理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

「円心五法」の真髄 218 「フットセラピー教室⑬」

2010年02月26日 | Weblog
「フットセラピー教室⑬」

「フットセラピーで肩こりを解消」のテーマで行う教室の最終日です。今日は「自分でできる肩こり解消法」です。

肩こりを解消しようとすれば、それを引き起こした原因を取り除くことが大切です。血液循環が悪ければ循環を良くすることが必要ですし、筋肉疲労があればこの疲労を取り除く必要があります。その為には自分の肩こりの原因を探って見ましょう。

この原因が分かれば対応の仕方も分かってきます。その上で運動したり、筋肉にストレッチをかけたりすることでしょう。これらについては色々な情報をお持ちでしょうから、私からはフットセラピーで肩こりを解消する方法をお伝えします。

フットセラピーを行う前に足湯やお風呂で充分に体を温めましょう。それでは早速フットセラピーの実践に入っていきます。イスに座っても、ベッドや布団の上でもいいです。両足を投げ出して座ります。このとき背もたれがあったほうがやりやすくなります。できるだけ楽な体勢で行いましょう。

さあ、それでは始めましょう。施術を行う時のポイントは頑張らないことです。肩の力を抜いてリラックスして行いましょう。

①延ばした左足の上に右足を乗せ、足指の間に左手の指を差し込みます。足指を前後(甲側と足裏側)に動かし、指の付け根を緩めます。ここは僧帽筋の反射区に当たります。

②足指の間に差し込んだまま足首を回します。この時、肩の力を抜いて行うと肩の筋肉が緩んできます。同時に足首回しは足の筋肉だけでなく全身の筋肉を緩める効果があります。左右に20回以上回します。

③アキレス腱を伸ばすため左手で足首が止まるところまで押したら右手も添えて吐く呼吸に合わせてストレッチをかけます。3回伸ばします。

④手の指を抜いて、第1指(親指)を付け根から回します。(左右に10回以上)第1指は頭に相当しますから第1指の付け根は首に当たります。回した後はよく揉みます。特に首に当たる付け根を充分に揉みます。

⑤5本の指の付け根の僧帽筋の反射区を押し揉みします。

⑥足裏全体を叩きます。

⑦足首から膝下まで牛の乳を搾るような要領で筋肉を圧迫します。足首から膝下に向かって5か所を5回行います。

足を替え左足にも同様に行います。毎日続けることが肩こり解消につながります。

もう一つ、「自分の思い込みによる肩こり」を簡単に解消する方法を参加者に私の誘導で行い、肩を含め体が楽になったことを体感して頂きました。しかし、これでは自分で簡単にできません。そこで、自分で行う「自己暗示誘導法」を実践してもらったところ「これだと自分でも簡単にできますね」と大喜びでした。

文章で表現するのはとても難しいのでお知りになりたい方は「スピリチュアル・トレーニング・セミナー」にご参加ください。色々な体験をして頂けます。

3月の「フットセラピー教室」は「フットセラピーで不眠を解消」のテーマで開催します。開催日は3月18日、25日の二日間になります。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 217 「健康法の氾濫」

2010年02月24日 | Weblog
「健康法の氾濫」

今こそ「自分の健康は自分で守る」時代になりました。巷では色々な健康法が氾濫していて、どれを選んでやればいいのか迷ってしまいます。

一時、大変な反響を呼んでいた「みのもんた」の「おもいっきりテレビ」で「これがいい」といえばこの商品が店頭から無くなってしまうという現象が起きていました。人間は弱いもので、テレビで放送されれば本当だと思い、これに殺到するのです。

間違いではないのですが、ある一面だけを大きく捉え、これを強調したため見ている人は大きく影響を受けたのです。このように私たちは情報に振り回されやすいものです。

私は本当の健康法はもっと身近な所にあると思っています。昔から日本人が行ってきたことが一番日本人に合った健康法ではないかと思っています。身土不二は食べ物だけでなく食生活を含め生活そのものもその土地に合った生活があるのです。

しかし、明治維新後、今までの治療法や健康法は遠くに追いやられて西洋医学一辺倒になってしまいました。その弊害として「病気になったら病院に行って治してもらう」という発想が染み付いてしまったことです。本当は自分の健康は自分で守らなければいけないものなのに他人任せになってしまいました。

