本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄269実践!ふくらはぎ健康法

2010年12月27日 | Weblog
実践!ふくらはぎ健康法

前回までは、足の指と体の関係についてのお話をして参りました。

今回は、その上、「ふくらはぎ」について考察したいと思います。

巷では、「ふくらはぎ健康法」が、テレビなどで取り上げられ、話題を呼んでいます。

残念ながら、私はあまりテレビを見ないので、何となく情報が入ってきて知ったのですが、そうした私の耳にも届くくらいですから、そうした足の大切さを多くの方に知って頂き、テレビなどで話題になるということはとても良いことだと思います。

フットセラピーを勉強されている方は、足裏だけでなく、この「ふくらはぎ」の重要性もお分かり頂いていることと思います。

足は第二の心臓と呼ばれますが、そのメインの働きは、実はこのふくらはぎが担っています。

足裏の反射区やツボへの刺激、また、足底筋を動かすことになどで当然、心臓に血液を戻してくれます。

その血液の循環に大切な役割を果たしているのが、ふくらはぎで、歩くことにより、ふくらはぎの筋肉が伸びたり、縮んだりします。

筋肉が伸びれば、筋肉内の血管は圧迫を受け、筋肉が緩んだ時に血管は緩みます。この動きを、“ミルキングアクション”と呼ばれています。この動きは丁度、ポンプと同じ役割を果たしています。

つまり、歩くたびに筋肉の伸び縮みが、血管の圧迫と弛緩を繰り返し、静脈血を心臓に戻していきます。この動きが、足は第二の心臓と言われる所以です。

心臓の働きだけでは、末端の血液を吸引する力はありません。

二本足で歩行する人間は、足の趾先が心臓から一番遠いところになります。

このため足の趾先を動かす運動や、歩くことで足の末端の血液を心臓に戻さないと、趾先に酸素と栄養素を充分に含んだ温かい血液が行き渡りません。それが、足が冷えたり、むくんだりする大きな原因になります。

「ふくらはぎ健康法」は、とても理に適った健康法です。

一日、理想的には15,000歩ほど歩く必要があると言われています。

しかし、楽を覚えてしまった私たちは、なかなか歩くことをしなくなりましたし、そのような時間が取れないのも現状です。このような時は、ふくらはぎに刺激を与えることがとても有効となります。

ということで、今日も、実践してみましょう。

リラックスした状態で、ふくらはぎを出してみて下さい。

まず、アキレス腱伸ばしを行います。

フットセラピーのセルフケアだけでは、充分に伸ばすことができませんので、立ち上がって片方の脚を後ろに大きくひき、前の脚の膝を曲げるようにして、アキレス腱を伸ばします。

充分にストレッチをかけると、ふくらはぎからハムストリングスまで筋肉が伸び、筋肉内の血管が圧迫され静脈血を心臓に戻します。

片脚を3回以上伸ばしましょう。

次に、椅子に腰かけて、片脚の膝の上にもう片方の脚を乗せ、足首を回します。

これを最低20回以上、できれば、50~60回、逆方向にも同じ回数を回します。

次に、脛骨の内側に両手の親指を当て、呼吸に合わせて体重をかけるように押します。足首の方から少しずつ膝の方に移動し、また、足首まで戻ってきます。

これを3往復したら、脛骨の下の筋肉に手根部を当て、呼吸に合わせて体重をのせるように押していきます。これも3往復しましょう。

脛骨の外側、脛のすぐ横に両手の4本指を当て、4本指で筋肉を引き寄せるように足首から膝下まで3往復、外側の真横の筋肉も同様に、次に外側の奥の筋肉の際を同様に行います。

今度は、足首から両手で筋肉を圧迫(ミルキングアクション)して、膝下まで3回行います。この時は往復しません。足首から膝に向かって行います。

次に、ふくらはぎのツボを押します。

ミルキングと同じようにふくらはぎを包み込むように持ち、中指を使ってツボを押します。

腓腹筋の境目の承山の少し下が1点目、2点目が承山、3点目が承筋(ふくらはぎの筋肉の一番大きいところ)、4点目は承筋と委中(膝の真裏)の間、5点目は委中を押します。これを3回繰り返します。

