本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

「円心五法」の真髄 160

2009年09月30日 | Weblog
円心五法の実践

松井選手の所属するヤンキーズがア・リーグ東地区優勝を決めました。優勝を決めたのは松井選手のヒットでした。祝賀パーティーでは本当に嬉しそうな松井選手を見ることができ、日本のファンもほっとしたことでしょう。

膝の手術で昨年は選手として活躍することができず、今年の前半も中々調子を上げることができずにいました。早々と新聞などは来期、ヤンキーズに残留できないのではないかという記事が多く目立ちました。そのような瀬戸際だっただけに嬉しさも格別だったことでしょう。

これだけ活躍したのだから、残留できるだろうと思うのは日本人だけかもしれません。ニューヨークのファンもフロントも外人独特の「いいものはいい」「悪いものは悪い」という感覚で物事を判断していくかもしれません。これがプロの世界なのかもしれませんが、我々の感情の面では「これだけ活躍したのだから」と思ってしまします。

西洋の狩人民族の考え方には「白」「黒」はっきりさせる傾向があります。このような考え方から見ると農耕民族の日本人は中途半端で自己主張がないように思われているようですが、日本人の遺伝子に組み込まれている「侘び、寂び」の感覚や「おもてなしの心」「相手を思いやる優しさ」などが、日本人の本質です。

自己主張をして自分の言い分を通すより、回りの人に配慮しながら行動するため、ファジーととらえられるのでしょうが、これが日本人の良さではないでしょうか。

私自身は「白」「黒」と明確に分けることにはどうしても違和感があります。東洋の「陰陽論」でもいうように「陰」と「陽」は相反する関係にあるが、この関係は常に変化をしながら存在しています。消長で陰陽の関係が弱くなったり、転化で陰陽の関係が逆転したりしています。

自己主張をして自分の言い分を通すことだけがいいことではありません。これからの時代はこの日本人の心が見直されてくることと思います。現代のようなギスギスした時代だからこそ心の癒しを求めているのです。

松井選手の残留するのか残留しないのかを私たちがとやかく言うことではないでしょう。松井選手自身は「人事を尽くして天命を待つ」心境ではないでしょうか。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 159

2009年09月28日 | Weblog
「円心五法」の実践

今日は家内の母が亡くなり、告別式の日でお休みしようかと思いましたが、自分で決めたことは実践しようと思い、書き始めました。

人間の死とは「肉体の死」と「存在の死」があると言われます。義母の肉体は死んだとしても、義母が残した笑顔や思い出は消えることがありません。私の心にいつまでも残り続けることでしょう。

私が肉体の死を迎えた後、私と関わった人の心に残るのだろうか、どのような存在なのだろうか、折に触れ私のことを思い出してくれるのだろうか…。

私自身、特別な宗教を持っているわけではありませんが、今回の義母の死にあたり、死について考えさせられました。私達のこの肉体は現世を生きて魂を磨くための、この世で与えられた仮の姿だと言われます。やはり自分自身を磨き続けるしかありません。

短くて申し訳ありませんが、今日はこれで終わりにさせて頂きます。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 158

2009年09月25日 | Weblog
円心五法の実践

今週はシルバーウィークと称する連休があり、今日一日だけの「円心五法」の真髄の発行になってしまいました。皆さんはこの連休をどのように過ごされましたか。

丁度、お彼岸でもあり、お墓参りに行かれた方も多いのではないでしょうか。私のお墓は福岡でそう簡単にはいけませんので、家内のお墓、それでも仙台なので簡単にはいけません。今回の連休を利用して墓参りに行く予定を組んでいました。

ところが介護度5の家内の母の体調が悪くなり、いつもだと車で一緒に旅行にも行っていたのが、今回は難しくなりました。お陰で運転手の私はゆっくりと連休を過ごすことができました。

いつも届く「致知」のメルマガでお彼岸についてのおもしろい記事を見つけましたのでご紹介しましょう。

『「彼岸」とは、浄土の世界、あるいは大悟の世界といわれ、一切の煩悩・無明(まよい)を断ち切った悟りの国という意味だそうで春分の日と秋分の日を挟んだ前後3日の計7日間を「彼岸」と呼んでいます。
春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、西方の遙か彼方にあると考えられている極楽浄土に思いを馳せ、この期間に仏様の供養をする事で極楽浄土へ行くことが出来ると考えられていたそうです。
また、お彼岸のお供えに欠かせない「おはぎ」・・・その呼び方も「ぼたもち」と「おはぎ」がありますが、その名前の由来は、季節の花に由来し、春の彼岸にお供えするのが「牡丹餅」。そして秋にお供えするのは「お萩」といわれるようになったそうです。
何気なく過ごしてきた風習や由来ですが、自然の摂理を感じながら、様々なことに思いを馳せ、季節の便りと共に、連綿と続いている命の営みを感じていただけたらと・・・』 「致知出版社 おかみさん便り 」より

