理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄380 恒常性維持機能を高めよう

2013年02月25日 | Weblog
「人間は病気にならない」と言ったら「嘘だろう、こんなに病気で悩んでいる人がいるのに」と思われているのではないでしょうか。でも、本当なのです。生物には恒常性(ホメオスタシス)というものがあり、我々人間も恒常性を維持することで、健康で正常な状態を保つことができるのです。

※恒常性、ホメオスタシス(英:Homeostasis ホメオステイシス、ギリシア:ΟΜΟΙΟΣΤΑΣΙΣ ホモイオスタシス)は生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。生体恒常性とも言われる。(ウキペディアより抜粋)

それでは恒常性維持機能を具体的な例をあげて説明しましょう。例えば、ウイルスなどが体の中に侵入してくると、白血球の免疫機能が働き、ウイルスを食いつぶしてくれて、簡単には病気になりません。ガン細胞においても同様で、毎日ガン細胞が発生して増殖しようとしていますが、これも食いつぶしてガン細胞が増殖しないのです。

常に正常な状態を保とうと働いてくれているのが恒常性維持機能なのですが、食生活の乱れや運動不足、日常生活での過剰なストレスなどが、正常な状態に戻そうという恒常性維持機能の限界を超えてしまうと、病気という現象として現れてくるのです。

また、インフルエンザが流行っていますが、すぐにかかってしまう人がいるかと思えば、全く平気で生活している人がいます。あるいは、風邪を引くといつまでも治らないという人がいます。このような人は恒常性維持機能そのものが低下してきていると思われます。そのために免疫力や抵抗力などが低下し、病気を発症させてしまうのです。

本来であれば、自分の力で治すことができるはずですが、その力が弱ってしまい病気という形で現れてきているのです。であれば、恒常性維持機能を高めることを行えば自然に自分の力で治すことができるはずです。

どうすれば恒常性維持機能を高めることができるのでしょうか。日常生活を改善することは当然ですが、オススメしたいのが経絡を調整して全身の氣血の流れを良くしていくことです。

全身を巡っている経絡の氣血の流れを良くする方法として、フット、ハンド、ヘッドなどのセラピーの他に、メリフィック・フェイス・セラピーがお勧めです。顔には経絡が集中しており、顔を触るだけで全身の氣血の流れが良くなるからです。

23日(土)鹿児島、24日(日)宮崎でメリフィック・フェイス・セラピー講座を開催してきましたが、女性にとっては、リフトアップした、たるみが取れた、目がぱっちりしたなど嬉しい結果で皆さん、大喜びでした。

講座が終わる頃には、顔の表情が変わり若々しくなるのと同時に「体が軽くなりました」「疲れが取れました」「お腹の調子が良くなりました」といった、二重に喜びを口にされています。若さを取り戻しながら、体の調子も良くなるなんて素晴らしいですね。

今回も参加された皆さんに大いに喜んで頂き、私自身が元気を頂きながら帰路についたのです。鹿児島、宮崎の参加された皆さんありがとうございました。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄379 一家に一人のフットセラピスト

2013年02月18日 | Weblog
協会は「一家に一人のフットセラピスト」を育てることを目指して全国に予防健康法を普及しています。私自身が脳梗塞という病気に襲われたのをきっかけに、ますます、一家に一人のフットセラピストを育てていきたいという思いが強くなってきました。

なぜ、一家に一人のフットセラピストを育てたいか、というと、私が入院中にも次から次に救急車で運ばれてくる人が後を絶ちません。家内が来るたびに「また人が変わったのね」というほどでした。

私は健康で病院には縁がなかったので、病院の現状がこれほどとは思いませんでした。いかに健康を害している人が多いのかということです。何とか健康を維持し、万が一トラブルが起きても自分でできる対処法を知っていれば回復も早くなります。

私も入院して、二日目から使えなかった右手にも力が戻り始めましたので、徹底して足を揉みました。お陰で、1週間で両手、両脚ともに力が入り、入院生活が長く感じました。

巷には色々な健康法が氾濫しています。その中で、足は素人が触っても、とても安全な場所で効果も出やすい場所なのです。自分の健康は自分で守る予防医学の時代に入りました。自分の健康を守る方法としてフットセラピーは最適です。

体の健康面と同時に心の健康が問題になっています。殺伐とした現代社会において利己主義的な人が増えてきており、思いやりが日本人から欠けた社会が誕生しています。これからの日本人がどうなっていくのか心配です。

夫婦間の不和や親子の不和から親が子どもを殺したり、子どもが親を殺すといった悲惨な事件が後を絶ちません。ニュースを見るたびに、この家族がフットセラピーを知っていて足をお互いに揉んでいたら、このような事件にはならなかったのではないかと思うのです。

