本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄444 子どもの集中力を高めよう

2014年05月26日 | Weblog
親であれば誰しも自分の子どもの集中力を高めたいと願っています。しかし、「自分の子どもは集中力がない」と思い込んでいませんか。子どもは誰しもすごい集中力を持っています。好きなことをやっている時は話しかけても集中していて返事もしてくれません。

例えば、好きなマンガの本読んでいる時やテレビで好きなアニメの番組を見ている時など、その中に入り込んでいて全く周りのことに意識が向きません。これほど子どもの集中力は素晴らしいのです。

本当はこんなに素晴らしい集中力を持っているにも関わらず、何気なくお母さんが、「こんなこともできないの」、「集中力がないんだから」、「ダメね」と言ったマイナスの言葉を投げかけていませんか。子ども自身が自分には集中力がないと、徐々に思い込んでしまうのです。

周りの状況や音がどうなっているのか分からないほど集中力があるのに、子どもなりに自分は集中力がないという思い込みを作っていき、集中力がないという固定観念を作ってしまいます。自分自身で「集中力がない」と自己暗示を繰り返すことになります。

元々、素晴らしい集中力があるにも関わらず、周りの大人、特に親や学校の先生の出す言葉が原因で、集中力を落としていることが多いのです。学校でのことは親としてはどうすることもできませんが、親の子どもとの関わり方で集中力をアップすることができるのです。

例えば、失敗した時やできなかったりした時に「ダメだな」などのマイナスの言葉を絶対に出さないことです。そんな時は失敗したことやできなかったことを真剣に聞いてあげましょう。そして、「こうしたらできるかもしれないね」と励ますのです。

また、実際にテレビでもゲームでも集中している時に「すごいね、集中力があるね」と褒めましょう。「これは集中力がないとできないことなんだよ」と言葉に出して褒めます。小さな白丸(成功体験として記憶される)が潜在意識の中に少しずつ入っていきます。小さくてもいいので白丸をたくさん入れることです。

親、特にお母さんから褒められることほど嬉しいことはありません。同時にお母さんが喜んでいる姿を見せることも大切です。お母さんが、こんなことでこんなに喜んでくれている。お母さんに喜んでもらいたいという思いが、もっとできるようになろうと子ども心に思うのです。

本当に小さなことでも「できた」「成功した」という時に褒めましょう。そして一緒になって喜び抱きしめるのです。これは全て、白丸として潜在意識に入っていきます。この繰り返しが、徐々に「自分には集中力があるかもしれない」「自分には集中力がある」と変わってくるのです。

親子の触れ合いも集中力を高めることになります。手を揉んだり、足も揉んだりしながら、プラスの言葉を投げかけます。子どもとのコミュニケーションが取れるだけでなく、くつろいだ状態になると暗示の効果が高まり、スムーズに潜在意識に白丸が入っていきます。

それでは子どもの集中力を高めるハンドセラピーをご紹介します。昔から手は外部に出た脳だと言われています。指先には神経が集中しており、僅かな紙の厚さの違いも分かるほど、素晴らしい感覚器です。そんな手を揉んでみましょう。

①子どもの手を両手で包み込み、少し全体で圧をかけながら、温めます。子どもはこの時点で安心しています。
②手の平をゆっくりと開きながら、軽く手の平を押し揉みします。
③小指を付け根から左右に良く回します。その後、指をクルクルと揉みほぐして、最後に指先を親指と人差し指で挟むようにして3回押します。(指先は脳に関係しています)
④順番に薬指から親指まで同様に行います。
⑤手首を両手で包み込み全体で圧迫し、肩の方に少しずつ移動して脇の下まで行ったら、手首まで戻ってきます。これを3回繰り返します。
⑥握手するように手を持ち、気持ち良く腕を振ります。
⑦逆の手も同様に行います。

大事なことは言葉をかけながら行うことです。安心できるような声のトーンにして、プラスの言葉を投げかけます。「とても気持ちがいいよね」「これをやると集中力が高まるんだよ」「きれいなやわらかい手をしているね」など思いつくプラスの言葉を投げかけましょう。

小さなお子さんでもソフトにやってみてください。施術を行うというより子どもとのコミュニケーションを取ることを目的に行うといいでしょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄443 触れ合いで不安を解消

