理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄449 ヘッドセラピーで腰痛、膝痛を解消

2014年06月30日 | Weblog
ワールドカップは本当に残念でした。奇跡は起こりませんでしたが、素晴らしい試合を見せてくれました。色々な評価がありますが、最善を尽くしてくれたと拍手を送りたいです。成田空港ではみんな神妙は顔をしていましたが、堂々と帰ってきていいのにと思ってみていました。

今朝は沖縄のホテルで書いています。今日の10時から沖縄地区のトレーナーの方の更新講習会です。昨日、沖縄に着いたのは夕方だったので、射すような日差しではありませんでした。梅雨明けした沖縄ですが、今朝も射すような日差しではなさそうです。でも、暑くなりそうです。

今回はアレ―というタイトルにしました。腰や膝には全く関係のなさそうなヘッドセラピーで、それらの痛みを改善していこうというものです。腰や膝に直接触らないのに不思議だと思いませんか。それではその謎をお話しましょう。

頭には陽経の経絡が集中しています。陽経の経絡とは「大腸経」「胃経」「小腸経」「膀胱経」「三焦経」「胆経」の6本の経絡です。陽経の経絡は陰経の経絡よりつながって次の陰経の経絡につながっていきます。顔や頭の経絡を調整してエネルギーを流せば全身のエネルギーの流れが良くなります。

また、ヘッドセラピーは深いくつろぎが得られ、間脳調整が行われます。自律神経は副交感神経優位となり、全身の筋肉が緩んできます。マッサージでは中々緩まない深いところにある深層筋までもが緩んできます。筋肉を直接揉みほぐさなくても肩こりをはじめ腰痛、膝痛も軽減されます。

ヘッドセラピーで経絡調整と間脳調整の二つを通して腰痛や膝痛を改善していきましょう。経絡調整の目玉は「膀胱経」です。目の内側の淵の「晴明」から始まり頭を通り、首筋の「僧帽筋」から「脊柱起立筋」、「大殿筋」「大腿二頭筋」を通り膝裏の「委中」から「腓腹筋」「ヒラメ筋」を通り、第5趾の「至陰」につながっています。

「膀胱経」のエネルギーの流れが改善されれば当然この経絡に関連する筋肉が正常な働きを取り戻し、硬直している筋肉は緩んできます。

それでは間脳調整につながり、「膀胱経」の気血の流れを良くする具体的な方法をご紹介します。基本のヘッドセラピーは目の周辺や頭への施術を行いますので、ヘッドセラピーの資格を持っている人が行うようにしましょう。

①施術用のベッドがあればベッドを使用しますが、なければ床やたたみに毛布やタオルケットを引くようなことでもかまいません。イスの場合はリクライニングのイスがベストですが、なければ床の方がいいでしょう。

②床で行う場合はセラピストの姿勢の取り方に注意しながら行いましょう。施術の内容により、床にあぐらをかいたり、正座をしたり、膝立ちになったりと、楽な姿勢を取りながら行うようにします。

③基本のヘッドセラピーを行うようにしましょう。胸を押していく時は肋骨に負荷をかけないように押しましょう。

④肩の僧帽筋の把握が筋肉の揉みにならないように注意します。把握して緩めることを意識します。

⑤肩甲骨の際を押していく時、両腕の力を抜き、指の力も抜いて、中指を上に持ち上げるようにします。指で押すという意識を捨て、持ち上げるだけです。

⑥首筋の把握も僧帽筋と同様に揉みにならないように注意します。筋肉を緩める把握です。

⑦顔の施術は顔に薄手の手ぬぐいやスカーフをかけているので、直接顔を見ることはできません。指先に神経を集中させて行います。指先の感覚が鋭くなります。

⑧目の上下の淵を滑らせる時も、目の周りのツボを押す時も指先で鼻筋などの基準を元に、押す位置を見つけることが大切です。

⑨目の内側の「晴明」や「攅竹」は膀胱経のツボですから、入念に行いましょう。

⑩督脈を押す時は押された圧迫がゆっくりと解放されていくイメージを作りながら行うとゆっくりと抜くことができます。

⑪今回のメインは「膀胱経」の経絡を調整することですので、呼吸に合わせて膀胱経のエネルギーが流れていくイメージを作りながら行うとより効果的です。

全体的に深いくつろぎを得て頂くための施術を行いますが、そのポイントは呼吸です。セラピスト自身がゆったりとリラックスできる呼吸を自らが行いながら施術を行えば、受け手の方もゆったりとくつろげるのです。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄448 私を元気にしてくれる勉強会

