「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

冬銀河三連星の棋譜並ぶ 原田健治

2019-03-13 06:04:42 | 日記
冬の冴え渡った空の銀河。白い帯状の光は秋より弱まるが、銀河とその周辺に見られる明るい星の数は、冬の方がはるかに多い。そんな事を連想する「三連星」だったし、「棋譜」は将棋の「棋」の字が使われているので将棋かと思ったら、将棋・囲碁・チェスもその対局の記録を「棋譜」と呼ぶのだそうです。知識が無いながら、銀河の白が囲碁の事だと教えてくれました。碁盤の升目の合わさった所に黒い点があり、それを「星」を言い、九つある。その真ん中の星は「天元」と言い。「三連星」序盤戦の打ち方。『ああ、碁盤は宇宙なのだなぁ』と思った。    
ルールを調べたら
・黒白交互に打つ。
・相手の石を囲ったら取れる。
・陣地が広い方が勝ち。
なのだそうだ。冬銀河なので、白い石の陣地がはっきり分かるほどではないけれど勝っていたと思いたい。そんな激戦の棋譜が読めたらと、ちょっと悔しいけれど、美しい取り合わせの妙の句。(博子)

<碁盤は宇宙>
・碁盤の目の数は361。天元を除くと360で、これは円周の度数である。
・碁盤の目の数は361。これに四辺の数4を加えれば365となり1年の日数。
・碁盤が四角であるのは四季を表す。
・碁盤の外回りの数は18×4=72で、72候に対応する。
・碁石に白と黒があるのは陰陽に対応する。
・碁盤の中央の天元が天であり、周辺は地である。
・河図と洛書も置ける。