本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

「円心五法」の真髄 184 「イベント」

2009年11月30日 | Weblog
「イベント」

土曜日、日曜日と大沢商会のファミリーセールが浜松町の貿易産業センターで行われました。6月に初めてセール会場内でフットセラピーとハンドセラピーを提供するイベントを開催しましたが、非常に好評で今回もお声かけをいただきました。

セール会場内を欲しいものを探して歩き回る奥様も買い物が終わるころには足が棒のようになってしまいます。また、買い物に付き合わされたご主人は奥さんの買った大きな荷物を持って歩き回ったりされています。

このようなときに是非、フットセラピーやハンドセラピーを体験していただき、棒のような足や大きな荷物で疲れた腕の疲れを取っていただこうとイベントに参加しました。

会場のオープン直後はお目当ての買い物を探すのに必死になられているので中々私たちのコーナーに来てくれません。店内放送で何度も放送をお願いしてアナウンスしていただき、そろそろ買い物が一段落したころにようやくイベントのコーナーに来てくださるようになります。

料金は通常と変わらず、15分1,500円とし10,000円以上お買いものをされているお客様には1,000円で提供いたしました。このようなイベントの楽しさは色々な方との出会いがあることです。セラピストとして参加して頂いた協会の会員の方も短時間の施術ですがとてもいい勉強になると喜んで頂いています。

今回、受けて頂いた方の中で目立ったのが、奥様の買い物に付き合わされたご主人が「俺の見るものはもうないし、買い物に付き合うのも大変だから」と受けて頂きました。確かに女性のこのようなセールへの思いは男性には理解できないものです。何時間見て回っても平気なのですからね。

ご主人は奥さんの買い物を待っている間に、奥さんは買い物で疲れ切った後に受けて頂ければフットセラピーの良さを体感して頂けます。まずは多くの方に体験して頂くことしかありません。その点このようなイベントに参加するのはとてもいいことです。

日曜日は各売り場でタイムサービスが始まりました。館内放送でタイムサービスの売り場が紹介されるとその売り場に人が集まってきます。そこで私たちもタイムサービスとして「ワンコインタイムサービス」を行いました。15分500円です。

セール会場の人達はこのようなアナウンスにはとても敏感です。5台のイスが満杯になってしまいました。1,000円が500円になるのですから、フットだけでなくハンドもお願いしますと、結局1,000円を使ってくれます。

このようなイベントへの参加は多くの方にフットセラピーを体感して頂けるチャンスです。イベントを通してフットセラピーが多くの方に普及されることを強く、願っております。とてもいい二日間でした。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 183 「フットセラピー教室④」

2009年11月27日 | Weblog
「フットセラピー教室④」

「足裏刺激でやせる」教室の最終日です。今日は「基礎代謝を高めてやせる」というテーマで行いました。

皆さんご存じの基礎代謝というのは身体を動かさなくても生命を維持するために消費されているエネルギーです。一日に消費するカロリーの60~70%が基礎代謝によるカロリーの消費だといわれています。ということは基礎代謝量が多い人は太りにくい体質といえます。

それでは基礎代謝量を増やすにはどうすればいいのでしょうか。基礎代謝量は筋肉量に関係しています。要するに筋肉の量を増やせば基礎代謝量も増えていくのです。骨格筋には白筋(速筋)といわれる瞬発力を発揮するときに働く筋肉と赤筋(遅筋)ゆっくり持続的に働く筋肉があります。

基礎代謝を上げるには長時間持続して働く赤筋を増やすことがポイントになります。赤筋は身体の内部の呼吸に関わる筋肉や姿勢を維持するための筋肉で毛細血管が多く、エネルギーを消費しやすく、基礎代謝を高めてくれるのです。

それではこれらの筋肉を強化する方法を紹介しましょう。呼吸の関連筋の代表が横隔膜です。横隔膜を大きく動かす腹式呼吸がお勧めで、日常生活に手軽にできる呼吸法を取り入れましょう。また、私たちの姿勢を維持する脊柱起立筋を強化するには速足歩きがベストです。

