本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄580 転倒防止にフットセラピーが注目!

2017年02月22日 | Weblog
転倒が原因で寝たきりになる高齢者が激増しています。高齢者の転倒は骨折につながることが多く、入院中、ほとんど歩かなくなり筋力が低下してしまいます。

過度に安静にしていると、使われていない筋肉が萎縮し、筋力が低下していきます。これを廃用症候群といいます。

例えば、1週間の絶対安静状態が続き、筋肉を使わないと一般の人でも10~15%の筋力低下が起きるといわれています。

高齢者では寝たきりではない安静状態でも足の筋肉が使われないため、2週間で20%もの筋肉の萎縮が起きてしまいます。

筋肉の萎縮と同時にロコモティブシンドローム(運動器症候群)が問題になっています。

筋肉や骨、関節などの運動器の障害のために膝関節や股関節の痛みなどで、歩くことが辛く、日常生活に支障をきたます。

痛いから歩かない、歩かないから益々筋力が低下し、関節に負荷がかかるという悪循環が起きてしまい、介護が必要になったり寝たきりになったりしてしまいます。

「自分の健康は自分で守る」という私たちの理念からも健康な時から筋力の低下を防ぐことが大切なのです。

それではどの様にしたら、筋力の低下を防ぎ、転倒を防止することができるのでしょうか。そこで紹介したいのが、いつでもどこでも手軽にできるフットセラピーです。

道具は何も必要ありません。ご自身の手があれば自分でも家族にでも、いつでも直ぐに行うことができます。

転倒の原因は筋力の低下だけでなく、足首周辺の筋肉の硬直や足趾の変形などが大きな要因になります。

足趾や足首の柔軟性を取り戻すフットセラピーを紹介しましょう。セルフで行う場合はイスに座り、片方の膝の上にもう片方の足を乗せます。

先ず足趾の柔軟性を取り戻す為に第5趾(足の小指)を付け根から左右に10回まわし、足趾全体をグリグリと揉みましょう。これを第1趾(親指)まで順に行います。

次に足首を回します。膝から足首が少し出るようにして、足趾の間に手の指を差し込みます。入らない方は入るところでかまいません。左右に20回以上まわします。逆の足にも行います。

続いて立ち上がり右脚を1歩後に下げ、左足の膝を曲げながら右脚のアキレス腱を伸ばします。脚を変え、左脚も行います。

近々発売される「セラピスト」4月号にフットセラピーが紹介されます。転倒防止の参考になりますので、是非ご覧ください。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄579 慢性炎症を抑えセンテナリアンを目指す!

2017年02月15日 | Weblog
「センテナリアン」という言葉をご存知ですか?私は先日のテレビで初めて知りました。

一世紀といえば100年のことです。この一世紀を生きることをセンテナリアンというのだそうです。

私の目標は100歳まで自分の足で好きなとことに行って生活できることです。このセンテナリアンを目指そうと思います。

この寿命に大きく関わってくるのが、遺伝だと思っていましたが、遺伝はわずか25%で、生活環境の要因が大きいことが分かってきました。

100歳以上の長寿の方を調べた報告結果より、慢性炎症が大きく関わっていることが分かってきたのです。

慢性炎症とは老化により体の細胞が壊れておきる炎症で、壊れた細胞が炎症物質を放出することで周りの細胞にも炎症が広がって気がつかないうちに体を蝕んでいってしまいます。

それではどの様にしたらこの慢性炎症を抑えることができるのでしょうか。その大きな要因が食生活にあります。

テレビで紹介されていた100歳前後のお年寄りは魚を多く摂られていました。魚にはEPAやDHAなどのオメガ3系不飽和脂肪酸を多く含んでいます。

しかし、魚だけではなく、肉なども摂られており、バランスの良い食生活を心がけることが大切です。

もう一つのポイントが血液の循環です。最近、毛細血管の血流を手軽に量ることができるようになりました。

毛細血管の役割は体の隅々の細胞に栄養素と酸素を運び、老廃物と二酸化炭素を持ち帰ってくることです。

大きな血管が詰まればその先の細胞が死滅してしまうので、異常を直ぐにキャッチすることができますが、毛細血管の末端に充分な血液が送られなくても、特に自覚症状はありません。

末端の細胞は元気がなくなり、慢性炎症を引き起こす危険性が高まります。この状態を続けていると病気の原因となり、老化を早め、センテナリアンを目指すことはできません。

セラピストの方でしたらお気づきですよね。血流を促進するには末端の手や足を揉むことが一番です。

二本足歩行を行うようになった人間は足に血液が停滞しやすくなるので、足を使うことが大切です。

手軽にできる方法は足趾を揉むことです。爪の周辺には特効のツボがあり、グリグリと揉むだけで趾先が温かくなってきます。

手も同様で、各指の爪の際をグリグリと揉みましょう。末端まで血液が流れるということは全身の血循がよくなった証拠です。

手軽に慢性炎症を抑えてセンテナリアンを目指しませんか。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄578 花粉症、苦しみ解消のお手伝い!