「ぼたもち」と「おはぎ」は地域で呼び方が違うのだと思っていましたが、なるほど春と秋の季節の花がポイントだったとは初めて知りました。

日本の中の色々な行事には自然の中で生かされた知恵が豊富に含まれているのですね。電化製品の中で生活する日常ですが、たまには自然の中で真氣を充電したいものです。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 157

2009年09月18日 | Weblog
円心五法の実践

昨日、岐阜で円心五法の勉強会を開催してきました。参加者はフットセラピーを勉強した人から初めて体験する人など30名近く参加されていました。

フットセラピーの特徴を簡単に説明して、皆さんが期待している実技に早く入っていきました。まずはセルフケアで自分の足に施術を行います。

足の指の間に手の指を差し込むのですが、スムーズに入る人もいれば中々入らない人もいます。そこで手を差し込むのをやめて、足で行う「グー」「チョキ」「パー」を行ってみました。自分の足なのに自由にできない人がかなりいます。ほとんど靴を履く生活で足の指を使うことが少なくなったことがここでも分かります。

さて、いよいよセルフケアを片足だけに行いました。すると施術した方の足とやらない方の足の違いが個人差はありますが、一目瞭然です。施術した方は色白で、すっきりしていますが、やらない方の足はどす黒く感じ、むくんで指先が冷たく冷えています。わずかな時間でも足を触ることの効果に皆さん驚いていました。

今度は二人でペアを組んで交互に施術を行います。セルフケアで行わなかった足を施術します。自分で行っても気持ちがいいのですが、「やはり人にやってもらう方が気持ちいい」とリラックスされています。初めてフットセラピーを体験された方も「リフレクソロジーとは全然違うね」とフットセラピーの素晴らしさを体感して頂くことができました。

その後、円心五法の実践法の一つとして私が日々行っていることを話ししました。その後に「養氣法」の一部を紹介しました。例えば体が硬くて前屈したときに床から相当上にあった指先が、三ヶ所ほど氣が滞りやすいところを軽く叩くだけで随分曲がるようになりました。

この度は自分の体がとても柔らかくなったイメージを作ってもらい、先程叩いた三ヶ所に意識を一つずつに集中して血液の流れが良くなっているとイメージしてもらい、再度、前屈をしてもらうとさらに深く曲がるようになりました。

「観念は生物なり、必ず肉を支配する」という言葉があります。自分の強烈な思い(イメージ)は生き物のように自分の身体に影響を与えるということです。

今回の例も人にやってもらうという他人依存ではなく、自分のイメージだけでも身体の硬さが柔らかくなることを実感して頂きました。

もうひとつ紹介しましょう。Oリングテストはご存じだと思いますが、今回はOリングを作ってもらい、何もしないときのOリングの強さを確認しました。その後、私が「百会」(頭の真上のツボ)を軽く叩くとOリングに力が入らなくなり、簡単に開いてしまいます。今度は丹田の位置を私がポンと叩くとOリングが硬くてびくともしないほど力が入ることを実感してもらいました。

丹田に意識を置くだけで、本来持っている力を充分の発揮できることを、身体を通して実感して頂けたのではないでしょうか。

養氣法の話は尽きる事がありません。またの機会にお話ししましょう。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 156

2009年09月16日 | Weblog
円心五法の実践

私が好きなテレビ番組の一つに「カンブリア宮殿」という番組があります。会社のトップの方やリーダーをゲストに迎えて、成功談などを話してもらう番組です。

今回は安くて美味しいイタリアレストランのサイゼリヤの会長でした。正直、余り入ったことのないレストランなので、安い店ということは相当仕入れを叩いて安く材料を仕入れているのではないか。どんな材料を使っているかわからないお店ではないだろうか。私たちが勧める「食養法」とは程遠い食事だろうと勝手な思い込みがありました。