この習慣は西洋医学の対処療法と同じで、頭が痛ければ頭痛薬を飲めばいい、肩がこれば肩をマッサージしてもらうという発想になり、根本の原因を自分で解決しようとしません。その場では痛みが取れたり、肩が楽になったりするのですが、また同じ症状を引き起こしてしまいます。

今の病院を見れば西洋医学の限界を感じます。病院では病気を治し、退院していくのが本来の姿ですが、一向に治らず、入退院を繰り返し、最後は延命治療でただベッドの上で生かされている状況で本当に幸せなのでしょうか。

病気の種類が菌による病気から生活習慣病に変化したことも西洋医学の限界を感じる部分です。この病気は日常の生活習慣が引き起こす病気なので薬や注射で治すものではありません。色々な薬が開発されこれらの病気も治せるようになるといわれていますが、本来、このような病気にならなければ治療の必要もありません。そうです、これからは予防医学の時代です。

生活習慣病は病気になってしまうと厄介な病気です。ですから日常生活の中でいかに予防していくかが重要なのです。それではどの様に予防ができるのでしょうか。

私は、協会が提唱している「円心五法」、食事でいい血液を作り、運動で全身にその血液を巡らし、発生したエネルギーをいい人間関係で発散すると、心が安定し充実した気持ちになり、夜はぐっすりと休める、この実践だと思っています。

色々な健康法がある中で手軽に継続できる健康法を選ぶことがコツです。毎日の日常生活で行いますので手軽にできるものでなければ継続できません。

「自分の健康は自分で守る」を実践しながら真の健康を手に入れましょう。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 216 「生命場」

2010年02月22日 | Weblog
「生命場」

雑誌「致知」にホリスティック医学の権威者「帯津良一」先生のインタビュー記事が掲載されています。先生が言われている内容が「円心五法」と共通するところが多くありますので、一部を抜粋してご紹介いたします。

中国医学は臓器同士の関連性を重視します。臓器と臓器との間にある空間。これが生命現象に大きな影響を与えていると捉えます。私はこの空間を「生命場」と名付けました。心臓も肝臓も腎臓も、この生命場の中にあり、臓器は場の状態に大きく影響されます。健康で大切なのは生命場の秩序を保ちバランスを整えることです。一定の秩序を保っていた生命場が暴飲暴食やストレスで乱れた時、それが病気となるのです。

私は生命場を高めるには三つの要素が必要だと考えます。「心の養生」「食の養生」「気の養生」です。「心の養生」は一言でいえば、常に向上心を持って取り組んでいくことです。どこまでも生命のエネルギーを高め続けることです。

ただ、ここで念を押しておきたいのは、いわゆる「明るく前向き」という言葉についてです。意外でしょうが、実は明るく前向きな人ほど、エネルギーを失いやすいのです。

私も最初は人間は明るく前向きなのがよいと思っていました。そのために開業当初、患者さんを明るく前向きにする心理療法チームを立ち上げたりもしましたが、ある時、気づかされました。明るく前向きな人が経過がいいのではなく、経過がいいから明るく前向きになれるのだ、と。経過が思わしくなければ、奈落の底に落ちて立ち直れなくなる人が多いのです。

ではどうしたらいいのか。私は多くの人を観察する中で、人間は本来哀しくて寂しい存在であり、明るく前向きにだけでは生きていけないと考えるに至りました。元気な状態でも常に悲しみや不安が襲ってきます。ましてや重病ともなれば、尚更でしょう。作家の水上勉さんは「我々は虚空より来たりて虚空へ帰る孤独なる旅人である」とおっしゃっていますが、まさに、そのとおりだと思います。

人間は哀しく寂しい存在という考え方にどっしり腰を下ろした時、「人生は所詮そういうものなのだ」という一種の安心感が生まれます。それが分かると、日々のちょっとした出来事にも「ときめき」を感じるようになります。

