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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

偲ぶ会 Lost Hero - Tears for Esbjorn / Jazz at Berlin Philhamonic

2016-09-06 22:15:42 | 聞いてますCDおすすめ


スベンソンを思い出させるとても美しいピアノで始まる1曲目、このピアニストデュオで一度きいたけれどかなり広い範囲の音楽を弾く人か、ラースとアースキンとのトリオも今度出すようで楽しみ、ラースのベースとの掛け合いが素晴らしい。
2曲目はワケニウスも演っている“ Love Is Real ”ビクトリア・トルストイがヴォーカルで入って、この人凄い人気で4曲に参加、ワケニウスもソロ。
3曲目もヴォーカル入りで一寸古い曲。
4曲目は“Seven Days Of Falling ”とリズム運びに特徴のある普段はあまり演奏されないからここは変わった選曲。
5曲目、ESTが一番注目をされていただろう時期の曲、、スベンソンが亡くなった時はショックが大きくてなかなか受け入れられなかったけれど、この演奏を聞くと偲ぶ会みたいに懐かしさが湧いてくる。
6曲目はふたたびヴォーカル。
7曲目はギターとベースがESTのエキセントリックな面を捉えている。
8曲目につづけて最後が"Imagine"、



「 I hope someday you'll join us
  And the world will live as one 」

っていうのが1曲目の“ Tears For Esbjörn ”というタイトルと連なって、特別編成のグループが良い偲ぶ会を演ったアルバムでした。

Lost Hero - Tears for Esbjorn / Jazz at Berlin Philhamonic

Iiro Rantala / piano
Viktoria Tolstoy / vocals
Ulf Wakenius / guitar
Lars Danielsson / bass
Morten Lund / drums

1 Tears For Esbjörn ( Rantala, Iiro)
2 Love Is Real ( Svensson, Esbjörn / Haden, Josh)
3 Waltz For The Lonely Ones ( Svensson, Esbjörn / Nyberg, Lina)
4 Seven Days Of Falling ( Svensson, Esbjörn; Berglund, Dan; Öström, Magnus)
5 Elevation Of Love ( Svensson, Esbjörn; Berglund, Dan; Öström, Magnus)
6 Shining On You ( Svensson, Esbjörn / Larsson, Emrik)
7 Dogde The Dodo ( Svensson, Esbjörn; Berglund, Dan; Öström; Magnus)
8 From Gagrin's Point Of View ( Svensson, Esbjörn; Berglund, Dan; Öström; Magnus)
9 Imagine ( Lennon, John)
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素直なラテンって LATIN AMERICAN SONGBOOK / EDWARD SIMON

2016-09-05 21:31:45 | 聞いてますCDいいと思う


エドワード・サイモンって結構アルバムがでているけれど、なぜか拾ってなかった。LATIN系のJAZZをたまに拾うから今回は一つ好みが入った感じで買ってみた。
1曲目がリベルタンゴっていうのは、最初に勝負ついちゃうじゃん的ではないでしょうか。印象強いメロディを多くのミュージシャンがそれぞれ個性をだした演奏してきたから、これで驚かすのは結構大変です。
その1曲目、この人の特徴なのでしょうか、入れこまずにこの曲をすんなり、すんなりは違うか、変な形を作らずすんなりと弾いていて、そうかこれならば合格かという感じです。
派手なテクを見せないけれどきちんと弾けるというと変化もしれませんがそんな感じ、今まで普通の世界で合わなかったけど、今度のラテンはその部分で色が強くてよかった感じです。
2曲目、有名でない曲の方がその点すんなりとこの人のピアノをスッと鳴らす魅力があって、そんなのがこのアルバムの魅力に思います。
ベースソロとの掛け合いなども魅力的です。
ピアノ・トリオの魅力をいろいろな面で考えますが、このようなストレートにグループの良さを表現する演奏、たぶんそれもラテンだから素直に良いと思います。
3曲目特に凄いテクを見せる演奏ではないので、、それでも人気なのはなんか安心するのでしょうか、私はその点特に評価を高くしませんがなんか安心でいる演奏です。
世の中の評判ってそんな面を言っているのでしょうか。
4曲目、トリオのまとまりは素晴らしいと思う、哀愁あるラテンの曲をこうやって曲としてまとめるのはすごい力だと思う。
5曲目もその感じ感情のこもったラテンらしいテーマをゆったりと始めるあたり凄い好みです。癖のないピアノ音がそのまま伝わって、それがラテンをするからその色合いが強くなっていい塩梅になったという感じです。
6曲目のジョビンの曲もその良さが出た演奏でしょう。
この人をあまり聞かなかったのも、今度聴いて良いと思うのも同じ理由かもしれません。



LATIN AMERICAN SONGBOOK / EDWARD SIMON

Edward Simon (p)
Joe Maritin (b)
Adam Cruz (ds)

1. Libertango(Astor Piazzolla)
2. Alfonsina y el Mar(Ariel Ramirez)
3. Capullito (Rafael Hernandez)
4. Volver(Carlos Gardel)
5. Graciasa Lavida(Violeta Parra)
6. Chega de Saudade(Antonio Carlos Jobim)
7. En La Orilla del Mundo (Martin Rojaz)
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ヴィオリンを弾くための身体の作り方・使い方  柏木 真樹 著