自分に合った速足歩きのスピードは隣に一緒に歩いている人がいれば、会話をしながら歩ける速さで、ほんのり汗ばむくらいです。このスピードで30分以上歩き続けると有酸素運動となり、酸素を充分に取り入れながら脂肪を燃焼することにもつながります。

また、赤筋の特徴から 瞬発的な運動ではなく、気功やヨーガなどのゆったりとした呼吸法を取り入れた運動が適しています。

今回の足裏刺激の実践では初回からの内容を取り入れながら行いました。今回は施術の中に腹式呼吸を取り入れるために事前に腹式呼吸の練習を行ってから実践に入りました。

セルフケアが終わるころには呼吸法を行うことで酸素を身体に充分に取り入れることができ足だけでなく全身が温まりました。

また、足裏刺激だけでなく、基礎代謝量を高める運動として呼吸法を多く取り入れた「解緊運動」を行いました。足裏刺激だけでも充分に全身をきれいな血液が巡っていましたが、解緊運動でますます氣血の流れが良くなり、足も身体も軽くなりましたと喜んで頂き、今月のテーマを終了しました。

12月は「足裏刺激で冷え、むくみを解消」というテーマで開催します。ご自身の身体で体感してみてはいかがでしょうか。

※解緊運動については「円心五法」の真髄 128でご紹介しております。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 182 「This is it」

2009年11月25日 | Weblog
「This is it」

家族でマイケルジャクソンが亡くなった後に彼のメッセージを伝えるために作られたのではないかと思われる映画「This is it」を見てきました。家内と娘は一度見ていて本当に良かったからと言って私を誘ってくれました。

私はマイケルの熱烈なファンでもなければどちらかといえばマスコミが伝えるマイナス面のイメージが先行していて素直に彼を認めていませんでした。彼が突然、亡くなったという報道を聞いたファンが泣き崩れる映像を見ながら、とても醒めた気持ちで「たかが一人のアーティストが亡くなった位で大袈裟だな」という思いでテレビを見ていました。

しかし、この映画のマイケルは全く違っていました。当然コンサートの本番の映像などあるわけがありません。本番に向けてのリハーサルの中での彼はプロそのものでした。納得がいかなないことには一切妥協しません。アーティストとしてのプロ魂がひしひしと伝わってきます。

私のマイケルに対する見方が一変しました。亡くなった後ですが、彼の大ファンになりました。僅かなリズムの違いを指摘して何度も何度もリハーサルを繰り返す姿はとても厳しいものでした。お客様にどんな感動を与えるかを常に意識しているプロのアーティストに出会うことができました。

この姿に私自身はとても反省させられました。セラピストとして講師として自分の臨む姿はプロだっただろうか。「こんなものでいいか」と適当なところで簡単に妥協していなかっただろうか。本当のプロとしての心構えを再認識させられました。

マイケルは100年あるいは1000年に一人誕生するかどうかの天才アーティストです。彼のマイナス面を誇張して伝えるマスコミに私も踊らされていました。私生活の面は私たちには分かりません。しかし、舞台では日常の生活とは異なる別世界の感動をお客様に味わって頂きたいという彼の言葉に感動を覚えました。本当に天才アーティストに出会えて良かったと思っています。

また、予定していたコンサートで彼が伝えたい大きなメッセージに「地球環境の問題」があります。人間が自分の手で破壊し続けている地球環境を我々の手で元に戻そうというものです。影響力を持ったマイケルの言葉に賛同したファンの一人ひとりが自分の身の回りでできることから始めるだけで元の地球に近づけることができるのではないでしょうか。自分にできることから少しでも実行したいものです。

映画を見てこんなに興奮し、感動したのも久々です。早く行かないと映画が終わってしまうかも知れませんが、皆さんも是非、ご覧になってはいかがでしょうか。

「This is it」オフィシャルサイト

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 181 「フットセラピー教室③」

2009年11月20日 | Weblog
「フットセラピー教室③」

昨日は『足裏刺激でやせる』3回目の教室でした。今回のテーマは「腸の働きを高めてやせる」という内容で行いました。

やせるだけでなくより健康になるには徹底して冷えを取ることと、排泄を優先することです。内臓が冷えてくれば当然、腸が萎縮して正常に蠕動運動などが行われなくなります。また、便の排泄が正常に行われなければ便秘という状態になり、腸内の環境を悪くしていきます。

