おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

まゆ毛ブタの会社

2006-05-15 15:59:07 | アート・文化

個人的に、かわいい動物をモチーフにしたデザインのものが大好きです。そして私だけでなくブルガリア人のモミーチェ(女の子)たちも、そんなキャラクターものが「好き!!」なんだそうです。

私が小学校の頃には学校の前の文具店やスーパーなど、どこでもかわいい鉛筆やペン、定規、下敷きなどがそろっていました。クラスでは女の子たちは競って(?)ペンケースの中身を充実させていたものです。でも、ここブルガリアではそういうものが本当に少ない!! たまにあるものは中国製で、商品説明欄に日本語が書いてあるものもチラホラ。つまり、中国でつくられた日本向けの商品がこちらに流れてきているわけで、それが子供向けのかわいいキャラクター商品だったりするのです。日本のアニメをビミョーにもじってあったり(「おいおい、著作権的にマズいだろ~、というものも」)、明らかに日本の有名100円ショップ、ダXソーの名前が書いてあったり・・・ 私としては日本語が書いてあるだけでウレシー!ナツカシー!! 買っちゃおー!!! ということになるのですが・・・

では、ブルガリアにかわいいキャラクターってないのかなあ・・・?と思ってみたりします。でも、生きることが大変なこの国でこういう付加価値の付けられた商品ってむずかしいよなあ~。でも、人々に憶えてもらうためにイラストや写真を必ず自社商品につける会社は結構あります。キセロ・ムリャコ(ヨーグルト)はそのよい例です。結構おいしいヨーグルトに「バーバ」(つまり、ブルガリア語でおばあちゃん)というのがあって、結構クリーミーでおいしいのですが、それに対抗して(?)か「ディアド」(=おじいちゃん)というヨーグルトもあるのです。「バーバ」のほうは結構上品なおばあさんのイラストなのに対して、「ディアド」のほうは民族衣装を着た「超マンガ的!」やせこけたおじいちゃんがお客を見つめています。パッと見、「このじいさんはもしかして病気?」と思ってしまったりして。でもインパクトは十分! 私はどちらかというと「ディアド」のほうに手を出してしまいます。(安い、というのもあるけどね・・・)

Mayugebuta1  そんな時、ソフィア市内、駅の近所の「ストチュナ・ガーラ」という、バスやトロレイの集まる交差点があるのですが、そこをバスで通過していたときのことです。商品を配達するバンにはだいたいその会社の宣伝がイラスト、写真で書いてあるのですが、そのひとつにチョッととぼけたブタちゃん!! そして「シェー!」みたいなポーズをとっている・・・ なんかおかしいなと思ってよくみると、顔に本物のブタにはあまり見かけない(というか、ホントはないはずの)まゆ毛が・・・ 一目見たその日から忘れられなくなってしまいました。「ブタにまゆ毛、しかもすえひろがりの・・・(つまり、モデルまゆの反対というか、博多にわかのお面のまゆ毛のような)」 

 ストチュナ・ガーラ周辺でそのバンを何度か見かけましたが、スーパーではその商品を見ることはできませんでした。でも、ペルニックに住んでみると・・・ なんと、このまゆ毛ブタちゃんのバンを本当によく見かけるようになったのです!! 近所のスーパー「Tマーケット」に行くと、何と!!! ソーセージ売り場にはこの「まゆ毛ブタ」マークの商品がびっしり! クレンビルシ、ナデニッツァなどのソーセージ類、お家で焼くだけのキョフテ、ケバブチェなどのひき肉類など充実しています。おお~、チョッと感激。

Mayugebutafactory  と思っていたら、この「まゆ毛ブタ」商品がこんなにペルニックで出回っている理由を、思いがけず発見しました。ペルニックから隣町ラドミルに行く途中、ミネラルナ・ボダ(ミネラルウォーター)のチュシュマ(蛇口、もしくは水汲み場)があると聞いて高速道路から降りてみると、すぐそばに小さな町がもうひとつあったのです。「へ~」と思いもう少し進むと、突然、目の前にドド~ンと大きな、例の「まゆ毛ブタ」のマークが。おお~!! これがあのまゆ毛ブタの本拠地!! メソ・コンビナツィア(精肉工場)なのでした。なんてことはないけど、なんだかうれしいなあ・・・ でも、このブタの顔、うれしそうに描かれてますよね。食べられちゃうのになあ・・・