2014年05月19日 | Weblog
昨日は浅草神社の三社祭の最終日で朝の6時から「宮出し」が行われ、一度は見てみたいと思ったのですが、結局8時半頃に雷門の前につきました。すごい人で「これで神輿が見えるのだろうか」と思うほどの人です。さすがに三社祭だなと思い神輿が出てくるのを待ちました。

宮出しをした「二之宮」の神輿が雷門の前で次の町内に引き継ぐというので、大混雑していたのです。浅草神社には三基の神輿があり、「一之宮」から宮出しをして町内ごとに担ぎ手を引き継ぎながら町内を練り歩くのです。神輿は「二之宮」「三之宮」あり、祭りも最高潮になるのです。

祭りというのは素晴らしいエネルギーを頂けるものですね。神輿の担ぎ手と見学者のエネルギーが満ち満ちていました。私もエネルギーを頂き、帰ってきました。

子どもの頃からお祭りがあると楽しみで、親に「早く行こう」と言っては落ち着かず、行きたいという気持ちだけが先走りしていたのを思い出します。ところが、最近の子どもたちは親が「祭りに行こう」と誘っても「行かない」という返事が返ってくるそうです。一人でゲームをやっている方がいいのだそうです。

昔はやることがなく、祭りくらいしか楽しみがなかったせいかも知れませんが、寂しいですね。親子の触れ合いの、いい機会にもなっていました。親子で手をつないでお祭りに行く。親にとっても子どもにとってもとても大切な時間でした。

私が子どもの頃はこのような関わりが当たり前に行われていましたが、最近は親子の触れ合いが、少なくなっているように感じます。共働きで親も忙しくなったのでしょうが、仕事から帰ったあとや休みの時には普段、関わっていないだけに積極的に触れ合うようにしたいものです。

このように関わりが少なくなったために不登校の子どもが増えているのではないでしょうか。小学生でも不登校の子はいますが、中学生になると急に不登校になる子どもが増えてきます。思春期を迎えて不安定になるからなのでしょうか。

不登校の切っ掛けとして、2009年の実績で「本人に関わる問題」が38.8%、「友人関係をめぐる問題(いじめを除く)」18.4%、「親子関係をめぐる問題」11.1%、これらが上位三つになります。

本人に関わる問題として、「不安からくる情緒不安定」「無気力」といったことが挙げられます。不登校になった切っ掛けを見てくると、ここでも親子の関わりが原因のようです。充分に触れ合いがとれていれば、不登校になる前に子どもの状況を捉えることができたのではないでしょうか。

前々回は赤ちゃんへのタッチについて書きましたが、その後の成長に伴って赤ちゃんの時と同様に触れ合うことはとても重要です。

特に思春期に入る中学生の頃は親子の関わりが極端に減ってきます。このような時には足を揉んであげましょう。初めは嫌がっていた子が、数回行っていつと自分から足を出すようになってきます。気持ちがいいのもありますが、親子の触れ合いから親の愛情を強く感じるからだと思われます。

あるセラピストの方から次のような話を聞きました。大学生のお嬢さんが、ウツになり大学に行けなくなったという友人から相談を受け、自宅に行ってフットセラピーをお嬢さんに行ったそうです。それまで不眠で悩んでいたお嬢さんが、その日がぐっすり休めたと報告があり、定期的に来て欲しいと言われました。

しかし、この方の素晴らしさは他人がやるよりお母さんがやってあげた方がいいと言って、そのお母さんに簡単なやり方を教えたそうです。そのお母さんも素直に毎日タッチ感覚で触れ合ったそうです。すると子供の頃長男が喘息で両親がそちらにだけ目が行き、その時の寂しさや触れ合い不足が分かったそうです。

大学生になっても小さな頃の触れ合い不足がトラウマとなってウツの引き金になっていたのです。しかし、お母さんが毎日触れ合うことで、徐々にウツの症状が改善され、大学に行けるようになったと報告があったそうです。

知識がなくても親の愛情があれば、素晴らしい触れ合いができます。素直に触れ合うことが心を開き今まで心の奥深くにしまい込んでいた不安や寂しさを吐き出すことができるようになります。

小さなお子さんであれば毎日のお母さんとの触れ合いが、安心感を与え、成長していけるのです。触れ合い不足は、子供の心に深い傷を作りいつの間にかその子のトラウマとして後々足を引っ張る原因になって行きます。ほんの少し足を触るだけで充分です。毎日続けられてはいかがでしょうか。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄442 65歳にして五十肩

