JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

脱出空域 トマス・W・ヤング 公手成幸訳

2012-07-31 20:27:01 | 


テロの負傷者をアフガニスタンからドイツへ空輸する輸送機に爆弾が仕掛けられていた。どのような状態で爆破すりかもわからず、各空港は着陸拒否、機長たちの懸命な戦いが続く。
490ページの長編は「航空後送8-4、こちらバクラム管制センター」管制官がよびかけた。「離陸を確認。安全な飛行を」と21ページにとびたってから「C-5が機首を上げ、揚力を失って、大地に激突する。」478ページまで457ページ飛び続けます。
普通の人間じゃとても無理、強靱な機長とスタッフたちが凄い。

というところで2カ所の引用です。
まずは途中無線を中継してくれたデルタ航空の機長とのやり取り

「その種の軍用輸送機は、きみが考える以上にいろいろと損傷をこうむっているものだ。わたしも一度、アラビア海の上空でストームにぶちのめされ、翼端を三フィートほどむしりとられた状態でドバイに着陸したことがある。きみもそいつを、飛ぶのに必要なものが残らなくなるまで、飛ばしつづけることだ」
「そうしましょう」パースンは言った。

もう一つ爆弾処理で大けがをしている機長パーソン

貨物室の向こうに目をやると、エアロメドたちがパーソンの処置をしているようすが見えた。フライトスーツの脚の部分を、足首から臀部まで切り裂いている。
「おいおい」パーソンが文句をつけた。「フライトスーツmp予備はもってないんだぞ」
「それは、あなたがかかえている問題のなかでいちばんちいさなものでしょう」MCDが言った。
「的を射た指摘ですね」

毎日心配し続ける事になって、息子がパイロットにならなくて良かった良かったとおもったのが、実はいちばんの感想だったりして。
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