2017年02月08日 | Weblog
立春も過ぎ、暦の上ではいよいよ春ですね。草花が芽を出し始める季節です。心もウキウキとしてきます。

でも、そろそろ花粉が飛び始める季節でもあります。花粉症の方にとってはウキウキどことではありません。

私は絶対に花粉症なんかにはならないと思っていましたが、突然目が痒くてたまらなくなり、鼻はグスグス、これはおかしいと耳鼻科に行ったところ「スギ花粉症です」との診断を受けました。

この時期になると仕事の集中力も落ちてしまいます。健康を指導している私にとっては恥ずかしい状況でした。

何とか予防することはできないかと、自分で手軽にできるセルフケアを行ったところ、症状がとても楽になり、毎年、ほとんど気にならなくなりました。

東洋医学の五行説では鼻は「金」に属しています。その「金」に属する臓腑は「肺」と「大腸」で、この臓腑の働きを高めるには関連する経絡を調整することが大切です。

この臓腑に関連する経絡は「肺経」と「大腸経」です。

肺経は胸から始まり、腕の内側の親指側を流れて親指の爪の外側の角に流れてきます。

大腸経は肺経からつながり、人差し指の親指側の爪の角から始まります。甲側の合谷や手三里のツボを経由し、顔の口の周りの筋肉まで流れていきます。

2本の経絡は両方とも手に流れてきています。特に手の指には特効のツボがあるので、通勤の電車の中やテレビを見ながら親指や人差し指を揉むようにしました。

また、呼吸も肺の機能に関係しています。腹式呼吸を意識して行うように心がけました。布団から起き出す前や寝る前に腹式呼吸を行う習慣をつけ、瞑想も行うようにしました。

脳梗塞で入院した後は食生活を改善しなければとの思いから、お昼は納豆にメカブを混ぜて食べ、ヨーグルトに青汁とオリゴ糖を混ぜて食べるようにしたところ、便通がとても良くなりました。

鼻のトラブルには大腸も関係しており、脳梗塞のお陰で腸内環境も改善され、花粉症対策に役立っているように思います。

そこで、花粉症の苦しみを経験した一人として、花粉症で悩まれている方のお役に立てればとの思いから季節限定で「花粉症予防」のセラピーをOluOluRoomで行うことにしました。

花粉症は花粉が飛び散る前から予防することが大切です。今年の花粉症の症状を楽にしましょう。お気軽にご相談ください。

お問い合わせは、03-6721-6633まで。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄577 勉強会で経絡の働きを再確認!

2017年02月01日 | Weblog
本部のセミナールームで29日、30日はボディコンディショニング講座を開催。悲しみや怒りの感情などを解消していく方法として背中への施術は有効なセラピーだと確認して頂きました。

興味をお持ちの方は是非、学ばれてはいかがでしょうか。

また、31日は名古屋市内で会員勉強会を行ってきました。

今回の勉強会は私が決めた内容を行うのではなく、参加者が普段感じている疑問点や手技についての質問などに答えるという形で開催しました。

実技での質問は家族などに施術している方でも自己流になっていないか心配だという声や活かされていない方からは活用の方法が分からないといった声を頂きました。

家族に施術をされているのであれば基本に忠実に行う必要はないと思いますし、活用されていない方には、先ず、家族に行うことを勧めました。コミュニケーションをとるには最高の道具です。

これらの疑問点にお答えするために個別に施術を行ったり、施術しているところを見て頂くことで疑問点に答えていきました。

質問の中に経絡のことがいまひとつ分からないという声が非常に多く聞かれたので、詳しく経絡について説明することにしました。

フット、ハンド、ヘッドを勉強された方が大半でしたが、授業の中では勉強しているのに分からないとか、難しいと思われているようで、正直驚かされました。

これはフットでは足の経絡、ハンドは手の経絡、ヘッドは頭の経絡と学んできているが、全体のつながりが理解できないようです。

そこで、経絡の1本1本をどこらかどの様に流れて、どこまで行くのか、そして、次にどの経絡につながるのかを説明しました。

すると、「経絡は1本、1本で各々存在していると思っていました。次から次につながっているのですね」という声になるほどだから分からないのだな、と私も理解しました。


経絡がつながる場所は足や胸、手、顔でつながっていることが分かり、私たちが行っているセラピーのフットやハンド、ヘッドがいかに素晴らしいかが理解できたようです。

この後、経絡カードで各々の経絡の滞りを確認しながら、井穴や原穴の刺激を行いました。

結果、経絡の滞りが改善され、関連する筋肉が正常な働きを取り戻し、腕が楽に動くようになったり、前屈が楽にできるようになったりと大喜びです。

素晴らしい勉強会ができ、参加された皆さんに感謝いたします。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士