JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ホットを爽快に Africa / PHAROAH SANDERS

2016-09-01 17:46:16 | 聞いてますCDおすすめ


無性に聞きたくなってファラオ・サンダースのアルバムを買って聞いてみるとこれが思いのほか良かった。
登場時から、コルトレーンの添え物か、もしくは良き助演者みたいに思っていたけれど失礼をしてしまった。それで1枚を選んで買ったのだけど、その時買わなかったアルバムがレンタル・ショップにあり、どれにするか悩んだのが一気に解決それを借りてきました。
この前聞いたアルバムが1981年4月の録音だから、6年後の録音、ベースがWalter BookerからCurtis Lundyに変わっているけれど同じカルテット、1曲目”You've Got To Have Freedom”は同じスタート、同じような強烈な音から始まります。
この演奏に関しては6年の長さが感じられないスピリッツの充満があるのでまず気持ちが良い。
2つのアルバムの違いはライヴとスタジオの違い、勢いと纏まり具合が違うけど基本的にファラオの感じは変わりません。こちらはナイマやスピーク・ロウを演っているので少し落ち着きがあるか。それにしても良い音で吹いていて、ソニー・ロリンズの音みたいなところもあって驚いた。
ピアノのJohn Hicksの存在もマッコイの存在みたいに重要なのも嵌っていて良い。
最近のテナーマンがくすんだような雰囲気を出すのと違って、ホットな吹き方しているのに爽快さがついてきてこれはこの時代の良さだったのでしょうか。

もう一つ借りたのがヴィーナスから出た同じ日録音の2枚のアルバムをカップリングしたもの。1992年10月録音ですからこれから5年後、「愛のバラード」と「愛のクレッセント」というショウもない名前だけれど、バラッドの方はコルトレーンのバラッドをクレッセントの方はコルトレーンのオリジナルに焦点を合わせた、ステレオタイプ、まあ企画でしょうが、こちらはもっと聞きやすい、決して嫌いな音ではない。最初からサウンドがきまっているのだからこれは楽しく聴こう。

前の二つの方がファラオのそのものが表現されているから、そちらの方が聞きごたえは上だけれど、ファラオの文脈がつらなるあたり、とても面白いホットは夏になった。



Africa / PHAROAH SANDERS

Pharoah Sanders (ts)
John Hicks (p)
Curtis Lundy (b)
Idris Muhammed (ds)
Recorded 1987

1. You've Got To Have Freedom
2. Naima
3. Origin
4. Speak Low
5. After The Morning
6. Africa
7. Heart To Heart
8. Duo



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 記憶に焼き付いた曲 FUSE ONE  | トップ | 弁護士の血 スティーヴ・キ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

聞いてますCDおすすめ」カテゴリの最新記事