カツ丼が好きな人ならカツ丼を食べることでもいいでしょう。異性を見てときめく人がいるかもしれません。よい本や言葉に触れて発憤する人がいます。どんな小さなことでもいのです。「ときめき」という希望の種を播いていれば、心は自然と明るく前向きになります。この前向きは哀しみや寂しさから出発していますから、たとえ壁にぶつかってもいつまでも落ち込むことはありません。

悲しみ→希望→ときめき→明るく前向き→悲しみ→希望→ときめき→明るく前向き…。この循環を繰り返す中で、「死後の世界」に向かって生命場のエネルギーは高まっていくのです。

次に「食の養生」です。食の養生というと、どうしても食事制限や玄米菜食という言葉を連想します。もちろんそれも大切なことだと思います。しかし、ステーキが食べたいと思った時には思いきって食べて自然治癒力を高め、翌日には再び玄米菜食に戻るといった「攻めの養生」も大切なのではないでしょうか。

私は大地のエネルギーを含んだ旬のもの、地場のものを食べること、好きなものをときめきながら少量食べることは、とてもいいと考えています。ちなみに、私はお酒も養生という持論があって、晩酌は欠かしません。

三つ目の「気の養生」。これは大宇宙の気を体に取り入れることです。気功、ヨガ、神道の呼吸法など自分に合った健康法を実践していただきたいものだと思います。

生命場を高めるのに欠かせない「心の養生」「食の養生」「気の養生」。これを私流に、

 目には青葉 朝の気功に夜の酒

と表現しています。(「致知」3月号の記事より)

長くなりましたが、帯津先生の考えは伝わりましたか。「円心五法」を理解する上でとても参考になるものです。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 215 「フットセラピー教室⑫」

2010年02月19日 | Weblog
「フットセラピー教室⑫」

前回に肩こりの原因についてお話をしましたので、今回は肩こりの中でも自分の思い込みで肩こりが酷くなっているお話をしましょう。

「私は肩こりが酷い」と思ったり、口に出したりしていませんか。前回、お話ししたように肩こりは血液の循環が悪くて起きてきたり、姿勢が悪くて首筋の筋肉疲労から起きたり、パソコンなどで目を酷使することで目が疲れ、その結果首筋がこって肩こりになったりと様々です。

何度かこのような経験をすると「私は肩こりが酷い」と思いこんでしまい、自分自身に「私は肩こりが酷い」と自己暗示をしてしまいます。

時には色々な原因で肩こりが起きたとしてもその原因を正せば解消することができますが、毎日、毎日自己暗示をしていると体はこの暗示に反応し、酷い肩こりを引き起こしてしまうのです。

「観念は生物なり、必ず肉を支配する」という言葉があります。観念(強烈な思い)は生き物のように自分の肉体に影響を与えていくという意味です。自分がいつも思っていることが知らないうちに自分の体に悪い影響を与えているのです。

これは怖いことですね。今、肩こりだと思っている“あなた”思い当たることはありませんか。「養氣法」のところで何度も話をしている潜在意識の働きが影響しています。

毎日、自己暗示で「肩こりが酷い」と思ったり、口に出したりしていると潜在意識に黒丸(マイナス体験)がドンドンインプットされていきます。潜在意識は無意識に働いていますので自分では感じないところで知らないうちに肩こりを作ってしまいます。

最近、このような肩こりの人が非常に多くなっています。しかし、このような肩こりの場合は簡単に解消できる方法があります。詳しくは今回開催することになったスピリチュアル・トレーニング・セミナーの中で体験しながら実感して頂きます。

肩こりを解消したいとお思いの方で、それまで待てないという方は次回(2月25日)のフットセラピー教室に参加してください。実演を兼ねながら思い込みで起きている肩こりの解消法をお教えいたします。

書面では中々伝わりませんが、暗示誘導技法を用いてその場でとても肩や全身が楽になります。興味がある方は参加されてはいかがですか。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 214 「運をつかむ」

2010年02月17日 | Weblog
「運をつかむ」

雑誌「致知」が発行しているメルマガ「人間力メルマガ」の中に「菊池雄星」選手を育てた花巻東高等学校硬式野球部監督、佐々木洋さんのお話があり、「運気を上げるための4つのポイント」というタイトルでとても分かりやすく紹介されていましたので、引用させて頂きました。