腸内環境が悪くなれば悪玉菌が増え、腸内は毒素を発生しやすい状況になり、ますます腸内環境を悪化させるマイナスのサイクルに入っていきます。これでは生命活動に大きく関わっている酵素の働きが衰えてしまいます。

食べ物を消化するには消化酵素が働き、腸壁から吸収できるように分解しています。またエネルギーに変えるときは代謝酵素が働くことで私たちは活動できるのです。

この生命活動そのものに大きく関わっている酵素は冷えにも影響を受けてしまいます。冷えが高じて低体温になり、34℃まで下がれば酵素はほとんど働かない状況になります。要するに食べ物を消化する力もエネルギーに変える力も衰えてくることを意味します。

健康的にやせるには冷えを取り、腸の働きを活発にし、酵素の働きを高めることがいかに重要であるかがお分かり頂けたと思います。

そこで今回、実践したことはまず、足湯で冷えを取ることから始めました。初回からの内容を復習しながら、第二の心臓の働きを高める、足底筋を動かす芋虫運動やふくらはぎの筋肉を両手で絞るようにするミルキングアクションをしっかりと行います。

二回目に行った脂肪を燃焼させるために、肝臓や膵臓に関わる足指や足裏の反射区を刺激していきます。関連するところは強めに少し痛いくらいに刺激を行います。

今回のテーマは冷えを取ることと腸の環境を良くすることが目的ですので、足指は揉んでいるうちにカーと熱くなるくらいに強めに刺激します。終わった時に指先まで温かいという状況になります。

同時に腸に関係する指や小腸、大腸の反射区を強めに刺激していきます。特に大腸の反射区を刺激するときには便秘を解消するように小腸から大腸につながる回盲弁や上行結腸から横行結腸の角、横行結腸から下行結腸の角、下行結腸からS状結腸の角を強めに押すようにします。

その他、便秘解消法をいくつか指導しながら終了しました。毎回参加されている方で「やり方が悪いのか逆に太ってきました」という方がいらっしゃいました。フットセラピーを行うと内臓の働きが活発になり、食事が美味しく食べられるようになります。つい食べ過ぎになりがちです。

やせるには入口を抑えるか、出口を増やすかしか有りません。美味しく食べられるからといって入口が増えると当然、太ることも起きてきます。このようなときはゆっくり噛む習慣をつけましょう。一度、口に入れたら最低30回は良く噛むようにします。

「足裏刺激でやせる」テーマは次回が最終日になります。12月は「足裏刺激で冷え、むくみを解消」というテーマで行います。皆様の参加をお待ちしております。詳細は協会事務局(03-6802-8989)までお問い合わせください。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 180 「トレーナー勉強会」

2009年11月18日 | Weblog
「トレーナー勉強会」

16日、17日と沖縄で「NPO法人日本フットセラピスト協会」の認定トレーナーの勉強会を開催しました。今回の勉強会の目的は各トレーナーが客観的に現状を自己分析し、具体的な行動計画を作成し、明日から何をすればいいかが、明確になるという勉強会です。

従来の勉強会と言えばこちらから一方的な情報を提供したり、技術の確認をするような勉強会でしたが、今回の主体はトレーナー一人ひとりです。私の役割は皆さんが色々なアイデアや発想が浮かんでくるような誘導をしながら進行をして行くことです。

最初はどのような勉強会になるのか皆さん不安そうでしたが、テーマを一つずつクリアーしていくごとに自分のペースが出てきたようです。

目標に向かって行動しているようでも実際は一向に進んでいない自分や現在、抱える問題点が明確になってきたようです。今までであれば、この問題点を抱えてどうしたら良いのか分からないでいる自分がいました。

しかし、ここには魔法の言葉があります。ここでは紹介することはできませんが、今回の皆さんは色々な問題点があっても具体的な解決策やアイデアがドンドン湧きだしてきます。各自一人ひとりがそうですが、参加している仲間からも色々なアイデアを頂くことができるのです。

