本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄303 真のリーダーの誕生を期待する

2011年08月29日 | Weblog
民主党の代表選が今日行われます。代表に選ばれた人が日本の首相になるのですが、我々国民は選択することには一切関われません。民主党の中では大騒ぎですが、国民はしらけている状態です。

東北の被災地の人達にとっては政府の動きに怒りを感じる人も多いのではないでしょうか。すでに半年近くが過ぎようとしているのに、まだまだ復興への具体的な政府の方針は出されておらず、待ちきれない地方自治体は独自で動き出している所もあります。

政府の批判ばかりしていても仕方ありませんが、周りの国々はこの様な日本をどの様にみているのでしょうか。リーダーシップをとり、世界を引っ張っていくような国になって欲しいものです。この日本を引っ張っていく真のリーダーの誕生を期待するのは私だけではないでしょう。

先日のテレビ番組「カンブリア宮殿」で「憂鬱でなければ仕事じゃない」という本を共著で出版された幻冬舎社長「見城 徹」氏とサイバーエージェント社長「藤田 晋」氏を招いての「村上 龍」氏との対談がとても印象的でした。

見城氏はミリオンセラーの本を何冊も手掛けられているカリスマ編集者で、例えば、今まで書いてもらえなかった、石原慎太郎氏に本を書いて欲しいと思うと、石原氏が書かれた著書を全文暗記するほど読み込み、その感想文を手紙で何度も送り、どうにか会うことができたそうです。

石原氏に会った時には暗記した本を、本人を目の前にして最初から朗読したそうです。すると、途中で「分かった、書くよ」という返事をもらい、それ以来、信頼してお付き合いができているそうです。見城氏のキーワードは“極端”だそうです。

また、親子ほど年の差がある藤田氏も極端で、入社2年目の社員を関連会社の社長に抜擢するという、常識では考えられないことをされています。しかし、藤田氏によれば非常識ではなく、ごく当たり前のことなのです。

本人も24歳で起業し、26歳で上場したという経営者で、自分自身がそのような経験をして来られているので、やる気のある人材には早く、経営者としての勉強をさせる事が、人材を育てていくことにつながるというのです。

極端ということは勇気ある決断が必要です。今、この様な決断ができるリーダーが必要な時代ではないでしょうか。

織田信長は桶狭間で絶対的に不利と言われた今川義元を倒し、一気に日本の国を一つにまとめようとしました。この時、常識的な事をやっていたのでは当然勝ち目はなかったでしょう。極端な発想が勝利をもたらしました。織田信長の勇気ある決断があったからです。

その後、豊臣秀吉、徳川家康を経て、日本が一つの国としてまとまりました。しかし、安定した江戸時代も終わり、明治維新で新しい時代を迎えました。やはりこの時にも坂本龍馬のような若いエネルギーが日本を変えていったのです。

そして、今回の地震による東北地方の壊滅的な崩壊は戦後の日本と同じ状況に近いものがあります。戦後すぐの政府の方針を「エネルギー対策」に絞り込み、火力発電には石炭が必要ということで、炭鉱の充実を徹底して図った結果、復興には50年は必要といわれたものがわずか、10数年で復興したのです。

民主党の代表選で誰が選ばれるか分かりませんが、首相になられる方には素晴らしいリーダーとして勇気ある決断で、東北の復興や経済の活性化に力を注いで欲しいものです。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士
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円心五法の真髄302 終戦記念日に想う

2011年08月22日 | Weblog
8月15日は終戦記念日、戦後66年を迎えました。戦没者の追悼式典が各地で行われています。我々日本人はこの15日を終戦の日と思っていますが、国際的には9月2日、ポツダム宣言の降伏文書に日本が調印した日を終戦の日としているようです。

天皇陛下より国民に戦争終結の玉音放送がなされた日なのです。しかし、日本人にとっては8月15日が終戦の日という印象が強くあります。テレビでも戦争に関する番組が多く取り上げられ、戦争について考えさせられました。

子供のころ、戦争は絶対にやってはいけないと思っていました。その為には軍事力など必要ない、軍隊や軍事力があるから戦争が起きる。と単純に思っていたのです。

大学時代は安保の必要性を巡り、学生運動の真っただ中で、なぜ、アメリカとの安全保障が必要なのか?日本に原爆を落としたアメリカになぜ守ってもらわなければいけないのか、デモに参加しない学生は何を考えているのかという感じで見られていました。