私はずっと「おまえは運がいい、運がいい」と言われ続けているんですね。「菊池を獲得できて運がいい」とか「棚ボタで選抜に出て準優勝した」とか言われてですね、前は「俺だって努力しているんだ」とムッとしていました。でも最近、運というのは、運をつかむために自らをコントロールしている人のもとにしか来ないんだなと分かって、素直に喜べるようになりました。

では自分の何をコントロールしているかというと、1つは先ほどの言葉です。2つ目は一緒にいる人。親は選べませんが、友人は選べますよね。あるいは私が国分先生(高校女子バレー部監督として全国制覇12回)に会いたいといって、自分の意思で誰にでも会いに行って刺激を受けることができるわけです。

3つ目が表情、態度、姿勢、身だしなみ。2つ目にも通じますが、チャラチャラした格好をしている子はやはりそういう友達と一緒にいます。

また野球でも逆転されてシュンとしたり、点を入れて大騒ぎしているチームにはあまり脅威を感じないんですね。逆に負けている時に笑顔でファイティングポーズとかが出るチームって怖いなと思う。特に監督が不安になったりすると一瞬でチーム全体に伝染しますから、表情、態度のコントロールは常に心掛けています。

そして最後はやっぱり感謝と謙虚さですね。とにかく敵をつくらず、味方をつくることが運を呼び込んでくると思います。

例えば、うちのチームは宿泊したホテルから帰る時はすごくきれいに掃除させるんです。甲子園の時もホテルの方が「花巻東の使った後はベッドメイクが要らないくらいきれいにしてくれた」と喜ばれまして、ホテルの人たちが球場までわざわざ応援に来てくれたりしたんです。

彼(菊池雄星選手)は例えばゴミが落ちているのを見ると「神様が自分を試している」と思うと話していました。そうやって、いつも神様が自分を見ていると思っているんです。それから私が前にうちの選手たちに「成功している会社の社長さんの家を探っていったら一つだけ共通項があって、どの家もトイレの蓋が閉まっていたらしい」と話したら、どこに行っても蓋を閉めて回っています(笑)。

もしも、態度が横柄だったり、悪口ばっかり言っているチームは人がどんどん遠ざかっていきます。謙虚にしていると味方が増え、その人たちに感謝の気持ちを伝えると、さらに応援してくれるようになる。何をやってもツイている人と、何をやっても空回りする人の差はこの4つではないかと思っています。(「人間力メルマガ」より)

「運がいい」のではなく「運を引っ張ってくる」ものだということが良く分かります。4つのポイントの実践で運を引っ張ってきましょう。

雑誌「致知」3月号に佐々木洋監督と国分秀雄元監督の対談が掲載されています。こちらも読み応えがあります。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 213 「フットセラピーの誕生」

2010年02月15日 | Weblog
「フットセラピーの誕生」

今日は原点に戻り、フットセラピー(足操術)の誕生を振り返ってみたいと思います。

フットセラピーは「寒河江 徹」が編み出した「足操術」が原点です。医学の道を志して猛勉強する中で自分の身体を壊してしまいます。父も医者、兄も医者と言う中で西洋医学の治療を行うのですが慢性化した病気は一向に改善しません。

一時は死を覚悟した時期もあったそうです。絶望の中である人に「自分の体は自分で守ることです」と言われた言葉がいつまでも脳裏に残ってしまい、日々何をすればいいのか模索している時に「断食のすすめ」の本との出会いが大きく人生を変えます。家族の反対を押し切り断食道場に飛び込み初めて自分の中にある生命力を感じることができ、生きることの素晴らしさを感じたのです。

ここから健康を取り戻すための闘いが始まります。今まで学んだ西洋医学の知識に東洋医学、民間療法などありとあらゆる体に良いといわれるものは直接、師を訪ねて自分の体を通して学んでいきます。

子供のころから学んできた古武道から「武医術活法」や小菅流精神統一法の小菅先生との出会いから「精神統一法」など、これらの修練を通して得た中から独自の健康五原則「円心五法」を編み出します。

「円心五法」の実践法の一つとして「足操術」がありますが、当時は「健美体操」の中で一連の体操をした後に、使った筋肉などの調整を行う活法として「頭骨操法」「督脈操法」「手の操法」「足の操法」などがありました。この当時はまだ「足操術」という形を成していませんでした。

