おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

その美しさに参りましたぁ・・・ オペラ「イーゴリ公」

2015-06-12 07:59:33 | アート・文化

友人のマリアンナ・・・ 彼女はソフィアのオペラで働く本職の縫製やさんで、最近「フぅ~・・・疲れたワ~」とため息ばかり・・・ 「ここのところオペラの衣装がたくさんオーダー入ってて・・・ クニャズ・イゴル、トゥーランドット、そしてベリコ・タルノヴォで野外オペラもあるし・・・」 ふう~ん。・・・と思っていたら、そのオペラを見る機会に恵まれました。「クニャズ・イゴル」・・・ こちらではありがちな、ロシア人の名前・・・ 日本語にすると「イーゴリ公」。オペラはド素人のワタクシ、どうせなら下調べしないで見てやれっ!!

雨がぱらつく週末の夕方、劇場に行ってみると・・・ あれっ?! 友達のマリンチェが!! 久しぶり~ こういうこともよくあるんですよね、だってソフィアンツィにとってオペラは「ちょっとだけおめかしして出かけたい、リーズナブルな芸術」なのです。

で、観ての感想は、とにかく圧巻!! (オペラは撮影NGなので写真はナシ。ごカンベンを。)セットも演出もさることながら、マリアンナが縫ったであろう華麗な衣装!! 光り輝いてました。これが、オペラの中の踊り(?ダンス?バレエ?)の時にその効果が発揮されています。主役や男性ダンサーの衣装がまるで80年代に流行った「ジンギスカン」の「ジンギスカン」や「もすかう(笑)」の真ん中の人みたいww しかしまァ~何といってもブルガリア人のバレリーナはすさまじく美しい!! その中でもえりすぐりの鍛え抜かれたコたちです。衣装は内容に合わせてエキゾティックでかなりセクシー!!! でもちょうどいいかも!! 見ていて、「もうこれでもカーッ」ってその美しさが際立ってます。ドラえもん体型のワタシは「参りました~(汗)」もう「小顔への努力」とかバカバカしくなっちゃいそう。

帰宅してからググってみました。あっ!! な~んだ!! 「イーゴリ公」の舞台はウクライナのあたり・・・ つまり黒海周りつながりでご近所の話なのネ! 「韃靼人」(正確には「ポロヴェツ人」)だと分かりにくかったけど、つまりはこの辺で言うタタール人ってことネ!! タタール系の人ってブルガリアでもいるし、まさに今キナ臭いあたりのクリミヤとかウクライナにもいるもんネ。

ど素人のワタシですのでオペラの細かい設定やつじつまとかよくわかりませんが・・・ 劇中でイーゴリ公のお妃のしょうもない弟が、イーゴリ公の留守中に飲んだくれて男どもをアルコールびたりのしょーもない状態に陥らせ、自分の姉を含め女性たちをひどく扱うあたり・・・ けっこうこの辺だと日常? アルコールの問題ってこのあたり多いもんネ、今も・・・。それに攻めていって捕虜になっちゃった王子(イーゴリ公の息子)が相手の国のプリンセスと恋仲になっちゃって、「えいやっ・・・ 結婚しちゃえ」っていう勢いとか・・・ この話をブルガリアを含めこの辺の話だと見るとすんごくオモシロいっ!! 日本で公演される機会があれば是非、そういう見方で(笑)見て欲しい・・・ 

ブルガリア語の題の「クニャズ」っていうのは今で言うと地方自治体首長クラス? 信玄「公」なんていうからもうちょっとエライ? いや・・・ 一国の長だからもっとエラいのかな? このイーゴリ公は訳あって捕虜にされてしまいますが、尊敬を集める人物で主人公です。で、この人の息子の結婚式に、日本では一昔前、TVのCMでギターの演奏で話題になった有名なフレーズを含む「韃靼人(ポロヴェッツ人)の踊り」!! あ~っ、これだったのか~!! あのCM,好きだったのよネ~!!

「こりゃ、マリアンナ・・・ あんた疲れてるの当然だわ~」と言ったらウレシそうに、「でしょ~?! でも全部固定給でね~・・・ 歩合制にしてくれないかしら?」 う~む。是非そうなるといいネ!! 


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