マイク・ノックが前作に引き続いて自分のレーベルから今度はクインテットのアルバムを少し前にだしていた。
まごまごしているうちにだいぶ時間がたってしまったけれど、うまい具合に眼について拾うことができました。
マイクのレギュラートリオにサックスとペットを迎えたグループです。
マイク・ノックはハクエイ・キムを通じて手紙を渡したりしていたので、来日した初対面のときでも、持っていった7枚ものアルバムに一つ一つコメントを書いてくれたオジサンです。
1曲目ホーンのハーモニーをバックにノックのピアノは優雅でサロン的な感じで驚きます。アンサンブル重視のなかBenのベースソロが懐かしい。
この兄弟のリズムはハクエイ・キムが日本デビューから3作いっしょだった友人で、ですからハクエイともノックとも来日したときに合っていました。
このトリオでの前作は張り詰めた感じのピアノトリオで大変すばらしいものでした。
今作はホーンがはいってアルバム雰囲気は違ったものにしあがった感じで、2曲目ホーンに照準をあわせているようでペットの長尺なソロとなります。
このペットのKen Allarsがスカラシップを受けることがきまってアルバム作りをすることになったみたいで、まあこれから成長するだろう少し前段階という感じです。
3曲目、アブストラクトなアプローチをいれてホーンの後がピアノ・ソロ、フレーズを作る間合いの呼吸が、これはハクエイがオーストラリアでみっちり教えられたインプロなのでにているのですね。
4曲目、4ビートをしないから少しにた感じに曲がなってきます。
5曲目はゆったりしたバラッドで、6曲目ペットのフレーズが音階練習みたいであまり好きではありません。
最後の曲、ピアノ・トリオみたいに始まって、最後までトリオでもと思うのですが、ホーンのアンサンブルが入って、そういえばこのアルバム、リズムもあまり目立たないし、レーベル運営をするノックさん、いろいろ考えて作っているのでしょうね。
私としては、ピアノ・トリオのアルバムであって欲しかったけれど「Hi,Mike!」の仲なのでこれもいいかなと思います。
このアルバムに再びマイクと書いてもらうのはいつの日になるのでしょうか。
HEAR AND KNOW / MIKE NOCK
Mike Nock (piano)
Ben Waples (bass)
James Waples (drums)
arl Laskowski (sax)
Ken Allars (trumpet)
1. Hear and Know
2. The Sibylline Fragrance
3. Colours
4. After Satie
5. Komodo Dragon
6. If Truth Be Known
7. Slow News Day