2014年05月12日 | Weblog
一週間ほど前、朝起きた時になんとなく左肩に違和感を感じるので、肩をぐるぐる回したり、肩のストレッチを行ったり、少し痛いのを我慢しながら動かしていました。ところがこれが良くなかったのか、翌日、肩が痛くて腕が上がりません。五十肩だと察しがつきました。

ところが、8日には千葉県君津市の久留里で会員勉強会の予定が入っています。皆さんの前では何もないかのように振る舞い、症状別の施術の時間も何とか無事終了することができました。

しかし、翌日、肩の痛みはピ-クにこの日は9時からフットⅡの講座が入っています。とても実技の授業はできそうにもありません。悩んだ末、協会のスタッフに協力してもらい、私の誘導に合わせて施術者として施術したり、受け手として施術を受けてもらい無事終了することができました。

改めて、健康を指導するものは、健康でいることがいかに大切かということを思い知らされました。翌日は近所の整形外科に行き、レントゲンを取られましたが「石灰化したところはほんの少しで問題ないので治りも早いでしょう」という診断にホッとしました。

五十肩を経験された方も多いのではないでしょうか。突然、腕があがらなくなり上げようとすると痛みが強くなります。また、寝ていても痛みがあり、中々熟睡できないこともあります。私もこのような状態で、あわてて病院に行きました。

肩関節周囲組織の老化などが基盤として明らかな原因なしに発症して、症状の推移は急性期から慢性期、回復期という経過を辿るようです。急性期には肩を動かした時の痛みや睡眠時の痛みなどがあり、約2週間ほど続きます。

慢性期に入ると痛みが徐々に和らぎますが、腕の稼働域が制限されています。日常生活にはほとんど気にならなくなってくるようです。回復期に入ると可動域が自然に回復してきます。この回復に1年前後を要することになります。

通常の五十肩であれば発症した肩が、回復後に再発することはほとんどありません。にも拘らず、強い痛みが繰り返されるようでしたら、他の疾患が考えられますので、病院での診察をお勧めします。

治療としては薬物療法や運動療法、理学療法などがあります。私も痛み止めの注射をされ、痛み止めの薬と湿布薬をもらって帰ってきました。自然に回復するとはいってもできるだけ早く治したいと思い、手軽にできる運動療法を行うつもりでしたが、慢性期に入ってからというのです。

そこで、実際には肩を動かさないでできるハンドセラピーの一部を取り入れながら、経絡の調整を取り入れました。

今回は痛い方の腕の調整を自分で行う方法を紹介します。肩が痛い時は片方の腕だけに行いましょう。

① 肩の痛い方の手をメインに施術します。小指を付け根から左右に10回まわし、指全体を揉みます。その後、爪の角にある丼穴を押します。外側に小腸経の「少沢」、内側に心経の「少衝」があり、これを刺激します。(各3回)
② 次に薬指も同様の施術を行い、小指側の爪の角にある三焦経の丼穴「関衝」を刺激します。(3回)
③ 中指も同様に行い、人差し指側の爪の角にある心包経の井穴「中衝」を刺激します。(3回)
④ 人差し指も同様に行い、親指側の 爪の角にある大腸経の井穴「商陽」を刺激します。(3回)
⑤ 親指も同様に行い、外側の 爪の角にある肺経の井穴「少商」を刺激します。(3回)
⑥ 今度は手首にある陰経の原穴を刺激します。肺経、心包経、心経の原穴が手の平側の手首に集中しており、まず、肺経の「太淵」(親指側)を親指で軽く押し、外側に軽く回し、井穴の「少商」の方に氣を流すように圧をかけます。これを3回行います。
⑦ 心包経は手首の中央にある「太稜」に同様の施術を行い、井穴の「商陽」に氣を流します。(3回)
⑧ 心経は手首の小指側にある「神門」に同様の施術を行い、井穴の「少衝」に氣を流します。(3回)
⑨ 次に陽経の原穴を刺激します。大腸経の原穴「合谷」を軽く押し、外に軽く回し、肘の方に氣を流します。(3回)
⑩ 三焦経の原穴「陽池」を軽く押し、外に軽く回し、肘の方に氣を流します。(3回)
⑪ 小腸経の原穴「腕骨」を軽く押し、外に軽く回し、肘の方に氣を流します。(3回)