円心五法の実践を指導する中で、これからはますます足を使わない時代が来て、足を使わない事が原因のトラブルが増えてくるとの思いから足の操法をより充実したものにするための研究が始まります。家族の足を実験台にして「ここはこうすると気持ちがいい」「これはもう少しこうした方がいい」と試行錯誤しながら「足操術」が誕生したのです。

西洋的なリフレクソロジーの考え方や東洋的なツボ経絡療法の考え方を取り入れ、運動生理学に基づく、筋肉を緩める手技を取り入れながら、わずかな時間で足の筋肉が緩み、自然に体全身の筋肉も緩んでくる。その結果、脳の緊張が取れて深いくつろぎの状態を味わうことができるようになります。

この状態は瞑想時に起きるような脳のくつろぎ状態と同様で、自律神経系や内分泌系が自然にコントロールされ、正常に働くようになるのです。これを私たちは「間脳調整法」と表現しています。

足操術は家庭で手軽にできる健康法として開発されました。道具も一切使わず、手を通しての触れ合いが、家族のコミュニケーションを良くし、夫婦や親子、兄弟の人間関係がとてもよくなります。

施術は受けた人だけが気持ち良くなるのではなく、施術をする人の体も施術をしながら調整されるように工夫されているのが足操術の特長です。

今では足操術が進化し、フットセラピーとして誕生しました。全国に多くのフットセラピストが誕生し、家族の健康管理に使ったり、プロとしてサロンを開き多くの方々に喜ばれています。

フットセラピーの特長はまだまだ沢山ありますので順次紹介してまいります。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 212 「統合医療展エイジングケア2010」

2010年02月12日 | Weblog
「統合医療展エイジングケア2010」

東京ビッグサイトで開かれた統合医療展で協会の顧問をされている吉田クリニック院長の吉田健太郎先生の講演があり参加してきました。

演題は「統合医療とプラセンタ療法」というものでクリニック内での実際の臨床を通した先生の統合医療に対する思いが伝わる講演で、プラセンタの良さがとてもよく分かりました。それでは講演の内容をご紹介しましょう。

吉田クリニックは「医者に頼らない」「病院に頼らない」「薬に頼らない」を基本理念として治療を行われています。毎日200名以上の患者さんが来院されるクリニックです。

今回の講演では「海の漢方」魚から作った漢方、「森の漢方」きのこ類から作った漢方、「牧場の漢方」馬やブタから作った漢方、「注射の漢方」人間の胎盤から作った漢方(プラセンタ)を使っての診療をされているということです。

とても面白い表現ですよね。西洋医学と東洋医学の良さを活かしながら統合医療を実践されていることがよく分かります。吉田先生はなぜ、プラセンタを中心とした診療を始められたのでしょうか。

西洋医学中心の医療では現在の「生活習慣病」は簡単には治せない。しかし、現状は大量の薬を出され、薬漬けで、副作用に苦しんでいるのを見ながらこれではいけないと思われ、基本理念が誕生したそうです。

西洋医学は点の医療でどこかが悪ければそれを治すことだけに集中していて、この病を治す薬を出します。科学的に作られた薬はこの病には有効かもしれないが、必ず、副作用を伴ってきます。このような点の治療から、これからの医療は線から面へと変化していかなければならない。

この、面の考え方が東洋医学などであり、西洋医学と東洋医学が融合した統合医療がこれからはとても重要になってくる、という考えから、体に優しい漢方を使うようになったそうです。その中でもプラセンタとの出会いがあり、自分の体で試されました。すると顔の肌つやが良くなり、疲れにくくなって、良さを実感されました。

プラセンタは中国では昔から漢方として使われており、長い実績を持っています。副作用がほとんどないことが分かっていたので、実際にクリニックで使ってみたところ大変な臨床が出てきました。この内容については吉田先生の本に紹介されていますのでそちらを参考にしてください。

