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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

コルトレーンのツボ LivingColtrane Writing 4 Trane

2016-09-29 22:16:45 | 聞いてますCDおすすめ


中古屋さんでこのジャケをみて欲しくなって買ったアルバム。グループの名前がLivingColtraneと言うそうで、イタリアのカルテットです。
サックスの人は知らないけれど、ピアノの人は「ロマンチストに歳はない」って記事を書いたことのあるオジサンだった。
2011年と2012年にコルトレーンの楽曲を演奏したアルバムをだしていて、これが2015年3枚目になるアルバムのようです。
聞いてみて、今まで知らなかったことが惜しいような、ちょっと良いアルバムです。
楽曲は2,3,8をピアノのマチャンチェィ、それ以外をSAXのカンティーニが提供していて、これがなかなか素晴らしい。
コルトレーンの楽曲と奏法、両方にとてもリスペクトを感じる演奏です。



1曲目重たいピアノとベースのリズムからテナーのバラッド、もちろん初めて聞く曲だけどコルトレーンのよう。あのカルテットを想定しているのだからテクのバランスが必要だけどまさに各人が息のあったインタープレーをしています。ピアノが重心ひくくベースも重たくリズムを刻みます。
2曲目はソプラノ、コルトレーンよりちょっとクラシカルな発音かな。これまでの2枚はトレーンゆかりの曲だったけど今回はすべてオリジナル。
コルトレーンの曲であれば一度は聴いているからフレーズの違いを追っかけてしまうけど、今度のオリジナルは逆に完全なコルトレーンのトリヴュートになっています。
3曲目はくり返されるベースのアフロ調のベースラインにのってのソプラノのインプロがかっこいい。このカッコ良さはマイケル・ブレッカーなんかを通り越してきた後のカッコよさです。
4曲目もソプラノの落ち着いた曲。
5曲目、テナーのストレート・アヘッドな「LivingColtrane」というアルバム・タイトルがピッタリな演奏です。
6曲目はふたたびソプラノ。
7曲目、ピアノのタイナー調のバックにテナーがここでは激しくブローさせて、その後ピアノとベースのソロ廻しをしてドラムスも激しく叩くからアルバムの山になります。



最後もテナーで締めて、このグループそこらへんもコルトレーンのツボを心得ているのが解ります。ちょっと古いアルバムになりますが、お薦めです。



Writing 4 Trane / Living Coltorane

Stefano Cocco Cantini: sax
Francesco Maccianti: piano
Ares Tavolazzi: double bass
Piero Borri: drums

1. Rush
2. Sunset
3. Batch-Hombres
4. Julius Reubke
5. Mr. Kay Double You
6. Aria di mare
7. Uscita ad est
8. Seeds
コメント
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