社会全体が「安保反対」と叫んでいるようでした。確かに若く純粋な学生にとっては戦争を放棄した日本にとって安保など必要ないということだったのかも知れません。しかし、軍事力をほとんど持たない日本は自力で自国を守れるのでしょうか。

戦争は絶対にやってはいけないというのは当然のことです。しかし、他国、例えば北朝鮮が日本に攻撃を仕掛けてきても指をくわえて黙ってみているだけでは日本国がなくなってしまいます。北方四島や尖閣諸島、竹島などの領土問題もロシアや中国、韓国の主張するようにこのままでは日本の国土ではなくなってしまうかも知れません。

この様な時期だからこそ戦争と軍事力を切り離して考えていく時期になったのではないでしょうか。戦争をしないために何をすべきか、真剣に考えていきたいものです。軍事力を持たない我が国においては外交が大きな問題になってきます。

テレビで外交官の方の現地での外交について話されていました。その中で印象に残ったのが、ビジネスと変わらず、お酒を飲める関係になっていくことだと聴いて驚きました。やはりお酒はコミュニケーションをとっていく上で心を開放してくれるものなのですね。

軍事力をほとんど持たない日本にとってはますます、外交交渉が大切になってきます。外交官にとってコミュニケーションスキルを高めることはとても重要になります。

また、私たちセラピストにとってもこのコミュニケーションスキルはとても重要です。

施術を行うだけがセラピストの役割ではありません。お客様と深い信頼関係を持つことが大切になります。私たちは五感を通してコミュニケーションを取ろうとしています。その中でも皮膚に触れる(触覚)は最高のコミュニケーションになります。

この触覚以外に、視覚、聴覚、臭覚、味覚の五感を通してコミュニケーションをとりながら、心の触れ合いを作ろうとしているのです。

会った瞬間にお客様の目にはどの様な光景が飛び込んできているのでしょうか。笑顔もなくブスッとした顔の人に触って欲しいとは思いません。嫌だなと思った瞬間にお客様は心を閉ざしてしまいます。

癒しを提供するセラピストにとって欠かせないものが“笑顔”です。自分では笑顔を作っているつもりでも優しさを感じなかったり、目が笑っていなかったりしていることがあります。最高の笑顔を作るには普段からの訓練が大切です。

自分の笑顔を見ながら、優しそうな笑顔か、ホッとできる笑顔になっているか、鏡の前で笑顔を作りながら、繰り返し練習しましょう。素晴らしい笑顔が出来上がるはずです。

もう一つ視覚に訴えるものにセラピストや部屋の清潔感です。髪はきれいにセットされているでしょうか。服も洗濯が行き届いているでしょうか。隅々まできれいに掃除がされているでしょうか。視覚に入った瞬間にお客様は判断されます。

流れている音楽や周りの音にもお客様は敏感に反応します。静かな空間に心地良い音楽が流れていることで、癒されるものなのです。例えば渓谷の近くで静けさの中に渓谷の水の音や鳥の声を聴いているだけで癒されます。

次の五感は香りです。心地良いアロマの香りが漂っていると「いい香り」と安心されますが、部屋に異臭漂っているだけでお客様は嫌だなと思われてしまいます。特にセラピストの体臭には充分に気をつけましょう。特に夏は汗をかいてしまいます。汗臭い状態でお客様に接するのは厳禁です。

最後に味覚ですが、レストランにとっては非常に重要なものですが、セラピストにとっては最後にお出しするお茶くらいになります。心を込めてお出しするようにしましょう。

私たちはこの五感を通してコミュニケーションを図ろうとしています。特に癒しを提供するには、全てに安心感が必要です。お客様とコミュニケーションを図るにはお客様に話をしてもらうことです。セラピストは聞き役に徹し、相槌を打ちながら話しやすい環境を作ります。

おしゃべりをすることは吐息(吐く呼吸)で、吐き出すことでスッキリしてきます。お客様の話をしっかりと聴くことがコミュニケーション作りの基本であり、信頼関係を深める最良の方法なのです。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士
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円心五法の真髄301 内臓の疲れにフットセラピー