プラセンタはどちらかといえば、美容面が強調されていますが、体の中の自然治癒力を高めることができ、色々な病気に有効なのだということを強調されていました。

実は私も毎日プラセンタのサプリメントを飲んでいますが、本当に疲れ知らずで、毎日楽しく仕事をすることができています。

吉田先生の著書は沢山ありますが、新刊を紹介します。
プラセンタ療法と統合医療」 たま出版 ¥1,500

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 211 「フットセラピーと肩こり」

2010年02月10日 | Weblog
「フットセラピーと肩こり」

明日は休日でフットセラピー教室もお休みです。しかし、ネット上では肩こりについてもう少しご紹介しましょう。

「足しか触っていないのに何で肩がこんなに楽なの」「肩に重いものを背負っていたのがすっかりなくなりました」「肩を直接揉んでもらっても、またすぐに揉んでもらいたくなる」「足を揉んでもらった後は2~3日とても楽に仕事ができます」などなど。

これは実際にフットセラピーを体験された方の感想です。不思議に思いませんか。直接、肩を揉んでもらった時より、足しか触っていない時の方が楽になり、なぜ、長続きするのでしょうか。この疑問にお答えしましょう。

フットセラピーについては何度も書いてきましたので思い出してください。フットセラピーの最大の目的は「間脳調整」にあります。これは深いくつろぎの状態を作ることで脳の緊張が取り除かれ、瞑想状態と同じ状況にもっていくことで間脳の働きを正常に保とうとするものです。

間脳は自律神経系と内分泌系のメインコントローラーの役割をしています。間脳が正常に働くことで自律神経やホルモンのバランスも整ってきます。特にフットセラピーで深いくつろぎ状態になると自律神経は副交感神経優位の状態が続きます。

この副交感神経は筋肉を緩めるように働くため全身の筋肉が緩んできます。体の表面近くにある表層筋だけでなく、奥の方にある深層筋も同時に緩んでくるのです。マッサージなどで直接筋肉を揉みほぐすことでは表層筋を緩めることはできますが、深層筋を緩めることはできません。

ところが、フットセラピーを行うことで深いくつろぎが得られ、自律神経が副交感神経優位となり、深層筋まで緩んできます。その結果、最初に皆さんの体験談のように足しか揉んでないのになんで!2~3日楽なのはなぜ!の答えがお分かり頂けましたか。

「そんな―」と信じられない方は是非、一度フットセラピーを体験してみてください。全国にNPO法人日本フットセラピスト協会のセラピストの方が大勢いらっしゃいます。但し、フットセラピストは他の手技の方もいらっしゃいますので、当協会のセラピストでなければ私が言ったような施術を受けることはできません。お気を付けください。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 210 「マナ・フラ・フットセラピー」

2010年02月08日 | Weblog
「マナ・フラ・フットセラピー」

昨日(2月7日)に愛知県の豊橋市で協会会員の勉強会が開かれ、私も講師として招かれました。前半は陰陽五行説の考えを取り入れて作ったアロマブレンドオイルを使ってのセルフフットセラピーや二人組になってのフットセラピーの技術指導を行い、後半は「養氣法」の講義や体を通した実践で氣の使い方や氣のコントロールの方法などの指導を担当いたしました。

勉強会の始まりは「マナ・フラ・フットセラピー」のインストラクターによるフラを楽しみながらのスタートです。たまたま、前日テレビで「フラガール」の映画を放送していました。翌日の朝10時から勉強会がスタートするので家を6時には出なければいけません。以前、DVDで観ていたので、早く寝ようと思いながら、つい最後まで観てしまいました。とても感動的な映画ですよね。

そこで今回は今、人気になってきている「マナ・フラ・フットセラピー」をご紹介しましょう。単なるフラと違い、「円心五法」のエッセンスが多く盛り込まれています。フラとの違いを簡単に説明しましょう。

「マナ」とはハワイでは神秘的な力のことをいいます。東洋的にいえば「氣」と同義語ではないかと思われます。まずはこのエネルギーを身体の中に取り入れることから始まります。
身体の隅々までエネルギーを巡らせたところで、楽しくフラを踊りエネルギーを心地よく発散していきます。精神的な疲れが取れない方はこのエネルギー発散がうまくいっていない証拠です。踊ることはとてもいいエネルギー発散になります。上手に踊ることより、楽しく踊ることがポイントです。