千葉の市川に最初にオープンしたころは全くお客が来てくれない時期が3年もの間続いたそうです。そこである実験をしてみました。どこまで値段を下げればお客が来てくれるだろうと価格を下げて行ったそうです。すると7割も安くなると行列ができ、この価格でお店を続けたそうです。

これでは利益が出ないのですが、お客が来てくれることを目的にしていたので、お店に来てもらえることが嬉しく、店に行列ができ入りきれなくなると近くに新しい店舗を増やしていった結果店舗が増え、現在の礎ができたのです。

安くて美味いものではなく、「美味くて安いもの」(これにもこだわりを持たれていました)を提供するために材料や品質は一切落とさないでより安くするには仕入れの原価を下げることではなく、自分たちの無駄を省くことで安くするための合理化に取り組んだ結果、無農薬で生産している契約農家だけでは足りなくなり、今では独自の農場を持って生産しています。種から育てることで、新しい品種も開発したりしています。

野菜の生産から自社工場で洗浄から加工までを行うことで、店舗では誰が調理しても簡単にできるように合理化を図ったことで、美味しさのばらつきもなくいつでも美味しくて安い料理を提供できるようになりました。合理化することのもう一つのメリットは今、問題になっている食の安全も確保できるようになったのです。

食材に対するこだわりが、野菜を収穫する時間も決められており、輸送時のトラック内の温度は4℃に保たれ、工場内での洗浄も水温4℃の水で行い、店舗の冷蔵庫も4℃に保つという徹底ぶりです。この4℃の温度が野菜の水分や中に含まれている旨味成分が保たれ美味しさが維持できるのです。

いかがですか、正直感動しました。外見だけで判断していた自分が恥ずかしくなりました。ここまでこだわり、美味しくて安い、安全な料理でしたら本当に食べてみたくなりましたね。また100円のワインもフィレンツェから持ってきたものだそうです。近いうちに必ず飲みに行きます。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 155

2009年09月14日 | Weblog
円心五法の実践

第3回目の「市民のための統合医療塾」が12日(土)に開催されました。毎回楽しみに受講しています。

今回は整形外科の医師でありながらカイロプラクティックを仕事にされている「竹谷内克彰(たけやちよしあき」先生による「ロコモティブシンドローム」についての講義でした。

正直、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」を私は知りませんでした。簡単にこれについて説明しましょう。

「骨・関節・筋肉といった運動器の機能が衰えることにより、日常生活での自立度が低化し、介護が必要になったり、寝たきりになる可能性の高い状態」と定義されているものです。

平成19年の介護が必要となった主な原因は脳血管疾患(23.3%)、骨折・転倒(21.5%)、認知症(14.0%)、高齢による衰弱(13.6%)が挙げられます。

この中の骨折や転倒の原因は「体のバランス機能の低下」「筋力の低下」「変形性関節症」「骨粗鬆症」「脊椎管狭窄症」などが挙げられます。

転倒や骨折を予防する方法として筋肉の強化が強く言われていますが、竹谷内先生は「変形性関節症」の対策や治療の重要性を言われていました。

関節軟骨がすり減り、変形を生じることで痛みが現れる変形性関節症になると、体を動かす機会が減り、筋力が低下することで、バランス能力が低下したり、骨粗鬆症の原因となります。

例えば関節を4週間ギブスで固定していると関節包の癒着が起き、関節の拘縮が起きます。同時に骨が委縮し、骨粗鬆症にもなり、筋肉も委縮して筋力が低下してくるのです。関節の機能を普段から維持するための運動などの重要がわかります。

今回の講義を聞きながら改めて「足操術(フットセラピー)」の重要性を再確認することができました。足操術を自分で行うことで正座できなかったのが正座できましたとか、歩くときにしっかりと足に力が入り歩くのが楽になりますなど嬉しい言葉を頂きます。

足操術の特徴は単なるリフレクソロジーの反射区の刺激だけではなく、運動生理学に基づく施術が組み込まれているので、関節部分の柔軟性を高めることにつながってロコモティブシンドロームの対策に大いに役立つものと確信いたしました。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 154

2009年09月11日 | Weblog
円心五法の実践

今日は一日解剖生理学の授業を担当します。人間の体を解剖すれば206個の骨格に色々な筋肉が付いていて、その中に内臓が配置され体を構成しています。

脳からの指令で筋肉が微妙に働き、体の動きを作っています。最先端の技術を駆使して二本足歩行を行うロボットを作り出しましたが、とても人間のようにスムーズにバランスを取りながら歩行するのはとても難しいようです。私たちが自然に何気なく行っている細かな動作をコンピュータでロボットに行わせるのは至難の業です。