2014年06月23日 | Weblog
ワールドカップの2戦目、ギリシャ戦では選手もサポーターも必ず勝つと信じて試合に臨んでいましたが、決定的な決め手がなく引き分けで終わってしまいました。残念ながら決勝トーナメントに進めるか、微妙な状況になりました。

しかし、1戦目、2戦目と試合運びは良くなってきていると感じます。後は選手もサポーターもあるいは日本国民が絶対に決勝トーナメントに本気で行くと思っているかどうかで、奇跡が起きると信じています。ゴールキーパーの川嶋が「奇跡は信じる者にしか起きない」と言っていたそうです。

全員でコロンビアに絶対勝つと信じてブラジルにエネルギーを送り続けましょう。

21日の土曜日に本部で会員勉強会を開催しました。自己紹介を兼ねて近況を簡単に話して頂きました。その中で、「ほとんど活動できていません」という話をされる方が数名いらっしゃいました。しかし、私から見ればこうして時間を割いて勉強会に参加して頂くだけで素晴らしいと思うのです。

毎日、何かの活動をしていないと自分では行っていないと思われているようですが、自分の足を揉むだけでも素晴らしいし、家族の足をたまに揉むだけでも素晴らしいと思いませんか。まして勉強会に参加するなんて本当に素晴らしいです。

勉強会の中で話したことを皆様にもお伝えしたいと思います。医療費がうなぎ上りに増えていることをご存知でしょうか。2012年には38兆円を突破し、2025年にはこのままいけば65兆円を突破するかもしれないと言われています。今でさえ、医療保険制度がパンク状態なのにこのまま増え続けたらどうなるのでしょう。

もしかしたら消費税が10%どころではすまないかも知れません。ひょっとしたら消費税20%なんてなりかねません。保険制度で賄えなければ税金で対応せざるを得ません。個人負担も3割負担が4割とか5割負担といった時代が来るかもしれません。

医療費のことだけでもこれからの時代は予防医学の時代を迎えていることが良くお分かりでしょう。そうです「自分の健康は自分で守る」時代になったのです。健康な時にその健康を維持すること、あるいはより健康になることを手軽にできる方法がフットセラピーだと自負しています。

フットセラピーは医療のように病気を治すことを目的にはしていません。健康なうちに家族でお互いに足を揉むことで、その方の中にある恒常性維持機能が高まり、自然にベストな状態に整えてくれます。免疫力が高まることも期待できます。

医療では「早期発見」「早期治療」と言われますが、現在の生活習慣病などは一度発症してしまうと、中々治すことが難しくなります。病気を発症しないことがとても重要なのです。その為には自分の中にある恒常性維持機能(自然治癒力)を最大限に高めておくことが望まれます。

だから「一家に一人のフットセラピスト」を目指しているのです。家族の中に一人でもいいのでフットセラピーを学んだ方がいて、家族の足を揉むことで、家族の健康が維持できるとしたら如何でしょうか。身体の健康だけでなく心の健康までも取り戻すことができます。

勉強会で各地の体験談をご紹介しています。前回の勉強会では「家族の絆が深まった」という体験や「ウツの娘が大学に復帰する」「難治てんかんの娘の気持ちが安定した」という体験を紹介させて頂きました。

今回は「不思議な体験」で出産直後のお姉さんの足を揉んだら子宮が妊娠前の位置に戻っていたというのです。また、「アルツハイマーの母と心でつながる」とか「フットセラピーは自分の存在そのもの」といった体験を紹介させて頂きました。