参加者の皆さんは、明日から何をすればいいかが明確になり、スタート直後に比べると、とても生き生きとした表情になり、勉強会を終了することができました。今後、色々な問題点が起きたとしてもこのような手法で具体的な解決策を見つけ出すことができるでしょう。

16日の夜は沖縄の仲間と交流を深めるために懇親会を開きました。会場は沖縄に行くと必ず寄る「島寿司」というお店です。何と言ってもここの大将の笑顔と接客には心が温まります。いい雰囲気の中、泡盛で盛り上がりました。

沖縄を皮切りに全国各地でこのようなトレーナー勉強会を開催してまいります。一般の方には申し訳ありませんが、トレーナーの皆さんは楽しみにお待ちください。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 179 「市民のための統合医療塾⑤」

2009年11月17日 | Weblog
「市民のための統合医療塾 ⑤」

14日の土曜日に「市民のための統合医療塾」第5回目が開催されました。いつも楽しみにしているのですが、今回は「ホメオパシー」と「エネルギー療法」を中心に講義があり、日本の医療のあり方に疑問を感じました。

ホメオパシーに関してはネットや本で得た情報くらいで、詳しく勉強したことはありませんでした。川嶋朗先生の話では「漢方」も奥が深いが「ホメオパシー」はもっと奥が深い気がすると言われています。

漢方もその方を観察し、体質や性格、現在の状況を詳しく調べながらその方にあった漢方薬を調合します。ホメオパシーも同様にその方の状況を詳しくチェックしながらレメディーを決めていくのです。その為、豊富な知識と同時に経験が要求されます。

しかし、日本の国内では医療行為として認められていないために民間で勉強した人たちがレメディーを与えるようなことが起きています。非常に危険な状況です。医師の資格を有しない人が薬を調合して与えているようなものです。

何か問題が起きたときにどの様に責任を取るのでしょうか。私自身も今回の話を聞くまではここまで大変な療法だとは思っていませんでした。西欧諸国では医療として専門の医師がしっかりとした観察や問診をしながらレメディーを決めて与えることになっているそうです。

日本の医療も他の国で実績を持っている治療法であれば国が管理して正しい知識や経験を持って国家試験に合格した人がこの治療をできるようにすべきではないかと思います。

いい例がカイロプラクティックです。アメリカでは医師と同等の勉強をして医師同様の資格を取得した人しか治療ができません。ところが日本では1ヶ月~3ヶ月程度勉強した人がカイロプラクターと称して施術を行い、トラブルを起こしているのが現状です。

我々が行っているフットセラピーなどは素人でも手軽にできる健康法で、病気の治療を目的にしたものではありません。健康を維持するための予防医学の分野の補完代替医療と、治療を目的としたものとは明確に分け、事故が起きないように厚生労働省が動き出して欲しいものです。

もう一つは「エネルギー療法」で、鍼や灸治療などの氣やプラナ、波動などをメインに捉えた療法です。補完代替医療といわれるもので、私たちの足操術(フットセラピー)などがこれに含まれます。しかし、この中にも治療を目的にしたものも含まれます。やはりこのようなものはしっかりと国が管理するようにすべきで、予防健康法とは明確に分ける必要があります。

統合医療とはその方に今必要なものを提供していくことです。治療が必要な方には当然何らかの治療が必要です。しかし、病気ではないが体調が悪い人や今の健康をこれからも維持したいといわれる方にはそれにあった補完代替医療が効果を発揮します。

その点、我々の足操術(フットセラピー)は安全で素晴らしい予防健康法として大いに期待できるものです。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 178 「フットセラピー教室②」

2009年11月13日 | Weblog
「フットセラピー教室②」

フットセラピー教室「足裏刺激でやせる」の2回目が昨日終了しました。今回は内臓脂肪と皮下脂肪は燃え方が違う、両方を燃やすにはどの様にすればいいのか、というテーマで行いました。

まず、内臓脂肪とはどんな脂肪でしょうか。読んで字のごとく内臓の周辺に付く脂肪で、最近話題になっているメタボリックシンドロームと深く関係しているものです。体型的にはお腹全体がぽっこりと出ていて男性に多くリンゴタイプと言われます。