筋肉の働きだけではなく、内臓の働きを支配する自律神経やホルモンの働きも素晴らしいことばかりです。解剖すれば各臓器の形がどのような形をしていてどこにあるかなどは簡単にわかりますが、この臓器の一つひとつの働きを制御する自律神経やホルモンの働きは不思議なことばかりです。

これらの働きの中枢が脳に当たります。脳科学者により随分、解明されたといわれますが、脳全体の働きからすると微々たる物でしかありません。

体の中には内臓がきちんと配置され、各々の働きを担って動いています。この精密な体を作る大元が遺伝子です。この遺伝子工学で著名な村上和雄先生の本「生命の暗号」の一部を抜粋したいと思います。

『生命科学の研究は、今素晴らしい勢いで進んでいます。その現場にいる私たちの予想さえ、しばしば超える勢いです。そして2010年ごろまでには、ヒトの全遺伝子暗号の解読が完了します。人間は自分の体の設計図を解読する技術を手にしたのです。この遺伝子の解読で生命の謎が解けると期待されたのですが、その解読が進むにつれ、話はそう簡単ではないことも分かりつつあります。そもそも、たった一つの細胞のことも、極めれば極めるほど深く、決して簡単ではありません。生命の仕組みは、まったく驚くほど不思議なことばかりです。人は「生きる」などと簡単に言いますが、自分の力だけで生きている人は、地球上に一人もいません。それぞれの遺伝子は、見事な調和の元で働いています。ある遺伝子が働き出すと、他の遺伝子はそれを知って手を休めたり、いっそう作業のピッチを上げたりすることで、実にうまく全体の働きを調整しています。このような見事な調整が、たまたま偶然に出来たとはとても思えません。この見事な調整を可能にしているものの存在を、私は10年ほど前から「サムシング・グレート(偉大なる何者か)」と呼んでいます。』

このような精密な体を誰が作ったのでしょう。村上先生の言われる「サムシング・グレート」をある人は「神」と呼んだのかも知れません。

体の神秘を考えるとこの宇宙の中で生かされていることに感謝したくなります。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 153

2009年09月09日 | Weblog
円心五法の実践

今日、2009年9月9日は9が三つ並びます。今朝のテレビで『銀河鉄道999』の話題をしていましたが、本当は9月9日は重陽(ちょうよう)という節句の日です。七夕や端午の節句と比べ、あまり知られていないようです。

起源は、ほかの節句と同様に、古来中国にさかのぼります。中国では、奇数は縁起のよい陽の数とされ、一番大きな陽の数である九が重なる9月9日を、「重陽」として節句のひとつとしてきました。

中国ではこの日、ぐみの実を袋に入れて丘や山に登ったり、菊の香りを移した菊酒を飲んだりして邪気を払い長命を願うという風習がありました。これが日本に伝わり、重陽の節句として長寿を願うようになったのですが、残念ながら今では私たちの日常生活とは縁遠くなってしまいました。

旧暦の9月9日というと現在では10月にあたります。ちょうど実りの秋で田畑の収穫も行われる頃で、庶民の間では栗の節句とも呼ばれて栗ご飯などで節句を祝ったとい言います。

昔はさかんに行われていた重陽の節句が、現代に引き継がれていないのは、旧暦から新暦にこよみが移り、まだ菊が盛んに咲く時期ではなくなってしまったことが大きいのかもしれません。

しかし、重陽は縁起のいい節句ではなかったようです。中国の陰陽思想では奇数は陽の数であり、9は一桁の数のうち最大の「陽」であり、その9が重なることから昔は陽の気が強すぎるため不吉とされ、これを払う行事として節句が行なわれていたようです。特に負担の大きい節句と考えられていました。その後、陽の重なりを吉祥とする考えに転じ、祝い事となったものです。

邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていました。また前夜には綿の上に菊をおいて、露を染み込ませ、その綿で身体をぬぐうなどの風流な習慣があったようです。しかし、残念ながら現在では、ほとんど実施されていません。

いかがでしたか。陰陽の考え方の新しい一面を見る事が出来たようでうれしくなりました。昔の人を思い浮かべながら、風流に部屋の中に菊の花を飾り、菊の花びらをグラスに浮かべて酒を飲んでみたくなりました。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 152

