「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

米搗かぬ水車の軋み茱萸の花 熊谷貴志子 (9月号滝集)

2010-10-02 05:25:44 | 日記
 現代の精米は機械化され、水車の出番はなくなり、景の一
つとしてかつての姿がある。この句の水車も同じ。米は搗か
ないけれど、かつての活動の日々と同じ軋みが生じぐみの木
の地味な白い花が静かに見守っている。軋みにけなげに回る
水車の悲哀を感じる。(K)

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