皮下脂肪はお腹などをつまんだ時に掴めるもので筋肉の表面に付く脂肪です。身体のメカニズム上どうしても女性に付きやすい脂肪です。体型的には下腹部からお尻、太ももにかけて付いているタイプで、洋ナシ型と言われます。

この二つの脂肪を銀行口座の普通預金と定期預金に例えて説明されます。内臓脂肪は付きやすいのですが、簡単に燃えやすいエネルギーに変えることができます。普通預金のように一時、銀行に預けておいて必要な時に引き出して使うことができます。

ところが皮下脂肪は定期預金のようなもので預けた預金を簡単には引き出すことができない状態で、エネルギーに変えようとしてもすぐには燃えてくれません。

この二つの脂肪を効率よく燃やす足裏刺激の方法をご紹介します。内臓脂肪を燃やすには肝臓機能を高めて、活発に働くようにしておく必要があります。また、糖の代謝には膵臓の働きが大きく影響します。膵臓の機能を高め、インスリンとグルカゴンのホルモンの分泌が正常に行われる必要があります。

そこで、足裏に刺戟を入れていきましょう。足の裏には身体の臓器の反応点(反射区)があります。右足には右半身が、左足には左半身が身体と同じように配置されています。右足の肝臓の反射区や両足にある膵臓の反射区を念入りに刺激します。

また、足の指には経絡(氣の通り道)と言われる6本の線路のようなものがあり、経絡の末端の井穴と呼ばれるツボが爪の生え際の角にあります。第1指(親指)には肝経(肝臓に関係する経絡)と脾経(膵臓に関係する経絡)の井穴があります。

前回の足底筋やふくらはぎの刺激に加え、今回の足裏の反射区や井穴の刺激で消費エネルギーをドンドン増やしましょう。

しかし、これだけでは中々皮下脂肪は燃焼してくれません。足裏を刺激した後に30分ほどウォーキングを速足(隣に人がいれば会話しながら歩ける程度で、少し汗ばんでくるスピード)で行います。皮下脂肪を燃焼するのに有効な有酸素運動を行うことになり皮下脂肪を効率よく燃焼してくれるのです。

次回は「腸の働きを良くし、代謝を高める」内容で行います。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 177 「君子に三畏有り」

2009年11月11日 | Weblog
「君子に三畏有り」

月刊「致知」に論語普及会学監「伊與田覺」先生の言葉が掲載されており、論語を通して自分を見つめる機会を与えて頂きました。古典の教えは人生における指針を示してくれるものばかりです。伊與田先生の言葉をそのまま掲載します。

二千数百年にもわたり多くの人々に読み継がれてきた、中国古典の代表ともいえる「論語」は、孔子の言葉を弟子たちがまとめたものです。世の辛酸をなめ尽くした苦労人である孔子。どの一句をとってみても含蓄があり、読む者の心を打ちます。(中略)

『論語』に次の言葉があります。
「孔子曰わく、君子に三畏(さんい)有り。 天命を畏れ、大人(たいじん)を畏れ、聖人の言を畏る。小人(しょうじん)は天命を知らずして畏れず、大人に狎れ、聖人の言を侮る」

君子には三つの恐れがある。この畏れという字は、普通の恐れと異なり、敬いながら恐れるという意味合いがあります。

天命とは宇宙根源の働きをいいます。感覚の世界だけで生きている人には、その存在が理解できませんが、君子はこの世の現象を根底で動かす偉大な力の存在を認識して、それを畏れ敬うのです。

私はいま九十三歳ですが、これまで病気を経験し軍隊にもまいり、何度も死線を乗り越えてきました。この年までよく生きてこられたものだとつくづく思います。

戦友はほとんど亡くなりましたが、なぜ自分だけが生き残ったのか、いくら考えても分かりません。

重い病を患い、明日の朝まで生き永らえることができるだろうかと案じたこともありますが、朝になると目が覚め、ちゃんと生きていました。本当にありがたいことだと思います。病というものは辛いけれども、生きている喜びを感じさせてくれ、天を畏れる気持ちを育んでくれるありがたい面も併せ持っていることを実感させられた、貴重な体験でした。

