参考にさせて頂きました。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士