2016-09-03 23:03:48 | チェロ無難


ネットを見ていたら一寸面白そうな本があって、チェロを弾く人の紹介だから買ってみた。
書き出しのところに楽器を年取ってから始めた人をレイトスターターとして、それぞれにあった体の調整があるとして説明を始めている。
とてもわかりやすくて始まってすぐに「脱力を正しく理解しよう」なんてある。これがまた解りやすい。



読み進んでいくうちにコラムの欄があり、ちょっと残念なことに出くわした。そのコラムの題が「左利きは弦楽器の演奏に不利?」という題。
弦楽器は左手と右手がそれぞれ独立した動きをするので、それぞれが変に影響し合わないような感覚を養う方法などがこの本ではかかれているのだけれどその1部です。
その説明のなかで左手の運動に要求される要素は、早さと厳密さだそうで、音程や指の早い運動が要求されます。これに対して右手は繊細が要求されるそうです。それは弓と弦との角度や位置の微妙な調整が必要だからだそうです。だから左手は練習を詰めればできるけど、繊細な動きが必要な運動を効き手の人が多い右手になったのだろうということです。

結構速く指が動くなとか音程が撮れるようになってきたと思っている私は左利きで、確かに微妙な右手の動きが苦手だと思っているから、このコラム一寸残念。


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弁護士の血 スティーヴ・キャヴァナー 著 横山啓明 訳

2016-09-02 23:12:27 | 


著者は2015年にでたこの本でデヴューだそうで、まるで知らなかったけど、レヴューで面白そうだから買ってみた。日本タイトルは「弁護士の血」でリーガル・サスペンスは大好物だけど、英題は「THE DEFENCE」だから内容はどうだろう、主人公が弁護士というつながりタイトルか。
462ページの長物だけど、1ページ目から一気に走りだします。普通だとだいたい1/4位に行ったあたりで出るような場面、1/20の25ページに出てくる。

そこを一寸。

 「ジャックは今あんたがいるところに座っていたんだよ、ミスター・フリン。三日前のことだ。爆弾そ装着した同じジャケットを着てな。あんたに説明したのと同じことを話した。車のドアを開け、仕事をしにいけと言った」
 「ジャックは凍りついた。激しく動揺して・・・・なんて言ったらいいか? 癲癇? 発作を起こしたようになっちまってな。小便が脚の間から滴った。車のドアを締め、うちの事務所に連れていったてわけだ」

でこの後がもっとどぎつい。

アクションの場面が多いし、最後などアンリャと思う展開だけど、裁判の場面やり取りなどはしっかりと進んで面白い。そのアンリャも次々に展開していく話に突飛になることもなく楽しめた。
今年読んだ小説のなかでもトップ・クラスのエンターテーメントだった。
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ホットを爽快に Africa / PHAROAH SANDERS

2016-09-01 17:46:16 | 聞いてますCDおすすめ


無性に聞きたくなってファラオ・サンダースのアルバムを買って聞いてみるとこれが思いのほか良かった。
登場時から、コルトレーンの添え物か、もしくは良き助演者みたいに思っていたけれど失礼をしてしまった。それで1枚を選んで買ったのだけど、その時買わなかったアルバムがレンタル・ショップにあり、どれにするか悩んだのが一気に解決それを借りてきました。
この前聞いたアルバムが1981年4月の録音だから、6年後の録音、ベースがWalter BookerからCurtis Lundyに変わっているけれど同じカルテット、1曲目”You've Got To Have Freedom”は同じスタート、同じような強烈な音から始まります。
この演奏に関しては6年の長さが感じられないスピリッツの充満があるのでまず気持ちが良い。
2つのアルバムの違いはライヴとスタジオの違い、勢いと纏まり具合が違うけど基本的にファラオの感じは変わりません。こちらはナイマやスピーク・ロウを演っているので少し落ち着きがあるか。それにしても良い音で吹いていて、ソニー・ロリンズの音みたいなところもあって驚いた。
ピアノのJohn Hicksの存在もマッコイの存在みたいに重要なのも嵌っていて良い。
最近のテナーマンがくすんだような雰囲気を出すのと違って、ホットな吹き方しているのに爽快さがついてきてこれはこの時代の良さだったのでしょうか。

もう一つ借りたのがヴィーナスから出た同じ日録音の2枚のアルバムをカップリングしたもの。1992年10月録音ですからこれから5年後、「愛のバラード」と「愛のクレッセント」というショウもない名前だけれど、バラッドの方はコルトレーンのバラッドをクレッセントの方はコルトレーンのオリジナルに焦点を合わせた、ステレオタイプ、まあ企画でしょうが、こちらはもっと聞きやすい、決して嫌いな音ではない。最初からサウンドがきまっているのだからこれは楽しく聴こう。

前の二つの方がファラオのそのものが表現されているから、そちらの方が聞きごたえは上だけれど、ファラオの文脈がつらなるあたり、とても面白いホットは夏になった。



Africa / PHAROAH SANDERS

Pharoah Sanders (ts)
John Hicks (p)
Curtis Lundy (b)
Idris Muhammed (ds)
Recorded 1987

1. You've Got To Have Freedom
2. Naima
3. Origin
4. Speak Low
5. After The Morning
6. Africa
7. Heart To Heart
8. Duo


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