このような時代のニーズに応え、手軽に誰にでも道具を使うことなくできるフットセラピーの普及が急務だと思えてきます。足を揉んでもらう心地良さは体験したものでないと分からないでしょう。

家族どうしがお互いの足を揉むことで、体の筋肉の緊張がとれリラックスするだけでなく、心までもが開放されてくるのです。私たちの経験では足を触ることで心の緊張が取れ、閉ざした心を開放してくる人が多いのです。

家族の触れ合いが、お互いの心を通わせ深い絆が生まれてくるのです。同時に体の体調も良くなってきます。足は第二の心臓と言われたり、足裏には人間の体が集約されているなど健康にいいことばかりです。

前回もお伝えしましたが、足を揉むことで間脳が調整され、自律神経のバランスが整い、とてもいい状態になります。自律神経の働きが健康維持に大きく関わっていることは「なぜ、これは健康にいいのか?」という本を書かれた小林弘幸先生も言われていることです。

健康とは「健体康心」、体が健やかで、心が康らかな状態です。家庭の中でこの健体康心を保つことができれば、素晴らしいと思いませんか。これをできるのがフットセラピーだと自負しております。その為には「一家に一人のフットセラピスト」を育てることが重要なのです。

明るい楽しい家庭が誕生すれば家庭内のトラブルなど起きるはずがありません。家庭で愛情豊かに育てられた子どもたちが増えることで、学校内のいじめの問題などもなくなることでしょう。夫婦の仲も良くなり、不妊で悩む夫婦には朗報です。子どもが増えるかもしれません。

お年寄りとの触れ合いが増え、足を揉むことで足腰の筋肉の衰えが防げ、転倒予防につながることでしょう。介護の必要なお年寄りが減り、あるいは介護が必要になるのが数年先になるだけでも、本人も家族も助かります。

「一家に一人のフットセラピスト」が誕生することで、楽しく、明るく、健康な家庭を手に入れることができ、急増している介護保険料や医療費を抑えることにつながってきます。

皆で、明るく楽しい社会を作っていきましょう。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄378 間脳調整と自律神経

2013年02月11日 | Weblog
今日は建国記念日でお休みしていましたので、遅くなってしまいました。

私たちが提供しているセラピーは全て間脳調整を目的に行っています。間脳調整とは「なに」と思われた方もいらっしゃることでしょう。

簡単に説明しますと、間脳とは脳の視床や視床下部を総称した場所で自律神経や内分泌のコントロールをしているところなのです。これらは私たちの意識でコントロールすることはできません。無意識のうちに体を守るために働いています。

例えば、寒い時は毛穴をしめて熱を逃がさないようにします。これは鳥肌がたった時の状態です。逆に暑いと汗をかいて、汗が蒸発する時の気化熱で熱を奪い体温を一定に保とうとします。

これをコントロールしているのが自律神経です。このように意識をしなくても常に体の状態を正常な状態に保つように働いてくれているのです。日常生活で、この自律神経が狂ってくると、様々な体調の悪さを訴える人が増えてきます。

運動神経や感覚神経のように自覚できる神経とは異なり、自覚できないままに自律神経の乱れが起きてくるので、何が原因なのか分からないが体調が悪いということが起きてきます。病院に行って検査をしても、異常ありませんといわれてしまうことがほとんどです。

しかし、本人にとっては疲れが取れない、肩凝りがひどい、眠れないなどとても体調が悪くて来たのに何で分かってくれないのだろうと悩んでしまいます。この様な不定愁訴と呼ばれる症状は自律神経の乱れが原因のことが多く考えられます。

この自律神経について分かりやすく書かれた本があります。既に人気の本ですのでご存知の方も多いのではないかと思います。タイトルが「なぜ、これは健康にいいのか?」という本です。

著者は小林弘幸という順天堂大学医学部教授で、自律神経について研究を続けてこられている先生です。自律神経の働きを分かりやすく説明され、病気の原因は自律神経の乱れからきていると、記されています。体調の悪い方は一度、読まれることをお勧めします。

本の中に詳しく自律神経の働きについて記されていますが、少し自律神経について説明しましょう。自律神経には二つの働きがあります。活動型の交感神経とくつろぎ型の副交感神経です。

以前はこれらが拮抗するように働き、交感神経が優位な時には副交感神経が働かなくなり、逆の場合は交感神経が働かなくなると思われていました。

しかし、自律神経を詳しく測定できるようになり、二つの自律神経は両方が共に働き、高い状態にあると体調が非常にいい状態にあることが分かってきました。両方が働き、どちらかが少しだけ優位になることで、交感神経が優位だとか、副交感神経が優位にというのです。

間脳調整の話に戻りますが、最近は生活リズムの乱れやストレスなどで交感神経が優位になることが多く、この状態が長く続くと免疫力が低下しやすくなったり、病気の引き金になったりします。