もう一度、ミルキングアクションで足首から膝下を3回圧迫した後、両手で膝を包み込み、しばらく膝に氣のシャワーを送り、脚を軽く叩いて終わります。同様にもう片方の脚にも行います。

ここで、ぜひ試して頂きたいのは、片脚が終わった時点で、左右の脚の変化を見てみましょう。

施術を行った脚はきれいになり、どす黒かった脚も色白で、温かく足踏みをすると両脚の軽さの違いを実感することができます。ぜひご確認ください。

わずかな時間の施術でも、全身の血液循環が良くなり、脚の冷えやむくみが改善され、気分まで良くなる魔法のような施術です。

特に女性の方は、この時期に一番のお悩みが「冷え」や「むくみ」だと思います。

いつでもどこでも手軽にできるセルフケアですので、今日は、歩く機会がなかったという日には、ぜひこの「ふくらはぎ健康法」を試してみて下さい。

その場で、すぐに効果を実感できると思います。


実は、ウエルエイジングの直営サロン「ラウンドハート」では、こうした女性ならではお悩み別に合わせたフットセラピーコースを新設致しました。

今回のような「冷え」「むくみ」に加え、「ダイエット」「便秘解消」「肌荒れ」と言ったお悩みに個別に対応するフットセラピーの施術を行うことで、その解消を目指すものです。

ぜひ一度、体験して頂きたいと思います。

代々木上原駅前リラクゼーションサロン「ラウンドハート」

もちろん、その上で、この技術をご自身のものにして頂き、周りの方を癒して頂きたいと思います。

東京近郊にお住まいであれば、代々木上原校において、【無料】の相談会を開催しております。

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ということで、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士


円心五法の真髄268足から情報を読み取る(その3)

2010年12月20日 | Weblog
足から情報を読み取る(その3)

今回は、足趾(足の指)から、どのようなことが見えてくるのかをお話したいと思います。

また、今日も同じく、ご自身の足趾をじっくりと観てみましょう。

足趾が長いとか短いとかだけではなく、どの様な足趾の形をしているのかじっくり観察してください。

足趾の変形はありませんか?

特に女性の方に多いのですが、外反母趾や第5趾が内側に曲がっている「内反小趾」、足趾がハンマーのように曲がっている「ハン
マートゥー」、足趾が浮いてしまっている「浮きゆび」など色々な変形があります。

また、足趾を1本ずつ、じっくりと観てみましょう。

太くてどっしりとした足趾でしょうか?それとも細くてひょろひょろとした足趾でしょうか?

あるいは、タコや魚の目はないでしょうか?

細かく観察してみましょう。

足趾には、12本の経絡(氣の通り道)の内の6本の経絡が足趾まで流れてきています。

そして末端には、「井穴」と言われるツボがあります。

ということは、足趾に変形があれば、その足趾につながっている経絡の氣の滞りが起きている可能性があると見ることができます。

例えば、第1趾が外側に変形する「外反母趾」になった場合は、どのようなことに気をつければいいのでしょうか?