私自身、毎日実践した結果、今日は痛みがなくなり、腕の可動域も広がってきています。五十肩で悩んでいる方は是非、実践してみてください。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄441 赤ちゃんにタッチ

2014年05月05日 | Weblog
前回は妊活を応援するということで妊娠されるまでの応援をさせて頂きました。今回は無事、妊娠し出産そして赤ちゃんの育児と母親として嬉しくもあり、不安もありという生活を送るという、そのようなお母さんのお手伝いができれば嬉しいですね。

無事妊娠されたら、お腹の赤ちゃんに毎日話しかけましょう。生まれた子どもに接するかのように、朝から夜まで、胎児に向かって優しく声をかけましょう。お父さんにも協力してもらい、声かけをお願いしましょう。胎児であっても両親が喜んでくれていることが伝わります。

逆に、毎日のように夫婦喧嘩が絶えない生活を送っているとお腹の胎児にも悪影響を与えてしまします。生まれた子どもが、夜泣きが酷かったり、疳の虫が酷く、引付を起こしたりと精神状態が不安定な子どもが多いようです。

お母さんの気持ちがゆったりとリラックスできていて、優しく声かけを続けてきた子どもはとても育てやすく、ほとんど夜泣きもせず、気持ちがとても落ち着いているようです。胎教は産まれてくる子どもの性格にも大きく影響を与えます。

10月10日、お母さんのお腹の中で大切に守られて育ってきた胎児もいよいよ出産で、この世に誕生してきます。この時、母の胎内から痛い思いをして、無理に押し出されてきます。母と別の場所に置かれるという不安が心の傷となり、バーストラウマとなります。

この不安を取り除くのが、母親との触れ合いです。生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこし、お乳を飲ませることで、無事に生まれてくれてありがとうという気持ちが湧きあがり、赤ちゃんもお母さんも愛情ホルモン(オキシトシン)に満たされ、最高の感動を味わうことができます。

この触れ合いや言葉かけがバーストラウマを解消し、親子の間に深い絆が生まれてきます。このような環境で育てられた子どもは愛情をたっぷりと受けながら成長しますので、周りの人にも愛情を持って接することが当たり前の子どもに成長していくことでしょう。

赤ちゃんへのタッチは生まれたばかりから積極的に行いましょう。お乳をあげながら優しく声をかけましょう。母乳が出ないお母さんがミルクをあげるときは必ず抱っこしてあげるようにします。母乳が出ない分、関わりを多く持つようにします。

オムツが汚れれば交換してくれと泣いて教えてくれるでしょう。この時は赤ちゃんタッチにとてもいいです。お尻をきれいに拭いたら、お腹を擦ったり、両脚を擦ったり、両脚を左右に開いたりと脚の運動を取り入れながら触れ合いを楽しみましょう。

手を両手で包み込んだ後に手の平を優しく開き、指を優しく揉みます。腕を軽く擦ったり、両手で軽く圧迫します。足も同様です。両手で足を包み込み、足裏を擦ったり、足趾を気持ち良く揉み、脚を擦ったり、両手で圧迫します。この時、声をかけたり、童謡などを歌いながら行いましょう。

お風呂から出た時も赤ちゃんタッチのお勧めの時間です。裸で解放感があり、赤ちゃんも喜んでいます。寒くないように部屋の環境を整えて、手をゆっくり上に伸ばしたり、左右に開いたり、喜ぶことをやりましょう。脚も同様です。伸ばしたり開いたりしながら行います。

眠くなればやはり泣いて教えてくれます。そんな時は添い寝をして、背中を軽く擦ったり、心地良いリズムで背中からお尻までタッピングします。子守唄を口ずさむのもいいですね。安心して寝てくれることでしょう。

添い寝や抱っこをあまりしてはいけないと、一時期がありました。子どもが自立できないという大人の観点からの理論です。今では関わりや触れ合いを多く持った子どもの方がいつも愛情に満たされ、早く自立できることが分かってきました。関わりの少ない子どもは愛情不足となり、逆に自立できないのです。

核家族化し、夫婦二人に赤ちゃんという家族が増えて、育児に対する不安を抱えている方が多いかもしれません。そんな時は赤ちゃんに触れてみましょう。触れ合う心地良さは赤ちゃんだけではありません。お母さん自身も癒され、不安の解消にもつながります。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士