この様な時は是非、フットセラピーなどのセラピーを受けてみてください。とても深いくつろいだ状態になり、自律神経は副交感神経が優位になり、自律神経の乱れを改善することにつながります。これが間脳調整なのです。

しかし、中々施術を受ける時間が取れない時には呼吸が自律神経の乱れを改善してくれます。ポイントは「ゆっくり」がキーワードです。小林先生の本にも度々出てきますが、ゆっくりとした呼吸が副交感神経を優位にしていきます。

簡単な方法を紹介しましょう。仕事の合間にいつでも手軽にできます。まず、イスに腰掛けたまま背筋を自然に真っすぐに伸ばし、胸式呼吸で肩が上に持ちあがるように息を吸い込みます。ゆっくり息を吐くと肩の力が抜けてきます。

今度は腹式で下腹が膨らむように息を吸い込みます。ゆっくり下腹がへこむように息を吐いていきます。この腹式呼吸を数回くり返すだけで、副交感神経が優位になります。イライラした時や緊張している時に目を閉じ、この呼吸を行ってみませんか。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄377 しなやかな血管を手に入れよう

2013年02月04日 | Weblog
日本人の死亡原因は第1位がガンで全体の29%、第2位が心疾患で16%、第3位が脳疾患10%という数値が出ています。2位と3位はいずれも血管のツマリ、ツカエが原因の病気です。

ガンによる死亡が大きく捉えられていますが、心疾患、脳疾患で26%とガンとほとんど変わらないほど多い病気と言えます。

私自身が脳梗塞という病気を経験し、改めて血管の障害に関心が高まりました。健康に関わる仕事をしていますので、上記のようなことは知っていましたが、ただの数値としてしか見ていませんでした。

人間は経験をすると物事の捉え方が変わってきますね。皆さんもすでにご存知のことかも知れませんが、この血管の病気の予防法をまとめて見たいと思います。

この病気を発症させる原因として常に言われているのは高血圧と糖尿病です。しかし、私自身は血圧は正常でしたし、糖尿病もありません。確かにこの二つは大きな要因にはなりますが、血管障害を引き起こす要因は日常の生活習慣にあります。

私の経験から反省していることは、食生活と健康だという過信です。野菜が不足しているという意識がありましたので、朝の食事はバナナに、手作り酵素と青汁を野菜ジュースでとかしたもので特に悪いとは思いませんでした。

しかし、お昼は簡単にパンや麺類で済ましていました。夜の食事は帰宅するのが、だいたい9時頃で遅い時は10時から夕食を摂るような生活を続けていました。それに野菜類が少なく、肉を中心の食事になっていた気がします。

弾力のある強い血管を維持することが血管障害の予防には重要なことです。血管を若返らせる生活習慣を5つのポイントにまとめてみました。①野菜を中心に、腹八分目。②質の良い睡眠。③タバコは百害あって一利なし。④お風呂などでストレス解消。⑤20分程度の軽いウォーキング。

これらを私の体験を通してご紹介したいと思います。

頭では分かっていながら中々実践できない自分がいました。一番目の食事はかなり気をつけるようになりました。私の脳梗塞の原因は食事だと思うからです。肉食中心から、今では生野菜が好きではありませんでしたので、温野菜にしてもらい、野菜中心の食事にしています。

また、睡眠にもかなり気を使っています。5時間の睡眠できていましたが、6時間は充分にとることにして10時過ぎには寝室に入り、11時には布団に入るようにしています。朝の起床は4時半に起きて解緊運動を行っていましたが、5時の起床に変えました。

タバコは20年前に止めましたので、この問題はなさそうですが、ストレスについては考える必要があります。自分ではストレスを感じていませんでしたので、ストレスはないと勝手に決め付けていました。上手にストレスを解消できていなかったのかも知れません。

お風呂は大好きで、毎日朝晩必ず2回は入っています。以前は、夜に帰宅したらすぐにバタバタと入って食事をしていましたが、今は食事をしながら家族と団らんしてくつろいでいます。その後、ゆっくりとお風呂入るようにしました。半身浴を中心に体の芯まで温めるようにしています。

最後のウォーキングですが、しばらくほとんど行っておりませんでした。駅までの自転車通勤を歩きにすれば行き帰りで、30分以上のウォーキングになります。しかし、温かくなるまではダメと、家内からストップがかかっています。

そこで、温かくなるまでは入院中から日課になっている朝の解緊運動にセルフケアのフットセラピーを行っています。特にふくらはぎの経絡や筋肉を調整しながら行うと体がシャキッとして一日のやる気がみなぎってきます。

今日は私の体験を通して強い血管の作り方をご紹介してきました。血管は見えませんので、毎日の生活習慣が大事だと実感しています。血管も3年弱で全ての血管の細胞が入れ替わります。しなやかな血管を手に入れましょう。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士