フラは結構足腰を使う運動です。次に、この踊りで使った筋肉を緩めるためにフットセラピーがあります。フットセラピーの特長の中に「運動生理学に基づく施術」というのがあり、フットセラピーでいち早く筋肉疲労を取り除いていきます。

フットセラピーで使った筋肉をすぐに緩めることで、普段あまり運動しない方や高齢者の方にも好評で「フラ何か私には関係ないと思っていたけど、とても楽しい」と喜んで頂いています。

フラで楽しく踊り、フットセラピーで気持ち良くなったところで、最後に呼吸法と瞑想で「心」と「体」のバランスを整えて終了します。とても充実感のあるプログラムで参加した人の満足した表情が何とも言えません。

全国の皆さんに体験して欲しいのですが、インストラクターやインストラクターを育てることのできるトレーナーの数が全く足りません。皆さんの中で「マナ・フラ・フットセラピー」のインストラクターを目指したいと思われている方がいらっしゃいましたら協会事務局までご連絡ください。

NPO法人日本フットセラピスト協会事務局:03-6802-8989

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会

「円心五法」の真髄 209 「フットセラピー教室⑪」

2010年02月05日 | Weblog
「フットセラピー教室⑪」

今月は「フットセラピーで肩こりを解消」をテーマにお話します。

なぜ、肩こりが起きるのでしょうか、その原因をまとめてみました。病気が原因で起きる肩こりについては病気を治さないと肩こりの解消にはなりませんので、対象からは外しました。

① 血液循環が悪くて起きる肩こり
私たち足専門家からするとまず運動不足が挙げられます。特に歩かなくなったことは第二の心臓を充分に使っていないことです。一日1万歩(理想は1万5千歩と言われます)を歩くようにすると心臓から一番遠い末端の足の静脈血を心臓に戻すことができるのです。その結果全身の血液循環が良くなり、肩周辺の血液の流れの良くなり、肩こりも改善されていきます。

また、血液循環を悪くする要因に冷えやストレスがあります。体が冷えると筋肉は萎縮し硬直して、筋肉内を走り回る毛細血管は圧迫されて、全身の血液循環が悪くなってしまいます。その結果、肩コリを引き起こすことにもなります。ストレスも冷えと同様にストレスがかかると筋肉は委縮し、血液循環を悪くしてしまい、肩こりを引き起こす原因になるのです。

② 筋肉の疲労から起きる肩こり
最近はパソコンなどで目を酷使することが多くなりました。目の疲労は後頭部の首筋の筋肉を疲労させ肩こりの原因となります。仕事の合間に目を閉じて呼吸法や瞑想を行うことをお勧めします。

また、歩かなくなったことで筋力も衰えてきます。人間は二本足で立った宿命で、この姿勢を保つために腹筋や背筋などの抗重力筋といわれる筋肉が私たちの姿勢を保っているのです。歩くだけでもこれらの筋肉を保つことができるのですが、ほとんど歩かなくなった結果、筋肉は衰え、姿勢が悪い子供たちが激増しております。

姿勢が良ければ頭は背骨にまっすぐ負荷がかかり、周りの筋肉にはほとんど負荷がかかりません。しかし、姿勢が悪ければ首や肩周辺の筋肉が頭を支えなければならなくなり、その為、筋肉は当然疲労してきて肩こりになります。

③ 自分の思い込みから起きる肩こり
もう一つ多いのが、肩こりだと自分で自分自身に思い込ませている人が多いことです。運動不足や筋肉の疲労で一時的に肩こりになったとしても、肩こりの原因を解決すれば肩こりは解消するのですが、逆に毎日毎日、自分自身に「肩こりだ、肩こりだ」と自己暗示しているのです。

養氣法などで潜在意識の働きについてお話をしているのでご存知だと思いますが、毎日自分に自己暗示をしていればどうなるかお分かりですよね。潜在意識は「私は肩こりだ」と行動してしまいます。本当は一時的な肩こりだったものが慢性的な肩こりになってしまうのです。

次回の「フットセラピー教室」は18日に行います。11日は祭日なのでお休みします。皆さんの参加をお待ちしています。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会