大人というのは天の心、天の働きを身につけている人をいいます。そういう立派な人物というものは、服装のいかんにかかわらず、その人の前に出るとおのずと頭が下がり、畏れの気持ちを抱かせるものです。

聖人というのは、大人中でもさらに突き抜けた存在です。一般の人には分からない声なき声を聞き、形なき形を見て、そこで得たことを自分の内に止めておくのではなく、世の人々に伝え、世のために生かそうと尽くす人です。そうした聖人の言葉を書き残したものが『論語』であり、キリストの『聖書』であり、お釈迦様のお経です。そして、そこに記されている言葉を畏れ謹んで実践しようとするのが君子というものです。

小人というのはその逆で、天命を知らずして、大人には無礼な態度を取り、聖人の言を侮るというのです。(中略)

己の生きる意味を自覚し、意義ある人生を送るためにも、天、大人、聖人の言を畏れ敬い、素直に実践する、謙虚な気持ちを持つことが肝要であると存じます。

いかがでしたか、現代人は「畏れ敬う」ということを忘れかけているのではないでしょうか。聖人の教えに学び人間力を高めたいものです。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 176 「尿路結石」

2009年11月09日 | Weblog
「尿路結石」

先日、「昨夜、激痛でほとんど眠れなかった。以前、足を揉んでもらったら石が出たので足を揉んで欲しい」と悲痛な顔でサロンにお越しになりました。私にはこのような経験がありませんので、この激痛がどれほどかわかりませんが、大変な痛みのようです。

ではなぜ、このような石が体内にできるのでしょうか、予防できないものでしょうか。「泌尿器科のホームページ」を参照させて頂き、その一部を抜粋しながら尿路結石の原因や予防法をお知らせします。

なぜ、石が出来るのかは尿路感染、代謝異常、ホルモン、薬など、原因のはっきりしているものもありますが、およそ約8割は原因不明だそうです。尿中の結石成分(ミネラル)の濃度が何らかの原因で過飽和状態になり、腎臓に結晶核が生じ、その結晶が成長、凝集して結石となると考えられています。2:1以上の割合で男性に多い病気なのです。

自覚症状は突然に襲う激痛が特徴的で、冷汗、吐き気を伴うこともあり、胃腸の病気と勘違いすることもあるようです。また、自覚症状がないとか鈍い痛みだけのこともあり、これを「サイレントストーン(沈黙の石)」と呼ばれています。

症状の違いは結石の大きさや石のある場所で違い、七転八倒の痛みがあるときは、「腎杯頚部」、「腎盂尿管移行部」、「尿管」などの狭いところに結石が詰まって尿の流れを阻害しているからです。痛みは腎臓のある背部から脇腹、下腹郡へと拡がりますが、しばらくすると治まります。さらに、尿路の粘膜が結石によって傷ついた場合には血尿が出たり、膀胱にある場合には頻尿や残尿感があります。

予防法としては食生活での水分の補給が最も大切です。尿中のミネラルの濃度を低くするために、1日2リットル以上の尿量を保つようにしましょう。「夜作られる」と言われる結石の予防には夕食後の水分補給がポイントです。また、汗をかいた時も充分に水分を補給するようにします。だからといって、アルコールを大量に飲むのでは逆効果です。ワイン以外は酸性食品で、特にビールにはシュウ酸、さらには尿酸のもとになるプリン体が多量に含まれています。

尿路結石の約80%はシュウ酸カルシウムなどカルシウムを主成分としたもので、尿中のシュウ酸が-番重要であることが分かってきました。結石を予防するには、カルシウムをしっかりと取ることです。つまり、カルシウムは腸管中でシュウ酸と結合しシュウ酸カルシウムとなると腸より吸収されなくなり、尿中へのシュウ酸の排泄を抑制してくれます。

