「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

裏山の風をさまるや氷頭膾 鴨 睦子 「滝」12月号<渓流集>

2014-12-15 04:43:49 | 日記
 家のどこかが鳴るような、軋ませるような強い風がやっと
おさまったのでしょう。氷頭膾という中秋の季語が、野分や
颱風の過ぎていったことを思わせて、肴にしている氷頭膾が
こりこりと耳の中で小さく響くような静かさを思いました。
裏山に四季を感じながら手まめに料理する穏やかな暮らしぶ
りも感じられて、忙しい私には羨ましくも思えた句。(H)

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