「外反母趾」になっている場合は、単に歩く時に痛くて歩けないと言うだけではありません。

第1趾には、「肝経」と「脾経」という二本の経絡が流れています。

そのため、「肝経」や「脾経」の氣の滞りを作ってしまい、この二本の経絡に対する何らかのトラブルを引き起こす原因になる可能性があります。

この「肝経」や「脾経」は、その字のごとく、肝臓や脾臓などにつながっています。

この二本の経路が滞っていると、こうした内臓の病気を引き起こす原因になりますので、第1趾が曲がらないように気をつけましょう。

また、第1趾は、リフレクソロジーでは、「頭」の部分に当たります。

ここには、脳の反射区が集中しており、外反母趾で変形することは、脳や神経系のトラブルを引き起こす原因になる可能性も高い部分です。

さらに、第1趾の付け根部分は、首筋の反射区になります。

付け根の部分が滞っていると、頚椎のトラブルや首筋のコリがひどくなったりすることも考えられます。

フットセラピーの施術の中では、こうした基本的な経絡の考え方や反射区の考え方だけでなく、実際の足趾の虚実も見ていきます。

第1趾が大きくどっしりとしていれば、スタミナが充分で生気がみなぎっており、成功者に多く見られます。

「ここぞ」という時に、踏ん張りが効くタイプです。

相撲力士の第1趾がどっしりと大きくなければ、横綱になれないと言われるほどです。

相撲観戦時に、第1趾に注目するというのも面白いかもしれません。

成功者と結婚したいという方、特に女性の方は、結婚する前に、それとなく相手の第1趾の大きさを観察されることをお勧め致します。(笑)


次に、第2趾ですが、こちらは「胃経」の経絡がきています。

第2趾がハンマーのように曲がったり浮いたりしていませんか?

胃経の氣の滞りを引き起こし、胃などのトラブルを引き起こす可能性があります。

また、第2趾と第3趾の間の隙間が大きく、足趾がひょうたん型になっていませんか?

このような人は、胃弱タイプが多いようですので、胃の調子が悪い方は、確認してみて下さい。


第3趾には、特に経絡は来ていません。

しかし、第2趾、第3趾の両方で観察することが多く、第2趾の胃に対し、第3趾は腸に関係している足趾と捉えており、腸の
トラブルには、この第3趾を徹底して揉むことをお勧めしています。


第4趾には「胆経」がきており、この足趾が変形すると胆経に影響するだけでなくストレスとの関係があり、イライラしやすくなったりします。

胆経は、肝経との関係も深く、第4趾だけを揉むのと同時に、第1趾も同時に揉むようにするとより、胆経の調整につながってきます。


最後に第5趾です。

「腎経」と「膀胱経」の二本の経絡の井穴(腎経の井穴は湧泉ですが、湧泉から伸びた内至陰をフットセラピーでは井穴と捉えています)があり、泌尿器に関係する足趾になります。

最近は、パンプスなどつま先の狭い靴が増えた影響で、内反小趾の人が増えるのと同時に、「冷え」や「むくみ」で悩む女性が非常に増えています。

これも、内反小趾の急増と関係しているかも知れません。

第5趾の変形は、泌尿器系だけでなく、婦人科などの生殖器にも影響すると言われています。

生理痛や生理不順で悩んでいる場合は、この第5趾を徹底して揉んでみましょう。


もちろん、今日ご紹介したのは、ほんのさわりになります。

しかし、毎日少しずつでも良いので、5本の指を揉みほぐすことが体調を整えていくことになります。

このように、私たちが考えるフットセラピーの目的は、ただ単に足のだるさを取ったり、痛みを取ったりなどではなく、今日、ご紹介した経路や反射区をよく知ることで、お客様や相手の方の体の悪い部分を取り除き、健康にしていくことになります。

フットセラピーの技術を習得して、周りの方を癒したい、また、自宅などでサロンを開き、副業を始めたい、フットセラピストを育てたいということであれば、ぜひ、「円心五法」を習得して頂きたいと思います。

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実際に、円心五法でのフットセラピーを体感して頂き、今までのフットセラピー(マッサージ)とは、全然違うことに気が付かれることと思います。

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ということで、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄267足から情報を読み取る(その2)

2010年12月13日 | Weblog
足から情報を読み取る(その2)

今日は、前回に引き続き、「足からの情報を読み取る方法」についてご紹介したいと思います。

実際に、ご自身の足を見て頂くと分かりやすいので、はだしになっていて下さいね。

準備が出来たら、読み進めて下さい。

・・・・・

まず、足の甲の厚みを見てみて下さい。

甲の厚みと骨格系は比例しており、甲が厚い人は、骨太タイプの方が多く、逆に甲が薄い人は、骨細タイプの方が多いようです。

甲が厚く骨太タイプの方は、外見もガッチリしていて、筋肉がしっかりとついています。

内臓の働きも強く、多少の暴飲暴食を行っても、あまり負担に感じません。

胃腸が丈夫で消化吸収がよく、その為エネルギーも良く出てくるタイプです。

東洋で言う「実証タイプ」の人になります。

このタイプは、元々健康で体調もいいので、健康に過信しがちになってしまうタイプです。

食生活をはじめ、日常生活でも多少の無理がききます。そのため生活習慣が滅茶苦茶になってしまいがちなので、突然の心疾患や脳疾患に見舞われ、命を落とすことも多々あります。