2011年08月15日 | Weblog
また、夏の暑さが戻ってきました。一時このまま夏が終わってしまうのかと思うような最高気温が30度を下回るような日が続きましたが、やはりまだ夏は終わっていませんでした。

毎年、この猛暑の中で夏の甲子園を戦っている球児たちには感心するばかりです。良く熱中症にもならずに元気に動きまわっていられるのか、その精神力の強さに感心するばかりです。

今年、東北地方から出場した球児たちには特別な思いを持って参加している選手も多いことでしょう。家族が大変な時期に自分だけ好きな野球をやっていていいのかと悩んでいる時に父親から野球を続けることを進められ甲子園に出場している選手をテレビで紹介していました。

練習も中々できない中、家族や地元の方々の応援に応えようと頑張っている姿は私たちに感動を与えてくれるのと同時に被災地の皆さんがこれほど頑張っているのに普通に生活できている私たちも頑張らなければと思いました。

暑さが続けば冷たい食べ物や飲み物を摂り過ぎてしまいがちです。夏は汗をかき、毒素を出す時期なのですから汗をかくことには賛成です。しかし、水分を上手にとらないと熱中症になったり、お腹を冷やして胃腸の調子を悪くしてしまいがちです。

その為には冷たい飲み物の摂り方には注意しなければなりません。すでに冷たいものを摂り過ぎて、お腹の調子が悪くなってしまった人はどうすればいいのでしょうか。

まずは徹底して冷えを取りましょう。冬は寒いので冷え対策を充分に行っている人が多いのですが、夏は暑いので冷えに対して充分な対策をしていない人が多いようです。エアコンなどが普及していない時代と違い、現代は多くの時間を冷房の中で生活しています。

いつの間にか体の表面だけでなく、内臓まで冷えてきます。にもかかわらず、お風呂はシャワーだけで済ましているのではないでしょうか。気が付かない内に内臓の冷えを引き起こしてしまっています。

シャワーだけでなく、足湯や半身浴でしっかりと冷えを取りましょう。その後でフットセラピーを行うと効果的です。今回は内臓を活性させるフットセラピーをご紹介します。

足湯や半身浴で充分に冷えを取った後に行いましょう。

1.イスに座り、右膝の上に左足をのせ、右手を足趾の間に差し込み足首を回します。(左右20回以上)

2.足趾の付け根に手の平を当て、アキレス腱を伸ばします。(深い呼吸に合わせて3回)

3.湧泉(足裏の「人」文字のできるところ)を押します。(深い呼吸に合わせて3回)

4.足心(足裏の土踏まずの中央)を押します。(深い呼吸に合わせて3回)

5.失眠(踵の足裏の中央)を1回押し、その周りを2周押します。

6.足裏を踵の方から指にかけて手根部を使って押します。(2回)

7.第1趾の付け根のふくらみの下に胃の反射区があり、このあたりを痛いくらいに揉みほぐしていきます。

8.土踏まずには胃、膵臓、十二指腸、小腸、大腸の反射区があり、土踏まず全体を押し、痛いところは念入りに押します。

9.第5趾を付け根からくるくると左右に10回まわし、上下に挟んで付け根から趾先にかけて3点押します。左右から趾を挟んで同様に押します。趾全体をグリグリ少し痛いくらいに揉みます。

10.同様に第4趾も同様に行います。この趾には胆経の経絡がきており、強めに時間をかけしっかりと施術します。

11.第3趾も同様に行います。この趾は腸に関係していますので強めにしっかりと施術します。

12.第2趾も同様に行います。この趾には胃経の経絡がきており、かなり刺激的に施術を行います。

13.第1趾も同様に行います。この趾には肝経と脾経の経絡が来ていますので、かなり強めに刺激を入れていきます。

14.脛骨の外側には胃経の経絡が走っており、親指を重ねて脛骨のすぐ外側の胃経を足首から膝下まで1往復するように押していきます。

15.膝下の外側真横のラインには胆経の経絡が走っており、14と同様の施術を行います。

16.脛骨内側には脾経の経絡が走っており、4本指を脛骨の内側にあて、4本指を引っ掛けるようにしながら刺激を入れます。左足への施術はこれで終わります。

17.続いて右足にも同様の施術を行います。

施術のポイントは1回でよくしようと思わず、毎日繰り返すことにより、改善していくことが大切です。

夏バテ防止にも最適ですのでこの時期から実践してみてはいかがでしょうか。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士
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円心五法の真髄300 触れる効用(第2弾)