このような体験を聞くたびに、日本全国に「一家に一人のフットセラピスト」を育てていくことが私の使命だと強く感じています。欲を言えば一家に二人のフットセラピストがいればベストですね。家族がお互いの足を揉んでは絆が深まり、明るく楽しい家庭が誕生することでしょう。

こんな家庭が日本全国に広がれば今、起きているような残虐な事件などがなくなり、人間同士がお互いを思いやる気持ちが自然に出てくる理想郷が誕生してくることでしょう。また、病院にも掛からなくて済むようになり、医療費の削減に大いに役立つのではないでしょうか。

そんな理想郷を目指して活動して参りたいと思います。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄447 循環器のトラブルにご用心

2014年06月16日 | Weblog
いよいよワールドカップが始まりました。金曜日、土曜日と4時半起きして、つい見てしまいました。日曜日はいよいよ日本対コートジボワール戦でしたが、10時のキックオフが待ち遠しくて落ち着きません。本田のゴールで先行し、よし勝てると思い、期待していただけに残念で仕方ありません。

でも、一番悔しいのは選手たちではないでしょうか。今日のことは現実として受け止め、後々に引きずらないことです。次の試合に向かって集中して欲しいものです。

本題に入りましょう。今の時期は五行の「火」にあたり、季節は「夏」で経絡は「心経」と「小腸経」にあたります。エネルギッシュに活動する時期でもありますが、頑張りすぎには注意が必要です。頑張りすぎて「火」のエネルギーが落ちてくると、「心経」や「小腸経」のエネルギーの低下につながります。

夏の暑さが心臓や小腸に負担をかけ、循環器や栄養の吸収などに影響を及ぼしやすくなってきます。

循環器の問題といえば心臓の働きや血液の質、血液が流れる血管の状態などが、循環器の問題を引き起こします。

血液の質はどのような食べ物を食べるかによって決まってきます。最近の毎日の食生活を振り返ってみませんか。五大栄養素のバランスは取れていますか。毎日、同じ食べ物をくり返し取っていませんか。野菜はほとんど食べず、肉食を中心とした食事になっていませんか。

現在の食事が私たちの血液を作っています。悪玉コレステロールや中性脂肪を増やす食事をしている人が多く、ドロドロの血液は血液の流れを悪くしたり、細くなった血管に血栓がつまり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしてしまいます。

また、経絡のエネルギーを流すことも大切になります。「心経」と「小腸経」の経絡の流れを良くするにはハンドセラピーが効果的です。「心経」は胸から始まり、腕の手の平側の小指側を通り、小指の薬指側の爪の角にある井穴「少衝」につながります。

「小腸経」は小指の逆の角にある井穴「少沢」から腕の甲側の小指側を通り、肩甲骨、首筋、顔のホホ、耳の穴の際につながります。

施術の方法はハンドセラピーの基本を行う際に小指は充分に揉みほぐし、井穴の「少衝」や「少沢」には強めの刺激を入れます。また、腕の経絡を施術する時に「心経」や「小腸経」は入念に行いましょう。

食事がきれいなサラサラの血液を作ると言いましたが、この血液を全身に巡らすことがとても重要になります。それには運動をすることですが、中々時間が取れないと言われる方も多いようです。しかし、歩くことは日常生活で行っていますので、意識して歩く習慣を持つようにしましょう。

「足は第二の心臓」と言われるように歩くだけで足の末端に停滞していた血液を心臓に戻してくれます。この結果きれいな血液が足の末端に流れ込んで行き、全身の血液循環が良くなるのです。この第二の心臓の役割の多くをふくらはぎが担っています。

ふくらはぎについては「円心五法の真髄437」を参考にしてください。今日は歩くことも中々出来ない方にお勧めのフットセラピーを紹介しましょう。

末端の血液を心臓に戻すにはふくらはぎの筋肉が柔らかい(ぶよぶよで筋肉がない状態ではありません)必要があります。そこで、足首を充分に回して筋肉を緩めます。

次に第5趾を付け根から左右に10回まわした後、足趾をクルクルと揉みほぐすことで趾先に滞っている血液を心臓に戻していきます。第1趾まで順に行います。同時に足には6本の経絡が流れてきており、足趾の施術で6本の経絡のエネルギーの流れも良くなります。