健康体で生まれてきているのですから、正しい生活習慣を送ることでいつまでも元気で生活できるはずです。

また、本来冷えとは無縁の人が多いのですが、この実証タイプで冷えている人がいます。

これは、過剰なストレスによる自律神経の乱れが原因と思われます。

大きな病気を呼び込む前の大切なお知らせですから、ゆっくりリラックスできる時間を作り、ストレスを取り除くようにすることが大切です。


一方、甲が薄く骨細タイプの方は、外見がひょろひょろとしていて、見るからに筋肉が少なく、内臓が下垂しやすいタイプです。

そのため、胃腸が弱く、消化吸収力が低くなりがちです。エネルギーも出にくく冷えやすい体であったりします。東洋で言う「虚証タイプ」の人です。

この方は、元々、虚弱体質の方が多いので、体を労わる傾向にあるのですが、体質的に体が冷えやすいので、普段から冷え対策を充分に行い、少しでも筋肉をつけるためのウォーキングなど軽い運動を継続的に行うことを心がけましょう。


次に、土踏まずの外側の筋肉の厚みを見て下さい。

筋肉の厚みが1cm以上ありますか?

厚みが1cmあったとしても、ブヨブヨで筋肉ではなく脂肪の人がいます。これは1cm以下と同じです。

筋肉の大半は、下半身に集中しています。

この筋肉が、1cm以上ある人は下半身の筋肉も充分に付いていることにもつながります。

筋肉が少ない人は足への刺激が少なく、足を使っていない証拠になりますので、普段から歩く習慣をつけて、第二の心臓の働きを高めるように心がけましょう。

続いて、皮膚の状態はどうでしょうか?靴や歩き方の影響で、タコや魚の目などができていませんか?タコや魚の目は簡単にできるものではありません。

毎日、ある場所に刺激が加わり、皮膚の奥にある真皮の細胞に影響しないように、皮膚の表面を硬い角質で覆うことで真皮を守ろうとしています。

タコや魚の目ができる場所は、常に過剰な刺激を受けている場所でもあり、その結果、タコなどのできた反射区に対応する体に影響を与えていきます。

50代の男性の方で、第5趾(小指)の付け根の外側に両足ともガチガチのタコができています。

この場合、だいたいの方が、両肩とも五十肩で腕が上がらなくて困っているという症状だったりします。

ちょうど、この場所は、肩の反射区に当たります。

要するに、足への刺激が体全体に影響を及ぼしていくことになりかねません。

靴選びは、慎重にそして、正しいウォーキングを身につけ、足に負担をかけないように心がけましょう。

今度は、足の裏を同じ強さで押していきます。

すると、同じ強さなのに、気持ちのいいところと痛いところが出てきます。

足裏には体の情報が如実に表れてきますので、病気になる前の予防として、どの反射区が体のどの位置にあたるのかを知り、少し痛く感じる反射区を揉みほぐすことが肝心です。

毎日揉み続けていると痛くなくなり、そうなると、自然に体調も良くなってくるのです。

フットセラピーの主目的は、ただ単に足のだるさを取ったり、痛みを取ったりなどではなく、反射区をよく知り、体の悪い部分を取り除き、健康にしていくことになります。

フットセラピーの技術を習得して、周りの方を癒したい、また、自宅などでサロンを開き、副業を始めたい、フットセラピストを育てたいということであれば、ぜひ、「円心五法」を習得して頂きたいと思います。

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理事長 本山 硯士



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ぜひ、楽しみながら妊娠を目指しましょう。

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円心五法の真髄266足から情報を読み取る(その1)

2010年12月06日 | Weblog
足から情報を読み取る(その1)

足裏には、非常に多くのツボがあり、それが全身につながっているので、足裏を見るだけで、体の悪いところが分かるなどという人がいますが、本当にそうなのでしょうか?