2011年08月08日 | Weblog
研修で岐阜に来ていました。一年ぶりに岐阜や愛知の仲間に会って握手やハグから始まりです。中には3年ぶりに会う人もいてとても懐かしく、楽しいひと時を過ごしました。

初日に一般対象のセミナーや会員勉強会を開催し、翌日はトレーナーの更新講習会です。一般向けのセミナーでは寒河江副会長より「触れる」ことの素晴らしさを頭の理解だけでなく、二人一組になり体感して頂きました。

一例をご紹介しましょう。背中の腎臓の位置に手を当て、手の平から氣を送っているイメージを持つだけで、しばらくすると体がポカポカとしてきます。受けている方だけでなく手を当てている方も温かくなり、終わった時の感想では皆さん「とても温かい」と汗を掻いている人もいま
した。

二人の氣の交流がとてもうまくいっている証拠ですね。素直に手を当てただけなのに不思議な体験をして頂くことができたようです。

昔から「手当て」が治療の原点だと言われます。お母さんが「お腹が痛い」と言う子供のお腹に手を当て「早く治って欲しい」と思いながら手を当てていると不思議に痛いのが改善されてくるという経験をした人も多いのではないでしょうか。

この時、お母さんは純粋に子供の痛みがなくなって欲しいと一念に思っていることでしょう。私が治してやるなどといった気持ちは持たれていないはずです。子供への一念の思いが子供の痛みを和らげてくれたのです。最高の癒しの手ですね。

この様に手を当てるだけですが、どの様な思いで手を当てているかによっては当てられていることが苦痛になることもあります。当てている人が「嫌だな」と思いながら当てていれば自然にその氣が相手に伝わり当てられていることが辛くなります。

セラピストにとって技術が“うまい”“へた”だけが、お客様の満足度に影響するのではなくどんな思いで施術を行っているのかということの方がお客様の満足度を高め、人間関係を良くすることにつながるのです。

「触れる効用」第一弾では触れることによる効果についてお話ししましたが、今回は触れる人がどんな思いで触れているかによって効果が大きく変化することをお伝えしたいと思います。

セラピストは「揉んでやる」とか「治してやる」といった思いで触ってはいけません。施術を通してお客様が本来持っておられる自然治癒力を高めるお手伝いをさせて頂いているのです。セラピストが治すものではありません。

お客様が元気になって欲しいと母親のような気持ちで素直に触っていくといい氣がお客様にドンドン流れ込んでいきます。セラピストには宇宙のエネルギーが自然と入って来て施術が終わった時には二人ともとても充実した心地よさを味わうことができるのです。

また、私たちの体は思いの氣に敏感に反応して行きます。例えば、膝が痛いという方がいらっしゃったときに膝を両手で包み込み、膝に語りかけるのです。「膝さん、筋肉さん頑張ってくれてありがとう」と膝や周辺の筋肉に感謝をしながら語りかけるのです。不思議に今までの膝の痛
みがうそのようになくなっていることに気づくでしょう。

うそのようですが実際に試してみてください。体に語りかけ、感謝をしていくと体は素直にその思いに応えてくれるのです。セラピストは純粋に体の悪いところに触れ、触れている体の筋肉などに、感謝の思いを投げかけていくだけです。

触れることの効果を高めるには触れる方の思いが大きく作用します。セラピストが嫌な思いで施術したときはセラピスト自身も疲れ、嫌な感覚が残るはずです。また、施術を受けた方もちっとも気持ちよくありません。いかに触る人の思いが大切なのかがお分かり頂けましたか。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士
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円心五法の真髄299 間脳調整法とはどのようなもの

2011年08月01日 | Weblog
今日は改めて、間脳調整について話したいと思います。私たちが提供しているフットセラピーやハンドセラピー、ヘッドセラピーは全て間脳調整法だと言っています。この間脳調整法とは一体どのようなものなのでしょうか。

私たちの日常生活はストレス社会と呼ばれるように日々、様々なストレスの中で生活しています。同時に夜型の生活を送ることが多くなり、自然のリズムとかけ離れた生活を強いられています。