また、脂肪を多くとると吸収されなかった脂肪酸が腸内でカルシウムと結合し、シュウ酸と結合すべきカルシウムが減少して、遊離のシュウ酸か増えてしまうのです。

アルカリ性の野菜は体の酸性化を防ぎ、結石の抑制物質であるク工ン酸を作ります。ただし、野菜ばかりの食生活ではシュウ酸の取り過ぎにつながりますから、バランス良く食べることが大切です。

ホウレン草、タケノコ、ナッツ頬はシュウ酸を多量に含んでいますから、茹でて食べるようにしましょう。また、シュウ酸を多く含む紅茶、コーヒーにはカルシウムを含むミルクを入れるといいでしょう。おひたしにおかかをかけるのも体によい食べ方です。その他、青身の魚も結石予防に有効といわれますが、イワシやレバー、納豆には尿酸の元になるプリン体を含まれますから、バランスを考えながら食べましょう。

偏った食生活や過食、運動不足になると結石が出来やすくなります。食事はバランス良く規則正しくを心がけ、肥満にならないように注意しましょう。夜食べたものが尿中に排泄されて尿中の濃度が高くなり、結石が出来る好条件になります。寝る直前の食事も同じ意味で厳禁。「結石は夜作られる」ことを肝に銘じておきましょう。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 175 「フットセラピー教室①」

2009年11月06日 | Weblog
「フットセラピー教室①」

今月は「足裏刺激でやせる」をテーマに昨日1回目を開催しました。今回参加された方は全員、日本フットセラピスト協会の会員さんでした。参加された目的をお聞きしますと資格を取得したが、家族や友人にたまにやる程度で充分に活かしていない。忘れていることが多く復習できるという思いと「やせる」というキーワードに惹かれて参加したという声でした。

今回の内容を簡単にご紹介しましょう。足湯をしながらミニ講義を行います。先ず初回ですので、なぜ、足裏刺激でやせるのだろうという疑問に答えしました。

やせる方法は入口の摂取カロリーを抑えるか、出口の消費カロリーを増やすかのどちらかしかありません。運動などで消費カロリーを増やすことが面倒なので、簡単にできるダイエットとして食事を制限して無理なダイエットをしてしまいがちです。

しかし、毎日5分、足を刺激することでやせていくとしたらどうでしょう。これだったら毎日続けられるような気がしませんか。ではどの様なことをするのでしょうか。

足は第二の心臓だということはご存じだと思います。この第二の心臓の働きをしてくれるのは足の筋肉で、特に足裏の足底筋やふくらはぎの筋肉です。これらの筋肉を効果的に使うことで第二の心臓の働きが高まり、全身の血液循環が良くなります。同時に内臓の血液循環も良くなってくるのです。内臓の働きが活発になれば代謝が高まりエネルギーをドンドン消費してくれます。

まず、足底筋に刺激を入れましょう。足指のグー・チョキ・パーや芋虫運動といってタオルや新聞紙を足指でかき込むように行うと足底筋が使われます。また、青竹踏みも直接、足底筋を刺激しますので効果的です。

それにふくらはぎの筋肉への刺激はアキレス腱のストレッチがとても有効です。同時に両手で足首から筋肉を絞るようにして膝下までしっかりと絞っていきます。これをミルキングアクションといいます。丁度、牛乳を搾るように筋肉を絞ることからこの名称がつきました。これで第二の心臓が活発に働きだしました。

ウォーキングやジョギングを行っている人は始める前にこれらを行ってから始めるとより代謝が高まり、エネルギーの消費量も増えていきます。

これらを行う前に足湯を行うと効果は倍増します。42℃のお湯に15分程度入ります。お湯の深さは内踝から4本指(人差し指から小指まで)上に「三陰交」のツボがあり、このツボがお湯につかるようにします。足湯の容器がない場合はお風呂の湯船に腰掛けるようにして行うのもいいです。この時は膝下にある「足の三里」のツボまでつかるようにするとより効果的です。

あっという間の90分でした。皆さんも参加されてはいかがでしょうか。次回の教室は11月12日(木)10:00~11:30、参加費2,000円で開催します。テーマは皮下脂肪と内臓脂肪を効果的に燃焼させることを理論と実践で行います。また、報告を楽しみにお待ちください。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会