最後に足首から膝下まで、ミルキングアクションで、ふくらはぎの筋肉をしっかりと圧迫していきます。足首から膝下まで5点に分け圧迫します。これを5回繰り返します。

片方の足が終わったら、逆の足にも同様に行います。

一日一万歩を歩きましょうと言われていますが、理想的には一万五千歩、歩く方がいいと言われています。しかし、どれだけの人が歩いているでしょうか。そこで今回紹介したフットセラピーを毎日の習慣にしてみませんか。

きれいな血液を作り、その血液を全身に巡らすことで、循環器系のトラブルのリスクを減らしましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

「円心五法の真髄」446 九州の仲間が熱い

2014年06月10日 | Weblog
今日は宮崎にいます。6月6日(金)に熊本で会員勉強会を開催して福岡に移動。7日(土)は福岡の久留米で会員勉強会、終了後鹿児島に移動して、8日(日は九州地区のトレーナー更新講習会、9日(月)鹿児島会員勉強会、10日(火)宮崎会員勉強会と九州を縦断しています。

少しハードなスケジュールに思えましたが、勉強会では参加者の皆さんからとてもいい気をいただき、充実した毎日で今日が最終日になり、少しさみしい感じがしています。

どのような勉強会か少しご紹介しましょう。姿勢と呼吸を整えてスタートしています。目を閉じ背骨に意識を集中してまっすぐに伸びた背骨をイメージします。吐く呼吸で肩の力を抜きます。これで体が整います。

次に意識を下腹の少し奥にある丹田に移します。両手の4本指を立てて、吐く息に合わせて指先を下腹に押し込みます。吸う息に合わせて指先を押し上げるように息を吸います。3回ほど繰り返したら、手の平を下腹にあて腹式呼吸を続けます。これで呼吸が整いました。

次に頭の中を空っぽにしてポカーンとします。すると気持ちが落ちつき心が整ってきます。これを「身息心の一致」と言って本来、自分の持っている力を一番発揮できる状態だと言われています。気持ちが落ち着いたところで、勉強会に臨む自分の姿をイメージしてもらい、勉強会への心構えを確認していきます。

今回の勉強会はフットセラピーの素晴らしさを再確認するというテーマで行いました。ますます健康を害する人が増え続けています。肉体だけでなく心を病む人も急増しています。このような時に「自分の健康は自分で守る」ことがとても大切になってきました。

手軽に予防できる健康法が必要です。フットセラピーは道具も何も必要ありません。自分の手があれば、いつでも、どこでも、手軽に行えます。そして、私たちが提供しているフットセラピーのやり方であればとても安全な方法です。

予防の大切さに加え、施術を行う前と行った後で白血球の顆粒球とリンパ球の変化を調べたエビデンスを紹介しながら、また、協会に寄せられた体験談を読んでもらいフットセラピーの素晴らしさを再確認することができました。

知識や技術の勉強として参加者全員のエネルギーの不足している経絡をKeirakuカードを使って確認し、手や足の井を使ってエネルギーの流れを良くすることで、関連する筋肉が正常な働きを取り戻し可動域が広がることを確認すると、「本当だ、すごい」と盛り上がっていました。

最後にテレビや本などで騒がれています「ふくらはぎ」の施術を基本の操法を確認しながら行い、足の軽さを実感していただきました。

また、自宅サロンなどをされている方が多く、お客様からの質問を抱えて、どのように答えたらいいのか、悩まれていたので質疑応答の時間を設けたところ、時間が足りないほど多くの質問にお答えしました。

今日の宮崎での勉強会が最後になります。皆さんのエネルギーをいただいて帰ります。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄445 熟女パワー、美魔女フェアー