本来であれば日の出とともに起きることで自律神経は交感神経優位の状態となり、活動型になります。また、日の入りとともに副交感神経が優位となり自然に眠気を誘い、睡眠に入っていけるのです。

しかし、今の生活は日々のストレスの中で常に交感神経優位の状態が続き、過度の緊張状態が続いています。生活リズムも夜型となり、寝ようとしても交感神経が優位の状態で、寝ようにも寝ることもできません。

この結果、自律神経やホルモンバランスが乱れ、肉体の面では免疫力を低下させたり、病気ではないが体調が悪い、いわゆる不定愁訴と言われる状態になってしまいます。また、精神面ではイライラしたり、精神が安定せずウツになったりと現代を象徴するような様々な病気の引き金につながって行くのです。

この自律神経やホルモンをコントロールしているのが間脳で、脳の中心部分にある「視床」や「視床下部」を総称して間脳と呼んでいます。特に視床下部は自律神経のコントロールの中枢として働き、同時に脳の下垂体ホルモンのコントロールを行っています。

要するに間脳は脳からの情報を伝達する神経、特に自律神経ともう一つの情報伝達物質のホルモンをコントロールしているところなのです。

脳と体(内臓を含む)を結ぶ情報伝達のルートは神経とホルモンしかありません。神経の中でも無意識下で働く自律神経に乱れが生じれば、正常な情報が伝わらないことになってしまいます。

過度の緊張状態や生活リズムが狂った生活を続けていると交感神経優位の状態が続き、自律神経の働きが正常でなくなり、脳から体や内臓に情報を伝達する自律神経やホルモンの分泌も正常に行わなければ、当然、不調が起きてくるのです。

しかし、私たちの体には常に正常な状態に戻そうとするホメオスタシス(恒常性)、東洋的にいえば自己治癒力があり、すぐには病気になりません。この限界を超える状況が続くと病気として発症するのです。

私たちが提供しているフットセラピーやハンドセラピー、ヘッドセラピーは限界を超える前に間脳が正常な働きを取り戻し、自己治癒力を高める事を目的にしています。

この大切な間脳が正常に働くようにしようとすることを間脳調整法と呼んでいます。これを足から行おうとしているのが足操術(フットセラピー)なのです。>

このフットセラピーは筋肉に直接アプローチをする一般的なマッサージと異なり、神経系に働きかけるものです。フットセラピーを体験された方はお分かりでしょうが、前半の手技は運動生理学に基づいた筋肉を緩める手技で、脚の筋肉を緩めていきます。

脚の筋肉が緩めば自然に体の筋肉が緩んできます。全身の筋肉が緩めば脳の緊張が取れ、交感神経優位だった自律神経が副交感神経優位の状態に変わっていきます。過度な緊張状態で硬直していた筋肉が緩み、心身ともに最高の開放感を味わうことができます。

この間脳調整法の臨床データの一つを紹介しましょう。

ある大学病院の協力を得て行ったものです。フットセラピーを行う前、施術直後、施術30分後、施術1時間後の4回採血に協力して頂きました。

この時の白血球の変化を調べたのです。白血球には大きく分けて顆粒球(約70%)、リンパ球(約25%)、単球(約5%)で構成されていますが、交感神経が優位の時は顆粒球が増加し、リンパ球が減少します。

しかし、副交感神経優位の状態になると顆粒球が減少し、リンパ球が増加するのです。それでは実際にフットセラピーを行った結果白血球はどの様に変化したのかと言いますと、施術直後はほとんど変化がありませんでした。

施術30分後のデータでは顆粒球が減少し、リンパ球が増加している結果を得る事ができました。1時間後はほぼ横ばいで、白血球の割合も継続していることが分かりました。

この結果、フットセラピーを行うことで自律神経が副交感神経優位の状態になり、顆粒球やリンパ球にも変化が生じたことが分かります。

誰しもが緊張状態を強いられる時代です。僅か20分ほどのフットセラピーで間脳が調整され自律神経が正常に働いてくれるという優れものです。

「一家に一人のフットセラピスト」を目指して、多くの方にフットセラピーの素晴らしさを伝えていきたいと、強く、心に決めました。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士
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