厳密には、日本の法律では、病気の診断は医師しかできません。

実は、補完代替医療に関わる人の中には、医師まがいの治療行為を高額な料金で行っている人がいたりします。

こうした心ない人たちがいる為、「補完代替医療は、胡散臭い」と思われてしまうことが多々あります。

私たちが癒しの仕事をしていく上で、この補完代替医療の役割を正しく認識する必要があります。

「補完」という言葉のように、医療の主流である西洋医学だけでは難しくなってきた治療を、どのように補完していくのかを真剣に考えていく時期になってきています。

というのも、「生活習慣病」を中心とした、昔にはなく、現代に新しく出てきた病気がほとんどの時代になってきていますので、病気が発症してしまうと治すことが厄介な病気が増えています。

今までの医学、医療技術では対応できないものも増えてきているのです。

一方、こうした病気は、逆に予防することも簡単な病気でもあります。なぜなら、日常生活が原因で引き起こされる病気だからです。

日常生活が原因で引き起こされた病気であれば、その生活習慣を変えることで、簡単に予防することができるはずです。

しかし、なぜ、生活習慣病が増え続けるのでしょうか?

実は、これには大きな落とし穴があります。

日常の生活ではほとんど自覚症状がないままに生活できてしまうからです。

怪我をする、風邪で熱が出る、下痢をすると言ったような自覚症状があれば、すぐに病院に行き、治療してもらい、薬をもらい対応することができます。

ところが、自覚症状がない生活習慣病は、徐々に進行していき、自覚症状が出てきたときには、かなり進行した状態ということが多いのです。

これを避ける為に、「足を観る習慣」をつけられることをお勧めします。

足には、体の情報がいち早く出てきます。毎日、足の表情を観ていきましょう。

足の皮膚の色はどうでしょう?足の冷えは?タコや魚の目はありませんか?押したときに痛いところはないか?足の趾が曲がったり変形していないだろうか?

こうした足からの情報を読み取ることで、体の変化をいち早くキャッチすることができるのです。

補完代替医療の役割は、病気を治すことではなく、病気を予防することに大きな役割があります。

足操術(フットセラピー)も同様に、足の観察をとても大切にしています。

足を毎日観ることで、体が発する情報をいち早く知ることができます。

では、ここで具体的に足を観てみましょう。

準備はいいですか?

まず、足の甲の皮膚はどんな色をしていますか?

足裏は押すたびに色が変化するので、甲側で観察します。静脈が浮き出たような少し青味がかった色をしていたり、赤っぽかったり黄色がかっていたり、色白だったり、どす黒くなってきたりしていませんか?

例えば、私の足は他の人に比べると赤っぽい色をしています。

東洋の五行の捉え方では、赤は心臓や小腸に関係していると捉えることができます。

私の祖母は、心筋梗塞で亡くなりました。父もペースメーカをつけています。

と言うことは、私の傾向として心臓や小腸にトラブルを起こす可能性が高いと思われます。

そこで、私は循環器系に問題が起きないように、中性脂肪やコレステロールを増やさないように食生活や歩くことを意識しています。

同時に、小腸の環境を良くする為にお腹を冷やさないようにしたり、善玉菌を増やすオリゴ糖などを多く含んだ食べ物を摂るように心がけています。

皮膚の色だけで全てが分かるわけではありません。ただ、自分の傾向を知ることで予防にもつながります。

「冷え」については、これまでも何度も書いてきましたので、今までの記事を読んで頂きたいと思います。


足の観察の方法は、両手で足趾など冷えているところを包み込むようにすると、手の温もりで自然に足が温まるようであれば、強い冷えではありません。

しかし、手の熱が奪われて、手の芯まで冷えが伝わってくるようだとかなり冷えが強いといえます。

早急に冷え対策を行う必要があります。

とにかく血行をよくする必要がありますので、自分で足裏を揉んで、血の巡りをよくしましょう。

また、この続きは、次回、お話しいたします。