おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

スープとパン! スープとパン!!

2006-05-04 16:24:04 | ブログ

家事の時間短縮!! これは多分すべての主婦の課題でしょう。中でも食事の仕度にかける時間はバカになりません。準備して、食べて、片付けて・・・ 2時間近くかかります。そういうわけで今日本では高性能食器洗浄機が人気だとか。ではブルガリアではどうやって短縮するのでしょうか。それは仕度の時間を縮めることです。

だいたいどこの家庭にもあるのが、先回のオーブンの回の写真に載っている、大きなズンドー鍋です。これで何をするかというと、スープ(ブルガリア語ではスパ、またはトルコ語が起源のチョルバ)をつくるのです。これがものすごーくおいしくて、、しかも、一回大なべにつくればあとは暖め直すだけで何もしなくてよい!! あとは、ブルガリア人の食事に欠かせないパン(フリャップ)さえあればOK!! そして、若い人にも年寄りにも人気のメニューなのです。(ちなみに、「日本ではオリス(米)とスパ(スープ、つまりみそ汁)を食べるんだよ。」というと、「ヘンなの~!」とブルガリア人に言われます。彼らにとって米はおかず、もしくは野菜のひとつだからでしょうか・・・)

それぞれの家庭にそれぞれの味があります。たっぷりの野菜・・・ モルコビ(にんじん) スパナック(ほうれん草) ルク(玉ねぎ) チェスン(にんにく) カルトフィ(じゃがいも)・・・などなど。 そして少しだけお肉、たいがいはピレ(鶏肉)か カイマ(ひき肉)が入ります。 味付けに欠かせないのがハーブ類!! 日本語ではなんと呼ぶのか分からない香草類(多くはドライ。でも生のほうが断然おいしい!)がたくさん入ります。 マグダノス、コポル、ツェリナ、ジョージンなどなど。 いろいろな種類の食品が入ったスープはそれだけで栄養満点! 体も温まります。

変わったところでは、最近ご馳走になったビオレッタばあちゃんのスープは羊の心臓のスープでした。また、料理上手なエミリアの、ほうれん草とごはんの入ったスープ(日本人のわたしからするとおじやのようでした)もおいしかったです。

レストランで最も一般的なのは、シュケンベ・チョルバとピレシュカ・スパ、そしてボブ・チョルバでしょう。シュケンベは臓物(胃?)だけが入ったスープで、(昨年7月のもつ鍋の回に書きましたように)味は豚骨スープに近く、お好みでトウガラシ粉と、みじん切りにんにくを酢につけたものを入れて食べます。これがまたうまい!! ピレシュカ・スパは鶏肉入りで、これにはたいてい野菜とスパゲッティが少し入っています。 「ボブ」とは豆のことで、白い豆、多分いんげん豆がはいっています。日本だったら「白あん」になるんでしょうが・・・こちらでは「肉の代わり」としておなかにたまる食材なんだそうです。

Shkenbe4opba 食事のためのスープは、トロッと重く、あとひき味。わたしの一番のお気に入りはシュケンベ!! そういえば琴欧州関は博多のとんこつラーメンがお好きなようですが、ということは、その根底にシュケンベ・チョルバの味があるのでしょうか? 最近うわさの、東京汐留のブルガリア料理店、シュケンベ・チョルバ、あるのかな? 

ちなみに、写真は家庭のものではなく、田舎町ペルニックで一番おいしくてセンスもいいレストラン「エベレスト」のシュケンベ・チョルバ(1レバ=70円)です!このとき一緒にいただいたビール(500cc)も、なんと1レバでした。これでも、レストランなので、高級なんだよ・・・・