2009年09月04日 | Weblog
円心五法の実践

前回の食事について書いていたら、高校生の娘が「食料自給率」について調べていましたので、私も便乗して今回は日本の食料自給率について書くことにしました。

食料自給率とは国民の食料を国内で取れた食料で補える量がどのくらいかを出したものです。今、日本の食料自給率は、昭和40年当時は70%ほどあったものが、現在ではなんと40%前後で、半分以上の食料を外国からの輸入に頼っています。先進諸国では日本が最も低い自給率なのです。

この大きな原因は食生活の変化です。お米を主食に穀物を中心とした食生活が戦後パンを主食に肉食を中心にした食生活に大きく変化してきました。

4大穀物(米・小麦・トウモロコシ・大豆)のうち、小麦やトウモロコシ、大豆のほぼ全てを輸入に頼っているのが現状です。日本の国土は山間部が多く大きな平野が少ないために同じ面積での収穫量の多い米づくりが適していたと言えます。

しかし、その米を食べなくなってきたことに比べ、輸入に頼っている小麦を原料とするパンなどを食べる事が多く、自給率を下げることにもなっています。

第二次世界大戦以降のアメリカによる小麦戦略の影響など、国民が消費する物の変化に、国内の農業が対応できなかった事もあります。米の消費が減少するのに代わって肉類や卵などの消費が増えています。

肉類や卵などの国内自給は必ずしも低くないのですが、これらを生産するために大量の穀物を輸入に頼っているのです。

先進諸国の多くが100%前後で、イギリスが悪くても70%という状況です。日本の40%というのは極端に輸入に頼っているのです。果たしてこれでよいのでしょうか。前回話した「身土不二」や「旬の食べ物」、「エネルギーを持った食べ物」とは縁のない食べ物になっているような気がしてなりません。

まだ、輸入で日本の食料が確保できていますが、何らかの原因で多くの食料が国内に入ってこなくなれば突然食料危機が訪れる事になります。

民主党に政権が替わったことですのでこの機会に日本の国民の食料は日本の国の中でまかなえるような政策を打ち出して欲しいものです。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 151

2009年09月02日 | Weblog
円心五法の実践

健康を維持するためには「食事」はとても重要なものです。「円心五法」の中でも食事の大切さを盛んに言っています。

私たちの血液を作るのは食べ物です。どのような食べ物を摂るかによって血の質が決まります。当然栄養素を摂り入れることが目的ですが、東洋的な考え方に食べ物を通して「地の氣」を頂くという考え方があります。食事から栄養素を体の中に入れているだけではなくて、エネルギー(地の氣)も一緒に取り入れているのです。

また、身土不二という考え方もあります。私たちが住んでいる地域で取れた物を体に摂り入れるのが一番いいと言われています。暑い地域には体を冷やす食べ物が多く育ち、寒い地域には体を温める物が育ちます。知らない内に体にとって一番いいものを摂り入れていることになります。

しかし、この身土不二の食事を摂ることが難しくなってきました。私たちはほとんどの食材をスーパーなどで買ってきては調理しています。昔のように交通網が発達していなければ露地物といわれる地元の食材を使うのが当たり前でしたが、今ではそのような物を探すことの方が難しい時代です。

昨日のテレビ番組「ガイアの夜明け」で現在利用されていない農地を借り上げ、これを畑として一般に貸し出している会社を紹介していました。農家の方が使わなくなった農地を有効利用しようというものです。

一般の人が野菜類を育てようと思ってもそう簡単にはうまくいきません。そこで作り方を指導するインストラクターを置き、分からなければいつでも聞けるようにすることで、未経験者でも手軽に野菜作りができるようにしたのです。

借主が1週間に1回しか農園に来られなくてもインストラクターは毎日見て回っては何かあれば農園の掲示板に掲示してわかるようになっています。急ぎの場合はメールで情報を流し、その対策法も指導していました。

今まで野菜など全く作ったことのなかった家族ができた野菜を美味しそうに食べている姿が印象的でした。

このような制度があれば手軽に誰もが野菜作りにチャレンジできそうですね。実際東京にもこのようなところがあればぜひ利用したいと思います。自然に触れるだけでもいいですね。

全て、自給自足の生活を送ることはできませんが、少しでも身土不二に近い食生活を送ることができるのではないでしょうか。

農園を提供している会社は㈱マイファームです。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会