2014年06月02日 | Weblog
昨日の6月1日(日)、富士山が目の前に広がる「ふじさんメッセ」にて、昨年に引き続き、第2回の「美魔女フェアー」が高柳トレーナーの主宰で行われました。入場は40歳以上限定(高校生以上の同伴可)という催しで、美魔女コンテストをはじめ、ステージではフラなどのショーがあり、体験ブースも設けられ、一日中楽しめる催しでした。

富士山が目の前に広がっているはずでしたが、夏場はかすんでいて残念ながら頂上付近が少し見える程度でした。

柳先生の応援として、協会も「オンリーワンのセラピー」を体験してもらえるブースを用意してもらい、Keirakuカードによるカウンセリングが約5分、カウンセリングに合わせたセラピー20分、アドバイス5分という構成で、お一人30分のセラピーを体験して頂きました。

皆さんKeirakuカードに興味津々で「あたっている」「何で分かるんですか」「これ買えるんですか」といった声を頂きました。本部で7月11日に開催する「Keirakuカードワンデーセミナー」の案内を見ながら、何か聞きたそうでしたが、私が次の準備をしなければならず、お話ができませんでした。

今回体験して頂いた流れはイベント等で使えますので、ご紹介しましょう。

Keirakuカードは「メリディアン・グラフィック・カード」から「心包経・三焦経」1枚、「脾経・胃経」1枚、「心経・小腸経」1枚、「肺経・大腸経」1枚、「腎経・膀胱経」1枚、「肝経・胆経」1枚の6枚のカードをハガキサイズにしたカードです。

この6枚から1枚だけを選んで頂きます。選んだカードはその方の脳が不足しているエネルギーを補おうとして選んでいますので、この経絡に関係することや、五行の面から見えてくることなどの質問を投掛けると自分から話し出されることが多いです。

簡単にカウンセリングを行い、ハンドセラピーかフットセラピーで不足しているエネルギーの流れを良くする施術を加えながら、20分でオンリーワンのセラピーを行いました。ヘッドは今回、メイクを気にされるようでしたので、今回は行いませんでした。

実践をしながら、セラピストの皆さんには是非、Keirakuカードのワンデーセミナーを受けて欲しいと思いました。

陰陽五行や経絡を勉強してきたが、実際に日常生活に活かしたり、施術の中に活かすことができないという声を多く聞きます。五行や経絡についての勉強会を開催して欲しいと思われている方にはこのワンデーセミナーはピッタリだと思います。

カードは五行や経絡を学ぶためのツールだと思った方がいいでしょう。昨日、体験された方の例を紹介しながらカードの使い方を紹介しましょう。

お母さんと一緒にみえられていた20代の女性です。今年、新入社員として入社しストレスを強く感じられているようでした。選ばれたカードが「肝経・胆経」のカードです。皆さんだったらどの様な質問を投掛けますか。

五行の表を思い出してください。「肝経・胆経」は五行では「木」です。私は「目が疲れやすくないですか」という質問を投掛けました。案の定、「とても疲れます」という返事です。環境が変わってストレスから「肝経」や「胆経」の氣の滞りが起きているようです。

そこで、筋肉の状態をチェックしました。立ちあがってもらい両手を前に出して左右にゆっくり上半身を回してもらいます。回りにくい方を確認してもらい、そこで回りにくかった方の逆の足の肝経の井穴「大敦」と胆経の井穴「竅陰」に刺激を与え、もう一度同じように上半身を回してもらいました。

すると、本人もびっくりしたようで、抵抗なく回りますと「なんで、なんで」と驚かれていました。今刺激したところは特効のツボといわれるところで、刺激をしたことでエネルギーの流れが良くなったのだと説明しました。「これだけで変わるんですね」と、お母さんも驚かれていました。

この方にはフットセラピーの基本に加え、足趾の施術を片足ずつしっかりと緩め、大敦、竅陰にも刺激を入れました。また、ふくらはぎの外側真横を流れる胆経と脛骨の内側の骨の上を流れる肝経への施術を行い、ミルキングと三分間操法で終わりました。

その後、簡単にできるワンポイントのアドバイスをしたところ、大変喜んで帰られました。有意義な一日を過ごさせて頂きました。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士